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ひとりごと2014年11月

 ここは喜翔の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを日記のようにアップしたいと思います。お付き合い下さい。


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 11/30(日)『フランス・セダン紀行(その8)「セダン城」』

   国際幻想芸術CIMERIA展、本番当日。(10/18)

   オープニングパーティーは午後5時からなので、それまでの間、
   時間があるのでセダン城を見学した。

      

   ここにはセダン城の歴史博物館が併設されていて、場内をめぐる
   ことが出来る。中庭に面した入口でチケットを買い、狭い石段を
   下へ下へ降りていく。

      

   やがて ぽっかりと空間が空いていた。

   ガイドの案内も看板もフランス語と英語で書かれているため
   説明は何にもわからなかった。自分なりに想像しながら順路を
   歩いて行く。

      

   地下にはこうした幽閉した牢獄もあるようで背筋がゾクゾクする。
   当然、死人もいたろうから魂がさまよっているかもしれない。
   何枚か写真を撮ったけど、残念ながら何も起こらなかった。

      

   部屋と部屋をつなぐトンネルは狭くて天井が低い。

      

   ところどころに実物大の蝋人形が立っている。
   上の写真は、見張り番の兵士の休憩室。
   ここで簡単な食事をしたり暖をとりながら話していたようだ。

      

   城の要所に鉄の大砲が残っている。

      

   塔にのぼると町が一望できる。
   石造りの町と芝の緑のコントラストが良い。

   この日は特別天気が良くて遠くの山まで見えた。ラッキー

      

   セダンには近代的なビルはほとんどなく、中世から続く街並みを今も残し
   ている。真中のふたつの塔は、町唯一の教会。

      

   昼食は博物館に隣接するレストランでとった。
   天井が高くて雰囲気がある。

      

   これがランチプレート。4つのパンの上には、手前左から反時計回りに
   サラミ、生ハム、チーズ、コンビーフ。

   コンビーフが柔らかくて香りがあって美味しかった。仲間はお土産に缶詰
   を買ったほど。真中のジャムはチーズに乗せて食べるもの。

   私の腹にはいっぱいで、パンを1枚残しちゃった。
   具は全部食べたからね。この店も黒い溶岩プレートを使っていた。

   つづく


   関連記事 11/25(火)『フランス・セダン紀行(その7)「セダンの町」』

うちの庭に水を飲みに来ていた
近所の飼い猫チビが死んだ。
享年16歳、死因は腎不全。
ペットが亡くなるって寂しいね。

 11/27(木)『チビちゃん亡くなる』

   うちの庭に水道の水を飲みに来る近所の飼い猫チビちゃんが
   11/22に亡くなった。享年16歳、死因は腎不全だそうだ。

   死ぬ3日前、私が朝の出勤時のこと。
   水道の前で水が飲みたそうにしているチビを見つけ、細く水を
   流してあげたら・・・

   いつもなら喜ぶようにペロペロ飲んでいたのが、その日はなか
   なか舌を出さない。いや、出せないでいた。

   流れる水と鼻との距離感がつかめないらしく、いつまでたっても
   舐めださない。

   「あれ、おかしいぞ」と感じて、近くにあった小皿に水を溜めて
   チビの前に出した。

   それでも舌がなかなか出なかったが、しばらくすると
   ようやく、ちょこっとだけ舐めるようにして飲んだ。

   背を撫でると毛はパサパサでつやが無く、動きもにぶくて弱々
   しい。

   後で知ったのは、その1か月ほど前、飼い主が動物病院へ
   連れて行って検査してもらったところ、腎臓が悪いのがわかり
   薬の治療と点滴をしたそうだ。

   最後は家族が見守る中、眠るように亡くなったらしい。

   ペットは亡くなると寂しいね。(ToT)オロロー

      
      *在りし日のチビ*


   関連記事  4/15(火)『猫とウラシマソウ』

高倉健さんの訃報の陰に隠れたけど
声優の納谷六郎さんも亡くなられた。
私の知っているのはクレヨンしんちゃんの園長先生役。
名脇役としていろんな作品に出ていた。
ご冥福をお祈りします。


 11/25(火)『フランス・セダン紀行(その7)「セダンの町」』

   国際幻想芸術CIMERIA展は3つの会場に分かれている。
   ひとつはセダン城のギャラリーに2か所。
   もうひとつはセダンの町の公民館で行われる。

   この日はCIMERIA展の代表と会って打合せをすることになり、
   町へ出かける。

      

   城を出て町を散歩する。

   ここも城下町と呼ぶのだろうか?

      

   路地を歩いてると猫がいた。

   猫好きとしては素通りするわけにはいかない。

      

   そっと寄ってパチリ。

   これ以上近づくと、パッと逃げられるので我慢。

      

   これが市内のメイン会場。

   主催に挨拶してパーティーの時間とカタログについての打合せをして
   食事に出た。

      

   この日のランチは町のイタリアレストラン。
   店内をのぞいたら満席だったので即、ここに決めた。

   メニューに私の好きなシードル(リンゴの酒)がなく、地ビールが
   あったので注文する。昼からどうどうとアルコールが飲めるのはうれし
   いね。

      

   地ビール『ARDWEN』。

   セダンはベルギーの国境沿いなので、ベルギービールのテイストが
   強い。メーカー専用の深いグラスでいただく。エール系でフルーティーな
   香りがある。けど、口当たりはさっぱりとして食事の邪魔にならない。

   ここシャンパーニュ・アルデンヌ地方の紋章が『イノシシ』と聞いた。
   だからラベルのデザインもイノシシに乗った女神になっている。いいね!

      

   注文したのは豚肉のパスタ。
   見た目はそうでもないが、意外と量があってお腹いっぱいになった。

   この後、町の教会を見学してホテルに帰った。

   つづく


   関連記事 11/18(火)『フランス・セダン紀行(その6)「展示と晩餐会」』

南林間の「ちょい呑みフェスティバル」に参加した。
  2,500円で生ビールと店のオススメ料理が
3店舗で食べられる。 それだけでなく
流しのお笑い芸人や歌手が来て場を盛り上げていた。
商店街が活気づく いいイベントだった。


 11/21(金)『高倉健さん亡くなる』

   日本映画の銀幕スター、高倉健さんが10日、癌で亡くなった。
   享年83歳。

   健さんといえば「網走番外地」や「日本侠客伝」の任侠(にんきょう)
   シリーズ、「宮本武蔵」(佐々木小次郎役)、「新幹線大爆破」。
   東映を退社して「君よ憤怒の河を渉れ」「八甲田山」「幸福の黄色い
   ハンカチ」「野性の証明」、「ブラックレイン」「鉄道員(ぽっぽや)」
   などなど、観た映画はいくらでもあげられる。

   特に任侠シリーズでは、敵の嫌がらせに耐えに耐えて、いよいよ
   堪忍袋の緒が切れて、雪の舞い散る中、敵のアジトに乗り込んで
   いく道行のシーンに惚れて、シリーズひと通りを見通した記憶がある。


   ところが、今、私がもう一度見たいと思うのは映画ではなく、2年前
   の2012年にテレビ番組「SMAP×SMAP」に生出演した時の映像
   である。

   それは6年ぶりの主演映画「あなたへ」の宣伝のために出演した時
   のこと。SMAPにダメ出しをする姿を見て凍りついたのを覚えている。


   高倉健と対談するとなったSMAPメンバーはいつもより緊張している
   のが感じられた。しかも、それは生放送だから失敗はゆるされない
   という別の緊張感もあった。

   健さんとの対談がはじまり、会話に共通点を見出そうとした草なぎ剛
   がこう話しかけた・・・

   草なぎ「ぼく〜、今度のアルバムで『唐獅子牡丹』を歌わせてもらっ
        たんですよ」

   高倉健「(間があって)・・聴いたけど・・、あんまりうまくねぇな」と一言。

   意外な返答にスタジオがシーンとなる。
   今までテレビでSMAP(またはジャニーズ)に批判的なことを言う人を
   見たことがなかったので「えっ?」と耳を疑った。(o_o)☆

   当時、草なぎは「任侠ヘルパー」というドラマでヤクザを演じていたの
   で、間を嫌った草なぎは作り笑みを浮かべながら話をつづけた。


   草薙「(実はドラマで)健さんをマネしてます」 と言うと、

   高倉健「(間があって)・・・役が合わないな」 とポツリ。

   スタジオが完全に沈黙した。

   テレビで初めてSMAPにダメ出しをした人がいたと鳥肌が立つ。

   さらにドラマ話しのつながりから、香取慎吾が何を思ったのか

   香取「セリフは、全部、撮影現場で済ませちゃいます」と悪びれずに
       言うと、

   高倉健「・・・役者に向いてないんじゃないの? オレが企画部長だっ
      たら使わないな…」

   とバッサリ。(*o*;)

   スゲ〜。
   『こんな対談していいの?』と、いらぬ心配までしたが、
   あいにく生放送だから、そのすべてが放送されてしまったのである。

   それまで自分の心情を吐露する健さんのイメージがなかったので
   驚いたけれど、健さんの言ったことはすべて正しいと思う。

   今にして思うと、健さんは「SMAP×SMAP」がバラエティ番組として
   知ってて、実は笑いをとるためのウケねらい半分に発言したのかも
   しれない。
   例えば、最初に「あんまりうまくねぇな」と発言した時に、誰か、横で
   聞いてた香取かスタッフが笑っていたら、スタジオも和んだに違いない。

   健さんがそれまで見せたことのないリラックスした対談にしようとした
   のか、それとも芸能界や映画界に蔓延していた『馴れ合い』をたしな
   めたのか、今となってはその真意を確認することはできない。

   ご冥福をお祈りします。


   <追 記>
   その画像をもう一度見たいと思ってYouTubeを探したけど、他の俳優
   の対談はあっても高倉健の回は一切無かった。アップした人がいたと
   してもジャニーズ側が削除したのかもしれない・・・。 (^_^A;)


空気が乾燥している。
のどがいがらっぽいし、爪が割れた。

風邪に気を付けよう。

 11/18(火)『フランス・セダン紀行(その6)「展示と晩餐会」』

      

   フランス北部・セダンで行われた2014国際幻想芸術CIMERIA展。

   わが日本チームの会場はセダン城の特設ギャラリーだ。

      

   うなぎの寝床のような細長い空間に日本のアーティスト20人の作品を
   展示する。

      

   作業は私を含めて今回参加したIFAA会員6名。
   天井から下がっているチェーンに作品を飾っていく。
   煉瓦の壁面に幻想絵画を展示し、観葉植物の緑もいい感じに配置する。

        *     *     *

   展示が終わると、絵画展の成功を祈ってメンバーとホテルのレストラン
   「La Tourd` Auvergne」で乾杯した。

      

   ここはアルデンヌ・シャンパーニュ地方なので、シャンパンで乾杯する
   のが礼儀だろう。ということで、アペリティフ(食前酒)にポメリーの
   ジャンボサイズボトル(3リットル瓶!)を注文した。まわりのお客さんも
   驚いてふりかえる。

      

   カメラで撮ろうとしたら、ウエイターのおじさんが意識して緊張していた。
   見た目と違ってシャイ。ウエイターのガタイが大きいので3リットルの
   ジャンボボトルが普通サイズに見える。

      

   ポメリーは、ほのかにリンゴの香りがあってフルーティー。
   雑味が無くてピュアな印象で、サイダー(泡)の勢いがよくてフレッシュ
   な感じがした。 ポメリはシャンパンとしてポピュラーな銘柄で、
   日本でも飲めるけど、この方が美味しいらしい。ワイン通の先輩談。

      

   フランスのコース料理ではじめに出るのは『アミューズグール』と呼ぶ
   食欲を起こすためのスープと一口料理。

   左のスープはカボチャと玉ねぎの冷製スープ。右はパプリカと魚介の
   ムースが乗ったカナッペ。どちらもしっかりとした味があって、うまし

      

   前菜は魚料理。 私はフォアグラのテリーヌを選んだ。
   写真だと小さく見えるけど、厚みがあって満足いくもの。

   テリーヌというと、日本のレストランだと透き通った煮こごり状の隙間が
   あるけど、ここのはまったく隙間なくびっしりと詰まっている。拍手
   濃厚で超ウマイ! フランスに行ったら値段が高くてもフォアグラを
   食べるべきだと思う。

   黒いお皿は、名前を忘れたけど、ここ特産の溶岩プレート。
   黒にライトブルー(水色)という色彩感覚は“きもい”けど、水色のソース
   はミントが入って爽やかな味だった。真中の粒々は岩塩。

      

   メインの肉料理は鴨肉のクランベリーソースにした。

   これまたしっかりした味わい。プチトマトはボイルドして暖かく、甘みが
   増していた。付け合せの黄色いペーストはマッシュポテト。けど、
   クミンが入ってるのかカレー風味の香りがして、これまた美味。

      

   メインの後はフロマージュ(チーズ料理)。

   フレンチって、メインの後にチーズが出るんだよね。
   以前、ビールの乾杯と同時に食べたいので、前菜にチーズを持ってき
   てと注文したら「ノン、ノン、チーズはメインの後だよ」とウエイターに注
   意されたことがある。

   パンと一緒に焼いたチーズにハチミツがかかっていて美味しい。
   後から注文した赤ワイン(銘柄不明)との相性が良かった。このことを
   “マリアージュ”と言うそうだ。 幸〜せ。

   これだけ飲んで食べてお会計はひとり61ユーロ。
   日本円にすると8,357円!

   値段だけ聞くと高いと思うかもしれないけど、この味と満足度でこの
   値段は安いと思う。

   フランスの酒と食の旅、滑り出しから大満足だった。

   つづく


   関連記事  11/13(木)『フランス・セダン紀行(その5)「セダン城」』

学生の頃、自主映画を撮っていた
仲間の一人が亡くなった。
死因は癌だそうだ。 
日曜日に仲間で偲ぶ会を開く。 (-_-;) 

  11/16(日) 『無惨美展〜残酷百景〜』

   銀座のヴァニラ画廊で土曜日まで行われていた「無惨美展〜残酷
   百景〜」。

   世界の空山基、トレヴァー・ブラウン、丸尾末広、そして無惨美を
   はじめた落合芳幾、月岡芳年の版画など、残酷、フェチなアートが
   時代を超えて一堂に会した。それらは残酷で目を背けたいけれど
   引きつけられてしまうほどの魅力を放っていた。

       トレヴァー・ブラウン

   私は中・高生から好きなイラストを描いているが、当時はオカルトや
   ゴシック、死をテーマにしたものばかりだった。

   映画は「エクソシスト」や「サスペリア」が好きで、「サスペリア」のオー
   プニングで殺人鬼によって惨殺された女子が首を吊る姿に美を感じ 
   ていたのである。

   どうしてそんなのが美しいと思うのか自分でも不思議だけど、そう
   いうのは心理学者にまかせるとして、今回の『無惨美』という単語に
   触れて何かがストンと落ちたのである。


   無惨美、 残酷美・・・


   よくよく考えると、私は殺人の瞬間や動機に興味はない。
   血みどろの死体に魅力を感じるようだ。

       月岡芳年

   『無惨美』という言葉は幕末から明治にかけて、落合芳幾と月岡芳年
   の作品からはじまった。残酷な錦絵で、当時の人々にスキャンダルと
   ともに大きな影響を与えたそうだ。


   残酷さ、死が持つ妖しく危険な魅力は、子供の頃から私の心をとらえて
   離さない。

   今描いている「自殺願望イノセントちゃん」もその影響のひとつだと思う。

   観音菩薩系の瞑想作品と平行して、私の心の中に沈殿している残酷さ
   残虐さを表現した作品を描きたいと思う。

      

       『無惨美展−残酷百景−』
       銀座 ヴァニラ画廊
       11/3−11/15(終了)


   関連記事 11/9(日)『匿名の仮面、個展「狐叢に眠る」』

   ※お詫び※ 多くの人に絵画に興味をもってもらいたいため、ネットでダウンロードした画像を使っています。



 11/13(木)『フランス・セダン紀行(その5)「セダン城」』

   ・・・2時間かけて、ようやくセダン駅に着いた。

      

   ところが駅前は閑散としててお店も1軒だけ。
   歩いている人も少ない。

   日本のように流しのタクシーが無いのでホテルに電話して車を呼んで
   もらった。

      

   タクシーは30分待って、やっときた。
   この時間の“ゆるさ”がフランスらしい。

      

   駅から車で10分ほどすると、
   小高い丘の上に見えてきたのがセダン城。

   セダン城は、1870年、ナポレオン3世がプロイセン軍(その後のドイツ)
   に包囲されて降伏した場所としての歴史がある。

          

   周囲は高い城壁で囲まれていて、2つの門から中へ入ることができる。
   人と城壁の高さを比べて。 こーんなに高いんだから。
   ところどころに戦火の跡が残っていて、中世から変わらないその姿を
   見せている。

   現在は、城の半分が歴史博物館になっていて、お城の中を見学できる
   のと、一部が私たちが展示するギャラリーに、その残りがホテルになっ
   ている。当然、私もこのお城のホテルに3泊する。ヤッタね!

      

   ホテルの名は「シャトー・ホール」。
   城のレンガの壁を利用してて、煉瓦の茶色を基調として、白と黒のイン
   テリアでシックにまとめられている。そこに竹や木の枝を並べたパーテー
   ションがあって、石の冷たい印象を和らげてくれている。

   このホテルは4つ星のため、設備もクリーンでサービスもよかった。

      

   ほら、トイレの看板が中世の王と王妃(?)になってる。
   こんなユーモアも随所にあり。

      

   私の泊まった部屋も外側は城のレンガそのままの壁。
   今回はツインルームに一人で泊まった。 贅沢でしょ。
   見た目はクラシックだけど、各部屋にコーヒーメーカーもあるし、
   無線の高速インターネットを無料で使えるそうだ。

   それと、理由はわからないけど、部屋の窓が床についている。
   事故防止のためか鉄柵でがっちり囲まれていた。

      

   窓から見た風景。
   城の中庭が駐車場になっている。

   中世に迷い込んだような幻想的な場所だ。ここで国際幻想芸術展が
   行われて、自分もそこに参加するなんて、まるで夢のようだ。


   つづく


   関連記事 11/6(木)『フランス・セダン紀行(その4)「世界の車窓から」』

暑くなったり寒くなったり・・・
その日、着る服がわからない。
これじゃ風邪引いちゃうよ、もう。


 11/9(日)『匿名の仮面、個展「狐叢に眠る」』

   野毛のアートマニア・カフェ・ギャラリーで行われていた
   「狐叢に眠る−仮面と謎のオブジェの展示−」に行ってきた。

      

   紅白の幕をたらして狐の面を飾っていて、まるでお祭りの縁日のようだ。
   外から見ると目立つので、通り過ぎる人も何がはじまったのかとのぞく
   人も多い。

   作家は中無(なかむ)さんで、狐面を創作・販売している作家さんだ。
   子どもの頃、お稲荷さんで狐の像を見て記憶に刷り込まれたそうだ。

      

   今回、ヘナタトゥー(*1)の職人とコラボしてて、東洋的な狐面も展示
   している。ヘナは私も興味があり、ヘナ模様にデコレーションされた面が
   気に入った。

      

   さて、ギャラリーのカウンターには中無さんが仕入れた古今東西の
   不思議ラベルな焼酎やビールが並んでいた。

      

   上のガイコツラベルはメキシコのビールで、その名も「デイ・オブ・ザ・
   デッド」。でもジョージ・A・ロメロ監督とは関係ないようだ。

   ドリンクを注文すると“稲荷ずし”がもれなくついてきた。
   うずらの卵と、デザートとして駄菓子のモロッコヨーグルをいただく。

   作品を含めて晩秋の“昭和のお祭り”を感じました。


   匿名の仮面、個展「狐叢に眠る」展
   10/26−11/2(終了)
   artmania cafe gallery yokohama


   (*1)ヘナタトゥー(メヘンディ)とは・・・
    インドやパキスタンではじまったヘナという植物で作った染料で、手や足に模様を描く
    こと。植物なので肌にダメージを与えず、しかも消えるので痕が残らない。邪悪なもの
    から身を守り、幸運を呼ぶといわれている。



   関連記事 8/29(金)『エヴァンゲリオン展』



 11/6(木)『フランス・セダン紀行(その4)「世界の車窓から」』

   展覧会場はフランス北部、ベルギーとの国境沿いにあるセダンという
   田舎町。

      

   パリから北東に約230キロ。
   日本でいうと東京から静岡を越えて掛川ぐらいだろうか。そのためパリ
   から電車を乗り継いで2時間かけて行くことになる。

      

   まず北東部に向かう列車が集まるエスト駅に行き、
   TGV(テー・ジェー・ベー)に乗ってReims(ランス)まで行く。

      

   TGVは日本の新幹線と同じ超特急。
   私は鉄道マニアではないけれど、一度乗って見たかった。

   車内は真中の通路を挟んで2人がけシートが2つあり新幹線より狭い。
   レール幅は新幹線と同じ1,435mmで、日本では“広軌(こうき)”と
   呼ばれるが、これが世界標準軌間だそうだ。ただ、ローカル線と同じ
   レール上を走るため、ホームの幅に合わせて車体が狭くなってしまう
   らしい。

      

   パリ市街を離れると、とたんに田園風景になる。
   写真に写ってるのは放牧中の羊たち。牛も多かった。

   高い山は無く、地平線まで見渡せる農村風景は北海道を思わせる。
   流れる車窓を眺めていると、TV「世界の車窓から」を思い出す。

      

   Reims(ランス)でローカル線TERに乗り換える。
   天井が高くてカラフルな電車だ。

      

   乗ってすぐに気が付いたのは、窓上についているフック。
   コートをかけるには太くて頑丈にできているが・・・、


   ここで “クエスチョン!”


   このフックは、何を掛けるのでしょうか?

   “不思議ハッケン!”



      


   答えは・・・、

   自転車を掛けるフックでした。


   通勤、通学で使う自転車を乗せるなんて、さすがツールドフランスの
   国だと思う。

   残念ながら私が乗ってる間は自転車を掛ける人はいなかった。

   ちなみに〜、自転車料金は特に無くて、通常の運賃でいいそうです。


   つづく


   関連記事 10/30(木)『フランス・セダン紀行(その3)』



 11/2(日)『自殺願望イノセントちゃん』

   シメリア展に参加して世界の幻想芸術に触れて刺激を受けた。
   早速、新作にとりかかりたいところだが、その前にどーしても
   描きたいものがある。

   心身のリフレッシュのために、自分の好きなイノセントちゃん
   シリーズをひとつ作りたい。
      

   今回は今までのと違って、ゴシック系、暗黒少女が描く絵に
   したくて『自殺願望イノセントちゃん』とした。

   いつものように色鉛筆で試し塗りをするとこんな感じ。

       

   手にカミソリを持ってて、左腕に“ためらいキズ”がいくつもある。

   背景はダークグリーンで深紅のスカート、耳にはオオミズアオとい
   う蛾のアクセサリーをつけている。猫が後ろで死んでるのはワン
   ポイント。

   私の精神状態がウツになっているからではなく、単なるお遊びだ。

   「プロフィール」に書いたけど、今、私のマイブームはネットで世界
   中の『暗黒少女系イラスト』を集めてファイリングすること。
   それをしてたら自分でも描きたくなった。


   絵を描くのが好きだからはじめたはずなのに、数を重ねてくると
   制作が苦痛になってくる。こんなはずではなかったのに・・・。

   見る人も飾る場所も関係なく、他人をまったく意識しない自分だけ
   の好きな絵を描いて、夢中になっていた初心に戻りたい。


   関連記事 9/29(月)『新作「ヴィーナスの誕生」完成』
 

今年のハロウィーンはコスプレ人気ですごいようだ。
そういわれてみると、去年、横浜の野毛で
コスプレ姉ちゃんがいたのを思い出す。
今年はデジカメ持って行ってみるかな。



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ここに書かれている内容は個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありません。


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