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ひとりごと2007年2月

出る作品ごとに顔が変わる女優の菊地凛子さん、
アメリカ・アカデミーショーに出席の際も
外国人の容姿に変わっていた。

 2/27(火)『佐賀のがばいばあちゃん』


 ふと回したチャンネルがSMAPの香取慎吾が司会の番組だった。その日はもみじまんじゅうのギャグで一世風靡したB&Bの島田洋七がゲストで、彼のおばあさんを描いた本「佐賀のがばいばあちゃん」について紹介していた。

 島田洋七さんは、八歳の時に母のいる広島から、がばいばぁちゃんのいる佐賀に引っ越したそうで、都会から一転した佐賀での貧乏暮らしにに戸惑っていたそうだ。洋七少年は運動はクラスで一番だけど勉強は苦手なため成績が悪く、ことあることにばあちゃんにたずねます。そのやりとりが知己に飛んで面白く、どんなに困難に遭ってもがばいばあちゃんのひとことで救われた(納得させられた)ようです。 この”がばい”とは、佐賀の方言で、とても、とか、すごいという意味だそうです。この「がばいばあちゃん」の言葉のひとつひとつにうなづき感銘を受けました。

 例えば・・・、

 ・中学生の頃、洋七は野球部に入って野球漬けの毎日で、勉強ができなくてばあちゃんに聞きます。

 「ばぁちゃん、(おれ)英語なんかさっぱりわからん」と、
 ばあちゃんは、「じゃ、答案用紙に『私は日本人です』って書いとけ」と言うのです。
 これだけでもばあちゃんの非凡さが伺えるけれど、さらに・・・

 「でも、ばぁちゃん。俺、漢字も苦手で・・・」
 「なら『僕はひらがなとカタカナで生きてます』って書いとけ」

 「歴史も嫌いでなぁ」
 「歴史もできんとか? なら答案用紙に『過去にはこだわりません』って書いとけ」
 と、言い放ったそうだ。 あっぱれである。

 ・もうひとつ、

 勉強の出来なかった洋七は成績が悪くて通信簿も1と2ばかりだった。

 ばあちゃんはそれを見て、
 「(1と2ばかりの通信簿を見て)よかよか、足せば5になる、人生は総合力ばい」

 ・最後にもうひとつ、

 学校で友だちに嫌われてしまった洋七は悲しくてばあちゃんに相談します。
 仲のいい友達に嫌われてしまった。 どうしようと、
 するとばあちゃんは、そんなことはたいしたことではないと洋七少年に言います。

 「2、3人に好かれんでも… 反対を向けば1億人おるけん」

 私はこの言葉が特に好きです。

 こういう、普通の人では考えつかない”逆転の発想”っとでもいうのか、どこからくるんでしょう。
 子供の頃、こういうふうに育てられたら、細かくこだわらなくて大らかに育ったろうと思う。私なんか親に厳しく育ったので物事の些細なところに気ばっかり遣ってクヨクヨしながら生きているものね。ばあちゃんみたいな発想を自分ではできなくても、がばいばあちゃんの言葉を思い出して、前向きに明るく生きていこうと思うのである。

 どんなに苦しくても心の持ちようでそれを変えることができる。笑顔でいれば福が来る。それを信じて前向きに生きていかなければ。

「佐賀のがばいばぁちゃん」 島田洋七著 徳間書店

暖冬のおかげで例年より早く花粉症の症状がはじまった。
飛散の量は例年の1/3というけれど
朝、寝起きに続くくしゃみと鼻水には困ってしまう。

 2/18(日)『アンモナイトの化石』


 蝶の標本をハンズで買ってから標本好きになってしまった。自然持つ形態や色彩に脅威を感じ、それを手元に置いて時折眺めるのが創作意欲につながるからだ。

 去年のこと、横浜の書店(有隣堂)で「鉱石・化石フェア」があり眺めていたら、アンモナイトの化石を発見した。それが普通の化石ではなく、メタルのように銀色に輝いた化石だった。(写真) どう、メタリックでカッコイイでしょ。こんなの初めて見た。
 調べてみると、これは黄鉄鉱化といって石灰質でできているアンモナイトの殻が自然作用で黄鉄鉱に変化したものだそうです。黄鉄鉱化はアンモナイトの化石にはよくあるそうで、これを薄くカットしたものをアクセサリとして売られているそうです。

 私は、この標本をモデルガンといっしょに飾っている。

  
ラベルには「黄鉄鉱化したアンモナイト(頭足類)ジュラ紀」とある。
大きさは上から下まで4cm、このメタリックな感じにシビれません?

東京ではとうとう、もっとも遅い初雪の記録を作ってしまった。
このままだと、この冬はまったく降らないで
春を迎えるんじゃないだろうか。

 2/11(日)『大分の“やせうま”』


 先月、仕事で九州の大分へ出張した。
 大分名物といえば、関アジ、関サバ! 飛行機で大分空港について車をとばして大分駅前の飲み屋に入って注文したら、「すみません、きらしてしまいました」 ガ〜ン。 それを楽しみにしてきたのに。

 大分名産は他にもある、ザボン(バレーボール大の柑橘類)、太刀魚(刺身を食べた)、焼酎は“いいちこ”が有名。そして『やせうま』!

 やせうま?

 熊本では馬刺を食べる習慣があって行くと必ず食べるが、大分では“痩せた馬”まで食うのかと嘆いていたらそうではなく、地元に伝わるおやつらしいのだ。”痩せた馬”がおやつ? ますますハテナマークだが、実は”痩せた馬”ではない。うどんこを練って砂糖をまぶした子供のおやつなのだ。

 平安時代に都落ちし豊後に住んでいた幼君(藤原鶴清麿)が、乳母の「八瀬(やせ)」におやつをせがんだところ、小麦粉をこねてきな粉をまぶしたものを食べさせた。幼君は喜んで食べ、次第に 「八瀬、うまが欲しい。」と言うようになったという。 やせうまの「うま」はご飯のこと、”うんま”からきているらしい。

 味は、砂糖をまぶして甘く、ひとつ食べればもういいって感じ。でも、面白い名前である。

    
これはお土産用に作られているためお餅のようだけど、本当はうどんの様に細長い麺状のものらしい。

日テレアナウンサーの(旧姓)鈴木君枝さんが亡くなられた。
好きだったので、とてもショック、
残念でなりません…。

 2/7(水)『落款(らっかん)』


 落款(らっかん)は書や絵を描いた後の完成を記すために押す印のこと。

 私も、和の作品には自作の印を使ってきたけれど、どうしても素人が作った体裁の悪さが気になって、このたび判子屋で作ってもらうことにした。

 元来、落款印は(中国産の)石に彫るのが定説だったが、私の作品はキャンバスにモデリングペーストで下地を作っているため、表面が固くデコボコしており、石だとどうしても隙間が空いてかすれてしまうのだ。そこで柔らかいゴム印で作ってもらうことにした。

 次に落款を押すための朱肉だが、一般的には朱泥を使うところだが、私が作ったのはゴム印なので、速乾性の高い事務用の朱肉と、落款用に売られている本物の朱肉(朱泥と言う)のふたつを購入し、使って判断することにした。事務用品はいかにも事務用で、書類に判を押したようなのっぺりとした軽い印象で、事務的に判を押したようで趣がまったくない。それに比べて朱泥は朱の色あいが美しく、判を押した部分が泥のように盛り上がり、作品に箔が付いたようですこぶる具合がイイ。 ということで朱泥を使うことにした。

 さてさて、落款を作った喜びから、まるでプレゼントをもらった子供のように、うれしさから押したくってたまらない。こうなると押すべき作品をたくさん作らないといけなと思うのだ。これから私にとって、もうひとつの映像の仕事の繁忙期になるが、メルボルン展の締め切りまで2月、うまくいくかどうか。いや、何とかせねばなるまいまい。落款作ったけど楽観はできないぞ。 (って、つまらないオヤジギャグでした)チャンチャン

 関連記事 2004/6/1『落款(らっかん)印、勉強中』


今年の冬は暖かく、東京ではまだ雪が降ってない。
先週、九州の大分に仕事で出張したけれど、
大分の方が寒かったよ。


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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意は
ありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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