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ひとりごと2004年10月


イラクへ旅行した邦人が拉致され殺された模様。
周囲の反対をふりきってまで、ナゼ行こうとするのか?

 10/30(土)『桑畑が無くなった』


 群馬県から栃木県を走る両毛線に乗りながら車窓を眺めていると、栗林や梨畑、ブドウ棚が見られ、都会ではすっかりなくなった風景に幼い頃を思い出しては懐かしんでいた。

 と、感慨にふけっていた瞬間に、ふと気が付いたのは『桑畑』。そういえば最近見かけないなあ。(いちいちこのフレーズを使いたくないが)最近の若い人たちは知らないかもしれないが、以前は『桑畑』というのがどこでも見かけるものだった。

 養蚕(ようさん)を知っているだろうか、その昔、織物を織るときに使う糸をつくる蚕(カイコ)という蛾の幼虫を農家では飼っていた。桑の木は、その蚕(カイコ)のエサとして育てていたのである。織物の糸は、そのカイコが造った繭(まゆ)を茹でてほぐして作った物である(シルクも同じ)。つまり、昔、山間で田圃を作ることの出来ない農家では、畑仕事の他に養蚕業をして糸を造り、それを大事な収入源としていたのである。蚕のことを神様のごとく扱い『おカイコ様』と呼んでいたそうだ。

 ところが現代では化学繊維の台頭や輸入品が安くなり、繊維業も大きく変わったために国内での養蚕業は急激に減少してきたのである。そうなると桑畑のあった土地を売る農家が増えて、養蚕も桑畑も時代とともにその数を減らしたのだろう。

 桑畑がなくなってしまった現在、黒沢明の映画「用心棒」に登場する主人公(三船敏郎)が、自分の名を名乗る場面で辺りを見回して、「桑畑三十郎」と偽名を名乗るシーンも、なかなか理解しにくくなることだろう。残念。


新潟を中心に震度6を越す地震が5度もあった。
夏の酷暑、台風襲来、そして大地震、日本はなぜこんなことに…。


 10/25(月)『エクソシスト・ビギニング』


 宣伝も少なく前評判もなく急遽公開された感じの「エクソシスト・ビギニング」。しかも11/2までという上映期間の短さ。ロビーで時間待ちしていると、前の回が終わって客がパラパラ出てくるがその数はまばら。出てきた女子高生の一人が「もう恐いのはヤダ」と半べそかいていた。おっと、思わずソファから乗り出した。が、そこで期待したのがまずかった。

 作品は「エクソシスト1作目('73)」で悪魔払いを遂げたメリン神父の25年前の過去の物語。第2次大戦末期。ナチから子供の命を助けることが出来なかったのを苦に信仰を捨てたメリン神父は、考古学の知識を見込まれてアフリカの遺跡発掘に派遣される。そこで、悪魔パズズに出会うのだった…。

 制作当初、監督はジョン・フランケンハイマーが予定されていた。これは1作目がウィリアム・フリードキン監督なので、名作「フレンチコネクション1・2」のコンビ復活ということで、いろんな意味で期待していた。が、フランケンハイマーは撮影直前で亡くなってしまい。かわってポール・シュレイダー監督が引き受けて撮影に入ったが、試写を観た重役が「さっぱり恐くない」と言ったかどうかはわからないが、作品の出来の悪さにクビにした。そして3度目の正直と任せたのが、レニー・ハーリン監督(私は「ダイハード2」と「クリフハンガー」が大好き)に、撮影は巨匠(これまた私が尊敬する)ヴィットリオ・ストラーロ。ストラーロは劇場用映画の初カメラマン作品がアルジェントの「歓びの毒牙」というんだから、ますます期待してしまう…。が、完成した作品はオカルト映画ではなく、ハーリン流のアクション娯楽映画になっていた。全編にわたって1作目の小道具や複線が散りばめられた、そこそこ楽しめる作品ではあるのだが、新鮮味がない。1作目を越えるどころか物足りない印象で終わってしまった。

 ※以下ネタばれあり

 65点。
 ラスト、悪魔との対決の舞台を洞窟にしたというのは正解で、闇の部分に潜む悪魔がいつ現れるかドキドキしながら見ることができた。しかも洞窟の壁から天井へとクモのように這いまわる『NEWスパイダーウォーク』のCGはみごとで拍手に値するが、全編を通して喜べたのはその瞬間だけだった。冒頭から村人を襲うハイエナはいかにもCGっぽくて興醒めだし。宣伝文句の「最大の謎が明かされる」とあるが、それほどのものでもなかった。これなら私はジョン・ブアマン監督の2作目の方が好きだな。

 関連記事 2002.12.05『恐怖の映画「エクソシスト・ディレクターズカット版」』


台風23号の被害がひどいね、死者65人だって
どうなってしまったんだい。


 10/19(火)『セ・リーグ順位結果発表』


 ここしばらく野球界にいろんなことがあって、今更、セ・リーグの順位を振り返るってのもなあ。なんか気力がわかないこの頃である。でも、新聞によると、観客動員数が史上2番目だったりして(おそらくパ・リーグが増えたからだう)、ちまたの野球熱は球界再編も手伝って活気を取り戻してきたらしい。

 <4月の予想> 1阪 神、2巨 人、 3横 浜、4中 日、5ヤクルト、6広 島

 <10月の結果> 1中 日、2ヤクルト、3巨 人、4阪 神、5広 島、 6横浜

 というように、やる気がないのも当然で、全然当たってないんです。おかしいなあ、数年前までは当てるの得意だったのに。

 1位 中 日
 『オレ流』がことごとく当たった。4月の開幕前には選手の補強を「いらない」とすべて蹴って、登録選手をほとんどすべて出場させたのは落ち合い監督がはじめてだろう。しかも1軍にあがってくると、ことごとく活躍する。チーム打率もホームランも下位なのにそれで優勝という、中継ぎ押さえのピッチャーのバランスでの優勝だ。野球はピッチャーが中心だということをまざまざと見せつけた。

 2位 ヤクルト
 さすがである。目立つ選手はいないのに結局この位置をキープするとは恐れ入る。途中、パ・リーグの合併問題でフル活動する古田が疲れると思いきや、それをバネに後半ものすごい働きをした。先発の川島、石川と二桁勝利ピッチャーがふたりいる、もうひとり先発の柱がいれば必ず優勝できる。

 3位 巨 人
 今年の野球は1位、2位ともにピッチャーと守りの野球をしているチームが制している。ホームランバッターを集め、ホームランでしか点を取れない。いわば元オーナーが望んだ野球どおりになったわけですよ。その結果ですね。来年は中継ぎ、押さえの確保がカギを握るだろうっ て、毎年言ってるよな。

 4位 阪 神
 やはり連覇は難しいんですね。敗因は横浜ベイスターズの負けの計算が違ったためだろう。去年は横浜に8回しか負けていなかったが、今年は12敗と「お客さん」を逃してしまったからだ。巨人に17勝10敗はがんばったすね。

 5位 広 島
 赤ゴジラこと嶋がひとり気を吐いて首位打者と最多安打を記録したのは「あっぱれ」である。しかも昨年はシーズン通して1安打しかなかったらしい。数年前の広島の強いイメージからはほど遠い。横浜と同じ、一から出直しだ。

 6位 横 浜
 うーん、心配していたストッパーの佐々木が本来の活躍が出来ず、先発投手も実力を発揮せずで去年と同じ結果になってしまった。これが実力だから仕方がない。鈴木孝典も復活せず、ニュースによるとホームラン王のウッズと佐伯が出てしまえば来年はまったく期待でない。数年先を見据えたチームづくりをしていこう。

 以上

 関連記事 4/10『プロ野球セ順位予想!』


私が影響を受けた画家、M・W・スワンベルクを紹介するページを作りました。
ご覧下さい。


 10/14(木)『すっかり休養』


 ここ半年、公私ともに多忙でリラックスする時間がとれなかったが、この連休は台風が来たこともあって、どこにも行かずにゆっくり静養した。

 まずは、読み終えた雑誌や本をまとめたり、段ボールの空き箱をカッターで切って捨てたり、部屋の大掃除をした。思えば掃除機をかけたのはひさしぶりで、前はいつのことだろう。半年ぶりぐらいかも? それに衣替えとしてタンスの夏物と冬物を入れ替えた。

 先日、デジカメ(ニコンCool Pix4500)を買ったので、それまで使っていたカメラ(社員のお古を安く買ったもの)は、お役ごめんとばかりにカメラ用のクーラーボックスにしまい込んだ。今時、温度と湿度を管理する「ドライ・キャビネット」なるものが販売されているが、高額で買えないので、代用品としてキャンプで使うクーラーボックスを利用している。これに、もう使わない旧式のカメラやアクセサリーをしまい、乾燥剤を詰め込んでマイ・ドライ・ボックスとしている。

 天気が悪くて予定していた物置の整理と車のワックスがけはできなかったが、HDDVDレコーダーに録画しっぱなしになっていた映画や番組を見たり、DVDに焼いて保存して楽しんだ。こんなのんびりとした休日はひさしぶりのことだ。

 先月、グループ展をしてからまったく制作活動をしていなかったが・・・、
 さて、休養はとれたし、来週からは絵を描くぞ。 o(^O^o)ファイト〜


ひさしぶりに映画「ブラザー・サン シスター・ムーン」を観て
大泣きしてしまいました。

 10/8(金)『燃えろプロ野球!』


 9月は忙しくて「ひとりごと」がなかなか書けなかったけれど、その間、プロ野球に様々な動きがあったので振り返ってみたい。

 ・オリックス・ブルーウェーブと近鉄バッファローズの合併が突然発表される。
 ・ダイエーとロッテの合併案も水面下で行われ、パリーグが4球団に縮小した場合、セリーグと
  合せて1リーグ制へとまとまりつつあった。
 ・それに対して選手会側がヤクルトの古田を中心にして反発、日本初のプロ野球ストライキが
  決行された。
 ・時をほぼ同じくして、読売巨人軍の渡辺常雄オーナーが、球団のスカウト活動での違反行為が
  発覚したことによって引責辞任。
 ・一方、インターネット会社の「ライブドア」が、つづいて「楽天」がパ・リーグに参加する意志を
  表明。オリックスとバッファローズ合併での剰余選手を引き取ってチームを作り、本拠地を仙台の
  宮城球場とした案を提出した。

 プロ野球ファンのひとりとして、今回の騒動を興味深く見ていた。頭が固く古い体質のオーナー達はもうお役ごめんで、これからは若い世代が新しいプロ野球界を創っていく、そんな転換期が訪れたのだと思う。

 原因は日本と違うが、アメリカでも数年前に選手によるストを決行した。が、その時は観客の野球離れをまねき、野球人気が下がってしまったという失敗をしていた。スト前の観客数を球場に戻すのに5年かかったという。私はひそかにそれを心配していた。が、今回は古田を初めとする選手会の頑張りと、連日の報道のおかげでオーナー側が歩み寄り、破綻無く決着したのに安心した。そればかりか、今回の騒動のおかげでプロ野球に対して一般の関心が増え、良い宣伝となったのではないだろうか。

 さて、新規参入の「ライブドア」か「楽天」かに話題は集中しているが、宮城球場を提案しているということは、どちらか一方が選ばれるしかない。落選した方はがっかりするかと思うが、いやいや、これだけ世間に社名が売れたならば、それこそ良い宣伝になっただろう。

 球界では現在、他にも動きがある。元オリックス監督の石毛宏典氏が代表となり四国に新リーグを立ち上げたり、今年のパリーグはプレーオフ制を導入したために、3位決定戦で日本ハムとロッテが熾烈な争いをして終盤から熱い戦いがつづいている。

 プロ野球よ、新しくなれ、そしてもっともっと燃えろ!


雑誌「Pen」で映画のタイトルデザインの特集をしている。
ソウル・バス、モーリス・ビンダーが紹介されていて
映画ファン&デザイナーは必見!

 10/4(月)『感動イチロー、新記録おめでとう\(^o^)/』


 9月早々、社員から、イチローがシスラー選手がつくったシーズン最多安打257本の記録を破るかどうか賭けないかと言われて断っていた。その時、私は『達成できない』と思っていたが、もしあのまま賭けていたら私は負けていたことになる。

 NHKBSで衛星中継を見てて思ったのは、球場全体がイチローの記録を後押ししていたのだ。イチローが打席に向かうと観客はスタンディングで迎える。相手ピッチャーがストライクを投げないとブーイングを浴びせ、ちと気の毒だった。

 期待のかかった第1打席にサードの頭を越すヒットを放ち、あっさりと記録と並び、2打席目でセンター前にヒットを打って新記録を達成した。このあっさりと記録を達成してしまうあたりイチローらしいといえる。花火とともに、1累上にいるイチローに向けてダッグアウトから選手達が祝福に集まってきて、ひとりづつ抱き合ったり頭をなでられたりし、アンパイアも握手を交わしていた。おまけに前記録保持者シスラーの家族とも握手して言葉を交わす。祝福のために試合を数分間中断してしまうなんて日本のプロ野球では考えられない光景だ。つまり、記録達成への尊敬の念と、記録達成の瞬間を観客とともに選手も一緒になって喜びあう、これが野球を愛してやまないアメリカ人の姿なんだと胸が熱くなった。イチローは「世界のイチロー」となった瞬間である。

 昨今、日本のプロ野球もごたごたから新しく生まれ変わろうとしているが、観客と選手とが一体となったアメリカ野球の良いところを見習ってほしい。(最後は262本の記録更新で終了した)


涼しくなりましたね。
芸術の秋、食欲の秋。創作活動に勤しもう。


 10/2(土)『今年の夏は暑さの記録ラッシュ』


 いやいや、今年の暑さは尋常じゃなかった。それは次の三つの記録が物語っている。

  ・東京での最高気温が39.5℃で新記録!
  ・7月から8月にかけて連続真夏日日数40日で新記録!
  ・年間真夏日日数70日で新記録!

 『真夏日』とは、気温が30度を越した日のことを言う。しかも真夏日日数に関しては、熊本で100日を越え、大阪でも88日を越えて、のきなみ新記録となった。暑さの表現も、それまでは「猛暑(もうしょ)」という呼び方が一般だったが、今年はそれ以上の表現が必要になり、「酷暑(こくしょ)」という言葉が頻繁に使われた。

 ところが、「喉元過ぎれば熱さ忘れず」とでも言うように、ここのところの秋の気配を感じて朝晩涼しくなると、あの夏の暑さなんてすっかり忘れてしまうんだな。人間って体感として記憶に残らないようになっているんだろうか。

 そうそう、暑さだけではない、日本に上陸した台風の数も8個(その後、2個来たため全部で10個!)と、これまた新記録だったのを忘れてはいけない。宮崎、鹿児島、福井、新潟・・・、各地で風水害による被害がありました。まったく異常気象の夏でした。



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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