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ひとりごと2010年1月

 ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。


ART BOXという美術誌の原稿締切に間に合った。
掲載誌が発売されたら報告します。
これでひとつ完了。 ほっ( - o - ;)

 1/27(水)『花魁メイキング10「髪塗り」』


 背景が終わると、いよいよメインの人物です。

 私はまず肌からはじめるので、顔、腕、足の順に塗りはじめます。ここで私の嫌いな作業があります、それは髪の毛を描くこと。髪を塗るのは面倒なんですよね。1本1本描くのは大変だし、ベタ塗りでは作品にあってないしと試行錯誤していきついたのが以下の通りです。

[写真1] まず、おおまかに影の部分を下塗りします。今回はブルー系にするため、コバルト・ブルーに黒をまぜて円弧を描くように外側から内側に向かって塗ります。真ん中を残すのは髪の輝き(天使の輪)を表現するため。

[写真2] まだ下塗りなので、筆跡をわざと出しながら何度も塗り重ねます。この段階では雑に描いた方がいい味がでるんです。偶然重なった部分が濃くなり、いい感じになってきた。

[写真3] 下塗りの次はいよいよ髪を描きます。筆先がキャンバスにふれるかどうかの位置でサッサッと素早く引きます。キャンバスを上下をひっくり返して同じ作業をします。

[写真4] この作業はいいかげんにすると太さがまちまちになって汚くなるので、一気に仕上げようとせず、休憩をとりながら何回も繰り返します。ヘアラインの完成です。

[写真5] 線が描けたら『グラッシュ』といって、水で薄くといた黒を塗ります。これは影の部分を全体に深い色に落とすためです。と、ここで失敗! こげ茶でグラッシュしたため、毛のブルーとケンカして汚らしくなりました。|(*o*)|ヒヤー
やはり同系色で塗らないとダメだとわかった。

[写真6] 失敗と思ったらすぐに水でぬらしてティッシュでふき取ります。気を取り直して髪の毛と同系色のダークブルーにした。グラッシュも何回かにわけて重ね塗りして深みを出します。これでひとまず完成。立体感がでたんじゃないでしょうか。後で「天使の輪」にホワイトを足して輝きを表現する。

   関連記事 1/27『花魁メイキング9「秘技・海綿塗り」』 ↓


2月上旬に4つの〆切が重なっててんてこ舞い。
重なるときは重なるんですね。う〜ん(ー"ー;)

 1/27(水)『花魁メイキング9「秘技・海綿塗り」』


  しめ切が迫っているので休日はもちろんのこと、平日も出社前の30分、帰宅後2時間は毎日描いている。でも、私の作品って細かいからなかなかはかどらない。こんな時は自分の画風を恨むね。勢いやインスピレーションでガーッと短時間で描ける作品だったらいいのに…。トホホ

 さて、背景塗りです。

 今回は金屏風をイメージするためゴールドを塗るので、まず下塗りとして黒のジェッソを塗ります。ゴールドの絵の具は白い地の上に塗ってもその輝きは発揮されません。そのため、黒を下塗りするのです。ゴールドを塗るには海綿(カイメン)スポンジを使います。海綿とは海(淡水もある)に生息する動物のことなんですね。てっきり植物かと思っていた。細かい網目状の繊維でできているのでスポンジのようにポンポンと叩きながら塗っていきます。

 それでは以後は写真でご覧下さい。

[写真1] 前回拡大プリントした紙をキャンバスにあてて写し取ります。写し取りには黒のカーボン紙を使う。ここでは背景と人物の場所が確認できればいいので、人物の輪郭だけを取ります。

[写真2] 黒のジェッソを下塗りします。幅の広いハケで一気に塗ります。ゴールドの絵の具は白い地の上に塗ってもその輝きは発揮されません。そのため黒を下塗りします。

[写真3] ゴールドを『海綿(かいめん)』スポンジを使って塗ります。普通のスポンジはやわらかすぎてうまくないので、ほどよい固さの海綿を見つけた。

[写真4] 海綿にはブツブツの穴が空いてるので、その穴ムラを利用するため、ポンポンと軽く叩きながら塗っていく。

[写真5] 海綿塗りの途中。ゴールドだけだとつまらないので、紫やピンクをちょっとつけて部分的に塗ることにした。背景に奥行きがでると思う。

[写真6] 人物の部分を白く抜き出して完成です。海綿塗りは筆で塗ったのと違う印象で、完成した時、人物を浮きだす効果があると思う。成功でしょう。

   関連記事 1/23『花魁メイキング8「拡大プリント」』 ↓



 1/23(土)『花魁メイキング8「拡大プリント」』


 下絵のデザインが決まったらスキャナーで取り込んでキャンバスに合わせてプリントアウトします。

 スキャナーで取り込む画像設定は以前のメイキングにくわしく書いてあるので、そちらをご覧下さい。

 では写真と共に解説を観て下さい。

[写真1] 下絵ができたら色を塗って具体的な完成イメージをつくります。パソコンで塗ってもいいが、私は色鉛筆を使ってます。色鉛筆は、昔、誕生日のプレゼントで買ってもらった三菱ユニの60色セット。当時は高かったんだよ。

[写真2] 完成した下絵をスキャナーで取り込みます。取り込み設定は「白黒書類」、解像度は300dpiにします。くわしい設定は以前のひとりごとをご覧下さい。これをキャンバスの大きさに合わせて拡大プリントします。

[写真3] エプソンのプリンターには『ポスター印刷機能』があって、ボタンを押すと設定画面が現れます。今回はA3用紙を4枚使って拡大印刷をします。キャンバスの大きさに合わせるために倍率を変えて何度か試し印刷する。

[写真4] 印刷ができたら四角を重ねて1枚に貼り合わせます。この段階に来ると完成のイメージがわかり、作業は終わったという安心した気持ちになります。ここから先は誰か描いてくれないかな。

  関連記事 2009.12/11『花魁メイキング7「下絵完成」』


会社で使っている手洗いの洗剤に香料が含まれている。
それが女性の香水のように香るので気になって仕方ない。
つい自分の手をクンクンかいでしまう。

 1/16(土)『上原正三 シナリオ選集』


 私の友人・白石が本を出した。『上原正三 シナリオ選集』。

 テレビ好きであっても上原正三氏を知る人は少ないかもしれないが、ざっとあげても、ウルトラQ、セブン、がんばれロボコン、レッドビッキーズ、ドロロンえん魔くん、ゴレンジャー、宇宙刑事ギャバン、シャリバン、仮面ライダーBLACKなどのシナリオを書いた人で、特撮テレビ界の巨匠のひとりである。そんな氏の45年間に渡るシナリオ作家活動の集大成、1000本を超える氏の作品の中から厳選された50作品がこの本に載っている。放送された決定稿だけでなく準備稿やオリジナル未発表作など貴重な作品もあり、しかも、氏のインタビューが収録されたDVDまで付いててマニア必見です!

 インタビューや解説を書き編集のリーダーを担当したのが友人、白石雅彦(*注)である。彼とは学生の頃に自主映画を制作した仲で、シナリオライターになるのが夢で多くの作品を書いてきた。横溝正史の「悪魔の手毬唄」をパロッた「悪魔の蹴毬唄(けまりうた)」、松本清張に迫る勢いの「十字(クロス)の破状」(オリジナル作品)や、シリーズドラマとして二人で考えた「Cool Eye(クール・アイ)」(車椅子姿の女性が難事件を解く)、ラストにどんでん返しがあるホラー作品「闇の淵より」など。

 この本、兎に角ぶ厚い。しかも値段が5200円(税別)もする! 今時こんなの売れるのか? と、まず疑問を感じてしまうが、私が学生だった頃、私も白石も映画のシナリオライターにあこがれていたもので、当時は、勉強のために(好きで読みたいのが先にあったが)映画のシナリオを読みたくて読みたくて、毎年発行されていた「年間代表シナリオ集」や「橋本忍シナリオ作品集」を買ったり、キネ旬に載ったシナリオを切り取って保存したりしていたものである。今でもそんな人たちがいれば、ぜひ、読んでほしいし、彼の前作『円谷一 ウルトラQと“テレビ映画”の時代』の時にも思ったが、売れる売れないではなく後世に残す資料として『作っておかなければならない本』だと思う。

 そこで、白石にお願いになるけれど、円谷一、上原正三とくれば、次は関沢新一でしょう。 お願いします。


『上原正三 シナリオ選集』 現代書館

 *注 白石雅彦(しらいし・まさひこ)シナリオ・ライター 映画監督 (日本放送作家協会員、日本脚本家連盟員)
 「平成ゴジラ」シリーズや「ヤマトタケル」などで特殊技術スタッフとして参加。アニメのシナリオライターとして活躍(最近作はTBS「大正野球娘」)。編著書として『怪奇大作戦大全』『平成ゴジラ大全 1984〜1995』『ミラーマン大全』『円谷一 ウルトラQと“テレビ映画”の時代』など。

  関連記事 2006.9/24『円谷一・ウルトラQと"テレビ映画"の時代』609



夢にベッキーが出てきて、酒を飲みながら
友人のように楽しく話した。ラッキー
今年はいいことありそうだぞ。

 1/10(日)『2009年のTVCMマイ・ベスト5!』


 やってきました「第3回マイCM大賞」\(^o^)/

 私の趣味のひとつにTVCM収集がある。毎年、気に入ったCMを録画しているのだが、実は私、テレビCMモニターというバイトもしているので1年間いろんなCMを見るチャンスがある。そこで、去年放送されたCMの中から私のお気に入りをピックアップしてベスト5を選んでみた。

 ※解説下のアドレスはユーチューブでの紹介ページです。動画を見たい方はそちらをどうぞ。
  なお、このページにもどる時はブラウザの「戻る」ボタンでもどってください。


 ■第1位 = SoftBank ブラピのボディガード篇

 ソフトバンクのCMには上戸彩の白戸家(ホワイトけ)とアドリブが楽しいSMAPの携帯買い換え、そしてブラッド・ピットの外国人俳優シリーズと3つのシリーズがある。

 今年のマイベスト1はブラピのボディガード篇。相撲取りの武蔵丸が草履の鼻緒が切れて困っていたところに、ボディガードのブラピがやってきて武蔵丸を抱きかかえるというもの。巨漢、武蔵丸を軽々と抱えて歩くというオドロキの映像に『ケータイするなら軽いやつ』というコピーが現れる。ユーモアがあって、しかも商品のメッセージをダイレクトに伝えたベストCMだ。

 これ、ユーチューブで探したら肖像権にひっかかったようで画像削除されてました。


 ■第2位 パチンコ SANKYO 「フィーバー・ドリフだよ!全員集合」

 パチンコの新機種「フィーバー・ドリフだよ!全員集合」の制作記者発表の日。いつものようにドリフのメンバー4人が雛壇に立って記者会見をしていたところに、何と、今は亡き、いかりや長介が現れてビックリ!というもの。初めてこのCMを見た時、驚いてイスからころげ落ちそうになった。そのぐらいインパクトあった。リアルですごいっ!

   ユーチューブ http://www.youtube.com/watch?v=iXUCAFGtO1I


 ■第3位 パチンコDaiichi 天才バカボン
           “41才の春だから” キャビンアテンダント篇

 このCM、何パターンかあるけれど、このキャビンアテンダント篇が一番刺激的。ヒコー機が着陸態勢に入った頃、スチュワーデスさんが突然、バカボンのパパの格好に着替えてくる。お客さんはビックリというもの。美人スチュワーデスとバカボンのパパという正反対(?)のシチュエーションにしてやられた。この前の朝丘雪路と娘さんの旅番組篇も面白くて好き。

    ユーチューブ http://www.youtube.com/watch?v=yPWvOx5w4XI


 ■第4位
 サントリーBOSSレインボーマウンテン 宇宙人ジョーンズ「ほろ苦い刑事篇」

 今年もたくさん作られたこのシリーズ。宇宙人ジョーンズが知事になったり、サンタクロースに会ったり、屋台のラーメン屋では鈴木京香に惚れられたり、そして、ついには渡辺えり子と結婚させられて尻に敷かれたり…。中でもこの「ほろ苦い刑事篇」は圧巻。TVドラマ「太陽にほえろ!」の七曲署に配属されて犯人を逮捕するというもの。何と言っても、ゴリさん、殿下、テキサス、ロッキーの本人が登場している。ボスは他界しているので裕次郎のものまねで有名な「ゆうたろう」さんが担当。セットからBGM、カメラアングルにいたるまで、よくもここまで再現できたものだと感心してしまう。本当にドラマを見てるみたいだ。

    ユーチューブ http://www.youtube.com/watch?v=-2P3ELn-j6Y&NR=1


 ■第5位 江崎グリコ/OTONA GLICO サザエさんシリーズ

 去年に続いて実写版の「サザエさん」シリーズ。ワカメちゃん(宮沢りえ)の悩みをカツオ(浅野忠信)がなぐさめてあげ、手がすべってバットが飛んでしまうオチが笑える。が、それだけに止まらず新バージョンでは、事業に失敗したイクラちゃん(小栗旬)が自家用飛行機のラストフライトにタラちゃん(瑛太)を誘う。眼下に見える磯野家では庭でカツオがバットを飛ばしていた。と、ふたつのCMのオチがつながってるところがウマイ!

    ユーチューブ http://www.youtube.com/watch?v=eFW8hh5fqks&NR=1


 ・次点 大日本除虫菊(KINCHO)「プレシャワー」 アンドロイド篇

 女性型アンドロイドが関西なまりで商品について語りかけるCM。人間ではないようだけど人形でもないし…と、観た人は気色悪く思うんじゃないだろうか。
 主役はアクロイド-DER2という型番のアンドロイド。本人は「ガイノイド」と認識しているため「アンドロイド」と呼ばれるのに不満があるらしい。オリエンタル工業のラブ・ドールに似ていて私はビックリした。こんなのお茶の間に登場させていいのって?

    http://www.kincho.co.jp/cm/html/preshower_sabinai/index.html

 
 その他のお気に入りCM
  ・ヘタアニメで「アルプスの少女ハイジ」が登場するニッサン・NOTE「低燃費少女ハイジ篇」。
  ・堀北真希の現代風時代劇、ロッテ「紗々」の将軍家詐欺篇。
  ・梅干しキャラクター(着ぐるみ)が滝に打たれているノーベル製菓の「男梅」。
  ・キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演、一流の映画スタッフで製作されたLUXの長編企業イメージCM。
  ・木村拓哉の日清カップヌードルのコロチャーヌードル。最後に言う「うまいっ!」が男らしい。
  ・フットボールアワーの岩尾がキムタクに変身するギャツビー
  ・松田聖子と中島みゆきの自然な演技が心地よいFUJI FILMのアスタリフト。
  ・役所広司のダイワハウチュ
  ・高島礼子主演の神奈川県警の「ひったくりにご注意」
  ・トヨタのこども店長 ・ダイハツのエコカー減税 ・アフラック新EVER のネコとアヒルの「招きネコダック」。


 ■ 総 評

 一昨年からつづく不況でCM数が減少、番宣(TV番組宣伝)ばかり多くなってきてCMマニアは心配するばかり。年間の傾向としてパチンコの新機種の宣伝が多くなってきた。パチンコCMは数年前からあったが、CM数が減ってきたために目立つ結果となったんだろう。パチンコは不景気に関係ないというわけだ。また、そんな中、年間を通してコンスタントに作品を出し続けて人気が高かったのはソフトバンクモバイル/SoftBankの白戸家シリーズ。犬のお父さんがハワイでサーファーだった過去があかされ、少女を事故から助けて入院し、坂本龍馬に会うために高知まで旅行するなど波瀾万丈の一年だった。 ということで、今年一年はどんなCMが出てくるか期待しよう。

 ※上記に書いた「○○篇」というタイトルの中には個人的につけたものもあってすべてが正式名ではありません。

  関連記事  2009.3/20『2008年のTVCMを振り返る』



 1/7(木)『赤坂の珍百景(トマソン)』


 それは赤坂のスタジオで録音した時のことだった。休憩時間に屋上から見た風景の中に違和感を感じた。

 それは、ある家の外壁のドアに霊気を感じたからだ。しかも、そのドアは斜めに傾いている。
 おかしいなあ〜、何か変だなあ、と、目を凝らして見ると、
 そのドアは2階の屋根の上についていたのだ。(写真)

 あのドア、誰が使うんだろう。あそこから出入りするんだろうか。

 ただ、偶然できたものではないらしい。だって、ちゃんと1階の屋根の傾きにあわせて造っているのだから。
 さて、これ、珍百景なるか?

 今はテレビの影響で「珍百景」というが、昔はこういう役に立たない珍物件のことを『トマソン』と呼んでいた。それは、芸術家の赤瀬川原平や南伸坊らが巨人軍に在籍していた役に立たない外国人選手トマソンから名を取ったものである。

[写真1] 赤坂のビルの谷間に建つ家、よく見ると3階建てのようだ。その2階の屋根の上にドアがついている。ここから出入りするの?

[写真2] 望遠でアップにすると、屋根の傾きに合わせてしっかりと造っている。非常口にしては危険である。



 1/4(月)『3D映画「アバター」』


 最初にタイトルを見たとき、「アバター」じゃなくて『アジャパー』かと思った。(古っ)
  …いや、無理に笑わなくてイイから。(-_-;)

 ジェームズ・キャメロン監督の「タイタニック」から12年、しかも話題になっている3D立体映画というもんだから、これは行かないといけないでしょう。

 いやあ、162分もある長編映画で惑星パンドラの世界をすべてゼロから創り上げた創造力とエネルギーに驚かされる。特にジャングルに生息するちょっと気味悪い植物の生態系にリアリティがあって、なおかつ美しい! しかも役者とCGキャラクターがカメラの動きに連動しつつ背景画との合成が自然(ナチュラル)で違和感がない。これはすごい技術だと思う。 けど…、ストーリーに目新しさがないため何かひとつ物足りない印象が残ってしまった。

 3Dについては以前の作品よりずいぶん観やすくなっていた。 前回、1980年代の立体映画ブームの時に観た「13日の金曜日・パート3」(1982)は、メガネのレンズ(偏光フィルター)が暗くて映画が観づらく、目が疲れて何度もメガネをはずして観ていたが、今回はさすがにそれはなかった。私は他でもオーストラリアと新宿の2箇所でIMAX 3Dを観たことがある。同じキャメロン監督の「エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ」(2005)も観たが、こちらはメガネが大きくて重かったため、鼻からずれ落ちるのを防ぐために片手でメガネをおさえながら鑑賞していた記憶がある。それから比べると断然良くなっていた。今回、私が使ったメガネは「reaL D 3D」というロゴが入ったもので、フレームが軽くてかけやすいものだった。映画のオープニング、コールドスリープ(?)から目覚めた宇宙船の中や、縦に一列に並んでいる隊員たちの場面では、遠近感がわからずどこに焦点を合わせていいか戸惑ったものの、2〜30分ぐらいすぎると目が慣れてきて、後半は作品にのめりこんでくるし、メガネをかけてるのを忘れてしまって鑑賞できた。 

 今回の「アバター」は立体映画といっても、テニスボールが観客に向かって飛んできたり、物が突然目の前に飛び出したりといった虚仮威し(こけおどし)はほとんどない。むしろ、惑星パンドラの世界を疑似体験してほしいことからキャメロンはそういうあざとい演出はやらなかったんだろう。そんなアトラクションっぽいものを期待した人はがっかりするかもしれない。

 ここで、これから3D映画を観る人にポイントをひとつ言うと、立体として飛び出すのは、あくまでもスクリーンの枠の内側です。決して枠の横には飛び出しません。(文章で伝わるかな?) だから座席はスクリーンの左右が視野いっぱいになる席で鑑賞した方がいいです。普段は劇場の真ん中より後ろに座る人も、3D映画だけは真ん中か、それよりちょっと前よりに座って観ることをおすすめします。

 

 評価 68点

 

 そんなに悪くは無いんだけど、どこか物足りないという感じです。

 惑星パンドラの世界、映画アバターの持つ、観たこともない世界を体験するには楽しい映画だが、映像よりもストーリーを重視して観る私にとってはドラマの展開に目新しさを感じないためもうひとつでした。こういった外国の大作(戦争)映画って(過去の歴史からか)必ず開拓者と原住民との戦いになってしまう。郷土愛とか自然保護とか仲間とか絆とか…、普遍的なテーマなんだろうけれど、またか、という印象でね。
 最後にフォローしておくけど162分は決して長くはないです。むしろ、ちょうどいいテンポで、ちょうどいい時間だったと思う。

 「タイタニック」公開の時は「エイリアン2」や「ターミネーター」が期待以上の作品を作ったキャメロン監督が、なぜ今、タイタニックなんて撮るの? という疑問から期待せずに行ったため、結果として予想以上の出来に驚かされたものだった。でも今回はSFで3Dというキャメロン監督の得意分野だから、何をしてくれるんだろうという、ちょっと期待しすぎちゃったかもしれない。作品としてはまずまずのレベルなんだけどね。

 私の好きなミシェル・ロドリゲス、あいかわらずカッコイイ。大人になってきれいになったね。それとマイルズ大佐、いい味出してます。

  関連記事 2009.11/1「映画『エスター』」



 1/1(金)『新年のご挨拶』


 新年、明けましておめでとうございます。

 高島易によると、私の今年の運勢は「頂上期」にあたるそうで、仕事もプライベートも活発になり、今までの結果がでるようです。今年もますます元気に頑張りたいと思います。

 まずは、婚活、婚活!

 取り急ぎ2月下旬に品川のO美術館で「ミックスアートまつり」があり、また、3月下旬に「アートの競演」があるので、それに向けて新作をバリバリ描こうと思います。その様子は随時ひとりごとにアップしますのでお楽しみに。

 それでは、不況だとか不安は多いですが、何事にもめげず、明るく前向きに行動しましょう。

 本年も徳富ギャラリーをよろしくお願いします。<m(_ _)m>ペコリ

 婚活、婚活!

  



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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