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ひとりごと2009年12月

 ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。



 12/28(月)『2009年末マイベスト5』


 今年の春はプロデュースした映画の上映会に、夏は九州〜小笠原ロケに、秋はドラマティックな絵画展にと、公私ともに充実した1年でした。ということで、恒例の“ひとりごとベスト5”です。

 1.ドラマティックな絵画展(11月28日)

 2.ミー子病気になる(11月8日)

 3.九州〜太平洋〜小笠原、出張ロケ(6月)

 4.携帯買い換える(10月3日)

 5.民主圧勝 (7月2日)

 次点・マイケルジャクソン亡くなる。(6月27日)
   ・漫画「ガラスの仮面」43・44と一年に2冊も発行!!

 1.ドラマティックな絵画展 [11月28日の記事]
 今年一番の出来事は「ぴあ」の表紙を描く及川先生とのドラマティックな絵画展の成功でしょう。開催まで紆余曲折があって、本当に出来るかどうかピンチになることもあったが、市民団体Yamato50の協力があって、3日間で1,250人の入場者があるなど「あっぱれ!」をあげてもいいと思います。

 2.ミー子病気になる(11月8日)
 右肩の腫瘍(線維肉腫)は、医者の診断通り止まることなく大きくなってます。今では頭の大きさより大きく成長しています。歩きづらそうで見ていて痛々しい。(T_T)

 3.九州〜太平洋〜小笠原出張ロケ(6月)
 本当はひとりごとで洋上での撮影風景や小笠原・父島日記を載せる予定だったのに忙しくて出来なかった。写真はたくさん撮っているので、いずれ折を見てアップすることにします。

 4.携帯買い換える(10月3日)
 もともと電話が嫌いな性分で、携帯も一度買ったらずっと使う方だった。前の機種が使えなくなると知って仕方なく買い換えたが、さすが新機種、電波の入りは良いし、ワンセグテレビが見られるし、すごい。文明の利器やね。

 5.民主圧勝 (7月2日)
 とりわけ事業仕分けでは、バッサバッサと無駄を整理する蓮舫議員がかっこよかった。でも、沖縄の基地問題や経済対策など、ここのところパッとしない。しかも鳩山首相が母から巨額の遺産相続金(政治資金)を受けたことが明るみになるなどイメージダウン。「ブルータスお前もかっ」

 <その他、今年のニュース>
 ・今年を象徴する漢字が「新」に決定。 ・のりピー麻薬逮捕 ・皆既日食 ・新型インフルエンザ流行 ・定額給付金
 ・しょっぱい横浜開港Y150展 ・リンゼーさん殺害の市橋容疑者逮捕 ・八ツ場ダム建設中止? 

 [今年の訃報](敬称略)
 私の好きな恋愛映画「白昼の決闘」のジェニファー・ジョーンズ、もうろうとしたまま記者会見を開いた中川 昭一元財務大臣、栗本薫こと中島梓、軍事評論家の江畑謙介、マイケル・ジャクソン、ファラ・フォーセット、清水由貴子、忌野清志郎、森繁久彌、大原麗子、南田洋子、山城新伍、三遊亭円楽、三木たかし、加藤和彦、平山郁夫、水の江滝子…。お悔やみ申し上げます。

 関連記事 2008/12/31『2008、年末マイ・ベスト5』


ロケは無事、終了。
オープンでのロケが多かったので寒かった。
みなさんお身体に気を付けましょう。

 12/23(水)『人間の運命について』


 雑誌「正論」の今月号で五木寛之の「人間の運命について」を読んだ。

 私は運命というものの存在は「ない」と思っている。生まれながらに決められた筋道があるとしたら生きてて面白くないし、努力する必要もなくなってしまう。私の父は部屋に神棚を作り毎月1日と15日に御神酒を上げて家族の健康を祈る人だ。にもかかわらず癌になってしまったし、世の中には結婚披露宴で「運命の赤い糸で結ばれました」と言いながらも数ヶ月で離婚する人もいる。

 私の好きな言葉に、『意志ある者は運命を切り開き、意志なき者は運命に引きずられる』という言葉がある。私が30代にして趣味で描き始めた絵が、(銀座で個展をした時は売れなかったが)オーストラリアで展示され売れている現状を考えると、どうしても、決められた運命によってではなく自分で切り開いた行動の結果によるものとしか思えてならない。オーストラリアのオーナーからメールをいただいて誘われた時、もし断っていたら今の私は無い。『自分の前に道はない。自分の歩いた後に道はできる』という考えを実感している。

 五木氏は、「人間は運命という大きな流れに運ばれていく大河の一滴として生きるしかない。大河が海へ向かって流れているのは間違いないことで、これに逆らってその一滴が“俺は逆流するんだ”と頑張っても、それは悪あがきというものです」とある。

 実は私もかつては「運命」を信じていた。で、いまだに結婚せずにいるのも、いつかは必ず運命の女性(ひと)が現れるはずだと信じて待っていたからだ、バカだね(笑)。そう思って過ごしていた結果、この年になっても独り身である。それを考えると「運命」という言葉に甘えていただけで何もしていなかったせいだと思う。これからは自分で切り開かなければならないと思っている。もう年だし時間がない。何だかみっともないが…。

 人は生きる上で多くの選択肢を経て現在に生きている。その結果もすべて運命によるものだろうか? 偶然のできごとも多くあるが、それらも偶然ではなく必然なのか? ただ、「運命」という言葉を自分がとった選択の結果(良くも悪くも)について、自分を納得させるための都合のいい言葉にしてはいけないと思う。また、「運命」という言葉に甘えて何もしないのでは何も変わらない。


 「運命は我々を幸福にも不幸にもしない。ただ、その材料と種子とを我々に提供するのだ」モンテーニュ


 関連記事 2008.6/23『好きなことをやって食べるなんておこがましい』
・ 


今週はみっちりロケが入っているため早朝から夜まで
仕事づくめ。今年最後の山場。
みなさんお身体に気を付けましょう。


 12/11(金)『花魁メイキング7「下絵完成」』


 前回の下絵では満足できず、あーでもない、こーでもないと何枚も描いては捨てた。そこで気が付いたのは、テーマを「花魁(おいらん)」にしたために日本や着物にこだわりすぎて、私が花魁のイメージに合わせようと努力していたのだ。これは違うぞ。徳富喜翔ならではのものを考えなければ…。

 それは中国風の花魁だって、宇宙人の花魁だっていいじゃないか…、 昔、「芸術は爆発だっ」と言った岡本太郎がロバート・ブラウンのCM(昭和51年)で、「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」と言っていた。そうだ、「中国風の花魁があってもいいじゃないか」と気が付いて、チャイナドレスにすることにした。

 なぜチャイニーズなのかというと、先日の「ドラマティックな絵画展」で大和市長が「徳富さんの作品には中国を感じる」と言ってくださったのが心に残っていること、しかもオーストラリアのオーナーにも同じ事を言われたことがある。つまり、自分では意識してないのに、他者が観ると私の作品に中国を感じるそうだ。ならば、

 自分らしい作品を考えると…、ということでチャイナドレスの花魁にします。(←単純なやつ)

 で、下のようになりました。

 <変更のポイント>

 ・衣装 着物から→チャイナドレスに

 ・顔  頭が大きくて童顔(子どもっぽいイメージ)を → 目を切れ長にして大人に

 ・ヘアスタイル→ 丸くて下がるタイプにした。この髪型はオリジナルで作ったつもりだったが、
          中国のチャオという少数民族に似た髪型があることを最近知ったからだ。

 ・キーとなる色 → チャイナレッド。チャイナレッドは赤に黄色が入った独特な色。バーンと前面に出す。

 ・背 景 → 金屏風のようにする。金箔は使ったことがないので絵の具のゴールドを塗る。

 ・ファッション → チャイナドレスだけだとつまらないので、水色のコルセットを着物の帯びのようにあしらってみた。
      コルセットはヨーロッパのもの、帯は日本、それにチャイナドレスという多国籍にすると常識からはずれる
      から面白いでしょ。帯び止めはかわいいリボン風に。

 ・エロス → ドレスはセクシーなレザースーツのようにしてSMチックなものにしようと思う。それにやわ
      らか素材のコルセット。お尻の上に『蛾(ガ)』の羽模様の服飾品を配置した。昔、ヴィヴィアン・ウエ
      スト・ウッドの作品にお尻の上に乗せるキュートな服飾品があった。それを真似て、ただし柄を『蛾(ガ)』
      の羽にしてエロティックなイメージとした。

 ・華やか → 花を足下に大きく置いて蝶を飛ばした。その蝶は、日本、中国、オーストラリアの3ケ国の蝶にしよう。

 などなど、以上のようなことを考えながら描いた。これでやっと自分らしい作品になってきた。他人が気に入るかどうかは別として、私の作品は私しか描けないものを描く。それをモットーにしているので、これで満足。


気が付いたらパスポートの期限が迫っていた!
あわてて更新した。パスポートって普段使わないから
つい、忘れてしまいますね。ご用心

 12/7(月)『花魁メイキング6「キャンバスの下地処理」』


 来年のシドニーで行われる「アートの競演」は3月17日からである。そのため、2月末に作品を送らなければならないことに気が付いた。ということは、締め切りまで1ケ月早まってしまった。下絵に時間をかけてる場合じゃない。(ノ_ _)ノヒエ〜。

 ということで、下絵作りと平行してキャンバスの下地処理をすることにした。

 今回の作品は、世界堂で買った板張りの木製パネルM30(91cm×60.5cm)に描く。

 キャンバス(支持体)には布製(キャンバス)とベニア板(ボード)と2種類ある。どちらにせよ、そこに絵を描くと布目や板目が現れてしまうので、それを嫌う人は下地処理をしなければならない。今回はフラットな作品にしたいので、ジェッソを塗り重ねる方法をとることにした。

 後は写真と共に見てください。

[写真1] まず、下地処理材ジェッソ(白)をハケで5回塗り重ねる。リキテックス社のジェッソはなめらかで塗りやすいので水を加えることなく塗ることができる。私は塗りやすくするため、バケツの水にハケをくぐらせ、皿にとったジェッソを濡れたハケでかき混ぜながら塗っている。

[写真2] 市販の木製パネルに1回目のジェッソを塗っているところ。板の目は写真でいう縦に走っている。その目を潰すため、ハケは右から左に交差するように塗る。乾くのに4時間かかるので、朝から始めると1日で5回できることになる。

[写真3] パネルの側面も塗る。外国で展示即売会をする時は、額縁なしで飾るため、側面も塗るのが基本。側面の処理が汚いと、迷った客は買ってくれない。写真ではわかりにくいが、キャンバスの四隅の下に空のCDケースを置いて高くしている。これは新聞紙がパネルの裏にくっつくのを防ぐため。

[写真4] ジェッソを塗った後に表面が平らになるようにヤスリをかける。黄色いのは紙ヤスリをはさむ『ヤスリホルダー』。大きなボードにヤスリをかけるときに便利。紙ヤスリをストッパーで簡単に固定するので手間がかからない。紙ヤスリは耐水性で500番と800番を使用。キャンバスに霧吹きで水をかけながらみがいていく。



 12/6(日)『花魁メイキング5「最初からやり直し」』


 「ドラマティックな絵画展」が終わって、次は3月のシドニーの「アートの競演」です。2作出品する事になっているのが、1枚は先日完成した「輪廻転生」で決まり。もう1枚は、去年ひとりごとで紹介した「花魁(おいらん)」にしようと思う。前回、方針転換も考えたが、観た人がハッとするような作品にしたいからだ。そこで「花魁メイキング」を再開します。パチパチパチ(ホームページにメイキングを載せて欲しいというリクエストが多いので)

 と、前回のメイキング記事を探したら… 何と、去年の11月だったんですね。まる1年たってしまったのかとビックリ、月日の経つのは早いなあ(-_-;)、
 なんて感心している場合ではない。 さっそく、続きを…

 ところが、前の下絵を見ると、どーも気に入らない。 ヘタというか、ださいというか、自分らしくない。

 ということで、また最初からやり直すことにした。

 去年の8月に「花魁メイキング1」として描いた陰陽師バージョン。バランスが悪くてセンスも悪い。最悪!
 2008.8/18『花魁メイキング1・アイデア考』

 その後に描いたもの。劇画タッチで「ゴルゴ13」に出てくる女性みたいで自分の作風と違う。ダメ
 
2008.10/6『花魁メイキング3、下描き(スキャナ取り込み)』

 今回、新たに描いたもの。前の2作よりはいいんだけど…、うーん、まだ満足できない。ということで、今日もひたすら下絵を作ることに専念する。

  ということだが、 う〜ん これで3月までに間に合うだろうか? それにしても これメイキングでいいのかな?

  関連記事 2008.11/24『新作メイキング4・下書きの下書き』 




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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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