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ひとりごと2003年5月


 5/23(金)『田園の春』


 その日はうららかな日差しに包まれた梅雨入り前の晴天だった。

 千葉県の大網という小さな駅に降りるとキュルルルルとのどを鳴らしたツバメが構内を滑空している。東京から快速電車で1時間という処であるが、時間以上に都会と空気の違いを感じった。得意先の事務所には田圃の中の一本道を25分かけて歩かねばならない。それが苦痛かというと、そうでもない。バスもあるのだが、それだとかえって遠回りで、こうしてのんびり歩きながら道端に咲く花などをながめるのが好きだからだ。

 駅にはツバメがいたのに田圃に接する丘陵からはウグイスの美しい声が聞こえていた。しかも木立に反響しててきれい。そういえば、毎年、わが家にも必ず来ていたウグイスが、今年は鳴き声を聞いていないのに気づき、残念でならない。

 田圃には植えたばかりの稲が、まだ弱々しい葉をやっと晴れたお日様の光を浴びるように受けている。キラキラと太陽を写し出す水には、歩くにつれて小魚がパッと逃げている。底にはタニシらしき巻き貝や、クルクル回りながら泳ぐミズスマシもいた。大人になって忘れていた小動物たちが、ここではまだ生きているんだと実感した。ふと見ると、田のあぜ道を歩くカモを発見した。カモは田に生える雑草や虫をたべてくれるので、有機農業というのだろうか、農薬を使わない自然に優しい農業のために飼育することが多くなってきたのだ。テレビでしか見たことのない風景が見られてうれしい。

 道端にはシロツメクサやヒメジョオンの花、木立の陰には真っ赤なヘビイチゴも見つけた。以前はあたり前で気にもとめなかったこれらの雑草が今ではいとおしく思えてならない。それも悲しいことかもしれない。


今、裏庭ではドクダミの花が満開です。

友人の突然の訃報に驚愕しています。しばらく喪に服します。

 5/27(火)『スーパージェッターの鉛筆削り』


 俺、『フーテンのドラ』って言うんだ。これからは俺が徳富くん(略してとっくん)のお宝紹介させてもらうからよろしくな。俺は江戸っ子だからよ、気が短えんだ。さっそくはじめるぜ。

 本日のお宝は『スーパージェッターのえんぴつ削り』だ。

 スーパージェッターがテレビで放送されていたのは昭和40年、今からざっと30年前だ。こいつはネ、とっくんドが幼稚園の時に買った物だとよ。そのくせ今も使ってんだって。ボディは鉄で出来てるから丈夫で重いんだぜ。ホラ、コンコン(叩く) しかも未来をイメージする立体写真(見る角度によって絵柄がかわる)が貼ってあるんだ。どうだいイカスだろ。

 俺の知合いに栗ちゃんっていう奴がいてよ。そいつは「おもちゃ博物館」の北原照久のところでバイトしてたんだ。その栗ちゃんの鑑定だと、このえんぴつ削りは3000円の値打ちがあるらしいぜ。どうだい、安くしとくよ。


阪神は強いですね、私が開幕前に予想したチーム順位と全然違う。

 5/24(土)『メールによる取り立て詐欺捕まる』


 昨日のサンケイスポーツの記事によると、架空請求書によるメール詐欺事件として二人の男が逮捕された。二人は名簿屋から買った数万人のアドレスに「インターネットの有料サイトを見たのに料金が払われていない、払わなければ自宅に行く」などと送信し、330人から合計780万円をだまし取ったそうだ。

 実はこのメール、私にも届いてて、幸い私は身に覚えがなかったため(まったくとは言い切れないのがちと弱いが…)すぐさま「国民生活センター」に報告したのです。担当者から事実を知り、難は逃れましたが、記事によると、恐ろしくて払ってしまった人は多いようだ。

 まずは巧妙なその文面を見て下さい。

 ---------

 通知人:(株)S.M.S
     顧客管理課 料金徴収係
     担当 橋本
 顧客番号13852

           << 最 終 通 告 >>

 前略、先日発送させて頂きました債権譲渡に関しての通知書はすでにご覧頂けたものと存じます。同通知書の書面でもお知らせしました通り、弊社は各サイトのインターネットコンテンツ事業者様より利用料金等の回収を委託されているものです。

 弊社が回収受任しました今回の貴殿の債務についてこれまで何度かのご連絡をさせて頂きましたが未だ貴殿からのご入金が確認出来ておりません(4/7現在)。この度、弊社顧問法律事務所との協議の結果、以下の通りの事案を決定とし本メールを最後の通知とさせて頂きます。 

【入金期限】平成15年04月11日(金)午後3時

【振込先】(代表口座)
     シティバンク 銀行  池袋支店 
     普通口座 *******
     SHUICHI NAKAYAMA
     (S.M.S代表)

【入金額】53,479円(以下内訳)
     アダルトコンテンツ利用料 30,000円
     延滞金          13,479円
     督促費用         10,000円

     合計 53,479円  

 これまで貴殿の利用料につきましてはコンテンツ事業者様及び弊社共々、再三のご連絡を試みて来ましたが未だご入金がなくまた誠意ある回答も頂いておりません。今回の通告にも関わらず万が一にもご入金のほうの確認が取れない場合は弊社関連調査会社のほうで貴殿のご自宅、勤務先等をメールアドレス、アクセスログ、電話番号等から調査、解析し回収員が貴殿のご自宅、勤務先等へ直接、回収に伺う事となりますのでご了承下さい。またその際に掛かります費用、調査費用、交通費等の雑費、別途回収手数料も合わせてご請求させて頂きます。また場合によっては裁判所を通じた法的手段にて対応させて頂く事となります。

 本状は「最終通告」です。これ以上の猶予はないものとお考え下さい。

 尚、もし本状と行き違いにお支払いの場合はご容赦願います。

 以上、何卒宜しくお願い申し上げます。

(株)S.M.S

 ※ 本メールは送信専用アドレスより配信されています。このメールに返信されてもお返事は届きません。弊社は債権回収業者であり本件に関してのお問い合わせ等は直接コンテンツ事業者様へお問い合わせ下さい。

 ---------

 というように債権譲渡を受けたというもっともらしい書き方に、さすがの私も届いた時はドキリとさせられた。これだと、たとえ身に覚えがなくても変なものと関わりたくないために払ってしまいたくなるものです。

 「国民生活センター」によると、上記の場合、債権譲渡を受けて取り立てることのてきる資格を持っているのは弁護士だけであること、もし本当に譲渡を受けたのならば、まず印鑑を押した正式な書面として郵便物で送られてくるとのこと。また、一般常識として弁護士はアダルトサイトの料金取り立てなどするはずがないとのこと。さらに、上記のメールを読んでいただくとわかる通り、支払いの期日や振込先しか書かれていなく、受け手側から連絡を取る手段が一切書かれていないのはあり得ないということで、まったくデタラメなのだ。

 新聞記事によると、インターネットだけでなく、お悔やみ電報を利用しての借金取り立てなど、こういう詐欺行為はこれからも手を変え品を変えてやってくるはずで、まずは用心すること、やってきたら落ち着いて事実確認をすることが大切だ。もし不安なことがあったら「国民生活センター」に相談すると親切に対応策を教えてくれる。

 「国民生活センター」ホームページ http://www.kokusen.go.jp/
  ページ内の・困った時はこちらへ「全国の消費生活センター」へ相談して。



 5/21(水)『8ミリビデオがご臨終』


 横須賀線の車内で、通勤中にHi8のビデオウォークマンで映画を見ているサラリーマンがいた。今時懐かしい! 
 ところでビデオ・ウォークマンって知ってます? システム手帳サイズながらモニター付きのビデオデッキです。今から7、8年前に発売されて私も買いました。ただ私のは初期タイプで、デッキ部分とモニターとが別れるタイプです。

 機械が壊れる時って、あれもこれも同じ頃に調子悪くなるんですよね。これも「マーフィーの法則」(古い)でしょうか。最近多いんです。8ミリビデオカメラが壊れたのをきっかけとして、先のビデオウォークマン、S−VHSのビデオデッキ、カセットデッキとなっています。

 その中でも8ミリビデオカメラが壊れてしまったのはショックでした。

 昔撮影したテープをちょっと見たいと思ってテープを入れて再生したら画像がビラビラ。しばらく使ってないのでヘッドにゴミでもついたかなとクリーニングテープをかけても直らない。再生を一時停止したりスチルにすると一瞬正しく写るので、映像は録画されているのだけれど。

 私の持っているのはTR76という「パスポートサイズ」のはじめの初期タイプ、海に山に持っていき、いろんなものを撮影した。さらに私の部屋は木造建築の二階で、夏は30度を超えるので、カメラのふたにあたるラバーの部分が暑さで溶けてベタベタになり、とても素手でさわれないくなった。そこにパーマセルという紙テープを貼って使っていたが、ついにファインダーの小さいブラウン管が切れて、一本の光の筋になってしまい、カメラとしての使用はその時点で不能となった。DVカメラに買い換えてからは再生機として使っていたが、とうとうそれさえも出来なくなり、ご臨終です。

 電気製品の中でも、特にパソコンやカメラ関係っていうのは時代の移り変わりが激しいですね。ソニーの「パスポートサイズ」が出た頃は、テープのコンパクトさと画質の良さから、これからの時代はVHSから8ミリビデオに移行されるのではないかと思い、友人は8ミリデッキをメイン機にしていました。ところがデジタル化の波がおしよせ、カメラはDV(デジタル・ビデオ)テープが主流になり、デッキはハードディスクにとってDVDに保存する時代に来ています。

 家電もデジタル技術も日進月歩ですが、いつも思うのは、我々消費者は企業の戦略にはまって、常に新しい物、新しい物を買わされ続けているのではないだろうか。



 5/19(月)『ミレー3大名画展』


 以前フランスに行った時、オルセー美術館によったのだが、ちょうどその時、「落ち穂拾い」は外国の美術展に出品中になってて見られなかったのです。まあ、それほど好きな作品でもないんですが、学校の美術の本に必ず載っていたし有名な作品なのでちょっと残念な思いでした。ところが、その「落ち穂拾い」が、「晩鐘」と「羊飼いの少女」の3点セットになってやって来たじゃありませんか、これは行かねば。この機を逃したらもう日本では一生観られませんよ。

 ミレーは誰もが知る通り、人間の生活と労働の尊さを描いた画家です。今でこそめずらしいとは思いませんが、当時は伝統的な歴史画や宗教画が主流だっただけに、平凡な庶民生活を描いた作品は斬新で、後生の画家に大きな影響を与えたました。しかし、私はミレーの作品を観てあまり感動できないのです。どうしてでしょう。

 「落ち穂拾い」「晩鐘」「羊飼いの少女」は、さすが名画といわれるたけあって本物を観て、まず「うまい!」とうなってしまいます。見る人が心打たれる(お涙頂戴的な)テーマだし、確かに名画に違い有りません。けど、この三作品、どれも同じような印象を受けました。主役の農民はみな下を向いてるし、地平線と垂直に立つ人物という画面構成も同じ、それにどれも地平線が人物の肩ぐらいに位置し、まるで広角レンズ(32mmのワイド)のカメラで撮影した写真のようです。
 農民を照らす光は、「落ち穂拾い」では夕景の斜光線で描かれ、「晩鐘」「羊飼いの少女」は逆光(画面奥に太陽にがある)で描かれています。これは農民達に後光がさしているかのような人物を象徴的に表現する光線で、それまでの宗教画に近い演出です。

 人物の周辺を見ると、「落ち穂拾い」は落ち穂から、「晩鐘」は収穫した袋の中のじゃがいもから季節を秋と感じます。「羊飼いの少女」は画面の手前に綿毛のタンポポが描かれており春だとわかります。というように、どれも季節がはっきり感じ取られるんですね。ミレーの作品は描かれているテーマにばかり注目されがちだけど、けっこう記録性に高いんです。

 さらに画家としての演出がいきとどいていると思うのは、「羊飼いの少女」で、羊たちの群を追っている犬がきちんと右のフレーム内に収まっていて、まるで映画監督がスタッフに「ハイ、奥の番犬、もうちょっと中に入れて、行き過ぎ行き過ぎ、もうちょい上手に下がる−。ハイ、オッケー」とでも言っているようだ。

 ということで、私がミレーの作品にもうひとつ心を大きく動かされなかったのは、素朴なテーマなのに、そのテーマを表現するために構図や光、画面のフレーム内にすべてをきちんと納め過ぎた計算高い演出を感じてしまい、絵としての醍醐味に欠けるんじゃないだろうかということ。しかもカメラで記録した写真のように農民をつき放したような冷たい視線を感じてしまうからでしょう。

 渋谷Bunkamuraザ・ミュージアム 7/13まで


ひとりごとで紹介した万華鏡の名前が間違っていました。
カレイドスコープ昔館の店員さんありがとうございました。

 5/14(水)『白装束の団体報道について』


 ここしばらく白装束を着て白いワゴン車に乗った集団(パナウェーブ)が連日報道されている。共産ゲリラがスカラー波という電磁波を使って団体の代表(教祖?)を攻撃し、強制失禁にあっているらしい。その攻撃をさけるためキャラバン隊を結成し、各地を転々としているそうだ。現在荒川に出没しているアザラシ、タマちゃんもスカラー波の影響だと彼らは言う。

 上の内容を見てどう思います?私はバカバカしくて冷ややかに報道をながめていたが、いよいよもって我慢が出来なくなりました。

 何十台ものワゴン車を路肩に止めて道路を封鎖するのは確かに道交法に違反していけど、ただそれだけのことであって、何も毎日毎日ワイドショーで報道するほどのことではないでしょ。天下のNHKまでもがニュースに流すのもおかしいし、日テレなんてヘリコプターで生中継するなんて言言語道断!そんなことしたら自分たちが彼らの主義主張を広報していることに気が付いてないのかね。

 オームのような破壊的工作をするような団体ではないのに、マスコミの過剰な追いつめは、かえって団体を興奮させ、集団自殺や暴行という事故をまねきかねないので、いいかげんにしてほしい。どうも日本人って異質な者を見つけると追い廻して排除したがるのはなぜだろう。誰がどんなことをしても自由なんだから、そっとしておけばいいのに。

 数日前のこと、フジテレビのアナウンサーが代表に単独インタビューし、その代表者が「もう、あと5日の命ですからほっといてください」と言ったのには驚いた。ところがまだ生きているそうで、しかも以前、この5月にニビル星(?)だかの惑星が地球に接近して人類はみんな滅びると予言していたが、それも起きていない。代表の予言はことごとくをはずしている今日、信者はどう思っているのだろうか。

 白装束の団体は、随分昔に、ある団体が分裂してできたらしく、斜陽時期に来ているという。このまま静かにさせて自然消滅を待つのがいいのではないだろうか。


霊能力者として人気を集めていた宜母愛子さんが亡くなられた。

 5/12(月)『万華鏡コレクション』


 子供の頃、千代紙が貼っている素朴な万華鏡を見て小さな筒の中で繰り広げられる美しさと鏡を使った仕組みに興味がわき、見よう見まねで作ったことがあります。それがそもそもの出会いでした。

 その後、本格的にはじめたのは静岡県で行われた『ミラクルワールド万華鏡展』に行ってからです。はじめは万華鏡の幻想的な映像を自分の絵の背景に使えないかと思いドライブ気分で行きました。ところが展示されていた万華鏡は、私が知っている千代紙万華鏡とはレベルが違う高性能なものばかりで(くわしいことは2001年の記事を見てください)それから万華鏡の魅力にハマり、麻布十番の専門店『カレイドスコープ昔館』に通うようになったのです。

 万華鏡は筒を回転させることでオブジェクト(中の映し出す材料)を鏡に映すものですが、鏡の枚数、オブジェクトの材料、筐体のデザイン、制作者の知名度など、なかなか奥深いものでした。

 ということで、これから私の万華鏡をひとつづつご紹介します。
 まずは、現在手持ちのコレクションをご覧下さい。数は少ないけれど、いずれも万華鏡界のブランド品です。(ちょっと自慢入ってる?)

万華鏡コレクションを見るコレクション

 関連記事 2000.12/9『万華鏡づくりはじめました』


腹筋運動をして腰を痛めてしまった。(-_-;)

 5/8(木)『画集3冊購入』


 横浜駅には有隣堂という大きな書店がある。ここには美術コーナーがあり、美術関係書の品揃えが豊富で、月に一度寄っては気に入った画集をみつけて買っている。先日も3冊の本を買ってしまった。

■「ちょうちょう」できやよい
 画家・できやよいさんを知ったのは、数年前のテレビ番組「たけしの誰でもピカソ」である。素人勝ち抜き合戦の「アートバトル」コーナーに出演し、メダルを獲得した女の子である。彼女の絵は、指に絵の具をつけてペタペタと押した指紋に目と口を描いて人間の顔にし、その顔の集合体から、彼女が見続ける幻覚の世界を表現している。そんな彼女の画集が「ちょうちょう」である。彼女の幻覚の世界は時にメルヘンで、混沌としてて一見不気味であるが、決して暗くはない。というのは集合体であるひとつひとつの指紋の顔が笑顔だからだ。まるでポプリの集合体による珊瑚のようである。

■「ArT RANDOM CLASSICSシリーズの伊藤若沖」
 この画集自体は随分前に発行されていたが、いつも買えないでいた。若沖(じゃくちゅう)の精密な魚介類、鳥類の描写の細密さとモチーフの配置の妙、絵から感じるエネルギーに圧倒される。じっくり観ていると息が詰まりそうになる。この画集は数ある伊藤若沖画集の中でも、印刷の質とデザインに優れていると思う。

■「モリニエ、地獄の一生涯」
 ピェール・モリニエ、彼を知る人は少ないだろう。シュールレアリスムの時代に出てきた画家であり、数々の逸話があって決して表にあらわれない男だからだ。そんな彼の伝記がこの本である。彼の描く絵は、娼婦をモデルにしていて、印象は混沌としていて猥雑だ。絵の具の中に精液を塗り込んでいたという噂があるし(本人の弁によるが)。晩年は写真に興味を見いだし、老人の身でありながら女装し、自からセルフポートレートを撮っている。以前、その写真展を東京の画廊で行われていた。彼の伝記によると、彼は幼い頃、婦人のスカートの中に入って遊ぶのを好み、若くして亡くなった妹の死骸に聖体拝受の服を着せて性的な遊戯をしたとのこと。どうやら生まれながらにして倒錯の画家のようである。


暖かくのどかな休日、
庭のサンショウの木にアゲハチョウが卵を産みに来ています。


 5/5(月)『リカちゃんの顔』


 以前にもひとりごとで書いたが、5月3日はリカちゃんの誕生日。
 着せ替え人形のリカちゃんは、オモチャ会社のタカラが1967年(昭和42)7月14日に発売し、今年で36年にもなります。ここでリカちゃんのプロフィールを紹介しよう。

 本 名/「香山リカ」
 年 齢/ 5月3日生まれの万年11歳、白樺学園の小学5年生
 得意科目/国語、音楽、美術。苦手は算数。
 愛読書/「小公女」「赤毛のアン」
 家 族/ パパは「香山ピエール」というフランス人の音楽家、ママは「香山織江」という
     ファッション・デザイナー。国際線のスチュワーデスの姉「リエ」、双子の妹「ミキ」
     「マキ」、その下に三つ子の姉弟「カコ」「ゲン」「ミク」がいる。
 夢 / ママのようなファッション・デザイナーになること。

 ということで、リカちゃんはフランス人と日本人のハーフなんです。だから、あの茶髪(金髪?)は地毛だったんですね。

 さて、日本の着せ替え人形の歴史は、江戸時代の市松人形がはじまりらしい。現在のようなソフトビニール製になったのは戦後アメリカからやってきたバービー人形の影響で、ところがバービーはエキゾチックな顔に大人のドレスを着て日本の女の子にはなじめなかったそうです。そこで、浮き輪や他社人形用のビニール製のキャリングケースを作っていた「タカラ」が、独自に人形の制作をすることになり、1967年(昭和42)7月14日に初代リカちゃんを販売したのです。かわいらしい容姿に加えて小学5年生という商品設定が子供たちに親近感を生み、初年度に50万体近くが売れて大ヒット商品となり、現在までの累計販売数は4000万体を越えるらしい。

 ではここで裏話をひとつ。

 リカちゃんは1967年(昭和42)に発売されて以来現在まで時代と流行に合わせて5回も顔が変わっている。現在販売されているのは4代目と言われたデザインのものだ。そもそもリカの顔は少女漫画の第一人者、牧美也子さんによるもので、発売前、少女月刊誌「りぼん」で「牧美也子先生のデザインしたお人形に名前をつけて!」という公募によって、その名前が決まったらしい。

リカ写真リカちゃんの顔の移変り

 関連記事 2003年4/7『リカちゃん写真集』



 5/2(金)『バラバラ死体』


 昨日、バラバラ死体を見た。

 別に好んでみたのではなく、偶然、目に入ったのだが。

 東武浅草線で足利へ出張中、電車が徐行運転をはじめて止まってしまった。しばらくすると車内放送が流れ、この先の踏切で人身事故があったとのことだ。これでは打合わせの時間に遅れるなあ、などとイライラしていたら、しばらくして「事故は反対車線で起こり、当電車は最徐行運転で通過します」と動き出した。

 徐行していると踏切があり、ここかと思い外を覗いたが、特に何の変わりもなかった。さらにしばらく行くと駅にやってきた。ふと、対向車線のホームを見ると、床のコンクリートの上に何やら見慣れない物体が並べられている。何だろうと注目したのが悪かった。そのひとつが、ちぎれた腕だった。それはもうホラー映画に出てくる小道具の腕にそっくり!!

 ホームの床に並らべられた物体は、事故にあった人の肉片で、中にはカツラと思う頭髪も見えた。髪は茶色に染めてありカールしていたことから、おそらく女性だろう。それらを数人の駅員がひろっていたのだが、まことにご苦労なことである。飛び込み自殺やら人身事故が多い世の中だが、こうして鉄道員の人たちは職務上、肉片集めまでしないといけないとは大変な仕事だ。それと同時に死骸を目の当たりにすると、つくづく、あんな形で死にたくないな。と思う。

 現場を過ぎてからしばらくして冷静になり、今、見たのは本物の死骸なんだなと思うと、急に胃のあたりが重苦しい感じになるのだった。




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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし、下心もありませんので、ご了承下さい。


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