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ひとりごと2004年4月


 4/29(木)『国民年金未払いに喝!』


 なんかねえ、はあ〜。(タメ息)
 "喝!"なんてタイトルつけたけど、しょーもなくて怒る気力も失うワ。

 ことの発端は3月下旬、タレントの江角マキコさんが「将来、泣いてもいいの?」と国民は年金を払う義務があることを訴える社会保険庁のCMに出演した。ところが、当の本人である江角さんが年金を未払いだったことが発覚したのである。(理由は、会社を辞めて厚生年金から国民年金にきりかえるのを忘れていたとのこと。その穴埋めはしたそうだが、私は江角さんに同情している)

 そんな江角さんに、国会に出て答弁すべきだと怒っていた民主党の菅代表が、今回、こともあろうに厚生大臣だった期間に払っていなかったことがわかった。また、先日、国会議員として公表すべき立場でありながら「個人情報ですよ」とうそぶっていた福田官房長官まで未払いとは言葉を失う。

 なぜ、ここまで私が怒っているかと言うと、「保険料は上がり普及料は減る」という不公平と思われる新しい年金法案(年金改革法案)、その中身の検討がされることもなく昨日、強制採決させられてしまったのが頭に来る。この法案が決まってしまうと、40代の私は、今までより100万円も負担額が増えて、もらえる時は何と1000万円も減ってしまうそうだ。そんな無茶苦茶なあ。払った分だけくださいよ。

 なげいているだけでは仕方がないので、私はこう思う。
 まず、払って下さいと言う人が払ってないなら言う資格なし! そこで、閣僚だけではなく国会議員全員を調査してほしい。それに政治家がわかりにくいと言っている制度ならば、即刻、制度を変えてください。もっと本音で話すと、国会議員には『議員年金』があるそうで(10年払えば412万円もらえるという国民とは大違い)だから国民年金の加入なんてどーでもいいと思う節があるようだ。年金を払って支えてるのは私たちサラリーマンで、ウハウハもらっているのは議員たち。一連の事件の反省から『議員年金』は一切やめて国民年金に統一すること。まず議員側が是正しないかぎり、新しい年金法案を国民は受け入れません! 

 江角さんは3月の騒動の反省からCMのギャラを返納したらしい。お前ら議員も何か行動しろよ! 少なくとも菅さんは江角マキコさんに謝罪するべきだ。

 ということで、自分はどうだろうと調べてみると、今の会社に入社した昭和57年(1982)から厚生年金を払っており、年金をもらえる規定の25年まで後3年である。がんばって働こう。

    

左が私の年金手帳。右は「基礎年金番号通知書」なるもの。(平成9年に届いていた)
これは将来、年金を受け取る時に必要となるものらしい。

 関連記事 2003.11/8『どうなる衆議院総選挙』


27日は台風みたいな風、
駅のゴミ箱前に骨の折れたビニール傘の山ができていた。


 4/27(火)『ああ懐かしのスターウォーズ展』


 「DVD&ビデオでーた」という雑誌に旧スターウォーズの、ハンソロ、レイア姫、ルークの三人が写っている写真が載っていた。それを見て懐かしくて胸がキュンとなった私である。そんな折り、上野の芸大美術館で行われている絵画展を観に行ったついでに国立科学博物館で行われている「スター・ウォーズ、サイエンス&アート展」を観た。

 実は”ついで”のつもりで行ったのに、入り口を入って旧スターウォーズ(日本公開1作品目・エピソード4)の懐かしいポスターと、スター・デストロイヤー(三角形の宇宙船)の大きなミニチュア模型を見ると、高校生だった頃、熱狂していた記憶が甦えってきて、その前に観た芸大美術館の絵画展の感動を忘れてしまうほどだった。

 一作目(エピソード4)が公開されたのが27年前、今、レイヤ姫の衣装やチューバッカの着ぐるみを見ると、遠い昔のことのように思われ、時代劇の鎧甲(よろいかぶと)を見ているような懐かしさと歴史的価値を感じてしまうほどだ。

 展示の多くはストーリー・ボード(イメージイラスト)や撮影に使われたミニチュアと衣装である。見て思ったのは、旧三作には、精巧なミニチュアがあり、それらを眺めていると心に残る場面の数々がよみがえってくる。が、新2作は、宇宙船もセットもCG処理になり、展示する物がなくなってくるのである。そこに一抹の寂しさを感じた。これは私がおじさん世代だからか、物に対する愛着や思い入れとでもいうのか、ミニチュアの数々を眺めていると旧三作には『夢』が感じられるのだった。新作にはそれを感じなく、観賞後に記憶として残らないのは、特撮に『残す物(実体)』がないという、CGによるバーチャルな世界とミニチュアの差ではないだろうか。

 過去にも何度か「スターウォーズ展」なるものに足を運んだことがあるが、今回が一番充実してて満足てきるものだった。スターウォーズ展を観ていると27年間の特撮技術の移り代わりが楽しめるのだ。

「スター・ウォーズ、サイエンス&アート展」国立科学博物館にて 6/20まで

 SW関連記事 2002.8/12『映画「SWエピソード2」』



 4/24(土)『秩父の渋〜い自動販売機』


 世の中いろいろな自動販売機がある。自販機の一号は確か切手だったと記憶するが、それ以来、切符、たばこ、ジュース、雑誌、アイスクリーム、米、花、ぬいぐるみ…、といろいろ。

 秩父に渋〜い自販機がある。場所は秩父鉄道の御花畑(おはなばたけ)駅前。それは『古銭の自動販売機』である。古銭だよ、古銭、昔のお金。

 今時、古銭の自動販売機があっても買う人がいるんだろうか、まず、その需要に疑問を感じる。しかも、値段は一個200円、この200円というのが安いのか高いのかわからない。私に古銭の知識はないが、商売で売るかぎり儲けを含んでいるはずだから、売っている古銭の価値は200円より安いだろう。とすれば、趣味で集めている人が今更200円未満の価値のものを販売機で買うとは思えない。とすれば子供目当てである。でも、今時の子供が古銭を買うだろうか?

 更に、なぜ販売機で売る必要があるのか。普通(と言っても私は買ったことないが)、古銭を買うなら、製造年号を見たり、傷や保存状態を見て買うだろう。それが、どのような形で出てくるのかしらないが、保存状態は悪いに違いない。

 あっ、家に帰ってこの文を書いてて気付いたけど、たかが200円だから試しに買ってみればよかった。いやあ、あまりにも見た目がいかがわしいので写真撮るのが精一杯(写真撮るのもはずかしいくらい)だったから買うなんて全然考えていなかった。

 実を言うとこの販売機を見つけたのは今回が初めてではなく6年前に見つけたものだ。当時と比べると、ペンキも塗り直されて販売機がきれいになっている。ちなみに6年前は100円だったはず。つまり現役に使われている販売機だということにビックリ。


これが販売機。世界のコイン、古銭、
世界の紙幣など全部で4台ある。


「全部本物」の表示が。しかもマジックの手書きだよ。

このようにお札もある。「いたづらしないでね」と書かれても無理だよ。


 4/21(水)『近代日本の絵画展』


 上野の東京芸術大学大学美術館で行われている「再考:近代日本の絵画−美意識の形成とその展開−」展を観た。これは芸大と東京都現代美術館、セゾン現代美術館の3館が所蔵する作品の中から、明治からはじまる日本の近代絵画の歴史をたどる展覧会です。

 明治維新によって西洋の文化が入ってきて日本は大きく変わるのだった。美術界では油絵が入ってきて新たな表現が模索されていた。日本古来の絵はひとつの伝統や表現形式にとらわれた形の世界であり、構図とバランス、空間を配置し、細部を省略することで描くテーマを押し出すものがほとんどだった。ところが西洋画では、被写体を光と影で立体的に表現し、目に見えるままに描くこと(写実表現)である。

 近代絵画の草分けとなる高橋由一(たかはしゆいち)の「鮭」が見られる。由一は「油絵」という言葉がない時代「油画(ゆが)」と呼んでいたそうだ。黒田清輝(くろだせいき)の「婦人像(厨房)」は日本人が描いたとは思えない完璧な洋画に感動する。油絵だけではない。今回私が楽しみにしていたのは、狩野芳崖(かのうほうがい)の「悲母観音」である。狩野芳崖(かのうほうがい)とは、室町時代にはじまった日本画の流派である『狩野派』の「法の外」に出る、という意味から名付けたそうだ。彼の作品「悲母観音」(巨大な掛け軸約2m×86cmある)に描かれている観音菩薩は、それまでの正面画ではなく、斜めから描かれており、水泡につつまれた赤子は映画「2001年宇宙の旅」のラストに出てくるスターチャイルド(それよりもセンスが良い)に似て、画面の構図、表現、どれをとっても現代イラストのようで、とても今から116年前に描かれたものとは思えない。

 上に紹介した他に、横山大観、下村観山、岸田劉生、青木繁など、美術の教科書に出ている作品が、歴史の流れで見ることが出来る。日本画はもちろんのこと絵画鑑賞が好きな方ならぜひご覧あれ。私なんて、まるでお気に入りのタレントに遭えたような感激と興奮を覚えた。

 ただし、この作品展は以下の二カ所で行われています。

 ・近代日本の出発点(第一部)は上野の「東京芸術大学大学美術館」
 ・戦前、戦後の抽象絵画から現代まで(第二部)は江東区「東京都現代美術館」です。
  いずれも4月10日から6月20日まで


銀座の「La Mer展」に参加することとなりました。
会期 9月13日(月)〜9月18日(土)
くわしくは「個展案内」ページへ。


 4/18(日)『イラクでの日本人人質、無事解放される』

 
 イラクで武装グループに拉致され人質となっていた日本人3人が(一昨日残り2人も)解放された。

 連日連夜、拉致された3人の家族の記者会見がニュースで紹介され、「助けて下さい」「自衛隊は撤退してほしい」と叫んでいた。私は、退避勧告が出ている危険な場所に行く者は、自己責任、本人はもちろんのこと家族もそれなりの覚悟をするべきだと思っている。だからといって、彼らの勇気ある行動を否定することはできない。過去にも多くのボランティアが活動しているし、ジャーナリストは戦場に行って報道している。我々はそんな人たちの撮影した映像や記事を見ているわけで、命をはって撮影している人の映像を平和な国にいて見ていながら、その人たちの行動を否定することはできないと思う。

 解放された人の中に「まだイラクに残って活動したい」ようなことを発言していたのに対し、ほとんどの人が怒っているが、本人たちは解放された直後で、日本で(世界で)どれだけの騒動になっているか知るよしもないし、強い正義感と意志を持ってイラクに行ったわけだから、目標を達成できるまで現地に残りたいと言うのは当然だと思う。もし私が同じ立場なら、同じ事を言っているにちがいない。逆に、あの一見、身勝手だと受けとられる発言を聞いて、ああ、この人たちは生半可な気持ちでイラクへ行ったのではないことを実感した。

 家族に対して様々な誹謗、中傷が流れているが、身内が拉致されて「3日以内に生きたまま焼かれるぞ」と脅されれば半狂乱にもなるだろう。私にはどの出来事も、関係者もそれぞれの立場で必死になって行ってきたことの結果であって、誰も否定はできないと思う。

 最後に2点ばかり、

・まず、小泉総理はつくづく運が良い人だと思う。もし人質が最悪の事態になれば小泉総理の自衛隊派遣問題から政府の失態と揶揄されるだろうし、すべてが否定され、政治生命もあやぶまれるからだ。今回はすべての結果が良い方向に落ち着いた。これはつくづく運が良いと言うしかない。

・もうひとつは、退避勧告が出ている危険な場所に行く者は、自己責任、本人はもちろんのこと家族もそれなりの覚悟をするべきだということ。私が思うに、今回はつくづくラッキーだったと思う。たまたま生きて帰れたのであって、いつもそう理解ある犯人たちだけではないはずである。同じく拉致されたフランス人ジャーナリストの証言に、「犯人達の2人が(自分のことを)殺せと、2人が殺すのはまずいと、残る2人が返すべきだ」と言っていたらしい。つまり、武装グループ内でも意志が統一されてないことだ。今回はラッキーだった、それだけだと肝に銘じるべきである。

 解放された3人の映像を初めて見た時の歓喜をあげる家族の姿を見るたびに、ついもらい泣きしてしまうし、誰かの父が「会ったらまず最初にぶんなぐってやる」と言ったのに救われる思いがした。



 4/14(水)『高校生リカちゃん入学』


 女子高校生のことを『コギャル』なんて、今でも言ってるんでしょうかね、めっきり聞かなくなりました。

 ってことで。

「全国の女子高生のみなさ〜ん、リカちゃんシリーズもついにコギャルの登場ですよ〜」なんてヤッターマンのボヤッキーも喜びそうなリカちゃんがある。その名も「高校生リカちゃん」(そのまんまやねん)

 このリカちゃんは5年ほど前にオモチャのデパート「トイザらス」が限定販売したものです。先月紹介した卒業リカちゃんの入学バージョンです。(販売されたのはこっちが先なんだけどね)

 いやあ、リカちゃんも高校生になると色ッポイですなあ。背が高くてショートカットの毛先をカールして、身も心も大人って感じ。顔も美形で、柴咲コウか加藤夏希かと思うぐらい。こんな可愛い女子高生なら援助交際していいかも…。バキッ(。。 )☆\(--;)このスカポンタン!(byドロンジョ)

 てなことで目元が涼しく美形の高校生リカちゃんをご覧あれ。

高校生リカちゃんを見る。

 関連記事 3/20『高校生リカちゃん卒業』


イラクで3人の日本人が人質となった。
安否が気遣われるが…。


 4/10(土)『プロ野球セ順位予想!』


 始まってしまいました今年のプロ野球。相変わらず巨人軍は大物補強をしても勝てずに苦労しているようです。では毎年恒例の順位予想をします。

 1阪神 2巨人 3横浜 4中日 5ヤクルト 6広島

 1.阪 神
 巨人が負けた大リーグ・ヤンキースに勝ち、世界一の球団となった阪神。開幕、超重量打線といわれている巨人を相手に苦もなく3連勝。投・打ともに安定している。特に打線が元気で、負けてても諦めずにくらいついてくるのはあっぱれである。ここ数試合を見ても、去年と同じ野球をしているだけに、故障者さえなければ連覇も確実だ。

 2.巨 人
 小久保、ローズ、ペタジーニ、清原、この選手名を聞くと、まるでプロ野球のオールスター戦を見ているようだ。驚くことに江藤が余っているじゃないか。でも、打てなきゃイミがない。不安の種は投手陣、桑田と工藤のベテランはいよいよ力が衰えた上、6球団の中で一番、中継ぎ押さえに不安が残る。もう一息と言うところで優勝をのがしそうだ。

 3.横 浜
 笑う人もいるだろう。ただ、今年は違うよ(毎年同じ事言ってるが)。去年敗因の中継ぎと押さえを大補強。中日からギャラード、そして大魔人佐々木のカムバックは心強い。ここに木塚とデニーもいるし、先発投手の柱がしっかりすれば上位をねらえる。あとは打線のつながりのみ。一発だけの大味な野球を捨てて、次のバッターにつなぐ、あの優勝した当時の野球を心がければ2位も夢ではない。今年は球場へ行って応援しますか。

 4.中 日
 落合監督の『俺流野球』とは野球のセオリーにはまらないこと。早速、開幕投手に2年間実践当番のない川崎を指名。これについて前阪神監督の星野仙一は、開幕投手は「一年間お前に託すというエースが投げるもの、あんなウケねらいのようなことしてはいかん」と怒っていた。私はこう思う。開幕戦も140試合のひとつでしかない、開幕は相手チームのエースが投げるのだから、初戦は捨てて、2戦目、3戦目に中日のエースをぶつけて2勝を確実に取りにいくという作戦だ。なんとも残酷だが、そういったセオリーを破るのが『俺流野球』とするならば、中日に目が離せない。

 5.ヤクルト
 ピッチャーはそこそこやるし、バッターはラミネスも元気でチャンスに強い。毎年このチームは予想するに難しい。ただ、開幕を見て思うのは、古田に精細がないのが気にかかる。なんか今年は危ないぞ。ということで、説得力に欠ける評だが、ここに落ち着いた。

 6.広 島
 うーん、パッとしませんねえ。目立った補強もせずに開幕を迎えてしまった感じ。一昨年の金本と山内の穴が埋まらないままでいる。開幕も連敗し不安が残る。去年の横浜となるか。

 ということで、私の一方的な感じなのでファンの方、気にしないで下さい。では秋に結果の報告をします。



 4/7(水)『いかりや長介さんを偲ぶ』


 せーの、オッス!
 子供時代にドリフを見て育った私としては、いかりや長介さんの死はショックだった。

 年度末の地獄のような忙しさもようやく終わり、いかりやさんの死を時間をかけて偲ぶことにした。今、スカパー(CS)のホームドラマチャンネルで「ドリフの大爆笑」を、日本映画専門チャンネルではドリフの映画を放送している(映画には20代の大原麗子が出演してた)。私は20年ほど前になるだろうか、「8時だよ全員集合!」の特番を録画したビデオを持っている。荒井注の時代である。それを見ると長介が若い!

 ドリフターズ以前はクレージーキャッツが代表するように、シャレ、ユーモア、風刺など、笑いは『大人』のものだった。そこにドリフが現れて、「うんこちんちん」「ちょっとダケよ」など、下品でくだらない笑い、それこそ放送業界の「タブー」に挑戦した『子供の笑い』をつくりだしたのだ。俗悪番組のレッテルを貼られはしたものの、子供心をつかみ、平均視聴率30%台、最高視聴率50%というお化け番組となった。「下品でくだらない」ことはドリフの勲章であると思う。

 ドリフターズを考えると、ギャグメーカーとして人気があったのは加藤茶、志村けんであるが(私は荒井注だが)、でも彼らは笑いのパーツであり、やはりその背後にはツッ込み役である長介の存在がなくては成り立たない。先日ワイドショーで知ったのは、「全員集合」には4、5名のディレクターがいて、全員で翌々週のネタを考えていたという。しかし、完全主義の長介はリハーサルで納得いくまでダメだしをしていたそうだ。

 いかりや長介さんは、バンドのリーダーであり、音楽ではベーシスト、笑いでは「からかわれ役」で「ツッ込み役」。ひとつのエンターテイメントを裏で支える役柄がいかりや長介さんの人生そのものではなかっただろうか。

 ご冥福をお祈りします。

 チャ・チュウ・チョコ・ブー、 チャ・チュウ・チョコ・ブー、
 碇ソースは チャ・チュウ・チョコ・ブー、
 俺は”いかりや”、ソースは碇(いかり)
 碇ソ〜ス  (懐かCMより)


横浜はひさしぶりの青空、
今年初のうぐいすの声を聞きました。春だなあ。


 4/3(土)『のんびり皇居を散歩』


 31日(水)に東京の毎日新聞社に行った。用件を終えて外に出ると暖かい春の日差し。この日は特に急ぐ仕事もなく、皇居のお堀を散歩して帰ることにした。ここ数ヶ月、朝から晩まで働き、休みもままならず、こうしてのんびりとした時間を過ごすのは本当に久しぶりである。

 『おしどり夫婦』とはよく言ったものだ。お堀の池には、おし鳥がオスメスペアを組んで仲良く泳いでいる。首を水の中に入れてくるくる回っているので魚でも探しているんだろうけど、それにしても、どのおし鳥も2羽の男女ペアというのが微笑ましい。くるくる回る姿をしばらくながめた後、人の流れにつれられて皇居に入ってみた。私が入ったのは竹橋の「平川門」。城の門というと、たいてい大きくて威圧感があるが、ここは小降りでかわいいものである。

 皇居の東御苑は散策コースになっていて無料で開放されている。ただ防犯のためか入り口でプラスチックの入園プレートをもらって入ることになっている。散策道には、桜、モクレン、シャガ、オドリコソウの花々が咲き、中堀には甲羅の直径が30センチもあろうかという亀(耳が赤いからミシシッピーアカミミガメだと思う)が首をもたげて甲羅干しをしていた。そうそう、庭園内の池のほとりに無数のオタマジャクシが泳いでいたのには驚いた。オタマジャクシなんて何年ぶりだろう、しかも東京のど真ん中ですよ。

 東御苑には、江戸城の跡や、桃華楽堂(かつて雅楽の演奏を聴いたことがある)、松の廊下跡、収蔵品を展示する「三の丸尚蔵館」がある。現在、三の丸尚蔵館では「近代日本の置物と彫刻と人形展」を開いていた(これも無料)。どれもさすがの名品ぞろいで、特に柿の置物は本物と見間違うほどの精巧な出来である。彫刻の苦手な私でも感心するものばかりだった。ところで「彫刻」という言葉は明治期以降に使われるようになった新しい言葉らしい、昔は人形以外の造形物はみな「置物」と呼んでいたそうだ。

 手入れのゆきとどいた庭園をながめるのは心が洗われる思いだった。人間、時にはこうして、自然と歴史と文化にふれないとダメだね。ああ、それにしても春だなあ。



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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