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ひとりごと2004年8月


 8/31(火)『感動・アテネオリンピック』


 4年に一度のオリンピック、今年はその発祥の地、ギリシャのアテネだった。日本は東京オリンピックに並ぶ過去最高の金メダル16個、総メダル数は37個で史上最多を獲得した。オリンピック・ウォッチャーの私は毎日あらゆるチャンネルを見て感動していた。閉会式を終えた今、今回の大会をふりかえってみよう。

 ・日本選手団はユニクロのさわやかな衣装で入場。前回不評だったマント服から一転好感度UP。
 ・左足首を負傷して歩けなかった谷亮子が金メダル。「シドニーの時より何倍もうれしい」とし、
  「田村で金、谷でも金」を有言実行した。
 ・2年のブランクをもろともせず、柔道・野村が金メダル。アトランタ、シドニーに続き3連覇。
 ・柔道女子・谷本歩実が金メダル。古賀コーチにだきつく姿が目に焼きついている。

 ・競泳平泳ぎで北島康介が金メダルを獲得。インタビューで「気持ちいい、チョー気持ちいい」と。
 ・体操男子団体が金メダル。昭和51年のモントリオール大会以来28年ぶりの復活、
  実況したNHK刈屋アナの「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への懸け橋だ!」は名セリフ。
  さらに解説者の小西氏が号泣しているのを見て「小西さん、どうぞ泣いてください。小西さんの
  目から大粒の涙が出てきました」に感動。
 ・卓球の福原愛ちゃんがポイントを取った時に叫ぶ言葉は「ったー」か「シャー」かについて、
  NHKの有働キャスターの質問に、「くしゃみをして"今何て言ったの"と聞かれたのと同じくらい
  恥ずかしいから言えません」と拒否。未だ謎である。
 ・競泳100メートルに続いて200メートルでも北島選手が余裕の金メダルを獲得。
 ・男子柔道100キロ級で、井上康生選手がまさかの初戦で敗退、メダル獲得ならず。
 ・アーチェリー男子で山本博(41歳)が初出場の銅メダルから20年ぶりに銀メダルを獲得した。
  「20年かけて銀だったんで、もう20年かけて金狙います」と、おじさんパワー炸裂!
 ・女子ホッケー1次リーグで2−0でニュージーランドを下し、五輪初勝利を挙げた。
  点が入ったら大黒摩季の曲がかかるはずだが、結局その場面を見ることができなかった。残念
 ・柔道:女子78キロ超級塚田真希が金を獲得し締めくくった。決勝戦ではベルトラン(キューバ)
  に押さえ込まれて、もうだめかと思ってからの逆転寝技で勝利。
 ・競泳女子800m自由形で柴田亜衣選手が金メダル。まさか金メダルが取れるとは思わなかったと
  は本人の弁。NHKアナも実況で「大変なことになりました」を連発。さわやかな涙に感動。
 ・野球・長嶋ジャパンは銅メダル。記憶に残るのは台湾戦、同点延長10回、ホームランバッターの
  中村ノリダーが送りバント成功に大はしゃぎ、日ハム小笠原の犠牲フライで巨人高橋がホームに
  ヘッドスライディングして接戦をものにした。まるで高校野球みたい。

 ・マラソンで野口選手が金メダルを獲得し高橋尚子問題に決着をつけた。ホッとしたのは日本陸連。
  なお世界記録を持つラドクリフが途中立ち止まって涙の棄権に唖然。ヌデレバは強い。
 ・女子ソフトボールは3位決定戦でオーストラリアに敗れて無念の銅メダル。
  野球は女子も男子もオーストラリアに負けてしまった。これはなぜだろう。
 ・レスリング女子伊調千春は決勝戦で判定負けの銀メダル。「全然うれしくない」と笑顔無し。
 ・レスリング女子55キロ級で吉田沙保里が金メダル。コーチを肩車するパフーマンスを見せる。
 ・レスリング女子63キロ級伊調馨が姉(千春)の雪辱となる金メダルを獲得。
 ・「気合いだーっ」で期待の浜口京子はまさかの銅メダル。けど銅メダル獲得後のインタビューで
  「もっと輝いているメダルが欲しかったけど、私の人生の中で金メダル以上のものを経験させて
  もらいました」という、まぶたを腫らしながらもさわやかな笑顔に感動した。
  アニマル浜口が「やっぱり俺の娘じゃないか」にもらい泣き。
 ・シンクロはデュエット、団体ともに銀。もう「武士道」や「阿波踊り」はやめた方がいいのでは?
 ・男子レスリングが銅メダル獲得し、伝統の男子レスリング辛くも13大会連続メダルを守る。
 ・男子マラソン35キロ地点で観客のひとりがトップのデリマ選手(ブラジル)に飛びつき事件発生!
 ・男子ハンマー投げでハンガリーの選手がドーピング違反で室伏が繰上げ金メダル。尿取替え疑惑。

  他にも、自転車競技の銀、ヨットの銅など、メダル有り無しにかかわらず、勇気と感動をありがとう。
  "真実の母オリンピアよ、あなたの子供達はやりました"

  関連記事(4年前のシドニーオリンピック)2000年10/3『勇気と感動ありがとう』



 8/25(水)『映画「スチームボーイ」』


 以前、手塚治虫原作のアニメ映画「メトロポリス」を観た時、期待はずれでストレスがたまってしまったが、この作品はいくらかそれを解消してくれた。(何となく似た印象なんですなこれが)

 物語は産業革命の時代、イギリスのマンチェスターに住む発明一家の息子レイが、祖父が開発したスチームボールをめぐって起こる事件に巻き込まれて活躍するというストーリー。「科学」は何のためにあるのかという命題が物語の主軸になっている。ストーリー的には特に目新しいものはないが、次々と繰り広げられる展開や登場するレトロなマシンに魅せられて一気にラストまで見せられてしまう。画面から立ち上る蒸気やマシンはCGで制作されているはずだが、CGの安っぽさを感じさせず、全編、手書きによるセルアニメの雰囲気で統一され、その苦労がうかがえる。特に背景画が細かく描かれていて、その絵を見るだけでも価値がある。ボルトのひとつひとつ、シリンダーの一本一本、歯車の一枚一枚が美しくて躍動感があった。

 ただ、残念ながら、話しが単純すぎる(単純が悪いわけではないが)ために物足りなさを感じてしまう。というか、多くの映画を見慣れた大人がうんぬんするような作品ではなく、あきらかに見る対象年齢を下げているようで、工作が好きな少年たち、もしくは少年の心を持った大人に観てほしい作品である。

 70点。
 大方満足だが、もうひとつプラスアルファの要素がほしかった。話しが奇麗にまとまりすぎていて「文部省選定」が似合う映画でした。絵で感動させるのではなく、物語で感動させてほしいと思います。
 それにしても博覧会場で戦争をはじめてしまうのは見てて楽しいけど、やりすぎでないだろうか。だってロンドンの町に城が落ちたら何百人も死人がでるだろうし、そうしたらあの家族は死刑になってしまう。それと、ラスト、スカーレットはレイにブチューっとキスをしてほしかった。ほっぺたにキスマークが残るぐらいの『明るいノリ』がほしい。
 大友さんのアニメって口の動きがもっちゃりして遅く感じてしまうのはなぜだろう。声と口の動きを合わせているためだろうか、それが逆に違和感を感じてしまった。それとアニメキャラクターの声は声優さんにやってほしい。俳優の声って張りが無くてだらしなく聞こえてしまうからだ。


銀座LaMerでの個展は無事終了しました。

どうもありがとうございました。

 8/22(日)『個展無事終了』


 はじまる前は待ち遠しかった個展ですが、やってみるとあっという間の一週間でした。会期がお盆の時期で、しかも今年は30度を超える猛暑が続き、ギャラリーのオーナーが言うにはお客さんが少なかったそうです。(私には充分でしたが)

 やはり個展というのは何度やってもいいもので、来客の方々の意見を聞くのも勉強になりますが、それ以上に作品と向き合うことで自分が描いてきた過去を振り返り、作品の方向性が間違っていないか、次の作品はどうしようとか、今後どういう展開をしていけばいいのか様々なことを考えることが出来ました。個展は、絵を描いている人は必ず経験して欲しいです。今回お世話になった銀座のLaMerさんは、銀座1丁目という好立地でありながら他のギャラリーの1/3(3分の1)というリーズナブルな値段で借りることができます。ひとりでは勇気のない方は友だちとグループではじめるといいかもしれません。

 来年は私が絵をはじめて10年目の節目に当たる年です。すでに今から計画を立ててますので、具体的になりしだい、このホームページで宣伝していきますのでよろしくお願いします。

 応援してくださった方、どうもありがとうございました。



 8/16(月)『搬入しました』


 昨日の横浜は連日の猛暑記録が止まり、一転、肌寒い日となった。14日の土曜日に搬入を終えたため昨日はひさしぶりの休日となったが、ここまでの疲れのせいか、眠くて眠くて、午前中に寝直して、午後も2時間昼寝して、ゆっくり静養した。

 さて、土曜の搬入日は、半年前からこの日を目標にスケジュールを立てコツコツと進めてきたため、1週間前には待ちきれずに画廊に行ってしまいました。「個展開催日記」ページでも書いたけど、今年初めに立てた計画では、人形を飾ってグッズを販売して模擬店風にしたいと考えていたが、今思うに作品に自信がなかったためではないだろうか。当時は、それまでのシンメトリックな瞑想シリーズを描くつもりでいた。ところが、力を抜いてリラックスして描いた「春眠」をはじめとして日本画に挑戦して「浮世離れ美人画」を描くことで、それまでの正面にドーンと人物を据えた対象構造をくずし、画面に空間を設ける新たな作品を生むことが出来た。それまで制作にいきづまっていたため、この新しい変化に満足しています。

 というわけで、今回の個展、私のふたつのシリーズ、「浮き世離れ美人画」と、私の師匠スワンベルグへのオマージュである「スワンベルグ」シリーズを展示します。お時間がありましたらぜひご覧下さい。よろしくお願いします。



 8/7(土)『本当の七夕』


 今、仙台で行われている七夕祭りをニュースで紹介していた。

 思えば七夕の日に夜空を見上げて「おり姫」や「ひこ星」を探すなんて、ずいぶんしてないなと気が付いた。というか、ここ数年忙しくて鑑賞している余裕さえなかったのだ。それにしても、なぜ仙台では8月7日が七夕なんだろう。

 調べてみると、「おり姫」と「ひこ星」が一年に一回会える(逢える)「七夕のお話し」は中国から伝わったもので、その中国では昔から7月7日なのである。ただ、それは旧暦の7月7日であって、今私たちが使っている新暦とは1月ほどずれがあるのだ。旧暦の7月は今の8月に当たり、それで東北や北海道では七夕を8月7日に行うようになっている。

 というわけで、「おり姫」と「ひこ星」が夜空にもっとも輝いて見えるのは旧暦の7月7日、つまり今の8月7日なのである。だから、今年は見なかったなあと悔やむ無かれ、七夕は今が旬なのだ。

 さて、「おり姫」と「ひこ星」を探すには、まず、夜8時頃、東の方を向いて、頭の真上あたりに一番輝いて見える星がある。それが「おり姫」に当たる「こと座のベガ」である(映画「コンタクト」で電波が来た方角だ)。「おり姫」に向かって右下の方角にめだって光っている星が「ひこ星」に当たる「わし座のアルタイル」である。「おり姫」と「ひこ星」の間には天の川が流れているはずなんだが、スモッグと夜なお明るい横浜に住んでいる私の家からは、まったく見えない。うーん残念。



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。



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