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ひとりごと2008年2月

 ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。



 2/18(月)『個展まであと一週間』


 個展まであと一週間となりました。

 2月6日のひとりごとでは、新作をあと2枚描きますと宣言したのですが、断念します。
 "二兎を追う者は一兎も得ず"とならないように1枚あきらめることにしました。期待しているみなさんごめんなさい。その1枚もおそらく搬入日ぎりぎり完成となるでしょう。まったく筆が遅いんだから、我ながらイヤになっちゃう。 ところで"二兎を追う者は…"は、漢字で書くと"兎"でしたね、私ははじめ"頭"と書いてしまった。

 今回の個展に出品するのは、トップページに飾っている「瞑想(生命)」をはじめとする旧作7作品、未発表の新作が3作品の、全部で10作品の予定です。

 昨日は、1週間前とのことで、展示する予定作品や小道具をリストアップしてチェックしました。

 さて、土曜までに作品のキャプション(タイトルカード)やプロフィールなどの小物を制作しなくては。

 


次世代DVD論争に決着がついた。
東芝がHDDVDの撤退を決めてSONYのブルーレイが勝った。

 2/15(金)『市川崑監督亡くなる』


 くわえたばこがトレードマークだった市川崑監督が亡くなられた。
 あのヘビースモーカーで92歳を生き、晩年まで映画制作に意欲的だったのには頭が下がります。

 私にとってまず記憶に残る作品は、大岡昇平原作の「野火」(59年)と竹山道雄原作「ビルマの竪琴」(56年版)です。戦争を題材にした映画は多くありますが、この2作品ほど戦争の闇の部分を描いた作品はないでしょう。「野火」では戦時下の極限状態における人食をテーマとし、「ビルマの竪琴」では、主人公、水島上等兵が部隊を離れて僧になるまでを描いてます。特に、水島と部隊とが、橋の上ですれ違うのを境にして現在と過去が重なり合うユニークな構成は脚本を担当した和田夏十(市川崑氏の奥様)のうまさでしょう。崑監督が生前、自分が映画界に貢献したことについて、和田夏十を見つけたことと言われていたのを思い出します。

 記憶に残るもうひとつは「東京オリンピック」(65年)です。それまでのオリンピック映画、「民族の祭典」や「白い恋人たち」など、華麗に美しく躍動感がある、いずれもすばらしい作品ですが、一転、「東京オリンピック」はドラマチックであり、ある意味、残酷なドキュメンタリー作品に仕上がっています。背景が真っ黒でスポットライトを当てられたように浮かび上がったアスリートたちの筋肉の揺れ、マラソンランナーの汗、ヨダレなどが望遠レンズでクローズアップされ、スローモーションで映され、(私感ですが)とても醜いのです。ただその醜さは、それまで感じなかったスポーツの真実であり、先に挙げたカッコイイ五輪映画よりも、アスリートの孤独感がひしひしと伝わってきます。当時の大臣が「記録性に欠ける」とクレームを付けて『芸術か記録か』の社会的論争に発展したそうですが、そんなの、まったくのナンセンス!(この言葉、懐かしい)。「東京オリンピック」は人間そのものを問う群像劇としての大傑作です。

 最後に私が映画にのめり込んだ切っ掛けとなった作品が「犬神家の一族」です。この金田一耕助シリーズは、原作の脚色のうまさと、市川崑の映像美、役者の演技など、すべてが結集した崑ワールド全開のエンターテインメント作品として大好きです。特に短いカットの編集はキレがよく、私も当時、自主映画としてパロディ作品を作ったときに、あのカッティングはどうやって撮影してどう編集するか、何度もくりかえしてた真似て勉強したものです。

 市川崑監督の作品は、コメディ、メロドラマからはじまって、文芸、ドキュメンタリー、ミステリーと多岐のジャンルに及び、映画の世界すべてに通じていた職人なんだと思えてなりません。

 ご冥福をお祈りします。



 2/10(日)『空を飛ぶ夢』


 金曜日、仕事でヘリコプターに乗って東京上空からビデオ撮影した。

 その日は快晴で視程が20〜30キロ。風もなく穏やかで空撮日和。
 江東区の新木場にある東京ヘリポートから離陸し、機体は徐々に高度を上げた。

 眼下に広がる首都、東京。 見晴らしよくて気持ちいい。

 そういえば、昔は空を飛ぶ夢をよく見たのに、ここ数年見なくなったものである。

 私の空を飛ぶ夢は決まって同じ場所から飛び立つことになっている。
 家の前に坂道があり、手すりのない細くて急な階段がある。10代の頃は、その一番上から手を広げてよく飛んだものだ。10代だから身も軽く、風を受けてぐんぐん高度を上げ、鳥のようになって自分の住んでいる街を見下ろしていた。それが20代になると、家にして3階くらいの高さに下がり、30代になると身体も重くなったせいか(?)地上1メートルぐらいを飛ぶようになってきた。飛ぶというよりグライダーのように滑空する感じ。そして、いつのことだったか、鼻をこするくらい低く飛んで、恐くて目が覚めたことがある。それっきり、空を飛ぶ夢は見ていない。

 ある時、本屋で「夢判断」の本を立ち読みしたことがある。それは心理学者フロイトの夢分析を辞書風にしたもので、見た夢を単語から引くと、その夢の意味がすぐに判断できるものだった。

 さっそく、日頃から疑問に思っていた「空を飛ぶ夢」を引いてみると…、

 そこにはズバリ 『性欲』 とあった。 (-_-;)

 

 晴海上空より皇居方面を望む。画面(少し上の)真ん中、緑のある公園が皇居。左手前の公園は汐留の浜離宮。浜離宮の左に東京タワーが小さく写っている。 神の視点ってこんな感じかな? これじゃ人間は小さすぎて見えないね。私たちの声は神に届かないのかも…。

 浜離宮周辺にズームアップ。汐留ビルの遠くに見えるのが新宿の高層ビル群。 大都市・東京も空から一望すると以外と小さく感じる。こんな小さな世界で我々人間は泣いたり笑ったりしてもがいて生きているんだな…。(えらく感傷的になってしまった)

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

  関連記事 2004、3/27(土)『ヘリコプター空撮』


また雪が積もった。今年は多いですね。
体調管理に気をつけましょう。

 2/6(水)『個展まで3週間しかないぞ!』


 うわあ、もうダメだ。時間がない!\(;>o<;)/キーッ

 この土・日は天気が悪かったせいもあって、一歩も外出せずにひたすら絵を描いた。おかげで作業がはかどったものの、いかんせん、私は作業が遅い。気が付いたら個展まであと3週間じゃないっすか。しかも、あと2枚描かなくてはならない。トホホ

 去年の9月に目標を立てたのは、半年で新作を4枚描くことだった。そのときは楽勝のはずだったのに・・・。
 しかし、気が乗らなかったり仕事が忙しかったりと無駄な時間ばかり費やして、昨年末には目標を3枚に下方修正。DMの印刷があるから1枚はようやく完成させたものの。残る2枚をあと3週間で描かないといけないのだ。

 今、机の前に貼ってあるのは『1日1筆』の文字。

 これは会社から帰ってきて、たとえ疲れていても、そのまま風呂に入って寝ずに、ひと筆でも必ず描くことを義務づけたもの。

 さて、個展までに残り2作品を無事に完成させることが出来ますかどうか、銀座にお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。

 

 
机の正面、草間弥生作品の下に掲げた『1日1筆』の文字、
文字のとなりは秋葉で9800円で買った壁掛けテレビ。
赤い蝶の羽のような絵が、今、ひっしこいて描いている新作です。




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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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