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ひとりごと2005年9月


 9/26(月)『ドラマ「女王の教室」(最終回)によせて』


 23日の読売新聞のトップ記事に「小学生の校内暴力最悪」という記事があった。全国の公立小学校で児童が1年に起こした校内暴力が1890件あり、調査開始以来最悪となったそうだ(文部科学省調べ)。しかも教師への暴力が3割以上も増えたとある。くりかえすけれど小学校のことだよ。

 私が子供の頃では考えられないことだ。先生は絶対的な存在で、手を出すことはおろか口答えすらできないものだと思っていた。最近の学校教育では"競争意識をなくそう"とか"友達のような先生が理想"とか、教育や教師のあり方が違ってきたせいではないだろうか。

 先週、日本テレビのドラマ「女王の教室」が最終回を迎えた。

 「女王の教室」は、徹底した罰則で子供の自由を奪う悪魔のような鬼教師、阿久津真矢(天海祐希)と小学校6年3組の子供たちとの戦いのドラマで、見ている私も「何もそこまでやらなくても」と、見ていて腹が立つくらいの過激なドラマである。

 ところが見るにしたがって、現代の教育に足りないものの本質が見えてきて、最終回では、真矢はわざと子供たちの『壁』になり、子供達にその壁を自らの力で乗り越えろと言っていることがわかった。

 先の新聞記事にもどるが、近年、教育現場では「平等」という理念から、いろんな意味での『壁』が取り去られてしまったのだ。だから子供達は『壁』に突き当たることがなく、悩みや挫折がほとんどない。壁に当らずに育ったものだから、社会に出てはじめて『壁』にぶつかった時に対処できず、登校(社)拒否や引きこもりなどで逃げるしか方法がわからないのだ。我慢して我慢して、いよいよ我慢できなくなると衝動的に暴力に走り『キレ』てしまう。しいてはニートのように何もする気力がなくなってしまうのである。

 実は私の6年の担任(男性)が体罰をする怖い先生だった。それこそ「女王の教室」のように、クラスの児童達で一致団結しないと負けてしまう(同じだなあ)という意識が子供の頃感じていた。ゆくゆくはPTAが集まって相談会をひらいたりしていたことがあった。ただ、その先生が体罰を行うには、いつも子供の方に原因があり、その体罰が過剰なのである。(今では原因は別にして体罰そのものが、してはいけないことになっている)

*  *  *  *  *  *  *  *

 小学生の時期は、中学・高校の勉強の基礎であり、また社会で生きるための基本(生活習慣)を教えられる場だと思う。だから、真矢先生の言う「将来に不安があるのは当たり前です。でも今は将来のことばかりを気にせず、今しかできないことを一生懸命しなさい」というのは、教師としてすごく真っ当な考えなのだ。

 などと、わかった風なことを書いてると、真矢は呆れ顔で(吐き捨てるように)こう言うに違いない
 「何をくだらないことを言ってんの・・・」って。


3連休、仕事のことも考えず絵の締め切りもないので
何もせずにゆっくり休みます。
こんなの1年ぶりだろうか…。


 9/23(金)『家を守るヤモリ』


 私は横浜の実家に住んでいる。
 新幹線の新横浜駅からほど近い、オフィス街とは反対方向の緑が残っている丘陵地域である。

 狭いながらも庭には様々な昆虫がやってくる。夜、玄関の外灯をつけていると虫が集まってくるのだが、そこにヤモリがいた。

 ヤモリは、爬虫類で、目がギョロリと大きく身体が白くてブニョブニョして、外灯に集まってくる虫を食べるのだ。ヤモリは昔から「家守(やもり)」とされて、家を守るといわれている。実は5年ほど前には2匹いたが、翌年、家の外壁を防水塗装して以来、現れることはなくなったのである。おそらくヤモリの巣や卵が塗装で塗り固められ死滅したのだろう。がっかりしていたのだが、久々に現れてうれしかった。

 玄関上のガラス窓にへばりつき、部屋の明かりにさそわれて集まった小さいな虫をパクッと食らいつく。そのコミカルな動きが玄関の内側からガラス越しに見えるのだ。飼い猫のミー子は、そんなヤモリの動きをじっと監視している。


円形の窓ガラスにへばりつくヤモリ

 関連記事 8/17『庭の蜂の巣』


ビックカメラで50人に1人ただキャンペーンに
当たりました。その時の金額は546円。
もっと買っておきゃよかった。


 9/17(土)『映画「マザー・テレサ」』


 先日スターウォーズEP3のダークサイドがぬるいと激怒した私だが、一転、映画「マザー・テレサ」を観て涙涙涙・・・

 この映画はその名の通りマザー・テレサの生涯を描いた作品だが、その主人公マザー・テレサを演じたのは、映画「ロミオとジュリエット」を演じたヒロイン、オリビア・ハッセーである。その昔、私が中学生の頃、雑誌「ロードショー」や「スクリーン」の女優人気投票でベスト3に必ず入っていた女優である。その後、布施明と結婚したり(すでに離婚している)、角川映画「復活の日」に出演したりと、我々世代のアイドルです。

 作品の冒頭、マザー・テレサの若かりし時は、どこかにオリビア・ハッセーの面影が見えて作品に集中できなかったが、中盤から年老いた演技になってからは、その面影はなくなり、マザー・テレサ本人が演じているように見えてきた。テレサについてはニュースやドキュメンタリーでしか知らないが、腰の下ろし方や手の振り方の仕草が似ているというか、本人そのものであると思う。

 バチカンから派遣された神父に向かってマザー・テレサが「私はキリストの声を聞いたのです」というセリフには気持ちが引きそうになったが、その後の「私は神が手に持つペンにすぎません。文字を書くのは神ご自身です」と話すくだりはこみ上げてくるものがありました。修道院での教え子たちが、くだものをいっぱい持って、テレサの開いた教室に手伝いに来る場面からラストまで泣き通し。ハンカチが手放せなかったものです。

 

 75点
 マザー・テレサの生き方に感動できた。ただし、数々のエピソードを一本調子に詰めすぎて『カタログ映画』になってしまったのがマイナス点。でも、ラスト、大きくなりすぎた財団を放棄して、貧しい人々、道端で苦しんでいる人々をシンプルに助けるために町へもどる彼女の生き様に感動でした。



 9/13(火)『個展終了しました』


 期間中は台風の通過や集中豪雨、晴れると34度の猛暑という天候不順の中、足を運んで下さったみな様どうもありがとうございました。

 毎回来ていただく方、新しい方との出会いもあり、貴重なご意見を頂戴したり、お話の中からインスピレーションがわいて新作のアイデアが固まったりと、おかげさまで実りの多い個展となりました。

 10年ひと区切り、年一度行っていた個展活動をしばらく休止して、制作活動に徹しようと思います。

 しばらくはホームページでの新作披露となりますが今後ともよろしくお願いします。(「ひとりごと」ページばかりをアップするだけでなく作品をアップしないといけませんよね)

 次回、開催時にはホームページ等でお知らせしますので、またよろしくお願いします。

 どうもありがとうございました。


衆議院選挙は自民党の圧勝に終わった。民主党の敗因はいろいろあるけれど、
郵政民営化に『賛成です』とはっきりと言えなかったのが大きい。
民主党が勝つチャンスがあったのに自滅したと思えてならない。


 9/10(土)『選挙に行きましょう\(^o^)』


 今回の選挙は面白い。

 参議院で否決されて本当は解散する必要もないのに小泉さんは首相の権限をいかして衆議院をズバッと解散した。しかも「郵政民営化選挙」と銘打って、誰にでもわかりやすく選挙を単純化した。潔さというか無謀というか…。聞いた話によると小泉首相の家系は横須賀の沖仲士集団をまとめていた大親分で侠客(きょうかく)の一家だそうです。どうりで、今回の選挙が「郵政民営化の賛成か反対か」という『丁か半か』のように聞こえるのも、そんな背景があるからかも知れません。

 このページを見てくれているみなさん、今まで投票に行ったことがなかった人も、今回は選挙に行ってください。自分の名前の入ったハガキが届いているはずです。それを持って、ハガキに書かれた会場に行ってください。

 やることは簡単です。まず持ってきたハガキを受付に出して自分の名前を確認し、投票用紙(白色)を渡されるので、空いているブースに行って、そこに貼ってある候補者リストの中からひとりを選んで書くだけです。それから別のブース(水色の紙)で政党を書く、もうひとつ最高裁判官(クリーム色)の紙をもらって「やめさせたい人」に×を書きます。3分もあればすべて終わります。やってみれば意外と簡単であっけないことです。行ったついでに近くを散歩して帰りましょう。

 選挙に参加すれば、その日の夜のニュースが楽しいですよ!

 関連記事 2005.8/7『郵政民営化について』



 9/5(月)『青木画廊個展開催』


 本当は新作を4点飾ろうと昨年末から努力してきたが、本職が忙しくて休みもままならず、結局、2点にとどまった。おかげでほとんどが以前描いたものを飾るというミニ回顧展という感じになってしまった。

 絵を初めて今年で10年目になる。個人的にはまだ10年しかたってないという印象だが、10年ひと区切りで、今回をきっかけとして今後の自分のあり方を見極めたいと考えている。そして、毎年行ってきた個展活動をしばらく休止して、新作が描きたまる3年後に行おうと思います。

 日本のシュルレアリスムの聖地、青木画廊での個展です、お時間がありましたらぜひご覧下さい。


選挙報道が楽しい。郵政民営化に反対する造反議員に対して対立候補として繰り出す
才色兼備な女性候補者たち(『刺客』と呼ばれている)のりりしくもカッコイイこと。
その人選と毎日ひとりづつ繰り出す戦術がすばらしい。

 9/2(金)『最大の功績「クールビズ」』


 きのうは暑かった。(本職で)お役所に営業する私にとって真夏でもネクタイにスーツ姿はかかせない。湿度の高い日本でなぜ西欧文化の服を着ないといけないの?と文句を言いながらも汗をかきかき上着を着ているのが通年だったが、小池百合子氏が先頭となって今年はじまった『クールビズ』はありがたい。

 『クールビズ』とは、地球温暖化防止及び省エネ対策として役所や関連施設のエアコンの設定温度を28度と高めにし、そのかわり職員のノーネクタイとノー上着を推奨するものである。おかげで、役所に営業する私も、ネクタイはするものの上着を着なくてもよくなった。

 思えば数年前、『省エネルック』が政府から発表されたものの空振りに終わり、半袖半ズボンの中途半端なスーツを着た羽田さんの姿だけが記憶に残るという、しょっぱい結果となった。でも今回は違う。新たな服を買うのではなく、「着なくていい」という発想が結果にむすびついたんだと思う。

 参議院で「郵政民営化」が否決されたことで、小泉政権での最大の功績が『クールビズだけ』となるんじゃないかと心配している。


今年4月に話題になったピアノマンが、実はウソだった
ということが判明した。でも、そんなことだろうと思って
いたので特に驚かないが、実はピアノがひけなかった
というのにはビックリした。



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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