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ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。 |
12/29『2005、年末マイ・ベスト10』 |
1.初の海外進出、メルボルン展参加 <次点>
1.初メルボルン展参加 2.メルボルン旅行(4/17・4/22・4/27) まさか自分が海外での作品発表のチャンスを得るなんて考えてもみなかった。これもお声をかけて下さったマユミインターナショナルのみなさまのおかげです。一番の思い出はガラ・オープニングのパーティー。映画で見るようなドリンク飲み放題のパーティーで、セレブになった気分でした。たまには海外旅行もいいもんです。 3.銀座「青木画廊」にて個展(9/5・9/13) 4.プラズマテレビ購入(6/13) 5.映画「三丁目の夕日」(12/9・12/14・12/17) 今年は選挙で自民党(小泉首相)が圧勝し、レッサーパンダが立ったり、歩道の割れ目にど根性ダイコンがなったり、幼女殺人人事件が多発、耐震偽装建築のニュースなど、暗い話題が記憶に残る。さて、来年はどんな年となることやら、みな様、良いお年をお迎え下さい。 ・今年ひとりごとに登場した事件 |
12/25(日)『今年亡くなられた方々を偲ぶ』 |
■小森和子さん ■岡本喜八監督 ■ロバート・ワイズ監督 ■俳優の松村達雄さん ■俳優の根上淳さん ■俳優の藤木悠さん ■作曲家の山下毅雄さん ■プロレスラーの橋本真也さん。 ■東京コミックショウのショパン猪狩さん 他にも、歌手の本田美奈子さん、おばあさん女優の原ひさ子さん、指パッチンのポール牧さん、田園調布に家が建つの星ルイスさん、Wけんじの宮城けんじさん、江戸風俗評論家の杉浦日向子さん、漫画家の中尊寺ゆつこさん、元オリックスの仰木彬監督、角界のプリンス・相撲の二子山親方、映画監督の野村芳太郎さん、フォーク歌手の高田渡さん、劇作家のアーサー・ミラーなど…。 ご冥福をお祈りいたします。 |
12/17(土)『耐震構造疑惑と職人気質』 |
姉歯(元一級建築士)氏が耐震構造偽装問題の主役として連日ワイドショーで取り上げられにぎわせているが、発覚した当初にTVのインタビューで、「(耐震偽造をしたら住んでいる人にとって)危険だと思いませんか?」という怒りの質問に、「そうですね、危険ですね」と、まるで他人事のように答えていたのには激怒した。いけしゃあしゃあとよくそんな言葉が言えるなと。 先日見た映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の一場面だが、クリスマスの晩に、ひと芝居を終えた町医者の宅間(たくま)先生は、その成功に上機嫌で飲み屋で祝杯をあげていた。「先生もう一杯」と酒をつごうとするママの誘いにふと我に返り、「いや、やめておこう。これ以上飲んだら酔っぱらってしまう」と、飲むのをやめて帰るのである。映画ではこれだけで、なぜ酔っぱらってはいけないのか理由は出てこない。だが察するに、宅間先生は個人経営の町医者なため、いつ何時、急患が発生して電話がくるかもしれない。その時にはスクーターに乗って駆けつけないといけないだろうし、酔っぱらって診察しては先方に失礼だろうと。だから深酒はしないと心に誓っているんだろうと思う。それが町医者としての(宅間先生の)ポリシーなのだ。普通なら見逃してしまうような処にも当時の人が仕事に対する真面目で頑固な姿勢を持っていたのを感じたのだった。 先の国会での証人喚問、マンションの依頼主、施工会社、設計者、それを検査する業者が集められたが、姉歯氏は非を認めてすべてを暴露するという反省の色を感じたが、他の人は、自分は知らない、関係ない、非がないことをくりかえす責任逃ればかりで、ニュースを見て腸(はらわた)が煮える思いだった。誰が悪いというのではなく関係者全員の責任だろうと思う。 頑固にプライドを持って仕事をすること。最近、なかなかできない世の中になってしまったようだが、そこを踏ん張る度量がなくては、日本の未来は明るくない。 |
12/14(水)『最近夕日見ましたか?「三丁目の夕日」の続き』 |
私はというと、思えばないなあ。というのも、仕事をしているといつの間にか暗くなり、外にいたとしてもビルが建っているめ地平線が見えなくなったせいもあると思う。東京では、夕日は意識して見ない限り見えなくなってしまった。 15年ほど前、仕事で船に乗っていたことがある。1ヶ月間、陸地に寄らず船内生活をしていた(させれていた)。その時知ったのは、夕方になると作業員達が甲板やデッキに出てきて、水平線に沈む夕日を見ながらタバコを吸ったりビールを飲んだりしていたのだ。つられて私も缶ビールを飲みながら、今日も一日、無事終わったことを確認するために、また一日の疲れを癒すために、デッキの手すりにもたれながら揺れる水平線に沈む夕日を毎日ながめていたのである。 別の仕事で沖縄へ行った時のこと、私が滞在したのは名護という田舎町。小さな商店街をはずれたところに住宅地があって、住宅といってもみな平屋で、家の前に側溝(水がきれいでスッポンが居た!)があるようなところだが。夕方6時頃ぶらついてると、台所から煙が出ていて夕飯の支度のにおいが漂っていた。はちまきをしたお父さんらしき人が縁台でビールを飲みながら夕日をながめていたのを今でも覚えている。そこに顔見知りの旦那が来て「お疲れ」などと挨拶をしていた。まるで昭和3、40年にタイムスリップしたように感じたものだ。 思えば昔の生活って、晩、父親が帰ってきて、全員そろったところで夕食をとるのが普通だった。父親が食卓につくまで家族は食べられなかったような気がする。家族そろって晩飯が食べられるなんて現代の生活では希になってしまったんじゃないだろうか。その頃夕日を眺めるのは生活にとってひとつの儀式だったんじゃないだろうかと思う。夕日を見て癒されるのは、そんな儀式が古代から人間のDNAに記憶として残っているんじゃないだろうか。 さて、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」だが、映画のラスト、土手の上から東京タワーを眺める鈴木一家のラストのセリフは、沈む夕日についてだった。 母「今日もきれいね」 一平くんの言った50年後とは、映画の舞台設定が昭和33年だから、数えると昭和83年、つまり現在のことを言っていたのである。母が言った「そうだといいわね」は、鈴木一家がその時見た夕日は現在の私たちの時代にもきれいに見えているだろうかと問いかけているのと同時に、夕日の美しさを素直に美しいと思える気持ちを持っているだろうか?ともとらえられる。 タイトルの『ALWAYS』とは、どの時代にも、どんな人にも変わらず同じように輝いていて一日の終わりを告げる夕日のことであり、いつの時代であっても変わらない人の心(親子の絆)を持ち続けてますか?と問われているような。そんなメッセージを感じるのだった。 みなさんには夕日はきれいに見えているでしょうか? |
12/9(金)『映画「ALWAYS 三丁目の夕日」』95点。(心の中では100点満点です。) |
物語は、集団就職で青森から上京して来た六子(愛称ろくちゃん)が東京の夕日町三丁目にある「鈴木オート」という小さな自動車修理工場に居候するという話し。と、その向かいに建つ駄菓子屋に住む売れない小説家の茶川竜之介がひょんなことから他人の子を預かってしまうという話しの二本柱で進行する。原作はビックコミックオリジナルで連載されている西岸良平の漫画の映画化(アニメではなく実写です)。私は単行本を40巻ほど持っている西岸良平のファンでもある。だから今回の映画化は、楽しみでもあるけれど原作のイメージが損なわれるのを心配して不安もあった。ところがそんな不安をみごと払拭してくれた。 この作品の魅力のひとつは、セットや小道具、最新のCGを駆使して再現された昭和30年代の映像である。映画の冒頭、子供たちが模型飛行機(もはやこの言葉すら懐かしい)を追っかけて路地から大通りへ出ると、カメラがクレーンアップして、二、三階程度の低い建物が並ぶ家並みの奧に建造中の東京タワーを望むカットは、その映像を見ているだけで感動してしまう。と同時に、自然と昭和時代へタイムスリップさせてくれる。CGって、その発生から未来や架空の物など、どちらかというと冷たい感じの無機質な表現に効果があると思っていたが、こうして過去の(失ってしまった)物の再現として利用価値があるとはじめて気付かされたのである。 もうひとつは、西岸良平のもつほのぼのとした人情ドラマの快さ。エピソードのひとつひとつは誰もが人生の中で経験したことのあるものがベースとなっており、O・ヘンリの短編集のような心暖たまる話しがチェアリングのようにつながっている。ちょっとベタで鼻につくという人がいるかもしれないが、この作品はリアリズムで描く「泥の河」(小栗康平監督)のような作品ではなく、寅さん映画のようなファンタジーになっているから違和感はない。 こうして昭和30年代の生活を観てみると、今と違って物はなく貧乏だったが、現代より明るく元気に生きていたような気がするのはなぜだろう。現代は欲しい物が手に入り、物は豊富で豊かな時代になったはずが、その影で多くの大切なものを失ってきたのではないだろうか。相次いで起きている女児殺害事件や偽造建築事件に腹を立てている人はぜひこの映画を見て下さい。昔は街角には必ず「たばこ屋」があって、そこにはおばあちゃんが居て、通りを駆け抜ける子供たちを見ていたし、悪いことをすれば他人が子供を叱ることもあった。近年、面倒だと思って避けてきた近所付き合いなど、環境が変わることで人々の心も変わってしまったんではないだろうか。現代が失ってしまった人間関係をもう一度見直すのにいい機会を与えてくれた作品だと思う。 95点。(心の中では100点満点です。) つづく。(まだまだ書きたいことがいっぱいあるので) |
12/3(土)『横浜トリエンナーレ2005』 | ||||
![]() サインの部分アップ(右下に堀尾氏のサインがある) 今回のアートショーは、正直言って「これがアート?」と思わせるものばかりだったが、作品は必ずしも完成したものでなければならないものでもなく、制作しつつ変化したり、鑑賞者が参加したりするのも「すべてあり」なんだということがわかったし、いろんな意味で刺激を受けて、今後、自分の生活や思考、作品に反映されるかもしれない。正直、前回より展示規模が小さくなったのは否めないが、とにかく2時間程の鑑賞時間、楽しめました。 「横浜トリエンナーレ2005」会期:2005/9/28〜12/18 | ||||
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