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ひとりごと2011年8月

 ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。



 8/31(水)『滝口順平さん亡くなる』


 声優の滝口順平さんが胃がんのため亡くなられたそうだ。

 滝口さんといえば、子供達に人気のアニメ「ヤッターマン」の悪役ドクロベエの声。「おしおきだベ〜!」や、独特の節回しのゆるいナレーションで好評の「ぶらり途中下車の旅」(日本テレビ)のナレーションで親しまれた。

 私にとってはクマゴローの声と「ひょっこりひょうたん島」のライオン役。古っ。

 また、『ルパン三世』第1シリーズの第一話、ミスターX役で、拉致した峰不二子をマジックハンドでいじりながら「コースは山あり谷あり、意外な落とし穴があるかもしれん・・・」というセリフが今でも脳裏に聞こえてくる。

 さて、吹き替えでは007の悪役ゴールドフィンガーがメインだが、それよりも「死ぬのは奴らだ」と「黄金銃を持つ男」のペッパー保安官役が最高で、田舎の間抜けな保安官にぴったりの役を演じていた。

 先月のことか、ひさしぶりに「ぶらり途中下車の旅」を見たら、声がかすれぎみで張りがなくなったので心配していたが、聞くところによると、ここ3週つづけて代役が立っていたそうで、残念でならない。この番組は滝口さんのナレーション抜きでは考えられないので、残念だ。

 ご冥福をお祈りします。



 8/29(月)『藤島武二・岡田三郎助展-女性美の競演-』


 横浜そごう美術館で開かれている「藤島武二・岡田三郎助展 -女性美の競演-」に行って来た。

 日本の近代洋画の基礎を築いた藤島武二と岡田三郎助の2人。同じ画塾で洋画を学び、それぞれヨーロッパへ留学して日本洋画の発展に大きく貢献し、重なる部分は多い。特に人物画では女性美を追求し、ロマンティックな女性像を描いている。

 印象に残ったのはチラシ(下写真)に掲載されている2枚の絵。

 上の女性の顔は藤島武二の「婦人と朝顔」で、物思いに耽る女性をぼやっとしたソフトタッチに描き、まるで沙がかかってるよう。そのタッチとうつろな目をした女性の表情が相まって印象的。ちなみに原画はチラシのようにはっきりしてない。これは印刷の時に色を濃いめにしている。もっとぼやっとした淡い色彩だが、それが良い。

 もうひとつは下の絵。「あやめの衣」岡田三郎助。女性の官能美を豊かに描いている。岡田の作品にはモデルがいて描いているようだ。さらに着物も実在し、作品のとなりに参考とした同じ着物が展示されているのがユニークだった。

 今回の2人の作品を見て、女性のやわらかなエロティシズム、肌の塗り方や仕草など、学ぶことが多かった。今、私は新作「希望」を描いているが、ぜひ、応用しようと思っている。

      
       「藤島武二・岡田三郎助展 -女性美の競演-」
           横浜そごう美術館  9月4日まで


   関連記事 5/7『シュルレアリスム展』


島田伸助さんが芸能界を突然引退した。
理由があるので仕方ないが、残念でならない。
きびしさとやさしさの両方を持つキャラクターは独特だった。


 8/24(水)『今日のにゃんこ先生』


  会社近くの駐車場に猫がくる。
  このネコを私は “にゃんこ先生” と名付けた。

  ここのところ横浜は秋がきたような感じで肌寒い。

  小雨がちらほらしたおとといのにゃんこ先生は、いつもの駐車場のとなりに建つマンションの軒下にいた。


    まず遠くからパチリ

   


    近づいて撮ろうとしたら、 睨まれた。


   

    関連記事 8/4(木)『昨日のにゃんこ先生』


今、関東地方では『手足口病』が流行しているらしい。
例年の3倍で、大人にも感染するという。
帰宅したらうがいと手洗いしましょう。

 8/22(月)『フィルムセンター常設展』


 京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで「映画パンフレットの世界展」が開かれている。パンフレット展は以外にも規模が小さくて物足りなかったが、それよりも、映画黎明期のカメラやフィルムを展示している常設展が面白かった。

 いくつか気になったのをピックアップすると、

 東京オリンピックの撮影で使われた1600ミリの望遠レンズが展示してある。この作品の撮影のために特別に開発されたレンズで、長さは約1メートル50センチぐらい。これでスタンドからフィールドを撮影していたかと思うと、重くて撮影しづらかったろうと思う。

 『レフシー』という紙フィルムの映写機。
 家庭でも気軽に映画体験できるようにと昭和10年(1935年)頃に作られた映写機だって。「のらくろ」漫画を印刷された紙フィルムを上映するもので、そんな昔に家庭用の映写機があったなんて驚きだ。

 コニカラーシステム・カメラ。
 小西六写真工業が開発した色をプリズムで3色分解して3本のフィルムに記録する映画カメラ。3本のフィルムをかけるので、驚くほど巨大。これが日本独自のカラー映画システムなんだからさらに驚く。本体とレンズが1直線ではなく90度近く曲がってるので、カメラ全体を見ると、レンズがあさっての方向を見ている感じで奇妙。写真でお見せできないのが残念だ。実際の展示をご覧ください。


  東京国立近代美術館フィルムセンター
     7階 常設展示
  午前11時〜午後6時30分まで 一般200円




 8/17(水)『新作「希望」途中経過』


 新作「希望」は、絵柄を単純にしたこともあって急ピッチで作業が進んでいる。

 1日たっぷり時間をとって集中すれば、ここまでできるんだと自分でも驚いた。
 おそらく今まで制作してきた中で最短完成記録を作るんじゃないだろうか。

   
このお盆休みでここまで進んだ。
普段ならここまでできるに1月程かかるはずだ。

あとは服の地塗り、ハスの台座、髪飾りと後輪を描けば完成。

  関連記事 8/12『新作のエスキース』


最近、テレビを見ていると、モデルをやっていたシェリーっていう
タレントの出演が多くない? 私、彼女の明るくてあっけらかんと
したところが好きなんだけど、それにしても出過ぎ。

 8/15(月)『ホームの涼し気なベンチ』


 暑中見舞い申し上げます。

 連日30度を超す猛暑がつづいてますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 副都心線の東新宿駅を降りたホームにアクリル製(?)のベンチがあったので写真に撮りました。

 とっても涼し気で、すわった感じもひんやりとして気持ちよかった。


ね、かわいいでしょ
お洒落だな。

神奈川県で放送されているFMやまと(77.7MHz)で
私が作ったラジオドラマ、骨董市物語 第3話「肉体を吸うカメラ」を
8月19日(金)18:00〜18:30の間に放送されます。
もしお暇な方がいましたら聞いてください。


 8/12(金)『新作のエスキース』


  フランス展に出品する2作目のエスキース(下絵)を描いている。
  当初、描く物は決めていた(左下)のに、いざ描こうと思ったら筆が進まない。

  それは、3.11の大震災のことがひっかかっていた。アーティストがボランティアで『自分に出来ることをしたい』と言って、歌を歌ったり、物まねで笑わせたり、コンサートしたりしていた。

  『私にできること・・・』 私は絵を描くことなので、復興への願いと祈りを絵で表現することにした。

        

  もとは左だったが、祈るように合わせる手を加えて右にした。

       

  なかなか納得する物が描けない。テーマを決めてから描くと、どうしても外側(意味)から描いてしまうため、よそ行きの作品になってしまうのだ。やはり、自然に自分の中から湧いてくるイメージを見つけなければいけない。ここひと月ほど、エスキースを何度も描いてはやめをくりかえした。

 そんな時、以前から描きためてきたストックをながめていたら、去年の8月に描いたものを見つけた。


これだ。

「祈り」「願い」「慈悲」、「友情」「信頼」「絆」

すべての想いを込めて。この絵にしよう。

タイトルは「希望」。

   関連記事 2010/8/5『エスキース完成』


神奈川県で放送されているFMやまと(77.7MHz)で
私が作ったラジオドラマ、骨董市物語 第3話「肉体を吸うカメラ」を
8月19日(金)18:00〜18:30の間に放送されます。
もしお暇な方がいましたら聞いてください。

 8/7(日)『ラジオドラマ制作(その1)』


 神奈川県大和市で毎月第三土曜日に古民具・骨董市が開かれている。

 その宣伝をかねて、前日の金曜日に骨董市にまつわる話しをラジオドラマとして制作し「FMやまと」(77.7MHz)で放送している。6月からはじまったこのドラマは今月で3回目をむかえるが、その第3話を私が作ることになった。ドラマとしての決まりは、話しはフィクションであること、骨董市で売られている品物をひとつ取り上げること、時間は10分程度ということだ。後は自由に作っていい。

 前2回は女性が演出だったため、第1話が青いガラスのコップを題材に淡い恋物語、第2話は絵はがきを題材に“ほっこり”する青春ものだった。そして第3弾、どうせ私がやるんだったらエンタテイメントするっきゃないと、骨董カメラを使って、女性のバディ(肉体)を吸い取る宇宙人が現れるという、子どもの頃見たウルトラセブンへのオマージュとしてSF・ホラーにした。

 先週金曜の午後に「FMやまと」のBスタジオ(といっても3人入ったらいっぱいという小ブース)で出演者のセリフとナレーションを録った。ひとりごとに載せるために写真を撮ろうとデジカメを持ってたんだけど、自分ひとりですべてしていたもんだから忙しくて撮るのをすっかり忘れてしまった。いやあ残念。

 ということで録音は無事にすんで、昨日今日と録ったセリフをパソコンで編集し、効果音や音楽をつける作業をしている。

 ところが、時間は10分程度、長くても12分ぐらいまでと決められていたのだが、1回目につないだら15分になってしまった。ヤバイと思って泣く泣く2つのナレーションとセリフの一部をカットして、今は13分50秒になっている。これ以上切れないよ〜。 こうなったらパーソナリティの人に13分で勘弁してとお願いするしかない。


 【放送日】 ラジオドラマ骨董市物語 第3話「肉体を吸うカメラ」
       8月19日(金)18:00〜18:30の間に放送されます。
       FMやまと(77.7MHz)


 【神奈川県外の方へ】
  FMやまと(77.7MHz)は地域局なのでムリだとガッカリしないでください。今は「サイマルラジオ」というネット放送で全国どこでも聞くことが出来ます。下のバナーをクリックしてください。(くわしくは2010/12/27の記事)


作家の小松左京氏が亡くなられた…。
7月は雑誌「ぴあ」が終わり、テレビ放送が地デジにかわり
そして、私が好きな作家だった小松左京氏が亡くなり
私の中の『昭和』が終わった感じがする。合掌

 8/4(木)『昨日のにゃんこ先生』


 会社近くの駐車場に猫がくる。

 このネコを私は“にゃんこ先生”と名付けた。


 ここ数日曇りがちで、夕方 風が吹くと涼しい感じさえする。
 にゃんこ先生も気持ちよさそうにパイプに足をかけて寝ていたので、
 写真を撮ろうとしたら、携帯カメラのピントが合ったとたん、ピピッと音がした。

     

 音に反応して振り返った瞬間が撮れた。

 ・・・どうやら睡眠を妨害してしまったらしい。

 にゃんこ先生、ごめんなさい。


  関連記事 6/29『今日のにゃんこ先生』



 8/1(月)『小松左京氏・追悼』


 小松左京氏はアラフィフ世代の男性でSF好きなら知らない人はいないだろう。

 まず思い出されるのがベストセラーになって映画化された「日本沈没」。
 これは私のフェーバリット作品でもあり、劇場で映画を何度も観て(名画座含む)小説も読んでラジオドラマも聞いた(頭痛にノーシン提供)思い入れの強い作品である。氏の作品は大胆で奇抜な発想を科学的考証や歴史でリアリティをもたせ、その上、文明論とか日本人論が加わって読み応えがある。特に日本沈没はそれらのバランスが良くて面白い。3.11の東日本大震災で真っ先に思ったのは「日本が沈没するかも」ということだった。

 「日本沈没」の他に思い出されるのは「復活の日」「エスパイ」「果てしなき流れの果てに」・・・。
 特に「果てしなき流れの果てに」は好きで、タイムトラベルもので、最近また話題になってきた軌道エレベータも入ってた(と思う)。なにせ読んだのが高校の頃だったから、記憶で書いてるので事実と違っていたらごめんなさい。読んだ時は、これを自分が監督して東宝で映画化したいなんて夢を抱いていたもんだ。懐かしい。

 そういえば「継ぐのは誰か?」も好きだった。

 氏を偲んで短編でも読みなおしてみようかと思う。「くだんのはは」とか「骨」を。 合掌


ざっと探して出てきた小説。他にもあるはずだけど見つからなかった。
生頼範義のカバーイラストが懐かしい。
カッパノベルスの日本沈没にはTBSドラマの帯が付いてて貴重でしょ。

 

  関連記事 2003/10/4『DVD「日本沈没」発売』




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