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ひとりごと2004年9月


 9/25(土)『トゲは取れて当たり前』


 トゲというのは刺さったらすぐに対処しないと面倒なことになる。先日、気付かない内に足の裏に刺さっていた。ただ、足の裏って以外と感覚が鈍いから、チクチクする感じではないので4日間ほっておいたが、周囲が腫れてきて仕事で外歩きに支障をきたし、とうとう医者に行くことにした。

 浜松町の貿易センタービルの26階にはメディカルセンターという、内科、眼科など、ワンフロアーにいくつもの医療機関が入っている。その中で整形外科に行くことにした。

 「トゲというのはやっかいな物で、取れて当たり前と思われる。ところがトゲと思っていても実はキズだったりして難しいんだよ」と、初老の先生は噺家(はなしか)のようにやさしい笑みを浮かべながら『妙な言い訳』から治療に入った。よほど以前苦労したことがあるのだろうか。先生は虫眼鏡を見ながらピンセットで周囲の皮をはいで埋もれている異物の捜索に入った。足の裏、しかも4日間歩いているのでトゲは思ったより深くもぐり込んでいた。数分が経ち、穏和な顔の先生は眉を寄せ、額に汗をかきはじめた。助手の看護婦に懐中電灯で患部を照らすよう指示する。

 ようやくトゲの正体が見えてくると、針でピンピンとほじくりだした。もう少し、というところで、血管を破ってしまい、血が出てきてしまった。「こいつは困ったな」と、先生は汗をにじませた頭をかく。見えかけていたトゲが血の池の中に隠れてしまったのだ。ガーゼでふき取りながらのトゲ抜きは以外と手間取り「ミクロの決死的作業」となった。

 奮闘すること20分、ようやく一部が取れ、さらに5分、トゲの本体が抜き取られたのである。トゲの正体は確認できなかったが、それは糸のように極めて細い物で、取れたときには小さな病院中に安堵のため息が漏れた。患者である私以上にニコニコとうれしそうな先生の顔が今でも忘れられない。

 これで治療費2000円と薬代300円、しめて2300円 (*o*)ワッ高っ

 トゲは刺さったら、すぐに自力で取っておくのが賢明だと思う。


ただ今、スワンベルクを紹介するページを作っています。
ご期待下さい。

 9/22(水)『ラーメン紹介10「むつみ屋」』


 チャララーララ、チャラララララ〜。(チャルメラ)

 東京八重洲の地下に「ラーメン激戦区」と称して、北海道の「むつみ屋」、さっぱり味の「揚集州商人」、和歌山ラーメンなど7店舗が並んでいる。本日はその中でも行列が出来る北海道の「むつみ屋」に入りました。むつみ屋は北海道の月形町にログハウスでできた本店がある。

 本日いただいたのはみそラーメン(白)。

 麺は黄色の多加水麺でツルリとした食感で私の好きな味。みそは白味噌で、タマネギとラードの甘みが加わって濃厚だ。トッピングは、ねぎ、タマネギ、チャーシュー、しなちく。はじめはお美味しいかったが、食べているうちに甘みが舌に残ってきて、しまいには延髄にヅーンと重いものが走ってきた。横浜に「元祖さっぽろ屋」という店があり、そこも甘い。私は甘いのが苦手かもしれない。ここは白味噌と赤味噌と週替わりで楽しめる。次回は赤味噌をいただこう。

 しかし、ここ八重洲地下のさびれた飲食店街を一掃して「ラーメン激戦区」として復活させるとはアイデアだなと思う。こういった食を通して街を活性化させるって最近多いそうだ。

 北海道の「むつみ屋」 東京八重洲の地下「ラーメン激戦区」

 関連記事 5/20『ラーメン紹介9「元祖札幌や」』


LaMer展は終了しました。
どうもありがとうございました。

 9/19(日)『La Mer展終了しました』


 おかげさまでLa Mer展は無事終了しました。

 8月の個展から1ヶ月、グループ展だし気楽な感じて参加しましたが、やってみると、なかなかしんどいものでしたね。ただ、楽しい仲間ができたのがうれしかったです。搬出日は、みんな名残惜しくてなかなか解散できませんでした。

 今年の正月から目標にしていたふたつの展覧会が終わって、しばらく(と言っても2週間ぐらいか)は充電期間として絵から遠ざかります。そして次の制作を開始しようと思います。



 9/14(火)『La Mer展はじまりました』


 La Mer展は、ギャラリーLa Merのオーナーが一般参加を募ってひらくミニ公募展です。毎回7人を募集して人数が決まり次第終了。幅50センチ以下の作品を一人2点出品するのが決まりです。参加費は15000円。銀座という場所にありながら、老若男女、誰でも気軽に参加できるすばらしい企画だと思います。

 今回は、女性4人、男性3人の7人で、うち3人が美大生です。作品も、油絵、イラスト、立体(陶器)など個性的な作品が集まりました。中には遠く石川県から参加している娘もいて、彼女は今がテスト期間中なので、搬入日、高速バスでやってきて、搬入後、夜行バスで帰り、搬出日にまた東京に来るそうです。エライ!

 友達でのグループ展も結構ですが、こういう見ず知らずの仲間と展示しあえるのも、なかなか楽しいことが分かりました。それは、他の方との作品の交流となるのはもちろんのこと、人との出会いの場でもあるんですね。メンバーは初対面なため搬入後の乾杯は自己紹介からはじまり、みなさんとても明るくて楽しいものでした。

 次回、La Mer展は来年1月末に開くそうで現在募集中とのことです。安くて楽しいので、絵を描かれている方、特に個展をしたことのない初めての方は、ぜひ参加してみて下さい。

  次回 LaMer展参加者募集してます。ギャラリーLa Mer 03-5250-8108   

    ギャラリーLa Merホームページ http://www.g-lamer.com/

 



 9/13(月)『今年の二科展』


 上野の二科展に行った。

 3年ぶりの鑑賞だったけど相変わらず同じ様な作品ばかりで目新しさはなかった。会場入ってすぐに織田廣喜氏の大作「乾杯」がある。私は氏の描く女性像が好きだが、大きい作品になると緻密な色の重なりがぼやけてしまって面白さが半減してしまう。私は小品の方が好きだなあ。

 印象として残っているのは伊庭氏の「はな」。有刺鉄線をシンボリックなデザインとして扱い、白っぽい軽やかな作品となっている。竹村氏の「セントラルパーク」は女性像を画面の中心に据え、独特なフォルムが印象的だった。飯島さんの「貝の王国」や永豊氏の「玉響」は、鮮やかな色彩で細かく描いてて目を引きつけられた。100号の作品でも手を抜いてない仕事ぶりには恐れ入る。

 二科展には絵画だけでなく、写真、デザイン、彫刻部門もある。特に写真に美しい物が多くて感動した。確か913点の作品が展示されてるが、風景、人物、植物、祭りなど、ジャンル分けして展示しているので、とても見やすかった。ただ、作品点数が多いため、会場が2箇所に離れているので見辛い。私の知人が入選したので、その作品を見るのが目的だったが、第二会場の二階で、しかも壁に4段重ねで展示された一番上なので、とても見づらく、今後の展示に工夫が望まれる。

 とにかく作品点数が多く(絵画だけで1280点)、ブラブラ歩きながらの鑑賞でも全部見るのに1時間半を費やしたので、じっくり見る人は半日は有につぶれてしまう。おかげで足が棒になってしまったので、もしこれから行く方はスニーカーをはくことをオススメします。

 「第89回 二科展」9月16日まで 上野公園 東京都美術館と上野の森美術館 

 関連記事 2001年9/8『第86回 二科展』



 9/11(土)『老眼鏡』


 くう〜、とうとうメガネを買ってしまった。それも『老眼鏡』を。 トホホ(-_-;)

 ぎっくり腰をしたと思ったら今度は『老眼鏡』の話しだよ。

 私は子供の頃から視力が良く、両目とも2.0を記録したことがある。30代前半まで左は1.5、右は1.2だった。こいつがいけない、一説によると遠視の人は老眼が早いといわれている。

 ここ10年、近い物が極端に見えなくなり、満員電車の中で目の前に開いた小説の字がボケボケで読めなくなっていた。ある時、スーパーに陳列されている眼鏡を試しにかけてみたところ、これがピッタリ!「+1.0」という一番度の低い物だったが、かけてみると虫眼鏡を見るように手元にある文字がはっきりと見える。1000円という安さも手伝って思わず買ってしまった。

 絵を描いていると、特に顔の小さい部分、まつげや眉毛を描くときにこの眼鏡を使うと、すこぶる調子が良い。筆の毛先がはっきり見えるのだ。ただ、慣れないせいか老眼鏡をはずした時にクラクラして目が痛くなる。

 眼鏡をかけると衰えるのが早いらしいので、今は細かい作業をする時しか使わないようにしている。



 9/8(水)『防災の日 Part3「防災グッズ」』


 9/1は「防災の日」。前回(といっても2年前になるが)、避難場所について紹介して「つづく」と書いたまま、ずっとアップしないでいました。そこで今回はPart3として「防災グッズ」について紹介します。

 私の家は木造建築なので、大地震が来たらまず潰れるだろうと思ってます(すでに諦らめている)。だから防災グッズは裏庭の物置に保存しています。と言っても、テレビなどで紹介されるような「防災袋」にしっかりとまとめているようなものではなく、水だったらペットボトル3本やヘルメット、軍手などを段ボール箱に入れてあるという程度で偉そうなことは言えませんが。

 昔から「防災袋(リュック)」に必要な物として、懐中電灯、乾パン、水、ラジオ(電池)といわれてきました。この他に阪神淡路大震災の教訓として聞いた物を追加しておきましょう。

『サランラップ』
 阪神淡路大震災の教訓として真っ先に思い浮かぶのが「サランラップ」や「クレラップ」の『ラップ類』。これは震災後、食事が支給された場合にお皿のかわりになるものとして重宝されます。水道が止まるために、使った皿を洗う水がないのです。結局、ティッシュでふき取るのですが、汚らしくて不衛生で、ふいたティッシュを捨てるとゴミも増える。そんな時にラップならまるめて捨てることもできるし、かさばらないし、残った食料を包んで保存もできるの重宝ものです。

『着替え服(ボロTシャツ)』
 震災時は着の身着のままに非難することになるので、着替えを用意した方がいいようです。捨てようとした古着、Tシャツ(ボロで良い)を物置に何枚かしまっておくと良いでしょう。

『紙とガムテープとマジック』
 これはPart1.で紹介した親戚家族へのメッセージを示すための道具です。もし自宅で被害にあったのなら、家の玄関(門)なり外からわかる場所に「家族は無事だ」とか、「自分は今どこに非難している」など、マジックで書いた貼り紙をつけて安否を知らせるためのものです。これだと親戚やとなり近所の人も確認できるし、簡単で一番よい方法だと思います。

『車のジャッキ』
 読売テレビ解説員の辛坊さんが、阪神淡路大震災の教訓から『車のジャッキ』があることを頭の片隅に記憶しておいてくださいと言っていました。それは、建物の下敷きになった人を助け出すのに必要だと言うのです。普通なら何人もの大人が必要になるところを、車のジャッキがひとつあれば、ひとりで救出することが出来るというのです。これは体験者でないとわからない教訓でしょう。

 関連記事 2002.9/3『防災の日 Part2「避難所」』



 9/4(土)『スワンベルク、50年前の掲載紙購入』


 7月下旬のこと、ひょいとのぞいたヴァニラ画廊(銀座)でシュルレアリスム展が行われていた。フィニー、ベルメール、マグリット、デルボー・・・。シュルレアリスムを知る人には有名な画家の銅版画・リトグラフが低価格で販売されている。その中に、ピエール・モリニエ、そして我が心の師とするM・W・スワンベルクの作品があった。

 奇才、ピエール・モリニエはフランスの画家で、年老いて自ら女装したポートレイト写真などを撮るフェティシズムの画家である。展示してあったエッチングは30万円。以前、写真展を見たことあるが、彼の平面の作品ははじめてである。大きさはA5サイズぐらいの小さな物で、編みタイツをはいた怪しげな娼婦がぐちゃぐちゃと渾然一体となってひとつの固まりになっているモリニエ得意の表現である。絵柄も良いし30万は安く感じた。だって分割支払いにすれば手の届かない額ではないからだ。うーん、しばらく悩んでしまった。

 会場中央のアクリルケースに目をやると、古い雑誌が数点展示されており、その表紙には、まぎれもないスワンベルク先生の絵が印刷されているではないか。もう目玉が飛び出るくらいの驚き。だが、キャプションも価格表示も無いので、展示用の物だろうと思われる。けど、いてもたってもいられなくて画廊の女性にお願いして中を見せていただいた。

 雑誌は「MEDIVM(メディオム)」というタイトルのシュルレアリスムの機関誌で、今から50年前の1954年に発行された代物である。この冊子は、渋澤龍彦氏が編集した画集「骰子の7の目・別巻 スワンベルク」で紹介されているので、私はすぐわかった。後日、オーナーに相談して購入することができました。ヤッホー

 買った夜は寝ころびながら、1ページ1ページ時間をかけて鑑賞した。スワンベルクの作品は、表紙の絵も入れて、大小22点もあり、さらにスワンベルクのアトリエの写真もあって値段以上の価値がある。全挿し絵をコピーして、今はコピーを鑑賞するようにして、冊子そのものは光が当たらないように黒い袋の中に入れて保存している。

 好きな人の作品を手に入れた時の喜び、これは何ものにも変えられない。今後も機会があったらスワンベルク作品の載っている本を集めようと思う。

 ※近々スワンベルク紹介の資料ページをつくりますのでご期待下さい。


「MEDIVM」表紙(1954年発行のもの)
ブルーの印刷がきれい


中の挿し絵集
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