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3/17(土)『私の絵について7(悩んだ時は)』 |
それを変えたのは知人の質問だった。「徳富さんは、作品を見たひとから何て誉められたら一番うれしいの?」と。その方はドキュメンタリーの作家で(4月から朝日新聞の夕刊で連載コラムがスタートする)それだけにヅカッとした鋭い質問を浴びせられることが多い。 「徳富さんは自分の作品を何て誉められたら一番うれしいのか? −例えば、構図がいいとか、色がきれいだとか、ユニークな発想が面白いとか・・・」 鑑賞者から言われて一番うれしい言葉? そんなこと考えたこともなかった。 が、よーく考えてみると、自分にとっては「わっ、きれい!」と驚いてくれることがもっともうれしいことだと気が付いた。 それまで私は(以前ひとりごとにも書いたけど)色を塗るのが遅くてヘタなので、色よりもデザインに、もしくは他の人にはない発想に自分の価値がある(はずだ)と思いこんでいた。でもそれは頭で考えたことであり、本来、自分の本当の喜びとはズレていたのだ。それに気付いてからは、よし、「わっ、きれい」と人を驚かすために(それはつまり自分の快感にもつながる)作品を作ってみようと思いたったのである。それが去年の12月で、それまでの軟体動物を忘れて色彩、きれいな色をテーマに新作を描き始めたのだ。それからは、あれよこれよとアイデアが閃き、4ケ月の間に5作品を描くという自分にとっては異例のスピーディーな制作が出来たのである。それは同時に自分が描いていて楽しいものでもあったのだ。 描いていて楽しい。 こんな感覚をいつから忘れてしまったのだろうか。 制作に迷った時は、自分にとって他人からどう評価されるのが一番うれしいかを考えてみよう。そして、そのうれしいと思えることを徹底的に掘り下げていくと、それまで気が付かなかった新しい自分・新たな展開が始まるのではないだろうか。 ・ |
3/11(日)『07パリコレと着物ファッション』 |
着物といえば、1月に行われたパリ・2007春夏オートクチュールコレクションで、ディオールは着物をメインにしたものだった。これはデザイナーのガリアーノが、去年、来日した際に京都の舞妓さんを見て感激したところからアイデアが生まれたそうだ。 ガリアーノの着物ファッションは斬新で、ところどころチャイニーズ・テイストが入って、日本人からするとああ勘違い的な日本観であるが、ま、彼はロンドン出だし仕方ないところだろう。しかし、それが逆に型にはまらない発想に驚ろかされてしまう。例えば、着物の帯を身体に巻き付けて服としたり、折り紙のモチーフの飾りや竹をアクセサリーとして使うなど、着物はこうでなければならないという先入観がないからこそできる発想・着想に驚いた。 テレビ東京が「ファッション通信」という番組を地上波で放送しなくなってからファッションショーを見る機会がなくなって残念だが、ひさびさに見ると、脳裏に線香花火がチラチラ・パッパとはじけ飛ぶような刺激を受けるので、今後も放送があるときは見ることにしようと思う。 ![]() ![]() 緑の笹のイメージ、頭には水引や竹を縦に割ってそのままアクセサリーにしている。大胆、というかギャグ? |
3/5(月)『クロッカスの花』 |
さて、昨日の横浜での最高気温が17度あったそうだ。これは4月下旬頃の温度らしい。この冬は記録的な暖冬で、東京はついに雪も降らず、北日本でも雪不足からスキー場の閉鎖が続出した。何と菜の花といっしょにひまわりが咲いてしまったところもあるようだ。 我が家の庭もすっかり春めいて、梅はもう散りはじめてるし、ヒヤシンスの芽が出てきて、ミー子は砂場に寝ころがって喜んで砂浴び(?)をしている。 そこで、庭の隅に咲いたクロッカスの花をパチリ。 白い花びらの中にある紫色のあみ目がくっきりと浮き上がって美しい。自然の色彩に感動してしまう。図鑑で調べたらこのクロッカスはアヤメ科なんだって、どうりで花びらのあみ目がアヤメに似ていると思った。そのうち絵のモチーフに使ってみよう。 ![]() ![]() |
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