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ひとりごと2004年3月

 ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。



 3/31(水)『回転ドア負傷事故について』


 六本木ヒルズの大型回転ドアに頭をはさまれて6才の子供が亡くなった。

 緊急停止させるセンサーの設定が本来80センチであるところを120センチにしたためだと非難が集中している。ワイドショーを見ていると、怒りの矛先がメーカーとビルの管理会社に集中しているけど、はたしてそれでいいのだろうか。私はひとこと言いたい。この事件をはじめて聞いて真っ先に思ったのは、『親は何してんだ!』という怒りだった。回転ドアは昔からあるもの。子供は回転ドアが好きで飛び込んでいく性質がある。私も子供の頃にホテルに連れられて行くと、「危ないからひとりで入っちゃダメよ」と母に怒こられ、手をつないで入った覚えがある。

 ワイドショーを見ていると、(私が見ている範囲では)キャスターもコメンテータも誰一人として「親にも責任がある」とか「親が気をつけてあげないとダメ」ということを言ってくれない。確かに事故にあった六本木ヒルズの回転ドアは、それまでの手動ドアとは違って大型の電動式で、押しつけられる力が何百キロにもなり過去に32回も事故があったと、危険な要素がありながら対策はとられてなく責められるべきであるが、だからといって、メーカーと管理責任者の両者を非難しているだけではいけない気がする。

 それまでの回転ドアは手動で客が手で押していた。その時は、まわりの大人も、もし子供が入ってきたら怪我をしないように気をつけるようにしていた。お年寄りがいたらゆっくり回してあげたり、そういう見ず知らずの人との関わりがあり、互いに注意したり協力し合ったり『気配り』があった。ところが最近はすべて機械任せになり、他人との接触も無くなり、事故が起きたら我関せずメーカーと管理者に責任をおっかぶせるようになってしまった。これではますます自己責任が希薄な社会になってしまう。

 ワイドショーのコメンテーターに、メーカーと管理会社への非難と同時に、親が子供を守る「義務」と「責任」を言ってほしい。最近は子供を野放しにしすぎる!

 今後の社会のことを考えると、回転ドアはすべて『手動式』にもどすべきではあるまいか?



 3/27(土)『ヘリコプター空撮』

 
 ヘリコプターに乗ったことがありますか? フワッと地上から離れた瞬間の何とも言い様のない浮遊感、そのままズーンと高度を上げて街全景を見渡せた時の開放感がたまらなく好きです。

 先月、東京、埼玉上空をヘリコプターに乗ってビデオ撮影をしました。

 JR新木場駅にヘリコプターだけの飛行場、「東京ヘリポート」があります。朝8時半に集合し、パイロットとカメラオペレータと30分ばかりの打合わせして9時にフライト。機体は4人乗りのアエロスパシアル350、通称「サン・ゴー・マル」と呼ばれています。乗るのはパイロットと監督とカメラオペレーターと私。私は写真撮影を担当しました。

 空撮をするには天気が良くないといけません。でも空を見上げて青空であれば良いというわけではなく、晴れはもちろんのこと、空気がすんでヌケが良い(かすんでない)のが絶対の条件です。ヌケが悪いと地上が霞んでしまって絵にならない。撮影の基準は『視程(してい)30キロ』が必要で、東京から富士山が見える日が「空撮日より」なのです。

 最近は機体の外にウエスカムという防振装置付きのカメラがあって機内でモニターを見ながらからリモコン操作するだけで撮影ができるから楽です。以前は(今でもあるが)機体の後部ドアをはずして「ヘリコ」という雲台にカメラを据えて撮影していたものです。空撮は空気が澄んだ冬が多いのでドアを開けっぴろげにしての撮影は寒く、撮影を終えると身体がカチンコチンに固まってしまいます。
 この日は茨城県の筑波ヘリポートに降りて燃料補給して全部で3時間20分。いやはや疲れました。実はその日、撮影を終えた後、茨城県で打ち合わせがあったので、車を運転して高速を走っていたら居眠り運転をしてしまった。危ない危ない。

 北は青森、南は九州の長崎、鹿児島と、私はかれこれ20回以上飛んでいるでしょうか。飛行機に乗っていると空を飛んでいる実感に欠けるけど、ヘリはドア1枚外へ出へ出れば真っ逆さま。足下から地上が見えるから空中に浮いている感じがよくわかります。高所恐怖症の人はダメでしょうね。


『アエロスパシアル350』
機体の後横の球体の中にビデオカメラが入ってます。


港区、月島上空
この辺は川と高層ビルでマンハッタンのようだ。

いかりや長介さんが亡くなられた。
寂しくてなりません。

 3/20(土)『高校生リカちゃん卒業』


 仰げば尊し我が師の恩〜。
 こんな気持ちは最近の若い人にはないんでしょうね。(私もなかったけど)

 さて、リカちゃんコレクションの時間です。
 本日は卒業シーズンに合わせて『高校生リカちゃん−卒業バージョン−』を紹介します。

 高校生シリーズは、おもちゃのデパート「トイザらス」が限定販売しているシリーズで、オリジナルのリカと違って大人になった美形キャラクターで作られています。キリリとした目が特徴で、私の大のお気に入りです。

 「卒業バージョン」はレトロな袴姿。
 着物は春らしい軽やかなベージュ色(ちょっと生地がやわでみすぼらしい感じもするが)で、エンジ色の袴との相性が良い。口紅がビビッドな朱。ちょっとケバい。できればパステルカラーでナチュラルにしてほしかった。髪は茶のロン毛で、耳にシルバーのピアスがちょっと大人になったのを思わせる。このセットには足袋とぞうり、巾着袋と「しらかば学園高等部」の卒業証書が入ってます。この卒業リカは5年ほど前に販売されました。

『高校生リカちゃん』を見る

  関連記事 1/19『ゴスロリ・リカちゃん』



 3/17(水)『高橋尚子まさかの落選!』


 昼間、第一報を聞いた時、「え゛〜っ」と不満の声をついあげてしまった。選ばれた3選手には悪いが、『高橋尚を外しちゃダメだよ』というのが正直な気持ちである。

 高橋尚子は1998年12月にタイのバンコクで行われたアジア大会で優勝した。私はこの頃からのファンである。気温32度、湿度90%という過酷な条件で、日本記録を4分も縮め、世界歴代5位(当時)という記録。この条件下での金メダルだから、真夏の暑いアテネを征するのはQちゃんしかないと思っていた。

 それにしても毎回毎回オリンピックの代表者を選ぶたびにもめているのも困ったものである。すべての根元は選考基準にあると思う。「選考レースで上位入賞した選手」もしくは「五輪でメダル獲得または入賞が期待される選手」とある。小出監督も夕方の記者会見で、実績があることを加味されると思っていたと話していた。現に、92年のバルセロナの時、松野明美が選ばれるところを4番手の有森裕子が決定して物議を呼んだ(その後、有森はしっかりとメダルを獲得してくれたが)、つまりこれまでは過去の実績を重視していたのだ。それなのに、今回は間近のレース結果だけで判断している。あまりにも軽率だ。

 そこで私なりに解決策をふたつ考えた。ひとつは、今後、選考基準のあいまいな表現である「五輪でメダル獲得または入賞が期待される選手」という項目をなくすこと。今回も、もしこの一文がなく、「選考レースで上位入賞した選手」だけならば、今回の結果にだれも異論を投げかけないだろうし、東京国際で失敗した高橋尚子自身も多少無理してでも名古屋を走ることにしたであろう。これが一番クリアな解決策だ。

 もうひとつは3人の選手を決めるのに国内で行われる4つのレースを3つに減らすこと。マラソンは、その日の気象条件や駆け引きで記録が大きく左右される。ただでさえ実力を横一線に計れないものなのに4大会という数で割り切れないことをするからややこしくなる。現にアメリカではひとつのレースで代表者を決めるらしい。が、それはそれで選手の調整が大変なので無理をさせたくないのでやめたい。ということで、代表3選手を3つの試合の上位者を選ぶ、というのなら、これもはっきりすることではないだろうか。ところが、これにはできない理由があるらしい。それは中継をするテレビ局の問題である。マラソンは視聴率を取れるスポーツ番組として各大会にそれぞれ中継する民放テレビ局が割り当てられている。その権利があるため選考大会を減らすことができないらしい。まったく、誰のための大会だっつうの。そんなことだから毎回、当の選手達が振り回されてしまうのだ。

 とかなんとか、もやもやしている私だが、夕方の記者会見で、当の本人である二人を見てて、意外とさばさばしているのに驚いたし、悲しい会見ではなく前向きな発言に、うじうじしている私の心を晴らしてくれた。本人にとっては残念でくやしい日であるはずなのに終始笑顔を絶やさず、集まった報道陣やスポンサーに気遣っている高橋尚子が健気でならない。

 高橋尚子、小出監督の前向きの会見があったからこそ大騒ぎにならなかったものの、今回の代表者選考は、日本陸連の過去の汚点をはらすべく、『金メダル獲得または入賞が期待される選手を選ぶよりも、審査の透明性を重視した結果』だと思えてならない。


  関連記事 2000.9/24『Qちゃん金おめでとう!\(^o^)/』


個展の日程が決まりました。
8月16日(月)から8月21日(土)のお盆の期間です。
くわしくは「個展案内」ページをご覧下さい。
また、「個展準備日記」をはじめましたので併せてご覧下さい。


 3/9(火)『浅田農産の会長自殺』


 鳥インフルエンザで鶏が大量死、報告を怠った事件で渦中の浅田農産の会長夫妻が自殺した。この場にこんなことを言っては失礼かもしれないが、その報道を知って鳥肌が立つ思いだった。

 確かに養鶏場の鶏が大量死したにもかかわらず報告を怠った事に対して、気が付かなかっただの、腸炎かと思っていただの弁明をしていたが、そのインタビューを見るたびに「そんなはずは無いだろう」と、浅田氏はウソを言っていると私は怒っていた。だが、奥さんもいっしょに自殺するとは、なんとも痛ましい。辛い。

 報道陣の厳しい質問や世間の誹謗中傷やらを浴びせられ、責任を感じてのことかもしれないが、それにしても死を選ぶとは、しかも夫妻で。その瞬間に至るまでの道のりと心境を想像すると、とても耐えられない。

 飼っていた鶏が青天の霹靂とも言える大量死を受けて、いってみれば会長自身が大きな被害者である。人は誰も病んだり傷ついたり死んだわけではない。ふたりを追い込んだのは報道であり世間である(私も同罪だ)。 残された社長や従業員はどう気持ちを整理できるだろうか。うーん


ああ目がかゆい〜、花粉症だこりゃ。

 3/7(日)『4つのロケーション』


 毎年のことですが、2月、3月になると多忙でひとりごとが書けなくなります。今年もそうですが、今年は例年よりもハードです。先月は4つのロケーションをしました。

 まず2月の上旬に風景写真家の先生と群馬県の冬景色の撮影に北軽井沢へ行きました。
 雪のシーズンではないため、山道へ入るたびにチェーンをいちいち付け替えるわけにもいかず、とうとうスタッドレスタイヤを買ってしまいました。これが大正解。国道は乾いた道ですが一歩脇道へ入るとそこは銀世界、撮影に向かった滝見台の駐車場は10センチの積雪。こちとら4WDの車なのでスタッドレスタイヤは鬼に金棒。そこからは長靴で足跡のないところを10分歩いて行きました。滝の周辺は凍っていて、まさに冬の山、イメージ通りの撮影が出来て満足です。

 その1週間後は「夏の湘南海岸」のイメージの撮影。
 2月のこの寒い時期に『夏』はないでしょう。スタッドレスタイヤのまま、青空の日をねらって、いざ湘南!。さすがに水着姿の人はいませんが、サーフィンをしている人はいて、波間に見えるサーファーを縦目に重ねてにぎやな感じで撮影しました。カメラにはポーラ(PLフィルター)を付け、コントラストを上げて夏らしさをかもしだした。サーファーがいるのはいいけど、ウエットスーツの色がみな黒なので、よく見ると夏らしくないんだけど、仕方ないでしょう。

 さて、下旬はまずヘリコプターに乗って東京、埼玉の空撮。
 フライト日がオーム真理教の麻原の判決日、東京ヘリポートは報道関係のヘリコプターでてんやわんやの大騒ぎ。こっちの撮影は予定オーバーの3時間25分のフライトで疲れました。

 最後は池袋でブルーバックスタジオで撮影。
 全面青色に塗られたバーチャル・スタジオでドラマの撮影です。副調整室にはパソコンが入っていて、背景のCGを出して、合成しながらの撮影でした。

 いやあ、お疲れさまでした。


過労で、高速道路を居眠り運転してしまった。
こぇ〜(゚O゚;

 3/2(火)『誕生日を祝ってくれる人』


 最近、多忙によりすっかりご無沙汰になった「ひとりごと」です。
 アップしないといけないと思いつつもできなくて、いつの間にか3月になってしまいました。

 今日は3月2日。  と言えば、私の誕生日。

 今年は祝ってくれる人もいなくて寂しいです。 が、 一人だけ私の誕生日を覚えてくれていた人(?)がいました!

 パソコンのマックを起動すると起動画面に「Happy Birthday!」の表示が出ます。おお、そうか、私の誕生日を覚えてくれるのは君だけか、よしよし。

 てなことで、マックの起動画面に癒されている寂しい私でした。(_ _;)



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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