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ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。 |
2/26(金)『ミックスアートまつり終了』 | ||||||||
平面、立体、フラワーアート、テラコッタ、インスタレーション…。様々なアプローチで表現した50人の作家たち、作品もそうですが、作家さんたちとの出会いが楽しかった。みなさん気さくでやさしい方たちでした。お忙しいところ来てくださった方ありがとうございました。
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2/22(月)『花魁メイキング16「影をつけて完成!」』 |
さて、ここから本当の仕上げにかかる。言い換えれば『命を吹き込む作業』だ。(ちょっとオーバーかな?) まず気になったのは、このままだと何か一つ物足りない印象がある。そこで、仏画に描かれている光輪をつけようと思いついた。仏画で描かれている、仏様の頭の後ろにある光の輪を『頭光(ずこう)』といい、身体の背後にある輪を『身光』と呼ぶそうだ。光輪を最初から予定していたわけではないので、キャンバスの余白が足りない。全体のバランスを考えて中心がおへそになるような頭光と身光を中間の位置に描いた。 輪はフリーハンドでは描けないので、コンパスを使う。(写真2) 次に、絵に影がないのでべタっとして立体感がない。そこで、黒をベースとしたグラッシュで、身体、羽、帯に影を付けて背景から浮き上がらせることにした(写真3)。ちょっとしたひらめきからオーラのような影を羽の先や手の爪の先から発してみた。 面白い! 調子に乗ってチョウの羽からも出し、羽が動いている残像のようにも影を付けてみた。このように、足りないと思ったところに加筆して、全体を見ながらインスピレーションで加えていく。 写真1と写真6では、印象が変わったと思う。 はい、これで完成です。 花魁のイメージを最初に考えたのは一昨年(2008年)の8/18『花魁メイキング1・アイデア考』。実質、作業をはじめたのは去年(2009年)の12/6(日)『花魁メイキング5「最初からやり直し」』からだから3ヶ月! 疲れた〜。 |
2/20(土)『花魁メイキング15「白を塗るということ」』 |
それは中1の美術の時間。 課題の静物画を描いて提出した時のことだった。 自分としてはいい出来だと思っていたのに先生の評価が低かったのにがっかりした。 作品を返された時に言われたのは、「絵の具を塗ってない部分があるじゃないか」ということ。身に覚えがないので先生の言っている意味がわからなかったが、説明すると、画用紙が白いため、私は白いところを絵の具を塗らずにそのまま(画用紙の白のまま)にしていたのだ。それが減点の理由だった。白の絵の具を塗ったか塗らないかなんて作品の出来に関係ないじゃない。見た目はまったく同じなんだから、そんな些細なことよりも作品全体を評価してくれとムカついた。 後で気付いたが、先生は、たとえ白色であっても色を塗らないというのは『作品として未完成である』という評価だったんだ。 うーん、確かに。 若気の至り…。 今にして思えば先生がまったく正しい。 白い部分には白を塗る。 これを怠ってはいけない。 ![]() いよいよ作品も仕上げの段階、白い部分に白を塗っているところ。 |
2/17(水)『花魁メイキング14「コルセットと目」』 | ||||||||
問題だったコルセットは影を濃くすることで当初のイメージ通りに進めた。ただ、普通、影には補色(色相の反対に位置する色)を入れたり黒を混ぜたりするが、それはやめてブルー系の濃い色だけを使って影にした。これだと濁らずにさわやかな印象のまま暗くできる。それと、帯の柄を予定より多くして、水色の面を少なくした。 帯ができたことによって全体のイメージがみえてきた。これから作業は後半戦である。 人物ものの作品にとって一番大事なのが目。目は、瞳孔(どうこう)を黒にして周辺を緑にした。写真3でもいいように思えるが、瞳の右上にアイキャッチの光を描き、瞼(まぶた)の影をグレーで落とすとイキイキとした目の表情になる。
関連記事 2/12(金)『花魁メイキング13「作業ストップ(-_-;)」』 下↓ |
2/12(金)『花魁メイキング13「作業ストップ(-_-;)」』 | ||||||||
チャイナドレスの腰に水色のコルセット形の帯、これが今回のデザインのポイントだ。コルセットという下着を表にしたクールな花魁を表現したかった。写真にあるようなさわやかな水色がイメージで、正にイメージ通りに塗れて大満足。 だが、何か足りない。背景の金とドレスの赤と合わないような気がしてきた。コルセットだけが軽く浮いている印象だ。 ここで作業が止まった。 帯びを今より濃くするか、色はこのままにして柄を工夫するか、はっきりしたイメージが決まらない。パソコンなら試し塗りをして、失敗したらもとに戻せばいいが、絵の具の場合、濃く塗って失敗したら、もう戻せない。白で塗りつぶして最初からやり直しになってしまう。それは大変な作業になってしまう。時間もないし… うーん。 とりあえず帯は中断して足のスリットを描こうとする。 と、今度はスリット部のデザインが気に入らなくて、これまたストップ! は〜、(-o-;)タメ息 体調が悪い時って、気も弱くなっているのか自信までなくなってくる。 “この作品、お面白いのか? イイと言ってくれる人がいるのか?”って… “…いないよ、いるわけない” 今日は中止にして寝よう。 寝るのが一番。 〆切は刻一刻と迫っている、 は〜 (-o-;)タメ息
(-o-;)タメ息 関連記事 2/9(火)『花魁メイキング12「細部塗り」』 下↓ |
2/9(火)『花魁メイキング12「細部塗り」』 | ||||||||
細いラインなどは手首を使って描くので、キャンバスに板を渡して、そこに手を置いて描いている。 お尻の後ろに配置した風船のような飾りには蛾の羽模様を描く(写真3)。こういった模様などは丁寧に描くことに心がけよう。くりかえしの作業をいい加減にすると、完成したときの印象が汚くなってしまうからだ。面倒くさい作業だが、私はけっこう楽しんだ。ひとつひとつの模様が生きているバクテリアのようで、イキイキと描けるとうれしいもんだ。この感覚って普通の人にはわからないでしょうね。シュールレアリスムの画家にイヴ・タンギーという人がいる。何もない地平線にスライムのような粘土のような生き物(?)たちがウニウニ集まって増殖している絵を描いてるけど、おそらく1匹1匹描きながらお話ししているんじゃないだろうか。タンギーさんの気持ちがわかってきたような気がする。
関連記事 1/27(水)『花魁メイキング11「髪塗り」』 下↓(一部、文章を修正しました。再度ご覧下さい) |
2/5(金)『花魁メイキング11「ボディ塗り」』 |
私が使っているターナーのアクリルガッシュには「チァイナレッド」という色がある。チャイナレッドは赤よりもオレンジ色に近いので、他の赤と混ぜてオリジナルな色を作ろうとするが、納得する色がなかなかできません。そこで、まず、自分のイメージをはっきり決めることにした。チャイナドレスの素材をどうするか。一般の布地では面白くないので、光沢のあるビニール製のチープな感じにしようと決めた。 そうなると、暗い赤ではなく明るくて光沢のある絵の具を使う必要がある。このように、色に迷ったら具体的なイメージを考えると方向性が明確になります。 さて、光沢のある表現を考えてひらめいたのが、ターナーが出している「GOLDEN・アクリリックス」というシリーズの絵の具。近年、ニューヨークで開発された新しい絵の具で、私のオーストラリア仲間も何人か使っていて評判がいい。以前から気になっていたのでこれを機に買ってみた。絵皿で調合した時はイメージ通りの色ができて喜んだが、いざ塗ってみるとツルツルすべって思うようにいかない。 ああ、イライラするっ! しめ切も迫っているので2度塗りしたところでストップして普段使っている絵の具に戻しました…。 新しい絵の具は恐い。 |
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