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8/20(日)『画家になる方法・その2』 | ||||||
個人の目標を決めた後はそれに向かって突進すればいいのですが、その時に必要なのは自分を宣伝する材料(アイテム)です。今回はその材料をつくりましょう。 1.名 刺 2.作品ファイル 3.プロフィール 4.ホームページ(HP)
名刺は人と挨拶する時に必要です。ビジネスマンじゃないのにおかしいと思うかもしれませんが、そんなことはありません。最近の作家さんたちはみな自分の名刺を持っています。 名刺には自分の名前(作家名)、住所、電話番号はもちろんですが、それよりもメールアドレスとホームページのURL(アドレス)が重要です。パソコンの普及から最近はインターネットができる人が多いので、名刺交換したその晩か翌日にはホームページを見てくれることが多いのです。ですから持っている人は必ずアドレスを書いておきましょう。 名刺は印刷しなければならないというものではありません。最近はパソコン用の名刺専用紙が売っているので、誰でも簡単に作れます。中には、手書き名刺(無地の用紙にカラーペンで名前を書いている)人もいて、それがかえって新鮮に思えました。立派な名刺を作ることより、自分らしい名刺を作って『名前と作品のイメージ』を伝えるのが肝心です。 あと、個人的に思うのは自宅の電話番号は書かない方がいいと思います。というのは、もし何かのトラブルがあった時に携帯電話ならば、番号を変えてしまえばそれですむので、自宅の電話よりも携帯を書く方をオススメします。まあ、これは個人の考え方によりますが、少なくとも自宅電話と携帯とふたつではなく、どちらか一方でいいと思います。 ■2.作品ファイル これは言うまでもなく自分の作品を見てもらうためのものです。事務用のクリアファイルが持ち運びにも便利だし1冊に綴じてあるのでいいと思います。ファイルには作品そのものを入れてもいいのですが、汚れたり傷ついたりするので、なるべく作品を写真に撮ってファイリングした方がいいと思います(カラーコピーもありますが)。あと、見る側から言わせてもらうと、あまりファイルが大きいと持ちづらいし、何冊もあると見るのが面倒なので、自分の作品群の中からピックアップして「A4ーS」サイズの20ポケット用ファイル1冊にまとめるのがいいかと思います。 ■3.プロフィール はじめて出会った人は、あなたがどのような人か知りたいはずです。人と会うたびにいちいち質問を浴びないためにも簡単な資料としてプロフィールを作りましょう。項目は、名前(作家名)、生年月日、出身地、学歴、作品歴(個展歴)などです。あと、作品についてひとこと(3〜4行程度の簡単なもの)があれば完璧です。 出身地はどこか、どんな学校を出ているのか、作家としての経歴はどうなのかを箇条書きでA4用紙に1枚にまとめましょう。就職活動ではないので有名大学を出てないとか個展が少ないからと悲観することはありません。出身地や学校は、同郷の人と出会えればそれだけで親近感がわくものだし、そこから話が弾みます。つまり、会話のきっかけのためと考えて下さい。個展や作品展の経歴だって、どんな有名人でも初めは何もないものです。これから増やしていきましょう。 それと出来たプロフィールは「作品ファイル」のトップページに入れておきましょう。 ■4.ホームページ ホームページは必要だと思います。 画家になりたいのなら、まず他人に作品をPRしなくてはなりません。金がかからず全国(世界)の人々に発せられるインターネットは個人作家にとってもっとも有効な宣伝手段です。 **** ところで、企業PRの方法にCI(コーポレート・アイデンティティ)という考えがあります。その一部を利用すると、上記した宣伝アイテムを作る時はデザインイメージを統一した方がいいということです。例えば、名刺やプロフィール、ホームページのタイトルに名前を打つ時には使うフォント(書体)を統一したり、名刺やホームページのトップに載せる作品は同じ作品にし、各アイテムの文字色や背景色も同じくそろえるのです。そうして統一したイメージを与えることでイメージが記号化され、見る人に覚えやすく、また宣伝として効果的なのです。作品もしくはその色を見ただけで、あの人の作品だと分かってもらえれば大成功です。(※下記補足) ・画家になる方法その2・・自分を宣伝するための材料(アイテム)を作ること。 つづく (※補足)
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8/17(木)『総理大臣の靖国参拝問題について』 |
何とかならないものかという腹立たしい思いでニュースやワイドショーを見て、A級戦犯に疑問を持ったことから小林正樹監督の映画「東京裁判」(1983年制作)まで観てしまった。この映画、上映時間が4時間37分あるので、この日はもう靖国問題で1日が暮れてしまった感じである。 さて。まず、私個人としては、日本の首相が戦没者慰霊のために靖国神社に参拝するのは大賛成です。 理由1. 理由2 理由3 理由4 理由5 というわけで、一部の人が本来の手続きとは別に合祀してしまったわけだから、その前の状態に戻せばよいというのが私の考えです。靖国神社は宗教法人になってしまったので政府が指示することはできないので、靖国神社の関係者が自主的に分祀していただくのがいいのです。とにかく、毎年ごたごたしていたら靖国神社で会おうと誓いを持ってお国のために戦って亡くなった方たちがかわいそうだよ。 ところで、映画「東京裁判」にはいろいろ考えさせられてしまった。平等のもとに裁判をしようという人と、米軍の思惑と、個人の見解とが入り混じって、不等な裁判だったと感じることも多い。でも(言葉に語弊があるかもしれないが)かなり時間をかけて真面目に行われていたんだということも知った。4時間37分の映画を見終わって現実の我を振り返った時、自分の部屋にプラズマテレビがありクーラーが効いてて涼しくパソコンでひとりごとをこうして書いていると、つくづく平和を実感してしまう。あの敗戦直後の何もない時代からよくここまで立て直して発展させたなという先人への感謝を感じてならない。 なぜ、今回ひとりごとで靖国問題を取り上げたかというと、天皇や総理大臣が、お国のためと戦って亡くなった人たちが祀られている靖国神社を、誰からもとがめられること無くどうどうと参拝し、現在の平和の礎になってくださった方々に心から感謝と哀悼の意を捧げられるような日本になって欲しいと思うからです。 関連記事 2001年8/5『靖国参拝って何?』 (注1)A級戦犯者の遺骨は、死刑の後、横浜で火葬されて米軍によって東京湾に散骨されたそうだ。ただし、火葬場に残った遺灰をかき集めた人がいて、密かに持ち帰ったという。その遺灰は現在、愛知県の山に安置されているらしい。 |
8/14(月)『画家になる方法・その1』 | ||||||
偶然、ふたりの人から同じ様なメールをもらいました。 みんな難しく考えているけれど、画家になるのはいたって簡単です。 まず一瞬で画家になるには、「私は画家です」と口に出して言えばいいのです。 「あなたの仕事は何ですか?」と人から聞かれたり、集りの場で自己紹介する時、「私は画家です」と言えばそれだけです。聞いた人は「ほう、画家ですか」と納得するしかありませんから。それであなたは自他共に認められた画家ということになります。簡単でしょ。画家になるのに『免許』はいりませんし『資格』もありません、『学歴』もなくてもかまいません。だから本来自由なんです。 え〜、でも、そんなことじゃないんだけど・・・と思うかもしれません。では、『画家になる』とはどういうことでしょうか。 つまり「画家になりたい」と思っている方は、まず自分は『何をもって画家になったとするか』を明確にすることです。つまり目標ですね。 例えば、絵を描いて収入を得ることを画家とするのか、銀座で個展ができればいいのか、それとも自分の名前が新聞に載ったりして有名になることをいうのか。 まず自分は何をもって画家になったとするか、自分の目標を決めてください。それが今回のテーマ『目標を立てる!』です。 目標が決まれば、もう解決したようなものです。その目標に向かって進むだけです。画家になるためのマニュアル本は売ってません。でも、画家になるための進み方はあるはずです。そこで、私の少ない経験からですが「画家になるためのススメ」をこの「ひとりごと」で連載してみようと思います。興味のある方はお付き合い下さい。 ・画家になる方法その1・・『何をもって画家になったとするか、自分の目標を立てること!』 つづく
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8/11(金)『地下鉄にジブリ画(無料)』 | ||||
さて、先日、宮内庁三の丸尚蔵館で伊藤若沖の作品展を観に地下鉄三田線に乗った時、大手町駅を降りて出口へと向かう通路にスタジオジブリの背景画が展示されていた。(写真) ここは駅利用者に潤いと安らぎの空間を提供することを目的として、都営三田線の大手町駅をまるごと美術館に見立てて装飾する「読売新聞・大手町ミュージアム」となっている。私がみたのは「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」など、ジブリ作品の背景画を担当した男鹿和雄氏の作品である。 アニメの背景って水彩画で、ざっと描いているにもかかわらずリアリティがある。展示されているのはオリジナルに描かれたものらしいが、小川に遊ぶ子供達や青空に泳ぐ鯉のぼり、その懐かしくも自然な野山の風景が郷愁をそそられる。観ていてひきこまれて、ここが地下鉄の通路だということを忘れる思いがした。
「読売新聞・大手町ミュージアム」http://info.yomiuri.co.jp/pr/museum/index.htm |
8/5(土)『伊藤若冲の絵はパンフォーカス』 | ||||
宮内庁三の丸尚蔵館は、その名の通り宮内庁で収蔵している作品を無料で展示している。ここには伊藤若冲の代表作「動植彩絵」(30幅)を収蔵しているが、良好な状態で永く保存できるようにと6年にわたって修理をしたそうだ。今年はその完成のお披露目のために3月から9月まで5回にわけて6幅づつ展示されている。 尚蔵館の入り口を入ると、まずは酒井抱一の「花鳥十二ケ月図」が展示していた。1月から12月まで季節事に描かれた花鳥画画の掛け軸が並ぶ。それぞれ構図や間の取り方はうまいもので、さすが琳派(りんぱ)と感心した。だが、その後の若冲の鳳凰図を観てしまうと、ガーーーン。迫力が全然違うことにショックを受ける。若冲の掛け軸は画布も大きいが描かれている鳳凰の姿が凛として色あざやかで圧倒的な迫力を持っている。惚れ惚れしてしまうというか、立ち止まって穴が空くほど見てしまい、気が付いたら展示ガラスが鼻息で曇っていた。 若冲の絵はクドイ。なぜクドイのか、それはパンフォーカス(全部にピントがあっていること)だからではないだうか。映画や写真で人物を印象的にとらえたいときは背景がぼけて人物にピントがあっているのが多いでしょ。鑑賞者と撮影者の意図が重なる。いっしょに展示されている酒井抱一の絵はそれなんです。例えば「梅にうぐいす」ならば、梅の花とうぐいすにしっかりピントがあっていて、その他の木や葉は描き混みが少ない。流し込みでぼやっと彩色され、ぼけた印象である。だから花と鳥が鑑賞者の目にズバッと飛び込んでくるんだ。ところが若冲の作品は手前の鶏も背景のあさがおも、両方しっかりピント(細かく描き込まれている)があっているから、ごちゃっとした印象で、鑑賞者はどこを見ていいのかわからない。そう考えると若冲は鶏が主役という考はなくて、背景の植物の葉が虫にくわれた跡や、葉が病気になって茶色く(もしくは白く)染みができている、そんなひとつひとつが主役なんだろうと思える。彼にとって自然はみな主役であり動物も植物も優劣がなく平等に見えているのだ。 現在展示しているのは8月6日に終わってしまうが、展示替えをして8月12日に第五期がまたはじまります。ということで常時7点ほどだけど、若冲の代表作がタダで観られるのはお得です。 もうひとつ、せっかく皇居に行くんだったら、時間に余裕があれば三の丸庭園の散歩をしたらどうでしょうか。東西線の竹橋駅でおりて、平川門から入り、園内を散歩して大手門へと歩くコースです。その最後に尚蔵館があるので、若冲の作品をながめながらゆっくり涼んでください。天気のいい日にオススメです。ここが東京のど真ん中だということを忘れますよ。ほんとうに
「花鳥−愛でる心、彩る技−<若冲を中心に>」展 宮内庁、三の丸尚蔵館 |
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