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ひとりごと2002年3月


 3/2(土)『えっ、今日誕生日?』


 今日、3月2日は私の誕生日。
 Macを起動すると、起動画面に『Happy Birthday』の赤い文字が出た!(こういうところがMacの可愛いところなんですが)、今日が誕生日だったことをすっかり忘れていた。現に今日は別の話題をアップしようとしていたが、急遽、誕生日のコメントを書きます。

 しかし誕生日というのも若かりし頃は祝ってもらえることもあったが、もう41回も経験すると、うんざり。誕生日すら忘れてしまう有様。

 以前、大人だと思っていたサザエさんのマスオさん(設定28歳)を有に越え、尊敬していた科特隊のムラマツキャップ(35歳)も、セブンのキリヤマ隊長(38歳)よりも上になり、「もうすぐ四十朗だがな」の椿三十浪をも越えて、バカボンのパパの歳(41歳)になってしもうた。トホホ

 年齢も身体も年相応になって行くが、精神年齢だけはいつも成長しない。これには困ったものだ。



 3/5(火)『¥マネーの虎』


 土曜の深夜、日テレで放送している『¥マネーの虎』が面白い。

 殺風景な会議室に『マネーの虎』(マレーの虎に掛けていると思う)と呼ばれる年商何億という社長さんらが何千万という所持金をテーブルに並べる。依頼人(素人)がひとりずつ自分のアイデア、これからやりたい事業のプレゼン(説明)をし、社長に気に入られたらその場で希望の資金を手にできるという番組です。

 この番組を以前からよく見ているが、出場者が現金をGETした場面をまだ一度も見ていない、つまりそれほどマネーの虎から金を手に入れるのは困難と言うことだ。

 この番組の面白いのはアイデアを買ってほしいという出場者ではなく審査する虎たちに魅力がある。叱咤激励する社長たちの言葉には説得力があり、業界の裏をかいま見えてとても勉強になる。例えば「あなたはお金の『貸し方借り方』というのを知っていますか?それがわからない人は商売してはいけません」とか「なぜ事務所が必要なの? 本気で事業をやりたいのなら事務所なんて無くていいじゃない」など、出場者にちょっとでも甘えが見えると虎たちから容赦ない叱責があびせられる。自分の考えが浅はかだったと悟り悔し涙を流す人は多い。

 この番組は人気があって、4月からゴールデンタイム(しかも金曜午後8時)に進出するそうだが、私はそれは断固反対したい。この番組はゴールデンでは放送できない部分、例えば「『風俗店』で申請すると規制がきびしいので「飲食店」名義にすると緩和されるんだ。メニューに焼きそばとかピラフを加えればいいんだよ」という具合に商売の裏側(特に風俗系の話しなど)が面白いんだ。

 現金は飛び交うし熱くなった虎達はふがいない出場者に罵声をかける。その飾りっけの無い、えげつないところに魅力があるんです。本音の部分が様々な規制によって出来なくなったら、それこそキバを取られた虎になってしまう。

 ゴールデンタイムに移ったら、ぜっっったい失敗するって、私が太鼓判押しますよ。

「¥マネーの虎」 毎週土曜 深夜、0:50より 日本テレビ系列


 3/9(土)『全国高速道路マップ』


 地図マニアというわけではないけれど地図を眺めるのは好きな方だと思う。仕事柄出張が多いもので(最近特に減ったが)、過去に行った場所を調べたり、行ったことが無くても地図を眺めてどんなところか思いをめぐらせることもある。

 自宅のトイレに自作した棚があり(商品カタログや地図を置くための小さな棚)、中学生の時に社会の授業で使った「学習地図帳」を置いてある。これはニュースや旅番組で出てきた地名を確認するのにとても便利だ。

 先日、関越自動車道のサービスエリアで面白いものをみつけた。『全国高速道路エリアガイド』である。これは高速道路のサービスエリアに無料で置いてある道路マップを北海道から沖縄までの全10冊と主要都市高速地図がオマケに付いて、ひと箱に納められているものだ。値段は500円。本来無料配布されているので高いと思うかもしれないが、一度に全部手にはいるので地図好きにとっては集める手間を考えると安いと思う。

 改めてマップを眺めてみると全国に高速道路がずいぶん延びたのに驚く。以前は東名高速を中心に日本列島を縦に背骨のように一本しか走っていなかったのに、最近は横(太平洋側と日本海側)を結ぶ高速道路ができているんですね。これら10冊の地図を広げると巨大な日本列島図ができあがる。必要ある道、ない道(ヒグマしか通らない道)、政治の権力争いだけでつくってもらいたくない。

「全国高速道路エリアガイド」
財団法人ハイウェイ交流センター 価格500円(税込み)


 3/11(月)『パリコレ、サン・ローラン引退』


 春夏パリ・オートクチュール・コレクションが1月に行われた。今年のコレクションを見て感じたのは『着物ファッション』が目立ったことだ。今までもあったが、いわゆる東洋的エッセンスを取り入れた程度の表面的なものだった。しかし今年のデザインは袂(たもと)のふくらんだ『振り袖』そのものなんです。

 振り袖ファッションを取り入れたのは、マダム・カルバン、エマニエル・ウンガロ、ジャンポール・ゴルチエ、ジャン・ルイ・シェレル、クリスチャン・ディ・オールと5つのメゾンである。中でもジャン・ルイ・シェレルは京都の作家と協力し、能面を描いた朱色のすてきな振り袖だ。
 その極めつけはディ・オールのコレクション。デザイナーはもちろんガリアーノ。ショーの幕開けが和太鼓の連打ではじまり、アフリカ、ロシア、エスキモー、各々の民族衣装をからめて、きらびやかで情熱的で、まるでファッション・サーカスを見るようだった。

 最近、浜崎あゆみが振り袖ファッションを着ているのは、パリコレの流行をいち早く取り入れているということがよくわかる。

 さて、今年のパリコレ一番のイベントはイヴ・サン・ローランの引退であろう。彼はクリスチャン・ディオールの死後、後継者となったが1962年に21歳の若さで独立、それ以来、マリン・ルック、タキシード・ルック、サファリ・ルックと次々と発表し時代を創ってきた人だ。近年、ブランドの設立者が経営陣に座を追われるケースが多く、サンローランブランドも分割されてグッチの傘下に入るなど時代の波にのまれてきた。40周年記念コレクションでは引退セレモニーもあり、カトリーヌ・ドヌーブの歌の中、年老いたサン・ローランが登場した時には目頭が熱くなった。

 今回のパリコレで若手デザイナーも目立つようになり、サン・ローランの引退とともに時代の転換期を感じるコレクションでした。



 3/14(木)『松本恵復帰!』


 ここにきて明るい話題が飛び込んできた。3年前に突然芸能界を引退した美少女アイドル松本恵(19)が「松本莉緒(りお)」に改名して復帰会見を行った。

 私が彼女を知ったのはビクターの高校野球応援ポスター(1997年)である。目鼻立ちのすっきりとした美人高校生、セーラー服を着てまっすぐ前を見た清楚な美しさについうっとりした。

 彼女は他の娘と違って先の高校野球応援の他に献血運動ポスターや火災予防ポスターなど、硬派なイメージで売っていた。そして彼女の人気が高まったのはTVドラマ「聖者の行進」だ。この中で鈴(リン)という痴呆症の娘を体当たりで演じていたのに好感が持てた。彼女がタレントとしてはじめて本格的に役作りに挑戦し、役者への開眼した作品だ。次に安達裕美主演の「ガラスの仮面」で主人公マヤのライバル姫川亜由美を演じることになる。亜由美は鈴とはまったく違って、才色兼備のご令嬢の役なのだ。それも気高く演じきり、まさに順風満帆のだった。が、そのころから詳細はわからないがプロダクションのトラブルに遭い芸能界から身をひいてしまったのだ。

 そんな彼女が元気な姿を見せてくれたのがうれしい。復帰第一弾はグリコの「カフェオーレ」のCMと4月スタートの日テレドラマ「ゴールデンボウル」に出演の予定らしい。改名して心機一転、今後の彼女の活躍がのぞまれる。


仕事多忙で社内泊もあり、ひとりごとのアップ遅れてます。

 3/17(日)『森万里子ピュアランド展』


 バーチャルアイドル、ネットアイドルとあるように、私にとって森万里子はアートアイドルと言っていい。

 今から7年前、銀座資生堂ギャラリーの個展ではじめて彼女の作品を観た。SFアニメ的コスチュームを着て秋葉のパソコンゲームショップ(メッセサンオーという店の選び方もタイムリーだ)の前に立って物寂しげに人を待っている写真作品「プレイ・ウィズ・ミー」に親近感がわき胸がときめいたのは、現代を同世代の感覚としてとらえためずらしい作品だからだ。現実と空想のはざまで揺れている若者の心を的確に表現しているように思えて感心した。

 今回、東京都現代美術館で行われている「森万里子ピュアランド」は彼女の初期作品から最新作までを年代順に紹介している。彼女の作品は年を経て、社会性から個人へ、個人から普遍性(新作ドリームテンプル)へと作品ごとに階段を上ってきたように思える。それはそれでいいけれど、初期作品が持っているプリミティブなパワーは逆に下がってきているように感じてならない。

 彼女の新作は、それまでの作品世界とはまるで違い、宗教(仏教)を思わすイメージCGで、どちらかというと私が描く世界に近い。しかして正直感心できないんだ。CGは幻想をリアリティある映像として表現しやすいけれど、ただ、きれい美しいで終わってしまい、それ以上の何かが伝わってこない。私はアイドル森万里子(本人としては不服だろうが)として彼女しかできないもの、彼女しかできないアートをもっともっと期待している。

 キュレーターの清水敏男氏は雑誌「美庵(びあん)」で彼女のことを『地上10センチメートルのところを浮遊している』と表現している。これは当たっていると思う。どこかふわふわとした世界から現実を見つめて社会風刺を楽しんでいる。どこか素人っぽくて観ている方がドキドキするような危うさが好きなんだ。

 今回、ドリームテンプルで、はじめて(?)万里子自身が登場しない作品をつくったようだが、どうも魅力的でない。やはり森万里子は森万里子自身が『巫女』となって現実と非現実の橋渡しをしてほしいのである。

 また地上10センチメートルに舞い戻ってほしいと願ってやまない。

『森万里子ピュアランド』 東京都現代美術館 3月24日まで


 3/21(木)『私の花粉症対策』


 今や国民の5人に1人はなっているといわれている花粉症。私はかれこれ20年近く付き合っている。きっかけは20年前のちょうど今頃、杉花粉が乱舞する箱根の山に撮影のため登ってしまったのだ。下山しての帰り道、目がゴロゴロして涙がとまらず目が開かなく、くしゃみは出るしとても生きたここちでなかった。当時はまだ花粉症という病名が発見されたかされないかの頃で、まさかそれから毎年悩まされるとは夢にも思わなかったのである。

 当然、耳鼻科に通ったこともあったが、ここ数年はもっぱら市販の薬ですませている。花粉症は風邪と違って原因がはっきりしているため、薬でアレルギー反応を押さえることが出来るため市販の薬で充分押さえることが出来るらしい。私が使っているのは「コルゲンの鼻炎ソフトカプセル」。 テレビでよく宣伝しているので知っている人も多いと思うが、中身が液状のためか、飲んだら鼻水がすぐ止まる。私にとっては効果覿面だ。そのかわり若干の眠気と喉がカラカラに乾きます。

 目のかゆみには最近発売された目薬「AGアイズ」が良い。これは本当に目のかゆみがすぐ治る。かゆいと思ったら手でかかずに「AGアイズ」を使いましょう。驚きの効果で、もう手放せません。

 あと、最近、鼻の洗浄液も各社から出てるんですね。スプレーによって鼻の中に入った花粉を洗い流してしまうものだ。それほど効果的ではないが、ロート製薬の「アルガード」は、成分の中にミントの香りが入っていて、使用後に爽やかな香りが残るのが気持ちよい。

 先日、フジテレビ「発掘!あるある大事典」によると、花粉症を治すには毎日ヨーグルトを食べて腸の粘膜を整えることが良いらしい。花粉症はアレルギーの過剰反応が原因で、ヨーグルトはその反応を押さえる効果があるとのことだ。これ、以外と新発見かもしれない。今度試してみようと思います。



 3/24(日)『映画「WASABI」』


 私はリュック・ベッソン監督のファンであり(今回は監督ではないが)、制作発表の記者会見で広末が泣いたのも気になっていた(あの涙の意味は?)。

 リュック・ベッソンは広末のためにシナリオを書いたと言ってるそうだが、まさにその通り、机上で片手間に書いたという感じで、ストーリーにたいしたひねりもなく、映画「レオン」ほどの愛も感動も銃撃戦もなく、ちょっとがっかりでした。

 でも広末涼子は期待以上の活躍だった。携帯を手放さず派手なストリートファッションに身を包んだじゃじゃ馬娘を好演していたと思う。フランス語も流ちょうでまったく違和感がなかった。ラスト、ジャン・レノ(実の父親役)との別れで目頭が熱くなったのもシナリオでも演出でもなく彼女の演技にもらい泣きしそうになったほどだ。

 石原都知事になって東京都には映画のロケ現場を斡旋する「東京ロケーションボックス」が誕生した。WASABIが記念すべき第一作とのことらしい。そのため、今まで撮影できなかった都内、特に街中での撮影ができていたので新鮮な驚きだった。ただし、新宿に到着したという場面なのに、車が止まったのは秋葉原の交差点だったのは、ちとズッコケた。何度も新宿の設定で秋葉原が登場するのは笑えた。ま、外国人にはわからないだろうし大したことではないが。

 本日の映画、65点

 映画ファンとしては名優ジャン・レノが日本を舞台にして広末涼子とどうからんむかに興味があり、その点では申し分なく楽しめた。テンポが良くBGMにのせられて退屈しないで観られたけれど、作品的にはもうひとつ魅力がないのが残念。でも、今までで一番、現在の日本を写していると思う。



 3/29(金)『金春湯(こんぱるゆ)』


 仕事が終わるのが終電間際。翌日は出張で会社を7時に出なければならない、ならば泊まった方が楽だということになる。これが続くと会社が自分の家となるのも仕方がない。しかし1泊ならまだしも、2、3泊となると風呂に入らないと気持ちが悪い。

 銀座に銭湯があるのを知ってますか? 銀座8丁目、博品館の真裏に『金春湯(こんぱるゆ)』がある。銀座8丁目かいわいには寛永4年(1627年)に幕府直属の能役者、金春太夫のお屋敷があったとこから、博品館の裏通りを「金春通り」と呼んでいる。その名をとった『金春湯』は文久3年(1863年)開業ということだから、何と140年の歴史があるのだ。現在、建物はビルの中に入ってしまい、看板を見なければここに銭湯があるのは気づかないだろう。

 入り口を入った玄関は、昔ながらの木の札(松竹錠)の下駄箱があり、番台にはおばあちゃんがいて、帰りには「ありがとさんね」と声を掛けてくれる。
 銭湯の中では狭い方だと思う。洗い場には9人分の蛇口があり、多くの銭湯と同じで押しボタン式である。ただしミニシャワーがひとつづつ付いていて、座ったままで使える高さなのでとっても便利だ。

 浴槽はふたつあり、「熱い湯」と「ぬるい湯」にわかれている。けど、私にとって「ぬるい湯」はとっっっても熱かった。それもそのはず40度あるというんだから、どこが「ぬるい湯」だってつっこみたくなる。湯舟はジェットバスになってて常に勢い良く水流が出ている。ここに背中を当ててマッサージし、年度末による疲れをゆっくりと落とすことができた。

 ちなみに湯舟の看板絵は錦鯉。私は定番だけど富士山が見たかったな。ただこの錦鯉は九谷焼のタイル絵とのこということで結構格調高い。

 いやあ、ゆっくりジェットバスに浸かったもんだから身体がポカポカ。そのままバタンキューで寝てしまった。そうそう、入ったのは夜の11時、客はサラリーマン風の人たちと作業着を着た職人さんたちでした。けど女湯からは若い女性のにぎやかな声が響いていたのが気になった。

『金春湯』 午後2時から深夜12時まで 中央区銀座8−7−5 大人400円



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特に悪意はありませんし、下心もありませんので、ご了承下さい。



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