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ひとりごと2001年10月


 10/28(月)『ラーメン紹介2「万世のパーコー麺」』


 チャララーララ、チャラララララ〜。(チャルメラ)
 すっかりご無沙汰のラーメン紹介コーナーです。

 昨日、TBS放送の料理トーク番組「チューボーですよ!」で「パイコー麺」を放送していたので、それにあやかって私の好きなパイコー麺を紹介します。

 場所は秋葉原の交通博物館の前、神田川にかかる万世橋のたもとにある10階建てのビル、その名も『肉の万世本店ビル』。ここは地下1階から8階まですべて食堂、しかも肉の万世の直営店、今回は地下1階にある「万世ラーメン店」の『排骨(パーコー)ラーメン』を紹介します。

 排骨(パーコー)とは豚肉を油で揚げたもの。結構脂っこいが衣の中に肉汁が包まれていて食べると口の中に脂の甘さがひろがる。

 さて、麺はストレートの太麺、腰が弱くてツルリとしたチャンポン麺のようだ。スープは関東風しょうゆ味。この麺とスープだけだと二度と来ないぞと思うほど物足りないものだ。実はそこに意味がある。この薄口ラーメンに脂ギットリの排骨(パーコー)が加わると、排骨の甘みとコッテリ味とよく合うんだ。トッピングは、シナチク、ほうれん草、きくらげ、ネギ。

 脂っこいパーコーと太麺がガチンコ勝負というスペクタクルなラーメンだ。(ダイエットを気にしている人や脂身が嫌いな人には不向きです)

万世ラーメン店 『排骨(パーコー)ラーメン』800円

ふとんの中が暖かくてなかなか起きられない今日この頃です。

 10/25(木)『片岡鶴太郎美術館』


 先日、草津温泉でタレントの(今は役者?)片岡鶴太郎の美術館を観ました。

 鶴ちゃんというと、その昔、演芸番組で声帯模写(古い!)を演じている頃から好きだったが、彼がお笑いタレントからボクサー、俳優、そして画家へと転身するとは思ってもみませんでした。しかも、どれも一生懸命で、何事にも中途半端な私と違い人間として尊敬しています。

 彼がいきなり今の絵を描けたわけではなく、絵を教わった師匠がいるのだけれども、それにしても彼のモチーフ(描く対象物)の特徴をとらえるのはうまい。以前テレビで『物真似が好きだからできるんでしょうかネ』ということを言っていた。その通り、モチーフの特徴的なところをギュッとしぼりこんで画紙にぶつけている感じがする。絵に添えられた文にもユーモアがあって、本人も気取ったところが無く実に楽しんで描いているのが感じられて好感が持てました。

 さて、鶴太郎美術館は外見は立派だが、思ったよりも作品点数が少なくて残念です。それで拝観料950円はちと高いかなという印象です。会場に入ったとたんに目に飛び込んでくる『柳緑』の大きな文字。力強くて存在感があり、しばらく見とれてしまいました。

 幼い頃から絵をはじめてても題材や表現に苦労している人が多い中、年をとってから勉強した人でもパッと花咲く事もあるんだなと、やはり何事も才能でしょうかネ。鶴ちゃんの作品を観ていると感心させられる面も多いが、同時にジェラシーも感じてしまう。

 草津・片岡鶴太郎美術館  開館時間 8:00から18:00まで 年中無休
 西の河原入り口 草津ホテル隣



 10/22(月)『かわいい魔女ジニー・ドール』


 以前、アメリカのシットコム・ナンバー1の「アイラブルーシー」人形を紹介した。(8/19の記事)今回は、私が大〜好きだった「かわいい魔女ジニー」の登場です。

 「かわいい魔女ジニー」は、1966年にテレ朝系で放送されました。原案は、かのシドニー・シェルダン、「奥様は魔女」よりも魔法とドタバタをよりパワフルにしたコメディ作品である。「奥様−」のサマンサは人間になりたいために基本的に魔法を使ってはいけないけれど、ジニーにはそんなルールはありません。殿を喜ばせてあげようと魔法を使ってご奉仕するが、それがかえって失敗を生んで怒られてしまいます。

 ご主人を呼ぶときの「殿〜っ」の甘える声(中村晃子)は今でも記憶に残っています。(現在、テレビ神奈川で放送中)

 さて、そんなジニーをモデルにしたのが本日紹介のもの。楽しいのが箱の形、バグダットの宮殿を思わすようなつくりだ。また壺の形をしたブラシとアクセサリーが付いている。残念ながら顔は似てないけれど、飛び跳ねているポーズで箱止めされている姿は、天真爛漫なジニーを表現していてとってもキュート。

 このTRENDMASTERS社から出ているジニー人形は衣装違いで3バージョンありますが、他のはあまり可愛くないので買ってません。何と言っても基本は、このセクシーなアラビアンナイト風衣装でしょう。

かわいい魔女ジニー・ドールを見る。


 10/19(金)『映画「千と千尋の神隠し」』


 うん、よろしいんじゃないですか。

 観た人みんなが良かったとおススメするので、どんなにすごいものかと期待していたら、意外なほど素朴な映画だった。衝撃的な展開があるわけでもなく悲劇もない。「ラピュタ」や「ナウシカ」ではなく、「魔女の宅急便」や「耳を澄ませば」の系列だ。

 話しは単純で、千尋(ちひろ)というブータレた女の子が、ひょんなことから魔界(?)に迷い込んでしまう。萬(よろず)の神が入浴する風呂屋で働くことで自分自身に目覚め成長するというお話し。映像が美しく、千尋の奮闘ぶりを楽しみながらも、背景に文明論や社会批判を感じるが、前作「もののけ姫」とは違ってお説教っぽセリフは出てこない。その分、600円のパンフレットに1200円分書いてあるので宮崎さんの思いを知りたい人はそちらをご覧あれ。

 宮崎監督は世界観を創り出す天才だと思う。千尋の遭遇した世界は実存しないけれど、あたかもあるようなリアリティを感じてしまうんだ。そして、その空想世界の中で、観客は登場人物の活躍にドキドキ、ワクワクさせられる。この感覚って、子供の頃、雑木林に友達と探検しに行った時に似ている。最近は雑木林も原っぱもなくなり、ドキドキ、ワクワク感がなくなったのは寂しいものだ。

 欲を言えばラストにもうひと工夫ほしかったと思う。冒頭のブータレた千尋と冒険を終えて精神的に成長した彼女との違いを、雰囲気ではなくセリフや行動ではっきりと表現してほしかった。

 評価 80点。
 腐れ神、カオナシ、すすわたりがコンペイトウが好きだったり、キャラクターが面白く、シャレ気があるため、楽しんでいる間に観終わってしまう。そして終わった後、すがすがしい気分にさせられる。ひさびさに二度観たいと思う映画でした。



 10/15(月)『群馬県、川原湯・草津温泉の旅』


 先週の連休に群馬県の川原湯温泉、草津温泉、白根山の一泊二日の旅をした。

 川原湯温泉は関越道の渋川伊香保インターから長野原・草津方面に車で1時間ほど行ったところにある。ここは、鎌倉時代、源頼朝が発見した温泉として長い歴史をもつ温泉場です。砂風呂、むささびの宿、大樽の湯など、特徴を持った旅館が17軒並びます。旅館の他にドライブついでに気軽に入浴できる共同浴場(銭湯)も3件あります。

 今回は秘湯ムードが高い「笹湯(ささゆ)」に入りました。(写真参照)
  笹湯は温泉街の路地裏にあって一般にはあまり知られていません。ここは、地元の人は入浴無料ですが一般客は300円かかります。私が入った昼間は客が誰もいなく、また番台もないため、木箱にお金を投入して入りました。泉質は含食塩石膏硫化水素泉で、肌荒れ、胃腸病、神経痛に効くそうです。無色透明で硫黄の匂いは薄いが、時折、湯の花がパイプから流れてきて、いかにも温泉という感じがします。

 実はこの川原湯温泉は、近い将来、近くに建設される八ツ場ダムによって水没する運命にあるのです。歴史もあり風情もあるため、温泉ファンとしてはちょっと寂しい気持ちではありますが、でも、新源泉から湯を引き、新たな川原湯温泉街がつくられるそうです。もし、秘湯好きの方がいらしたなら今のうちに遊びに来て下さい。

 次に行ったのは『草津温泉』ですが、ここはいまさら言うまでもなく関東でも有数の温泉地帯です。「草津よいとこ、一度はおいで〜」の歌で有名です。草津温泉は自然湧出の温泉としては日本一を誇り、明治11年にドイツの医師ベルツ博士によって世界有数の健康保養地として世界に紹介されて、その名を高めました。
 行ってみると、思っていたよりも狭いというのが私の印象です。温泉街の真ん中にシンボルとなる『湯畑(ゆばたけ)』があり、毎分5800リットルの温泉を湧出していてます。湯畑の周囲は公園になっていて、手を洗う(暖める)温泉や足湯、無料の共同浴場があり、温泉場としてはなかなかグレードが高いと思います。

 さて、この草津温泉には無料の共同浴場が19軒もあるというのに驚きます。特に湯畑のとなりにある「白旗の湯」は、先の源頼朝が浅間山六里ヶ原に狩に来た時に発見したといわれています(この人、温泉発見するの趣味なんでしょうか)。
 「泉質は、硫黄泉。効能は、慢性皮膚病、きりきず、糖尿病、慢性婦人病、高血圧症です」(以上、11PMうさぎちゃん風に読んで下さい。このギャグ知ってる人はおじさんだ)
 湯は酸性で飲むことはできないと書いてありましたが、温泉ファンとしては舌で味わないと気が済みません。そこで、ちょっとなめてみると、他の温泉とは違う、苦みのあるレモン味でした。

 この日は秋晴れの良い天気、車をとばして『白根山』へ行きました。 (草津より車で約30分)

 白根山は、群馬、長野の両県にまたがる標高 2,160mの活火山。山頂一帯は荒涼とした岩原で火口付近には神秘的なエメラルドグリーンの温泉をたたえた『湯釜』があります。この湖はph0.86という世界一の強酸性の湖とのことです。(写真)
 山頂に吹く風は寒く、マウンテンパーカーを着ていても身体が冷えてしまい、昼食に山麗のレストハウスで暖かいほうとうを食べて暖をとりました。

 天気は良いし、紅葉も始まり、すばらしい観光でした。ぜひ、フォトページを見て下さい。

川原湯・草津・白根山観光を見る


 10/13(土)『今年のセ・リーグをふりかえる』


 セントラル・リーグの全日程が10月12日に終了した。

 私が5月に予想したのは以下の通りだ。(5/29の記事

  1.巨人 2.中日 3.ヤクルト 4.広島 5.横浜 6.阪神 そして結果は、

  1.ヤクルト 2.巨人 3.横浜 4.広島 5.中日 6.阪神 でした。

 結果、広島と阪神のふたつしか当たらなかった。

 1.ヤクルト
 誰がヤクルトの優勝を予想できたろうか。
 柱の一人川崎憲が中日に行くし石井智も故障でダメ、後半、古田も欠場した。だがペタジーニと3人の投手、前田、藤井、入来兄のがんばりがチームを引っ張った感じがある。2位巨人との最後の6戦全敗でハラハラさせられるし、マジック1になってもなかなか勝てなかった。本当に優勝チームなの?という首を傾げるように圧倒的な強さではない。なのに巨人を抜いて優勝だなんて信じられません。これで若松監督の涙目を見なくてすむのでホッとします。優勝監督インタビューでの「ファンのみなさん、おめでとうございます」には笑ってしまった。

 巨 人
 あれだけの選手を買っておきながら優勝を逃すとは困ったもんですね。
 今年を振り返ると、いかんせんピッチャーの故障が多い。ベテラン投手陣では、工藤、槙原、斉藤、桑田(後ろ2人は終盤になってようやく活躍したが、すでに遅し)。そして助っ人投手陣のチョン・ミンテ、チョン・ミンチェル、チョ・ソンミン、そして存在も忘れそうなアルモンテ。この8人の投手がしっかりと働かなかったのが敗因だろう。確かこの選手たちの年俸を足すと17億ぐらいで、広島球団の全選手の年俸より高いというわさもある。
 原新監督になり、コーチ陣も若返った。来年はどんな野球をするのだろうか。

 横 浜
 ホームランバッターはいない、有名な選手もいない、の無い無いづくし。それでも約70勝(本当は69勝だが)、Aクラス死守はよく頑張ったと思う。今年は森監督になって一年目、まず監督の考えるチーム野球が浸透したところ。来年、きっと花開くことでしょう。けど、今の戦力のままでは足りない。大物トレード(巨人の清原?)を期待する。

 広 島
 今年も故障者に泣かされた感じ。若手のピッチャーもパッとせず、AクラスとBクラスの狭間で揺れた。このままだと来年、再来年は危ないぞ。どうしたカープ!

 中 日
 どうしちゃったの? 巨人と優勝を争うのは中日とばかり思っていたのに。パッとしませんなあ。名物監督、星野さんが辞めて、見るのも熱が冷めちゃうね。6球団1の投手陣はどうしちゃったのだろう。

 阪 神
 うーん、仕方ないな。でもピッチャーの駒はそろってるし、監督も名匠だし、なぜ勝てないんだろう。やっぱ打撃だろうか、でも横浜よりパワーあるぞ。それでなぜ勝てないのか。やっぱりナゾだ。巨人の清原が来ると良いね。

 ということで、来年はどうなるのでしょうか。そういえば一塁に激走して巨人にやじられて泣いたヤクルトの選手は誰だっけ? 何にしてもヤクルトの話題が多かった一年である。


連休に川原湯温泉・草津温泉・白根山に行って来ました。

 10/10(水)『古書探しはネットに限る』


 プロフィールにも書いてある通り、私はスウェーデンの画家、M・W・スワンベルグが好きで、彼の本を集めている。ところが彼の作品は日本ではあまり紹介されてなく、渋澤龍彦氏の本でしか見ることができない。画集といえば1976年発行の「サイコロの7の目」という一冊しか存在していない。その画集はすでに絶版で、現在どこを探しても見あたらないのだ。数年前のこと、まるいち日かけて神保町の古本街も探したけれど見つからなくて諦めていた。

 先日、ネット検索でスワンベルクのホームページを探していたら、検索結果の中に古書のページがひっかかってて、先の「サイコロの7の目」が紹介されているではないか。驚いて確認すると、ふたつの古本屋に3冊見つかった。数年間探し続けて見つからなかった本が、ネット検索で一瞬にして見つかったのだから驚きである。今更ながらネットの有用性に感心した。

 そして、今、私の手元に画集が届き、あこがれのスワンベルグの絵をながめている。

 インターネットに感謝!


ヤクルト優勝おめでとう\(^o^)/

 10/7(日)『横浜トリエンナーレ2001展』


 横浜ではじめての大型国際現代美術展「横浜トリエンナーレ」が開催されている。
 世界38ケ国、110人の現代アーティストの作品を一度に観ることが出来るのでチョーお得。実はあまり期待してなかったけど、行ってみると結構楽しめました。

 最寄り駅のJR桜木町駅からメイン会場のパシフィコ展示ホールに行くには動く歩道に乗る必要がある。この動く歩道の天井から下がっているバナーがイチハラヒロコの作品である。彼女は言葉のアーチスト。極太ゴチックで表現する短文が作品だ。動く歩道に乗った時点で、すでに展覧会ははじまっていたのだ。

 動く歩道の左手の空き地にカラフルな木が立っているのに気づく。思わず何だ何だと近づいてみたくなるのは、チェ・ジョン・ファの「フルーツ・ツリー」(写真参照)。飽食の時代を象徴するかのごとくカラフルなくだものの彫刻で、みんなが写真を撮っていた。(ぜひ下の写真を見て下さい!)

 そしてもっとも目立ったのは、横浜グランドインターコンチネンタルホテルに設置された34メートルの巨大バッタ(椿昇と室井尚作品)。私が到着したのは午前11時。その時点でバッタはまだ現れていない。10時に作業開始して完成が午後2時頃。つまり巨大バッタを見たい人は午後訪れた方がいいですよ。(写真参照)

 私が楽しみにしていたのは草間弥生の作品。二ケ所で展示していて、ひとつはメイン会場内にナルシスというミラーボールを並べた鏡の迷路『ナルシスの庭』がある。壁一面の鏡、床には何百ものミラーボールがころがってて、映し出された自分の姿を見て対話するようになっている。もうひとつは野外、運河に2000個のミラーボールを浮かばせてMM21の高層ビル群を映し込んでいた。

 赤瀬川源平のブースは木製の額で飾られた6点の絵。それぞれの作品には「雨上がりの体重計」「ヒッチハイク」「二つの作用」など、もっともらしいタイトルがついているんだけど、額はあるものの中身の絵がない! 源平さんらしくて笑ってしまった。大きな額に電光掲示板が埋められていて、こんなメッセージが流れていた、『芸術という言葉と同時に芸術は消える』と。流石

 杉本博司のブースにはポートレート写真が整然と並んでいる。その被写体となる人物は歴史上の人物。まずはカリスマ画家のサルバトール・ダリ。立派なヒゲで自信をアピールするような姿がいかにもダリらしい凛々しい写真だ。次がヨハネ・パウロ二世、その次がダイアナ妃、どれもスタジオでしっかりと撮影された立派な写真だ。その次がレーニン。…レーニン? 杉本氏はレーニンと会ったことがあるのだろうかと疑問がわく。その次の写真はナポレオン、リチャード1世と続く。ここにきてだまされたことに気が付いた。つまり彼の作品は有名人の蝋人形をスタジオで撮影した写真なのだ。現実と虚構の混合、ポートレート写真という形式をとると信用してしまう人の持つ先入観を崩しているのだろう。面白かった。

 さて、現在、日本の芸術界において異端の作家として注目されているのが会田誠である。作品『ジュサーミキサー』は現在の若者を中心に増殖してきている“美少女キャラクター”がジュサーミキサーにかかって鮮血ドリンクになっている地獄絵だ。また『低温火傷2001』は横浜の何の変哲もない風景写真(場所は保土ヶ谷)に、アニメチックな爆裂雲がCGで描かれている。日常と非日常の融合なのだろうが、私にはアニメ『エヴァンゲリオン』を連想した。他にも、首吊りマシン、ホームレスの畳、パンチラ詩などもあり、今までの過去作品に比べるとパワーダウンした感じはあるものの"ヘンタイ・アーティスト"会田氏の世界を堪能できるのがうれしい。

 オノ・ヨーコの作品は港近くの赤レンガ倉庫にある。作品は銃弾によって穴だらけになった貨物車。同時多発テロや報復攻撃、自衛隊の派遣問題で騒がれている現在、彼女の作品から発せられる暴力への抵抗、平和祈願のメッセージを痛切に感じた。(写真参照)

 さて、今回一番のヒット作品は、ツァイ・グオチャンの『花火大会−天から』だ。打ち上げ花火を模した巨大な電飾花火3本を、その下に置かれたマッサージチェアに寝そべって鑑賞する。会場が広くて歩き疲れた身体を癒してくれる。これはすばらしい。

 110人のアーチストの作品を鑑賞するのには時間がかかる。そこでこのトリエンナーレのチケットは二日間有効(連日でなくても可)なので、一日で見きらなくても大丈夫です。私も二回行ってきました。

横浜トリエンナーレ展の写真を見る

 「横浜トリエンナーレ2001」9月2日〜11月11日まで 大人2000円(2日間有効)
  場所・JR京浜東北線・東急東横線・桜木町駅 MM21(港未来21地区)


長嶋監督辞任、ご苦労さまでした。m(_ _)m

 10/3(水)『奈良美智展"I don't mind,if you foget me."』


 はじめて奈良美智(ならよしとも)の絵を見た時、てっきり美智(みち)という女性が描いているのかと思った。確か数年前、名古屋でほそぼそと(?)個展を開いていたのを知ってはいたが、いつの間にか有名人になってビックリしている。

 奈良の絵はご存じの通りシンプルなライン(隈取り)で描かれた女の子。一見可愛いらしく見えるが、よく見ると、上目遣いしていたり、キバをむいたり、タバコを吹かしたり、ちょっとグレている。建て前と本音、かわいさと残酷さを併せ持ち、子供の頃の共通体験に郷愁を感じてしまうのだ。ベタベタなセンチメンタリズムでないところが人気の秘訣だろうか。

 さて、展覧会を観て感じたのは、印刷もオリジナルも一緒だったということだ。

 普通、展覧会でオリジナル作品を観ると、印刷と違って色に深みがあったり、筆跡から作者のエネルギーを感じたりして『やっぱオリジナルは良いよね』と感心させられることが多い。でも、奈良さんの絵は絵本で観ていたのとまったく同じ印象なんです。というのは、彼の描く女の子を観る時は、形や色づかいに感動しているわけではなく、少女の表情からさっする内面を観ているんだと思う。だから印刷で観るのもオリジナルで観るのも、作品から受ける印象はさほど変わらないんじゃないだろうか。

 この作品展で面白かっのは、入り口に飾られた犬の立体物、この作品だけ自由にさわっていいし(子供は乗ってもいい)写真を撮ってもいいんだ。これはファンにとってありがたいことだ。(写真参照のこと)

 そうそう、「Time of My Life 2001」というインスタレーションには、奈良が描いた素描(落書き)がずらっと貼ってあるんだが、その中にブライス人形を描いたものもあった。ギョロリとした目がそっくりで、『なんとか人形』というキャプションがついていた。プライスファンにはちとうれしい。

 今、桜木町では横浜トリエンナーレという現代美術展が行われている。こちらと併せて鑑賞するのをおススメします。(次回、横浜トリエンナーレ報告します)

奈良美智展の写真を見る

 奈良美智展 横浜美術館 10/14まで


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