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ひとりごと2001年1月


 1/30(火)『新大久保駅 転落事故』


 JR新大久保駅で痛ましい事件が起こった。ホームで酔っ払っていた男があやまって線路内に転落した。それを助けようとした2人の男性も巻き込んで3人が列車にひかれて亡くなったのだ。他人のことなどどうでもいいと思う世の中で、見ず知らずの酔っ払いを身体を張って助けようとした二人に胸が詰まる。

 私は今回の事件で二つ思うことがある。

 ひとつは、JRのホームに駅員がいなくなったことだ。昔は、ホームの中程と後ろに一人づついたはずだ。ところが最近は、いても一人、いないと車掌が駅のベルを鳴らしている。
 こんな経験がある。二年前のことだったろうか、発車寸前の時、車内に立っていた男性が意識を失って倒れたのである。私は慌てて車内警報ボタンを押して電車を止めた。ところが、警報を鳴らしてから駅員がやって来るのにすごく時間がかかった。しかもやってきたのは車掌で、倒れた男性を確認すると、これから駅員に知らせて担架を取りに行きますとのこと。急患を前に何をしてるんだと周囲の客は怒っていた。業を煮やした客の一人がおぶって駅員室まで連れて行くことになった。何とも頼りないことだ。
 人員削減だか何だか知らないが、駅員を減らすのなら、有事の際の対策を講じるべきである。そして、それを利用客にも広報するべきだと思う。

 さて、もうひとつは、この事件をきっかけに『やっぱり、人助けは怖いからやめよう』という気持ちになってはならないということだ。絶対に人は助けるべきだ。けど方法があると思う。人が転落したら、まず、やってくる列車を止めて、それから線路内に降りてゆっくり安全に助ければよい。そのためにホームの柱に列車非常停止ボタンを設けたりして対策をとり、一般の方々も心がけを持つことだと思う。



 1/27(土)『シグマリオン買いました\(^o^)/』


 徳富は今、もうれつに浣腸〜している。
 いや、違った。 感動している。

 世の中、こんなにすばらしいものがあったなんて。
 というのは、この文章を今、山手線の車内で書いてるからだ。
 一昨日、NTT Do Co Moが出しているハンドヘルドPC機『シグマリオン』を買った。

 私は地方出張に行くことがある。その時、移動中にすることといったら、寝てるか雑誌を読んでいるかだ。この時間を利用して「ひとりごと」を打つことができたら、どんなにいいだろうと常々考えていた。そこで、Wordが使えて、持ち運びが楽なモバイルを買おうと思い立った。Do Co Moの「シグマリオン」、HITACHIの「ペルソナ」、NECの「モバイルギア」の3機種を選び、その中から一番軽くてデザインが良い「シグマリオン」に決めたのだ。

 でも、昨年末から通信アダプタの「P-inコンパクト」とのトラブルが発見され、今まで発売規制されていた。そして、一昨日、ふらりとビックカメラを覗いたら発売再会されてるじゃありませんか。あわててGETしましたよ。

 シグマリオンは、ハンドヘルドPCの中では一番コンパクトで軽い(485g)。これなら毎日かばんの中に入れても苦にならない。しかもデザインは、アタッシュケースで有名なゼロ・ハリバートン。スタイリッシュでかっこいい外観に仕上がっている。メモリーは32MB、バッテリーはフル充電で約10時間もつ(非通信時)。

 私は自分のマシンはことごとくカスタマイズ(自分流に)するので、さっそく壁紙を変えたりした。それをネコ袋に入れて持ち歩いている。車中で、喫茶店で、気軽にシグマってます。名前はシグマリオンのマリオンから「マリっぺ」と命名しました。

愛機「マリっぺ」を見る


 1/25(木)『「オリコン」の社長亡くなる』


 音楽情報会社「オリコン」の会長兼社長、小池聡行氏が20日、脳出血のため亡くなった。
 小池社長は人気やヒットなど目に見えないものを解明しようと「オリジナルコンフィデンス」社を設立し、週間ヒットチャートを発表する雑誌「オリコン」を創刊した。

 小池社長と聞くと真っ先に思い出すのは関東ローカルで夕方放送していた「銀座NOW!」だ。この番組はまだ素人だったとんねるずや竹中直人、関根勤を登場させていた。そのひとつのコーナーを小池社長が担当し、歌謡曲やポップスのヒットチャート情報を紹介していたのだ。小池社長を呼ぶ時の「せーの、『社長〜!』」のかけ声が今でも記憶として残っている。



 1/23(火)『銀座ギャラリー挨拶』


 銀座の通い慣れているギャラリーに新年の挨拶に行きました。

 「ギャラリーNike『弐千壱年新世紀・奇彩展』」
 毎年行われている新年の絵画展。篠田教夫、多賀新、田口貴大、谷神健二、成田朱希。いずれも幻想的な作品のオンパレードだ。
 谷神健二さんは少女を主に描いている。作品には2001とサインがあり、明らかに新作ではあるのだが、くすんだ色、作品の表面はひび割れて、昭和2、30年に描かれたようなレトロな匂いを感じる。まるで時間が止まったような作品だ。
 成田朱希さんの絵は四角い箱の中にギュッと押し込められた女性を描く。窮屈に身体をおりたためられてはいるけれど、中の女の子は苦しそうな気配はない。むしろ狭い空間になじんでいる感じがする。

 「Oギャラリー『8th コレクターへのすすめ-玉手箱-』」
 この作品展はOギヤラリーで個展をされた平面画家たちに、玉手箱(小物入れ)のイメージで立体作品を作ってもらうという企画です。作品にはそれぞれの画家のポストカードが添付されてるので、普段はどんな作品を制作しているか判るようになっている。自分の作品のテイストをうまく立体化している方がほとんどだが、中には全然違う人もいる。なかなかお面白い展覧会でした。

 その後、青木画廊へ行ったけれど、準備日で開いてませんでした。

 ギャラリーNike「弐千壱年新世紀・奇彩展」 27日まで 03-3543-6040
 Oギャラリー「8th コレクターへのすすめ-玉手箱-」 20日で終了しました



 1/20(土)『電波少年と鉄腕DASH!!』


 最近、楽しみにしている番組がある。

 「進ぬ!電波少年」(日曜23:00/日テレ)
 最近やっと楽しみなコーナーがでました。坂本ちゃんの「電波少年的、東大一直線」である。これはお笑いコンビの「アルカリ三世」のひとり、坂本ちゃんが、大学生になりたかったという夢をかなえるために選ばれたコーナーだ。そのVTRを見ていたスタジオで、松本明子が観覧客に向かって「この中で家庭教師をしたことある人はいますか?」と聞いたところ、何気に手を挙げてしまったのがケイコ先生なのである。一般の客を巻き添えにした番組づくりにビックリだ。それから現在まで、坂本ちゃんのおカマっぽいキャラクターと東大卒の美人家庭教師のケイコ先生との二人三脚ぶりがはじまった。センター試験も行われ、その結果が楽しみだ。

 「ザ・鉄腕DASH!!」(日曜19:00/日テレ)
 TOKIOのメンバーが様々なことに挑戦するバラエティー番組だ。
 現在、その中で注目しているのは「DASH村」をつくることだ。DASH村とは、正式な日本地図に「DASH」の4文字を載せたいという発想のもとにスタートしたコーナーだ。
 とある田舎(噂によると福島らしい)の山を切り開き、TOKIOのメンバーが自分たちの手で開墾して野菜を作ったり、古い民家を修復して家を造ったりたりしている。はじめは都会育ちのやさ男だったメンバーが、シャベルの使い方とか薪割りにも腰が入って、らしくなってきた。人気者の彼らだけにスケジュールも忙しいだろうに、よく頑張っている。肉体労働に悲鳴をあげながらも若さと元気でのりきり、その姿は見ていてすがすがしい。先輩SMAPが予算を掛けた派手な番組づくりをしているのに対してTOKIOは身体を張って手作りの味を出している。TOKIOがんばれ。

 以上ふたつのコーナーは感動で涙するような番組ではない。どっちかと言うと地味で淡々と進む。けど、一攫千金をねらうのとは違って、地味だがコツコツとした不断の努力が実を結ぶという前向きな姿勢に好感をよぶ。今、世知辛い世の中に、この『コツコツ頑張る』が大切なことのように思えてならない。



 1/17(水)『宍戸錠ほっぺた取る』


 いやあ、ビックリしました。映画「溺れる魚」の舞台挨拶中に宍戸錠さんが、いきなり「もう宍戸錠に飽きちゃったから、この映画を機にほっぺたを取っちゃおうかなと考えております」なんて言い出すものだから司会者を含めてみんなビックリでした。

 宍戸錠さんのトレードマークのたれたほっぺたは、実は悪役の顔にするために豊頬手術(ほうきょうしゅじゅつ)でシリコンを入れて造ったものなんですって。私はシリコンを入れるのは胸だけかと思っていました。

 そこまでして役作りをしていたなんて、しかもそれをずっと続けていたなんて、昔の役者さんってすごいですね、驚きと同時に感心しました。




 1/14(日)『成人式を考える』


 年頭、腹立たしいことが起こった。香川県の高松市の成人式で、新成人のグループが式典中に酒飲んで大声を出し、挙げ句の果てには舞台に上がって挨拶中の市長に向かってクラッカーをならした。先日、彼らは成人として責任をとるよう「威力業務妨害」として逮捕された。彼らには常識とかモラルとか羞恥心とかないのだろうか? 他者の迷惑を考えられないなんて、まるで子供だよ。

 聞いたところによると、成人式というのは昭和21年、戦地から帰ってきた若者たちを励ます会として埼玉県の蕨市でみかん一個を贈呈することからはじまって全国に波及したらしい。

 私自身の成人式はどうだったかと言うと、成人式なんて子供っぽくて恥ずかしくて行かなかった。形ばかりの式典に着飾って集まること自体が子供っぽく(安っぽい儀式に)、20歳になってまで七五三と同じようなこと恥ずかしくてできなかったのだ。式には参加しなかったが、友達仲間で集まって酒を飲んだのは覚えている。

 さて、今回の事件をきっかけに成人式廃止論も出ているがどうなのだろう。自然発生的に始まって定着した日本の文化なので残してほしいと私は思うが、それもこれも来年の新成人の心がけ次第だろう。



 1/10(水)『映画「コックと泥棒その妻と愛人」』


 あーあ、新年早々変な映画観ちゃいましたよ。

 思えば、正月にエロ・グロ・ナンセンスの大蔵映画3本立てを観て片頭痛を起こしていたし、昨年の暮れには史上最低の映画監督のエド・ウッド3本とカルト・ムービーの元祖、ハーシェル・G・ルイス3本立てを観、そして今回「コックと泥棒その妻と愛人」でしょ。この後、中川信夫監督の「地獄」と「亡霊・怪猫屋敷」もひかえてます。

 さて、「コックと泥棒その妻と愛人」ですが、最近ミニシアター系で注目を浴びているピーター・グリーナウェイ監督の作品です。ひとことで言って『猥雑』です。観ていて気分が悪くなりました。大蔵映画がエロ・グロ・ナンセンスならば、この作品はエロ・グロ・ゲロ・ゲロッパーって感じです。けど、ただそれだけですまされる作品ではないような底知れぬ魅力(?)も秘めています。

 この作品の中で繰り広げられる内容、「食事」と「トイレ」と「SEX」は、人間や動物が生きていくための本能です。一方、主人公(こいつが悪の根源だ)の妻が不倫する相手のインテリ男性は読書家です。「本を読む」というのは動物の中で人間だけがする行為であり、本能からかけ離れた存在です。だから、あの醜悪おやじに殺されてしまうのでしょう。このように猥雑な作品の背景に普遍的な構図がしっかりとあるから、深読みして哲学や思想めいたものを感じてしまうんですね。

 愛人が殺された後に妻の復讐劇が待っているんですが、これがすごい! 観てない人のために言いませんが(観たくもないか)、作品の内容の猥雑さを吹きとばすぐらいの恐ろしいラストが待ってます。ああ、今、思い出すだけでもゲロ吐きそう。

 エド・ウッドはいい映画を作ろうとしている分イノセントでキュートなんだけども、グリーナウェイは犯罪で言えば確信犯ですよ! 思い出したくもない最低作品です。

 喜ぶべき事に、この作品は、私の観た映画のワースト1にさんぜんと輝きました!

 5点(100点満点中)



 1/7(日)『アンセル・アダムス写真展』

 
 赤坂見附の東京写真文化館で「アンセル・アダムス&ロッド・ドレッサー写真展」を観ました。

 ロッド・ドレッサーはアンセル・アダムスの弟子であり、彼の写真は女性の裸体や砂丘をなめらかなグラデーションで表現している。他にも何気ない街の風景をファインダーの枠で切り取ることで、そのものの持っている美しさを再発見しようとしている。

 アンセル・アダムスは大ロングである。
 アダムスの写真を見るときは、まず写真全体をながめることからはじめる。次に一歩近づいて細部を観察する。するとラクダが写っていたり、月が出ていたりと発見する。さらに近づいて、写真の粒子をなめるように見て、豊かなディテールに感嘆するんです。

 アダムスの写真に出ている月は、焼き込み(他の部分よりも光を当てて焼き込むこと)してあり、空が暗く写っているので、その瞬間が昼なのか夜なのかよくわからない。でも、そんなことはどうでもよいのでしょう。アダムスは、そんな些細なことよりも、アメリカの雄大な自然を我々に見せつけているのだと思う。

 スケールが大きく、シャープな写真、それは太古から残されている地球の本来の姿であり、彼の写真にはそんな自然に対して愛を感じるんだ。

   「アンセル・アダムス&ロッド・ドレッサー写真展」1/15まで
  赤坂見附の東京写真文化館 03-3505-2335 http://www.tpcc-akasaka.com




 1/3(水)『麻布十番、探訪』


 大江戸線が開通して陸の孤島と呼ばれていた「麻布十番」が行きやすくなった。十番には録音スタジオがあって、私はしょっちゅう通っていた場所だ。

 まず麻布十番といえば、十番稲荷、十番温泉、そして、たい焼きの浪花家総本家でしょう。それに加えて本日は私のお気に入りの店を紹介します。

 まずは、私の趣味でもある万華鏡の専門店、『カレイドスコープ昔館』。
 このお店では陳列してある万華鏡を自由に手にとって見ることができる。ここでのオススメは、岡崎こども美術館でも感動した、シャボン玉の万華鏡「バブル・スコープ」がある。先日、遊びに行った時は、店長がわざわざ新作を出してくれた。「バブル・スコープ」はシャボン玉の表面に出来る虹を万華鏡で覗くものだ。それは、この世の物とは思えない美しさがある。遊びに行ったら必ず覗いて下さい。店内はそう広くはないが、自由に出入りできるので、ぜひ、ご覧あれ。またホームページがあり遠方の方は通販で購入できます。

 もう一件は、そば屋の『永坂更科、布屋太兵衛、麻布総本店』でしょう。
 ここのおススメはふたつ、「生粉打そば」と「御前そば」です。
 「生粉打そば(きこうちそば)」は、石うすでひいたそば粉で作った、太くて黒いそばで、歯ごたえがあり、めんつゆにつけないで、そのまま食べられます。よく噛むとそばの甘い香りがします。
 「御前そば(ごぜんそば)」は、そばの実の芯を使ったもので、純白で細い。つゆをちょっとだけつけて、つるつるっと、のどごしで食べるそばだ。

 さて、このお店では、そばつゆがふたつ出てくる。ひとつは「辛口汁」もうひとつは「甘汁」だ。「御前そば」は「辛口汁」で、「生粉打そば(きこうちそば)」は、「辛口汁」に少し「甘汁」を足してブレンドするといい。そば湯もお美味しいし、また食べに行きたい店ですね。場所は下の「麻布十番の地図を見る」をクリックして下さい。

『カレイドスコープ昔館』(火曜定休日) http://www.brewster.co.jp/index.html

『永坂更科、布屋太兵衛、麻布総本店』 http://www.azabujuban.or.jp/sarashina_nunoyatahei

麻布十番の地図を見る。


 1/1(月)『年始のご挨拶』


 みなさん、新年明けましておめでとうございます。

 私は子どもの頃から人生のイベントとして二つの出来事を期待していました。ひとつは1999年7の月の「ノストラダムスの大予言」(結果にがっかり)、もうひとつが「2001年宇宙の旅」の2001年を迎えることです。ついにその年がやって来ました。

 けど、残念ながら映画のようにはいきませんが、近年、一般人による宇宙旅行計画が見えています。

 さて、いよいよ今日から21世紀に突入です。これからも徳富ギャラリーホームページをよろしくお願いします。



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし、下心もありませんので、ご了承下さい。



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