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ひとりごと2007年7月

 ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。


暑いですねえ。
セミが鳴き始め、クロアゲハが庭を舞ってます。
夏だなあ。

 7/22(日)『ひとりになる時間』


 ここのところ公私ともに忙しい。会社では社員が1人退職して減ったために仕事が増えてしまったし、新たな仕事を獲得して仕事そのものが増えたし(それは喜ぶべきことだろうけど)。休日は知人の自主制作ビデオの手伝い。おかげで気を休める時間が1ケ月ほどなく、絵も描く時間がない。正直イライラと気が立っている。

 女優の吉行和子さんが、私はひとりの時間が必要な性格なの、だから夫とも離婚したと言っていた。それ、わかる。私も同じ。仕事も自主ビデオも、複数の人とのスタッフワークで、仕事そのものよりも人とのコミュニケーションが苦手な私は気ばかり遣ってしまうのだ。他人(ひと)にうち明けたことはないけれど、私は根っからの『ひきこもり体質』なので、1週間に1度は必ず休日が必要で、その日は誰とも会わずに自分の部屋にひとりでひきこもっていたいのだ。そこで疲れている精神を落ち着かせるというのか、緊張をほぐしてやらないと、まいってしまう。

 ああ、ひとりで絵を描くだけで生活できるといいなあ。そうしたら1週間分の食料を買い込んで、1週間一歩も部屋から出ずに、誰とも会わずに好きな絵を描いていられるのに。


島根県の石見銀山(いわみぎんざん)遺跡が世界遺産に登録された。
普段、名酒センターで「石見銀山」という酒を飲んでいるので
なぜかうれしい。

 7/14(土)『ウラシマ草』


 5月に仙台に行った時に、地元で採れた食菜を販売している朝市に出かけた。ほうれん草やいんげん、自家製みそ、漬け物などの他に、農家で作った花の苗や株も売っていて、地方は安くていいなと感じた。その上、ウラシマソウが売ってて驚いた。ウラシマソウって知ってますか? 

 ウラシマソウは写真を見てわかるとおりグロテスクな色と格好をしている。このウラシマソウが、昔、実家の前の山にたくさん生えていたことから子供の頃に気になって仕方なかった。ウラシマソウには毒があり、さわってはダメだと母から言われていたので、ますます不思議な魅力に感じていた。また、このウラシマソウは秋になると真っ赤(といっても、とょっとオレンジ色のかかった)トウモロコシのような実をつけるので、すごく目立ち魅力的な存在だ。でも、今ではその山も開発されてしまい。ウラシマソウはどこにも見たことがない。学研の花の図鑑を持っているが載っていない。その存在さえも忘れていた。

 ウラシマソウはサトイモ科の多年草で、数枚の葉をつた「複葉(ふくよう)」と、蘭の花の形をした壺のようなものが出ている。この食虫植物を思わすようなグロテスクな壺は包(ほう)と呼ばれたもので、花はこの中にあるらしい。写真ではわかりにくいけど、包の中からヒゲのように長〜く伸びたヒゲが出ていて、このヒゲが浦島太郎の釣り糸に見立ててウラシマソウ(草)という名前がついたそうです。同じような植物にマムシ草もあるが、マムシ草にはヒゲはない。

 このウラシマソウは毒草で、球茎や実を食べると腹痛や吐き気をもようすそうです。でも、こんなグロテスクな植物を食べようという気にはならないよね。

        
このウラシマソウ、ひと鉢500円。本気で買おうかと思った。


 7/2(月)『大吟醸「徳富」』


 「徳富」という名は滅多にない名前なので地名があるとうれしくて行ってみたくなる。北海道の石狩地方に徳富(とっぷ)という地名があって、お酒の銘柄にも「徳富」というのがあるのを知った。そこで、さっそくネット注文して買うことにした。

 ラベルにドーンと書かれた「徳富」の文字。うーん、うれしいような照れくさいような複雑な心境。

 ところで、清酒「徳富」の蔵元である金滴酒造(きんてきしゅぞう)には意外な歴史があった。
 もともと金滴酒造の蔵元がある北海道の新十津川町は、奈良県から移ってきた住人が開拓したそうだ。明治22年(1889年)奈良県吉野郡にある十津川村は、この年、大洪水で田畑が全滅になり、北海道の新天地開拓を決意した2300人(600戸)の住人が船で北の大地に移ってきたそうである。ところが原始林を開墾する作業は簡単ではなく、食べ物も少なく、寒冷地とのことから困難つづきだったようだ。そして16年して、やっと田畑の収穫も豊かになり、自分たちの飲む酒は自分たちで造ろうということから明治39年、金滴酒造の前身である『新十津川酒造株式会社』ができたそうである。


 さて、そのお味は、
 まず、香りはお米の甘い香りがちゃんとする、好きな香り。
 ラベルにあるように日本酒度+4.0とは、辛口の部類にあたる。確かにひと口含んだ瞬間、ピリッとした辛さが舌をつつく、が、その後には日本酒らしい、お米のやわらかい甘さが口の中を包み込む。おいしいです。

 けど、飲み続けていると、後味として残る甘さが重なってきて、私は、一度に多く飲めないかもしれない。はじめの1杯が最高。

酒 名

清酒 大吟醸 徳富(とっぷ)

酒 元

金滴酒造株式会社

住 所

北海道樺戸郡新十津川町中央

アルコール分

16.0度以上17.0度未満

日本酒度

+4.0

原料米

兵庫県産 山田錦

精米歩合

40%(自家精米)


金滴酒造株式会社 http://www.kinteki.co.jp/


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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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