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ひとりごと2005年1月


 1/31(月)『浮き世離れ美人画』


 昨年、突然はじめた日本画(といっても画材はアクリルですが)。その発端となったのが、ギャラリー・ページに掲載した「月と私」の作品である。

 それまで人物を真正面に据えたシンメトリックな構図でずっと描きつづけてきたが、絵を初めて9年が過ぎ、いきづまりを感じたことから構図を崩してみようと思い立った。そして試行錯誤の末たどりついたのが日本の『浮世絵美人画』の世界である。

 『浮世絵』とは江戸時代後期から明治にかけて流行したものである。

 「浮世絵」の「浮き世」とは、仏教でいう「浄土」の世界に対して、現世で(刹那的に)楽しみを謳歌する庶民の暮らしを呼ぶときに使ったらしい。同時に、遊郭(ゆうかく)のような今でいうフーゾク的な意味もあり、そこから当世風、現代風と幅広い意味として使われてきた。中でも歌舞伎役者や花魁(おいらん)に人気があり、美しい女性を主題に描いた作品を「美人画」と呼んでいる。ちなみに私のお気に入りの画家は、鏑木清方、梶田半古、島成園といった明治から大正にかけての画家たちである。この「美人画」というジャンルは日本にしかない文化らしい。

 私の絵は「現代」ではなく未来的(宇宙的)で「浮き世」から離れているので、『浮き世離れ美人画』と(自分では)呼んでいる。『美人画』の命は”色気”であるが、私の絵に足りないのはその”色気”だが、こればっかりは、ちと勉強が足らないらしい。



 1/27(木)『迷惑メールでふんづまり』


 迷惑メールが後を絶たない。

 1日分ならまだしも、2、3日分まとめて受信すると削除するのが大変である。しかもメールだけならまだしも、重い(壊れた)添付ファイルを送りつける奴もいるので、受信できずに止まってしまうことがある。3日前にあるメールのせいで止まってしまい、何度くりかえしても同じメールの受信中にタイムアウトするのだ。私の使っているメールソフトは旧式のため、プロバイダーの受信メールを一気に消すことが出来ないで困っていた。

 仕方なくプロバイダー(私の場合asahi-netだが)に相談しようとホームページを見ていたら対処法が見つかった。asahi-netの場合、「WEBメール」というシステムがあって、そこからメールサーバーにログインできるようになっている。未読の受信メールが一覧表示され、壊れているメールを指定してゴミ箱に入れると、簡単に削除できたのだ。

 というわけで、つっかえていたメールを除いたものだから、それからは次々と受信でき、まるで便秘が治ったようなもので、気分もスッキリ。

 困ったときにはプロバイダーのホームページを見るといい。これ基本ですね。

 関連記事 2003/5/24『メールによる取り立て詐欺捕まる』


AppleはiPodのチューインガムサイズのiPod shuffleと
1辺16.5センチの正方形で厚さ5センチのMac miniを発売した。
Mac miniは58,000円で、ひさびさに買う気にさせるマシンだ。


 1/15(土)『映画「ゴジラFINAL WARS」』


 やっと見ましたFINAL WARS、
 うーん、何と感想を書いていいのやら、記憶に残らない映画でした。

 金と手間と情熱をかけているのはよく伝わってきたが、根本のドラマが希薄でご都合主義な展開である。しかもどこかの洋画で見たような場面がいくつも登場するのでオリジナリティが感じられず、私の友人S氏は本作品を『パクリの殿堂のような映画』と言っていた(実は彼は本作品の特撮スタッフのひとりでもある)が、まさにその通り。「マトリックス」「ミッションインポッシブル2」「インディペンデンス・デイ」と、あげだしたらきりがない。それが気になって作品に全然集中できなかった。

 そういえば子供の頃ゴジラ映画を見てて、ドラマの部分は退屈で、少しでも怪獣の戦いを多く見たいと思っていたものだが、本作品はドラマに時間をかけてない分、アクションシーンと怪獣バトルが多い。つまり子供受けするように作られている。(のか?) 監督の程度がそうなのか、とにかくバトルシーンは多い。ただ残念ながら、常時ハイテンションなアクションばかりなので飽きてしまう。実際、肝心のクライマックスではおざなりの展開に退屈して、早く終わらないかなあなんて考えてしまった。「感動」、とまではいかなくても、見終わって満足する映画にしてほしかった。先日「ギャラクシー・クエスト」(SFTVドラマの役者たちが本当の宇宙人を相手に戦ってしまう話し)を観たが、おバカでありながらもユーモアにあふれ、しかも見終わって充実感はあった。

 ゴジラファンもしくは特撮映画ファンには、『怪獣』に対する思い入れがある。言い換えると『怪獣愛』となるが、FINAL WARSには『怪獣愛』が無い。製作者の富山省吾氏が何かのインタビューで「ゴジラ映画には、作品の中で観客がゴジラになる瞬間がある」とのことを言っていた。成る程と感心した。この人には「怪獣愛」があるぞ、と思ったのだが、肝心のFINAL WARSには残念ながらそんな瞬間はまったくなかった。それどころかシリーズ中、一番ゴジラの印象が薄だった。がっかり。


 65点
 気に入ったのは、カイル・クーパー(現在人気のあるタイトルデザイナー)が制作したタイトルと台湾でのアンギラスの特撮。本作はゴジラ映画としての最後の作品なので、過去のゴジラ映画をもじったセリフや遊びが満載されている。南極エリアGでラジカセから流れる曲が旧メカゴジラのテーマというのも、わけわからなく笑えたし、タケシ司会のTV番組「テレビタックル」を真似たシチュエーションで、日頃やりくるめられている韮沢さんが大槻教授に勝ちほこった場面は楽しい。そんな本筋とは違うところばかり楽しめる作品でした。『怪獣愛』無し、『SFテイスト』無し、の映画パロディとバトルのみの作品でした。

 本作品は最終回という意味合いはまったく感じられない。壮絶なラストを期待しているとコケます。


映画評論家の小森和子さんが亡くなられました。
お悔やみを申し上げます


 1/11(火)『それって意味が逆?』


 去年のことだが、OECDの調査によると日本の小学生の国語、数学の能力が下がったという。「ゆとり教育」の見直しが叫ばれているが、そもそも「ゆとり教育」は勉強時間を大幅に減らすためにあったのだから下がって当りまえだろうに、今更何を慌てているのだろうか。

 独立行政法人「メディア教育開発センター」の調査によると、大学生の「日本語力」も低下し、中学生レベルの国語力しかない学生が3割にのぼることが分かった。「憂える(うれえる)」の意味を「喜ぶ」と思いこんでいる学生が多いというのだ。『憂える』とは「悪い結果(が予想されること)について心配する」という意味が正しい。はずかしながら私も勘違いしていた。

 つい先日、TVK(テレビ神奈川)の「sakusaku」という番組で、『情けは人のためならず』の意味を間違っている人がいることを紹介していた。『情けは人のためならず』は、情けをかけて(甘やかして)育てることは、本人のためにならないことだと思っていたが、さにあらず、「情けをかけておけば、それにふさわしいだけの良い報いがある」というのが本当の意味らしい。あれっ、思っていたのと逆じゃない。ということで、これまた逆さまな意味として理解していたのだ。字面や語感で知ったかぶりをしていると危ないものだ。

 日本人の学力もピンチだが、その前に私自身がピンチである。

 (波田陽区風に) うーん残念。 ”漢”違い斬り!


新年あけましておめでとうございます
今年も徳富ホームページをよろしくお願いします。

 1/1(土)『今年の抱負』


 新年、明けましておめでとうございます。
 今年は絵を初めて10年の節目となるため、ふたつのイベントを予定しています。

 まずは去年からオファーのあったオーストラリアのメルボルンで行われる国際的なアートショーに参加し、勉強のため会場へ行ってきます。おと年の11月に目標にした海外進出への一歩が実現しました。1年前はまったくあてもなく漠然と思っていた夢でしたが、わずか1年ほどで実現しようとは思ってもみませんでした。目標を持って進めば道はひらかれるのですね。

 もうひとつは毎年行っている個展ですが、今年は銀座3丁目の「青木画廊」(3階LOFT)にて行います。青木画廊は古くからシュルレアリスムの作家を専門に扱っている画廊で、私のあこがれの画廊でもあります。3階のLOFTという貸しスペースではありますが、これまた夢の一歩を実現したのです。

 神宮館運勢暦によると、私の今年の運勢は「結実運」にあたり、それまでしてきたことの実行の年、開花する運の良い年なので、全力で絵画活動に取り組みたいと思います。

 今年もホームページともどもよろしくお願いします。

 関連記事 2003/11/28『次の目標は海外進出!』



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。


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