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6/29(火)『ひっぱりだことてれんてくだ』 |
それとは別だが、当たり前に使われている言葉でも、絵柄を想像するとヘンテコなものがある。 『ひっぱりだこ』 それとは別だが、『てれんてくだ』という言葉がある。 てれんてくだ。 カタカナで書くと、「テレンテクダ」 漢字にすると「手練手管(てれんてくだ)」で、うまいことを言って人を操る方法のことである。初めて聞いた時はどういう意味のことだかわからなかった。語感からしてタコかイカの仲間みたいに思える。タコの触手のことを英語でテンタクルズというし、単語から想像すると東宝怪獣ドゴラの仲間を連想してしまう。この言葉が、会社の真面目な会議中に出てきた時には怪獣ドゴラの姿を想像してプッと吹き出してしまいそうになった。 |
6/19(土)『クジラの空揚げ定食』 |
クジラはほ乳類で絶滅の危機に瀕しているという状況から20年ほど前、その捕獲が禁止された。日本はクジラの食大国。肉はもちろんの事、ヒゲから油、皮、骨に至るまですべてを利用し、使える物は何でも使うことから、日本人の暮らしとクジラは切っても切れない関係にありました。 思えば日本の食生活もずいぶん変わったものだ。昔は牛肉や豚肉は値段が高くてしょっちゅう食べられるものではなく、ぶ厚いステーキなんて一生に何度食べられるかどうかの贅沢メニューで、庶民はちょっと薄い牛肉を「ビフテキ(懐かしい響きだなあ)」と呼び、一年に3回ぐらいの特別な時しか食べられなかった。そんな一般庶民は、安いクジラの肉を代用品として食べていたのだ。小学校の給食でもクジラ肉の空揚げは定番メニューで、サラリーマンのおじさんにいたってはクジラベーコン(クジラの油身を薄切りスライスにしたもの)を肴に、ホッピー(焼酎ビール)を飲んでいたのである(ああこれぞ大衆文化なり!)。 --それがどうでしょう。捕鯨禁止となった現在、逆にクジラ肉の方が高くなってしまい、最近では食べることさえままならなくなってしまったのである。 ってか? ということで前ふりが長くなったが、そんな『くじら料理』を専門にしているお店が渋谷にある。 渋谷109のビルの横っ腹に時代劇のセットのような昔ながらの店がくっついている。それは「元祖くじら屋」。くじらステーキや唐揚げという定番はもちろんのこと、くじらの舌(さえずり)や小腸などという珍味から、すき焼きやジンギスカンまで「くじら尽くし」のメニューがいっぱいあります。 先日、ランチタイムに「クジラの空揚げ定食」をいただいた。 揚げたての空揚げが、まだパチパチ音を立ててるぐらいの熱々で登場。ごはんにみそ汁(しじみのみそ汁)、たっぷりのキャベツの千切りとレモンが付いている。1/4に切った大きめのレモンをたっっっっぷりと唐揚げにかけて頂く、「いっただきまーす」。唐揚げはコロコロしてて箸でつまむと固い。ところが食べてみると予想外にやわらかい。そう、昔はクジラ肉は『固い』というイメージがあったが、ここの肉はイメージとは遠く、歯でサクッと切れるていどの弾力のあるお肉。クジラ独特のアンモニア臭というか、ほのかな酸味があって何とも懐かしい。そうだよ、これがクジラ独特の味なんだよ。と、何年ぶりかに再会したその味にウルウルとしてしまった。(ちとオーバーな、いや最近アニメ「彼氏彼女の事情(カレカノ)」を見ている影響からだ) ところでちょっと気になることがある。捕鯨禁止の現在、クジラはどうやって手に入れるんだろう。気になる質問をレジの店員になげかけてみた。それによると、調査捕鯨(*注)があるらしく、そこであがったクジラを買い取っているそうだ。 「元祖くじら屋」くじらの唐揚げ定食(ランチ) ---- 1000円 *1987年、IWC(国際捕鯨委員会)によって商業捕鯨は中止となり、以後、クジラの仲間では小型鯨類のツチクジラ、ゴンドウクジラ、そして調査捕鯨でのミンククジラだけが漁獲されることになった(くじら屋ではミンククジラを使用)。現在、日本では調査捕鯨によって様々な調査が行われているが、捕鯨禁止となったシロナガスクジラの隙間をぬってミンククジラが増え、サンマやイワシなどを大量に食べるので漁業への深刻な影響をおよぼしているとの報告もある。鯨肉は、牛肉、豚肉、鶏肉に比べてタンパク質が多くコレステロールが少ないため、心筋梗塞にかかりにくく、他の肉と比べてアレルギー症状を起こすことが少ないといわれている。健康に良いのだ。 |
6/16(水)『ぎっくり腰その後』 |
当初は自力で治そうと試みましたが、途中で再発させてしまい、仕方なく医者に行きまして、今はほぼ回復しております。 行ったのは整形外科医院。まずは簡単な問診の後、腰を指圧のように押して確認して、ひざをハンマーで叩いて脚気(かっけ)のテストをした。そしてレントゲンチェック。撮影台に寝そべって、右向け左向け、身体をそらせの注文にしたがって痛い身体をゆっくり動かしていく。最近はレントゲンもデジタルなんですね、撮影が終わってレントゲン室から診察室へもどると、もう卓上のパソコンモニタに写っているではないか。以前はレントゲン写真を現像していたため「2、3日後にもう一度来て下さい」と言われるのが常だったが、時代も時代、医療機器も進歩しているのだなあと実感した。 レントゲンによると骨には特に異常がなく、普通のぎっくり腰(?)ということで、湿布薬と痛み止めの飲み薬、それと念のためと補助帯をいただいた。補助帯とは、腰を固定するための帯で、以前はコルセットという補正下着風のいかついものだったらしいが、私が今回いただいた(正式には買ったものだが)のは、海外旅行の時なんかに現金を懐に隠し持つための「携帯ベルト」ってあるでしょ、それに似たもので、これを締め付けると、腰から背中までシャンとしてとても楽になるものだ。しかも、いただいた薬のせいか、日ごとに楽になっていった。 ということで、嫌いだとか面倒だとかではなく、やはり、病気になったらまず医者にかかること。今回はつくづく再認識したしだいです。 |
6/11(金)『地下鉄の動く看板!』 |
そのコマーシャルは、「燃焼系アミノ式飲料」で有名なサントリーが制作したもので、現在テレビで放映中の「ダブル登校篇」(ガクランを着た男の子ふたりが組み合って側転しながら登校するバージョン)である。動く広告を見ていると、思わず「燃焼系、燃焼系、アミノ式〜」の歌が聞こえてくるほどリアルだ。 場所は、銀座線の渋谷方面行きの溜池山王から赤坂見附の間。(ここ1箇所だけ) 調べてみると、この広告はトンネル内CM」(サブメディア方式)といわれるもので、その仕組みは古く、パラパラ漫画の仕掛けを逆転した構造になっているそうだ。くわしい内容が「ITメディア」のライフスタイルページに載っているので、興味がある人はどうぞ。 |
6/8(火)『ゼンザブロニカ6×6生産終了』 |
私の愛機としている『ゼンザブロニカ SQ−Ai』が昨年9月に生産終了となり、これで国産の6×6判(ろくろくばん)カメラが姿を消すこととなった。6×6(ろくろく)というのは、撮影される画面のサイズのことで、一般的な35mmの約2倍の面積をもつ6cm×6cmの正方形という特殊なサイズ(*1)の写真のことである。6×6は、正直、カメラファンに今一浸透してない。それは画面が正方形だから構図の取り方が難しいと思われている。だが、食わず嫌い、使わず嫌いと言うべきか、実は、その逆で、横長よりもフレームが切りやすく撮影しやすいのだ。私がついやってしまう「日の丸構図」(*2)も正方形だと様になったりする。 「ゼンザブロニカ」、私はそれまで国産のメーカーであることぐらいしか知らなかったが、今回の記事で、そのネーミングについて初めて知った。「ゼンザ・ブロニカ」は吉野善三郎社長の名前からとったらしい。「ゼンザブロウ」=「ゼンザブロニカ」であり、「SQ−Ai」の「SQ」シリーズとは、SQUARE(正方形)からきているそうだ。 私が『ゼンザブロニカ SQ−Ai』を買った動機は、自分の描いた作品を自分で写真に撮影しておきたいというところからはじまり、どうせならDM(個展のダイレクトメール)で使うクオリティの高い写真を求めたからである。 中判カメラというと、ハッセルブラッドやローレライという外国産ばかりがもてはやされているが、『ゼンザブロニカのSQ−Ai』は、国産機という価格が安くありながらシャープでオート露出も正確で確実な撮影が出来る名機であると思う。(*3) 月刊「日本カメラ」ではこうまとめている。 *1.ちなみに中型カメラで一般的なのは645(ろくよんごー)サイズである。 |
6/5(土)『お尻は前から拭くか後ろから拭くか?』 |
高校時代に見た自主映画(学生のくだらないコント集のたぐいで、客を楽しむというよりは作っている自分たちが楽しんでいるような代物だった)に、男子が個室トイレで用をたした後、トイレットペーパーを出すと、そこに出演者名が書いてあるという場面があった。その男性は尻を後ろから拭いていたのである。それを見た時、あれっ? と、違和感を覚えたのがよみがえってきた。 考えてみると、後ろから手を回すと、「菊の紋章」まで距離が短くて楽だということ。ただ欠点は便座と尻との間に隙間がないため、拭く瞬間、腰を浮かすか前に身体をずらさないといけないのが面倒であるということだ。逆に前からだと、便座の前側が広く開いているため、楽に手が入れられるが、距離が長くて前屈みになってしまうことである。さらに男性の場合は、前からだと、自身の「息子くん」にブロックされるおそれがあり、それをかいくぐってアタックしなければならない。 さて、世の中、尻は前から拭いている人が多いのか後ろから拭いている人が多いのか、どちらだろう? 下ネタ御免 m(_ _)mペコリ |
6/1(火)『落款(らっかん)印、勉強中』 |
落款(らっかん)をご存知でしょうか。掛け軸や書にサインとともに押してある朱印のことです。これが始めてみると、意外と面白い。先日、NHK教育の「趣味悠々」で「自分の印をつくる」という番組を放送したために、ひそかなブームが来ているそうです。画材屋さん(蒲田のユザワヤ)に行くと、印鑑コーナーがあり、素人でも作るための本や道具がたくさん売られています。私は「遊びの印づくり入門」深沢紅爐著の本と、印鑑制作に必要なすべての工具と材料がワンパックになっているキット「たのしいてん刻」を買いました。 「落款」とは「落款印」のことで、「落」は落成の意味で完成したことを表し、「款」は中国古代の青銅器に刻まれた文字を表します。絵画の落款は「姓名印」と「雅号印」のふたつの印を押すのが正式なようですが、それほど堅い決まりはなく、「雅号印」のみの場合もあります。 「遊びの印づくり入門」には印の作り方はもちろんのこと、道具の使い方が写真入りで丁寧に書かれていて、とてもわかりやすいものでした。これを読んで驚いたのは、印のデザインは、文字の線の太さや空間のとり方を『アンバランス』に配置することがポイントだということです。しかも縁の四角い罫線は、わざと切りこみを入れて、内側の文字の世界と枠外の世界とをつなげるのが決まり事のようで、なかなか奥深いものです。この本を読むだけで印の世界がわかるようになります。 さて落款づくりですが、印材(判子の材料のこと)は主に中国石を使いますが、私の場合、絵をキャンバスにして、しかもモデリングペースト処理(下地づくりのために石膏を薄く塗ってある)をしているので、表面が凸凹しているため、石では固くて押せず、やわらかくて彫りやすいゴムを使うことにしました。 ここにきて新たなことをはじめるというのは勉強することが多くて面倒ではありますが、知識が増えて楽しいものでもあります。いずれにしても、完成は夏の個展でご覧下さい。 「遊びの印づくり入門」深沢紅爐著 マコー社 |
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