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ひとりごと2007年9月

 ここは私の独り言のページです。展覧会や映画の感想から、日頃思ったこと、感じたことを不定期的にアップしていきたいと思います。お付き合い下さい。



 9/28(金)『獺(かわうそ)の祭り、獺祭(だっさい)』


 日本酒ファンの間で話題となっている酒がある。その名も獺祭(だっさい)という山口県の酒で、現在公開中のヱヴァンゲリヲン新劇場版でミサトが自宅で飲んでいる酒だ。獺祭は独特な製法から大量生産ができなくて東京ではなかなか手に入らなくて幻の酒と言われている。先月、横浜の馬車道で、涌魚(わきな)という創作日本料理店で初めて飲むことができた。その味は、さっぱりとしてキレが良く、ほのかな甘い香りが深いところから涌いてくる感じで、今まで味わったことのない繊細な香りだった。

 さて、この獺祭の独特な製法とは『磨き二割三分』という米の磨き歩合にある。日本酒を作るには、まず、米を磨いて玄米を白米にすることからはじまる。普通の日本酒(純米酒)は米の30%を削って作られている。つまり基のお米の70%の大きさで作られる。50%まで削ると吟醸酒(ぎんじょうしゅ)という高級酒のランクになるが、この獺祭は77%まで削り、基のお米の23%しかないという、ほとんどお米が残らないほど削って作られているのだ。 ちなみにご飯は90%です。

  ご 飯 90%
  純米酒 70%
  吟醸酒 60%
  大吟醸 50%
  獺 祭 23%

 削るということは雑味がなくなり米のうまみが生かされてくるということだが、23%まで磨いてしまうと、もはや味とは言い切れない境地まで達する。50%の吟醸酒には独特のフルーティーな甘い香りがあるが、この獺祭はフルーティな甘さはおさえられるため吟醸酒嫌いな私には大変ありがたい。

 さて、獺祭(だっさい)の名の由来は「あまりのおいしさから獺(かわうそ)が祭りを始めたという意味」だと店では聞いたが、獺祭を作る旭酒造のホームページを見ると、それ以上の深い意味がありました。 難しいので知りたい人はご自身で調べてください。ということで、サービス、サービスうっ。


旭酒造株式会社 獺祭(だっさい)

旭酒造のホームページには「獺祭の飲める店」という全国の特約店が紹介されています。みなさんのご近所にお店があるかもしれません。

暑さ寒さも彼岸まで。ようやく涼しくなってきた。
庭のヒガンバナ(赤白)も満開だ。

 9/23(日)『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 序』


 ーっ、まんな〜い。o(>o<)o
 だって、テレビといっしょなんだもん。という感じ。

 どんな内容なのかまったく知らないで行ったもんだから、観はじめてから、これはテレビ版のリメイクなんだと知った。でも、リメイク(リビルドとスタッフは呼んでいるそうだが)というのは、時代を反映させて少しは内容を変えるのが普通だが、ほとんど同じなんだもん。途中で早送りしたくなっちゃったよ。

 でも、さすがに画はきれいだった。路面に書かれている表示や電線、雨に煙るビル群など、細部が綿密に描き込まれていて映像としてのグレードはテレビ版より断然いい。最近当たり前になった3DCGを使って表現されている第3新東京市の変貌シーンや、ヤシマ作戦の変圧器の数々。電気機関車ED10の車体など、立体感があって存分に見せてくれた。それに、何といってもクライマックスの使徒ラミエル(三角形のプリズムの奴)が、多面体に変形するところがカッコイイ(ウルトラマンのブルトンみたい)。もうひとつ、エヴァ初号機のみどり色の蛍光色が闇にぼんやりと浮かび上る感じがイイね。 でも、イイのはそんなところだけだろうか。

 「またヱヴァを作って金儲けしようという魂胆が嫌らしい」と友人は言うけれど、観る前は私も少なからずそう感じていた。が、観た後はそういう思いは消えた。家に帰ってテレビ版をチェックしたところ全カット新たに作り直している。まったく同じだろうと思っていたドラマシーンもアングルが違ってたりして、スタッフは本気で良いものを作ろうとしているのがわかった。これは純粋に庵野監督をはじめとするスタッフがヱヴァが大好きで、現代の技術を駆使して全編作り直したくなったってことだと思う。 ただ、プロデューサーは別だろうけれど…。
 私も映画を作っているが、思い入れが強い作品って、時間が経つと現代(いま)の技術で撮り直したくなるんですよ。今回の新劇場版の1連の作品(全4話あるそうで)も同じだと思う。しかもハリウッドで実写版を作る予定があるので、その前に海外へ作品を売り込むためにグレードアップしたダイジェスト版を作りたいんじゃなかろうか。もう、こうなれば庵野監督のライフワークということでしょう。普通はリメイクってやりたくてもできないんだけど、ヱヴァの場合、作れば金になるんだからスタッフは幸せだよね。うらやましいと思う一方、テレビ版が放送されて12年、やはりヱヴァしかないのかなあという寂しさも感じる。

 

  本作品の評価、50点 (100点満点で)

 

 (※以下、ちょっちネタバレありよ)

 

 この低い点数はリメイクだと知らないで観に行った私が悪かったのかもしれない。
 ガンダムとヱヴァとどっちが好き? と聞かれたならば、迷わずヱヴァと答えてしまう私にとっては、ちょっと期待しすぎたんですね。だって、庵野監督が現代にリビルドすると言ったそうで、それなら少しは何かやってくれるだろうと期待したもんだから何もなかったのにがっかりしたんです。でも待てよ、がっかりしたのはそれだけじゃない。

 テレビ版とまったく同じと言ったけど、見終わった後、言葉にならない妙な違和感が残るのを感じたんだ。それは、ヱヴァなのにヱヴァじゃないような違和感。それは何だろうと帰宅途中ずっと考えてたんだけど、今回の作品がすごく"まっとーな作品"として小綺麗にまとまりすぎているからじゃないかな。今回、ドラマが始まって登場人物が出てくると決まってフルネームで名前を呼び合って、いわば自己紹介しているんだけど、これは初めて見る人にわかりやすいシナリオになっている(シナリオとしてはヘタなんだけどね)。ヤシマ作戦をクライマックスにして盛り上げ、ラスト、シンジと綾波のやりとりでホロリと泣かせて終わる。とてもオーソドックスな、良い映画のお手本のような(典型的パターン)作りになっているんだ。しかも、お説教っぽい教訓めいたセリフも目立つし、まるで"文部省選定"でもねらってるんじゃないかと思えるぐらい。それってエヴァらしくないよねえ。例えるなら、転校する前は、クラスに同調できない個性的な生徒で、だけど魅力があった友人が10年ぶりに会ったら顔も姿もまったく同じなのに敬語を遣うよな優等生になっていた、というような違和感。悪くないんだけど、本来の魅力がなくなってしまった感じ。それがヱヴァファンの私が、がっかりした理由じゃないだろうか。

 さて、気分を変えて、次回はカヲルくんが登場し、しかもゼーレと密談しててすべて解っているような素振りがあるし。次回は何かやらかしてくれそうだ。(って、また行く気?) やっぱ、行くのかなあ? テレビの焼き直しなら行かないよ。

 最後にもうひとつ、今、日本酒マニアの間で話題となっている酒がある。その名も獺祭(だっさい)という山口県の酒で、独特な製法から大量生産ができなくて東京ではなかなか手に入らない酒なんだ。先日、私も初めて飲んだが…、そんなことはどうでもいい。 その獺祭(だっさい)がですよ、何とミサトさんの家にあったんですよ! ヱビスビールやUCCコーヒーといっしょにテーブルの上にどーんと1升瓶が! さすがはミサトさん、通だねえ。それが今回一番感動したことかもしれない。 さぁすが、サービス、サービスう〜。


背中がゴソゴソすると思ったら、茶色の大きなクモが
乗っていた。ギョエ〜

 9/18(火)『猫舎の改築に寄付金活動』


 私の近所には人々から捨てられたペットを保護し、儲けを度外視して活動している動物病院がある。築30年経って老朽化した施設の改築工事のために、絵が売れたらその一部を寄付することにしている。今年の6月に1枚売れたので寄付をしたばかりである。

 なぜ、突然こんなことを書いたかというと、10月にメルボルンで行われる展覧会のために英語サイトをリニューアルすることにした。マネージメント会社のオーナーが、外国人に向けてプロフィールを書くときは、どこどこで個展をしましたという日本での画歴を書くのはそれほど意味はなく、それよりも、作品を購入しようと考えている人が、その作家がどんな人か知りたいために見にくるそうなので、作家本人の生き方や考え方、社会貢献していることがあれば、そうれを書く方がいいと言われたのだ。それならば私もひとつ活動していることがある。阪神淡路大震災や新潟地震に募金をしたことはあるが、それとは別に、自分の中で決めて行動していることがある。それが動物病院への寄付である。

 もう少しくわしく言うと、その動物病院は(財)神奈川県動物愛護協会が運営しており、捨て猫や捨て犬を保護し、また交通事故などケガで持込まれるノラ猫を助け、安楽死を行わずに里親になって下さる方を地道に探しているところなのです。そのため、今ある猫舎が老朽化し、しかも足りない状況なのです。私もミー子という猫を飼っていて、この病院で避妊手術をしていただいたこともあり、少しでも役にたててもらえればと思い、絵が売れた時に寄付するように決めたのです。

 日本だと、こういう話しを披露するのは自慢しているようで恥ずかしくて、黙っている方が美徳のように感じるけど、海外では逆に披露するのは当たり前のことで、個人でも企業でも、むしろ積極的に社会貢献していることをアピールするらしい。

 私が協力しているのは(財)神奈川県動物愛護協会です。→ http://www2.odn.ne.jp/~kanagawadouai/

 このホームページの里親募集コーナーの子猫・子犬たちの写真を見てください。親もなく健気に生きている動物たちの愛らしい顔を見ていると不憫に思えて泣けてきますよ。

 みなさん、ペットを飼い始めたら最後まで責任を持って飼うようにしてください。あと、犬や猫の里親になって頂ける方がいらしたら、是非連絡して下さい。よろしくお願いします。

 

安倍首相辞任。体調が悪かったらしいけれど、そりゃそうだよ。
国民から見放された上、マスコミからいつ辞めるかと追いかけられる。
自民党からは足を引っ張られるし…、これじゃ具合悪くなって当然。
モンゴルに行って静養すればいいんじゃない。

 9/14(金)『快眠枕』


 ここ数ヶ月間、寝起きに首と肩がガチガチに固まって苦しい日々が続いていた。その原因は精神的なストレスかと思っていたが、ある時、枕(まくら)が合わないんじゃない? と、ひとこと言われたことがある。そういえば、いつも寝始めは枕をしているが、寝ているうちに外れてしまい、起きたときは必ず遠くの方にスッ飛んでいることが多い。いつのことだか快眠まくらブームがあったっけ。そうだ、枕を買い換えてみよう。そう思いたちビックカメラに行った。ビックカメラには布団などの寝具コーナーがあるからだ。

 行ってビックリ玉手箱。進化した快眠枕がたくさん並んでいる。多くありすぎてどれを買っていいのか迷ってしまう。それに、枕なんて、実際使ってみなければ自分に合っているかどうかわからないじゃん。店員さんの説明によると、人気があるのはテンピュールといってNASAの宇宙開発技術から生まれた枕だそうだ。枕の片方が高くなっていて、首をその高くなった土手に置いて寝るタイプ。その質感はと、さわってみると、そば殻の固さはないし、スポンジの反発するような弾力性もない。羽毛のように沈みすぎずに押した分だけ沈んで支えるような不思議な圧力感。これ面白いね、と値段を見ると、1万数千円! ハラホレヒレハラ…。

 いくら新技術かもしれないけれど、枕に1万円は出せないよ。と思ったら、似たような製品で安いのがあった。CharmLax Pillowという低反発ウレタン枕(テンピュールのような沈み込むウレタンのことをこう呼ぶのか)で、値段は3280円(税込み)。しかも、枕本体の素材に穴が開いてて通気性をもたせ、低反発ウレタン枕の欠点だった熱こもりとムレ感が解消されているとのこと。3280円は安いとはいえないが1万円出すよりいい。ダメもとで買ってみた。

 そもそも肩こりの原因が枕かどうかもはっきりしなかったのだが…、あれ? ここ数日使っているけれど、苦しくて困っていた首肩こりがやわらいでいる。しかも、朝起きた時もちゃんと枕をしているじゃありませんか。土手を首に乗せるのはまだ慣れないけれど、でも朝の苦しさがないので正解だったかもしれない。

 
CharmLax Pillowには大小2つのサイズがある。私は女性用という土手が低いSサイズを使っています。

 

注; 上記の感想はあくまでも私個人の使用感で、この記事を読んで買ってみたらダメじゃないかと、私に金返せと文句を言わないでください。

"在メルボルン日本総領事館内PR展示会"、開催中
と言っても、オーストラリアなんだけどね、私も観ることが出来ない。
誰か行って。

 9/8(土)『脳内メーカー』

 
 いったい自分は何を考えているんだろうと思うことがよくある。そんな時は『脳内メーカー』に聞いてみよう。

 脳内メーカーは、自分の名前を入力して「脳内」ボタンをクリックすると、脳味噌の断面が現れる。そこに、その人が常日頃考えていることが文字となって表れるのだ。

 ちなみに、徳富喜翔は(左図)、絵を描きたいから会社を休みたくて「休」ばかり考えている。しかも絵を売って儲けたいので、「金」と「欲」が半分を占めている。一方、本名の貴昭の方は、「欲」と「嘘(うそ)」が半分づつを占めているので、よっぽどのウソつきで欲深いのである。くそう、バレちゃしょうがねえ。

 この「脳内メーカー」、自分よりも友達の名を入れて遊ぶのが楽しいんだよ。

「脳内メーカー」 http://maker.usoko.net/nounai/


ここのところ横浜は涼しくて気持ちがいい。
おかげでバリバリ絵が描ける。

 9/3(月)『智内兄助展』


 ずっとの間、観たいと思いつつも、東京でまとまった展覧会がなかった智内兄助(ちないきょうすけ)の作品がやっと観られた。場所は横浜のデパート、横浜高島屋。しかも無料。

 同じアクリル画で制作しているので、できれば技術を盗もうと目を皿のようにして鑑賞した。

 さすがに作業が細かい。特に女性の顔が可愛らしく、ハッチングという線を重ねて影を描く方法をとっている。金箔とアクリルの相性も良く、作品はどれもすばらしいものだった。

 けど、小さな作品でも200万円からと1桁違う値段にビックリ。智内氏は2000年からヨーロッパへ活動の場を広げて、2002年、2004年にパリで個展を開催し、海外で高い評価を得ているらしい。

 

 開催期間:8月29日(水)→9月4日(火)
 開催場所:横浜タカシマヤ 7階 美術画廊 入場無料
 ※営業時間:午前10時〜午後7時30分。最終日は午後4時まで



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ここに書かれている内容は徳富の個人的な感想によるものです。
特に悪意はありませんし下心もありませんので、なにとぞご了承下さい。



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