[PR] 無料着うた WEB小説<蒼天にあがる月・第3章 漆黒の翼>
1.港町の酒場

港町カンタ・クジャ。その町はずれにいつも賑わっている酒場があった。
店の主人が一人で切り盛りするその店に転がり込み、住み込みで働くようになったユウヒ。
ユウヒの舞う剣舞の噂はクジャ王国の都、ライジ・クジャにまで広がっていた。


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2.告白

都で静かに広がる、港町の酒場にいるという剣舞を舞う女の噂。
それを聞きつけたキトとスマルは港町まで出向いて噂の酒場を探し出し、そこでユウヒと再開。
久々に会った友人達を前に、ユウヒはついに真実を告白する。「私は…どうやらこの国の王らしい」


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3.神の遣い

探そうと思っていた神の遣いはやはりスマルだった。
首飾りに光る勾玉。石の名は『黄龍の涙』 その真の所有者には背負うべき運命があった。
神の遣いとはいったい何者なのか、スマルは自分の運命と、歩むべき道を知らされる。


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4.二つの運命

「…ごめんね」 そう言って流れ落ちた涙は、幼い頃から何も変わってはいなかった。
王として、土使いとして、別々に動いていた二つの運命の歯車が、ついに噛み合って動き出す。
新たな第一歩が踏み出されたその時、また別の場所でも何かが静かに動き出そうとしていた。


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5.漆黒の翼

向かったのは守護の森。暗い夜空に立ち上る煙と、炎の中の横たわる不自然に傷ついた屍。
点と点が繋がり、二人が何者かを知ったユウヒは、ついに自らもその正体を告げる。
姿を現した四神はその主に付き従う。信頼に満ちた視線。その絆の強さは疑う余地もなかった。


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6.歪み

「長い蒼月不在の間、なぜ妖達が虐げられつつも静かなのか、考えた事はあるか?」
ユウヒの目の前に突きつけられたのは、あるべき姿を見失った、この国の歪み。
現実を目の当たりにしたユウヒは、ついにある行動に出る。それを聞かされたジンは…


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7.訪問者

珍しく落ち着かない様子でジンがつぶやく。「サクがいる」 ついに宮が動き出した。
あいかわらず多くの客で賑わう店の片隅で、どう動くかをジンとユウヒが探り出す。
サクと共に店に来たスマルの口からは、信じられない言葉が飛び出した…


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8.正体

宮からやってきたサクとスマルからもたらされた、信じがたい事実。
「ユウヒさん、王の命により宮に上がっていただきたく、お迎えにまいりました」
やむをえずジンとカロンは自らの正体を明かし、新王の正体を聞いたユウヒは…


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9.蒼月楼にて

華やかなこの大通りにあって、その瀟洒な佇まいからひときわ目を惹く蒼月楼。
白壁に朱塗りの柱、軒を華やかに飾り立てる極彩色で彩られた金属製の装飾。
繊細なその細工は僅かな風にすらその身を揺らし、華奢な音色を夜の通りに響かせていた。


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10.封印解放

広大な土地に響く四神達の呪文詠唱の声。空に向かって伸びる四本の柱。
聖獣達に見守られる中、五本目の柱が形成されたその時、封印解放の声が響き渡る。
解き放たれた土を司る者の力。大地を引き裂く、その力の正体は…


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11.炎の中で

夜明け前の静かなライジ・クジャの町。風が運んでくるのは微かな火薬の臭い。
胸騒ぎで目を覚ましたユウヒ達の元に、一羽の鳥が舞い降りる。その足にはジンからの手紙が…
まだ暗い通りを走り出したユウヒ達の前で、突然の爆発音と共に大きな火柱が上がる。


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12.静かな決意

降りしきる雨の中、焼け跡では役人達が黙々と作業を続けていた。
眠り続けるユウヒを傍らで見守るスマル。蒼月楼に集結した面々の表情は硬い。
目を覚ましたユウヒはついに決意の言葉を口にする。「城へ行く。この国の王は蒼月だ」


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