将棋の本、将棋指しの書いた本を紹介する。一般の本は「読んだ本の記録」にある。
基本・入門・基礎
- 木村一基:木村一基の初級者でもわかる受けの基本 (2020-07-08)
- 書籍編集部:美濃囲いの理論 (2022-08-12)
中級・上級
- 島朗:読みの技法 (2022-10-01)
- 内藤 國雄:将棋初段コース(日本将棋連盟版)
- 内藤 國雄:将棋初段コース(マイナビ版)
戦法
居飛車全般
- 斎藤明日斗・岡部怜央:現代相居飛車ってこういうこと 角換わり・横歩取り編(2026-07-24)
- 井上慶太の居飛車は棒銀で戦え (2022-05-02)
- 村田顕弘:対振飛車の大革命 エルモ囲い急戦 (2022-11-04)
居飛車 - 矢倉
- 関根茂:復刻版 よくわかる矢倉戦法 (2022-10-01)
- 及川拓馬:すぐ勝てる!急戦矢倉戦法(2024-01-29)
- 金井恒太:対急戦矢倉必勝ガイド(2024-01-29)
- 金井恒太:よくわかる矢倉(2024-02-08)
- 佐藤康光:佐藤康光の矢倉(2024-02-08)
- 中川大輔:すぐ勝てる!矢倉崩し(2024-02-08)
- 郷田真隆:一刀流 郷田真隆矢倉勝局集(2024-08-27)
居飛車 - 雁木
- 稲葉陽:新型雁木のすべて (2022-05-02)
- 小暮克洋:雁木でガンガン!!―破壊力抜群の痛快!必殺戦法(2024-01-08)
- 門倉啓太:新型雁木を一気に潰そう(2024-01-27)
居飛車 - 角換わり
- 長岡裕也:神速!角換わり2五歩型 必勝ガイド(
2024-03-12 ) - 長岡裕也:ひと目の角換わり(
2024-04-14 ) - 池永天志:現代角換わりのすべて(
2024-03-12 ) - 真田圭一:角換わりの手筋(
2024-03-12 ) - 日浦市郎:角換わり腰掛け銀最前線(
2024-04-22 ) - 斎藤慎太郎の角換わり腰掛け銀研究(
2024-04-22 ) - 大石直嗣:最速で敵陣突破!角換わり早繰り銀(
2024-09-04 ) - 藤井聡太の角換わり(
2025-04-25 )
居飛車 - 横歩取り
- 北島忠雄:乱戦! 相横歩取り (2022-10-06)
- 所司和晴:東大将棋ブックス 横歩取り道場 第三巻 4五角戦法 (2022-09-25)
- 佐々木勇気:横歩取り勇気流
振り飛車
- 佐藤康光:実戦で学ぶダイレクト向かい飛車の勝ち方(2025-09-05)
- あらきっぺ:現代振り飛車の絶望、そして希望(2025-03-15)
- 菅井竜也:菅井竜也実戦集 角交換振り飛車編 (2022-11-01)
- 菅井竜也:菅井竜也実戦集 ノーマル振り飛車編 (2022-11-01)
- 青嶋未来:負けない振り飛車! 四間飛車穴熊のすべて (2022-11-04)
- 古森悠太:角交換四間飛車の新常識 (
2022-11-04 ) - 黒沢怜生:後手番で勝つ 角交換四間飛車徹底研究(
2024-04-22 ) - 小倉久史、杉本昌隆、藤井猛:振り飛車党宣言 ①四間飛車 (2022-11-15)
- 石川陽生、中田功、安西勝一:振り飛車党宣言 ②三間飛車 (2022-11-15)
その他戦法
- 週刊将棋【編】: B級戦法の達人 (2022-04-17)
- 将棋世界(編):すぐに使える ! B級戦法コレクション (2022-09-25)
- 武市三郎・美馬和夫:筋違い角のすべて (2022-10-04)
駒落ち
- 先崎学:最強の駒落ち
- 先崎学:駒落ちのはなし
- 高橋道雄:駒落ち新定跡
- 湯川博士・湯川恵子:プロに勝った!
- 所司和晴:【新装版】駒落ち定跡
- 花村元司:復刻版 よくわかる駒落ち
- 石橋幸緒:将棋はここから始まる! 石橋幸緒の駒落ちレシピ[十枚~八枚落ち]
終盤
- 升田 幸三:寄せ方・詰め方
- 森信雄:詰めろ将棋 (2023-09-15)
- 森信雄:詰めろ将棋入門 (2020-06-17)
- 森信雄:詰ます将棋 (2022-08-18)
- 森信雄:読み切り将棋184 (
2023-09-07 ) - 本間博:妙手に俗手、駒余り、持ち駒制限もあり!実戦詰め筋事典(2025-12-02)
- 本間博:妙手に俗手、駒余り、持ち駒制限もあり!実戦詰め筋事典 レベルアップ編(2023-02-28)
- 週刊将棋(編):入玉大作戦(2023-07-11)
- 船江 恒平: 船江流 「詰み」から逆算する終盤術(2020-08-06)
問題集・次の一手・手筋
- 週刊将棋(編):二段の終盤
- 日本将棋連盟書籍(編):ラクラク次の一手 基本手筋集
- 日本将棋連盟書籍編:ラクラク次の一手2 基本手筋集
- 書籍編集部(編):「次の一手」で覚える実戦手筋 432
- 本間博:最善手を探せ!実戦次の一手トレーニング 180
- 長沼洋:「駒取り坊主」長沼の中・終盤で差をつける 力戦次の一手205
- 青野照市:手筋事典
- 真田圭一:一問一答で身につく 現代将棋の基本手筋432
- 森信雄:決め手将棋!次の三手 185 問 (2022-08-18)
棋士・棋戦・制度・人生論・読み物
- 大崎善生:聖の青春(
2026-07-14 ) - 瀬川晶司:泣き虫しょったんの奇跡(
2025-12-18 ) - 宮崎国夫:修羅の棋士(2025-12-03)
- 大川 慎太郎:不屈の棋士(2019-05-04)
- 神田憲行:一門(2023-10-17)
- 先崎 学:うつ病九段
- 橋本 長道:奨励会 (2020-06-24)
- 松本博文:ルポ 電王戦 (
2022-02-19 ) - 松本博文:棋承転結(
2022-02-19 ) - 谷川 浩司:常識外の一手 (2022-02-19)
- 後藤 元気:将棋 自戦記コレクション
- 小山怜央:夢破れ、夢破れ、夢叶う(
2025-07-03 ) - 河口俊彦:最後の握手(
2025-07-14 )
実戦集
- 羽生 善治、先崎 学:村山聖名局譜
- 有吉 道夫:有吉道夫名局集
- 谷川浩司: 谷川浩司全集 平成 4 年度版 (2022-04-17)
- 村山聖:村山聖全局集 上
- 村山聖:村山聖全局集 下
フェアリー
- 森信雄:玉探し将棋 (
2023-08-26 ) - 青野 照市、日本将棋連盟: 9マス将棋の本(2020-08-06)
詰めと必死(必至)
- 森雞二: 羽生の実戦 詰め&必死200(2020-07-14)
- 森信雄:一手詰め・一手必至(
2025-12-10 )
必死(必至)
詰将棋
詰棋書正誤表置場(tsumeki.memo.wiki)も参考になる。
詰将棋初級・中級
9手詰まで
- 小林健二:小林健二の軽快詰将棋(
2025-12-23 ) - 勝浦修:詰将棋 終盤の感覚を磨く 202 題(
2025-12-10 ) - 森信雄:リラックス詰将棋 5手・7手・9手詰(
2025-11-14 ) - 大内延介:大内延介の最新詰将棋200選(
2025-11-14 ) - 高橋道雄:1手~9手詰め 詰将棋 202 題(
2025-11-09 ) - 日本将棋連盟書籍・編:ラクラク詰将棋 基本手筋集(
2025-11-08 ) - 浦野真彦:5手詰ハンドブックⅡ(
2025-10-24 ) - 浦野真彦:5手詰ハンドブックⅢ(
2025-12-23 ) - 週刊将棋【編】:詰将棋特訓コース1(
2025-10-18 ) - 綾瀬研:終盤力を鍛える3・5・7手ランダム詰将棋(
2025-10-03 ) - 詰将棋パラダイス(編):詰パラ発!激辛3手詰(
2025-09-05 ) - 詰将棋パラダイス(編):詰パラ発!激辛5手詰(
2025-11-28 ) - 北浜 健介:脳トレ9手詰
- 羽生善治(監修):はじめての人ともう一度の人の詰将棋 1・3・5手詰
- 齋藤夏雄:詰将棋の世界(
2025-09-05 )
11手詰および長手数を含む
- 浦野真彦(監修):棋士が出題!まいにち詰将棋ベストセレクション(
2025-12-02 ) - 高柳敏夫:高柳詰将棋選集(
2025-12-23 ) - 二上達也:二上詰将棋選集(
2026-01-19 ) - 高橋道雄:ちょっと長めの詰将棋(
2025-12-02 ) - 伊藤果・吉村達也:王様殺人事件(
2025-10-23 ) - 勝浦修:詰将棋道場 7手~11手(
2025-12-30 ) - 谷川浩司:光速の詰将棋(
2026-01-27 ) - 若島 正:詳解詰将棋解答選手権 初級・一般戦(
2020-04-16 ) - 児玉孝一:なるほど!スッキリ爽快詰将棋 ちょっと意外な5手詰~11手詰(
2025-10-13 ) - 中原誠:自然流“詰将棋”(
2025-11-18 ) - 中原誠:完全版“自然流”詰将棋(
2025-11-18 ) - 若島 正:華麗な詰将棋 盤上のラビリンス
- 中田 章道:中田章道短編詰将棋代表作
詰将棋上級
- 谷川浩司:「月下推敲」谷川浩司詰将棋作品集
- 若島正:詰将棋の誕生
- 角建逸:詰将棋探検隊(
2025-10-22 ) - 若島 正:詳解詰将棋解答選手権 チャンピオン戦
- 若島 正:盤上のフロンティア(
2025-09-18 ) - 若島 正:盤上のファンタジア
- 山田 修司:夢の華
- 上田 吉一:極光21
- 駒場 和男:ゆめまぼろし百番
- 巨椋 鴻之介:禁じられた遊び
- 門脇芳雄(編):詰むや詰まざるや
- 門脇芳雄(編):続 詰むや詰まざるや
- 内藤國雄:図式百番
- 詰将棋パラダイス(編):看寿賞作品集 (2019-06-13)
有吉道夫:将棋実力テスト(日本将棋連盟)
私の尊敬する有吉九段の著書はあまり多くない。 私が知っているのはこの本と「振飛車撃破」しかない。しかも後者は持っておらず、 この「将棋実力テスト」も実家のどこかに眠っている。 いわゆる「次の一手形式」の本であり、あまり有吉流というものは感じられないが、 初段を目指す私には非常に参考になった。
羽生善治:羽生の頭脳 9 激戦!横歩取り (日本将棋連盟)
羽生の頭脳は、この本と第10巻を持っていたが、第10巻は引越しの途中で失ってしまった。 この第9巻は後手△2三歩型と相横歩取りについて書かれている。 相横歩取りは、これよりさらに細かな研究がされていて、私はそれにはついていけていないので、 怖い戦法である。(2009-08-23)
所司和晴:横歩取りガイド II(毎日コミュニケーションズ)
横歩取りだけは、羽生の頭脳と、この本の2つの定跡本を持っている。 横歩取りは、知らないと指しこなせないからだ。(2009-08-23)
深浦 康市:最前線物語(浅川書房)
深浦さんの無類の研究精神が発揮された本。 広く浅くの方針ではあるが、私のようなめんどくさがりやにはありがたい。 「あとがき、と言いつつ加筆する最前線について」なんて、かっこいい。(2009-08-23)
その他読みもの
谷川浩司:集中力(角川Oneテーマ21)
この本をどうして買ったのかと言うと、著者が谷川先生だったからである。 中身を見ると、一歩間違えば高慢と取られかねない個所をぎりぎり押さえて書かれていて、 なるほどと思わせる出来であった。 内容は言っては悪いが凡百の経営書に似ている。しかし、この感想は間違っている。 なぜかというと、凡百の経営書を読んでいないからだ。 そして、谷川先生の言うことならばたとえ言い古されていることでも、 私が反感を持ちかねない個所でも、なるほどと思ってしまう。俗に言う「信用」である。 私は谷川先生とは面識もなく、おみかけしたこともないのだが、 浩司氏のお兄さんである俊昭氏とは二言三言お話したことがある。 その時のことはどこかに書いたが、とにかく俊昭氏のファンになってしまった。 この本を読んでいちいち頷く理由に、俊昭氏の人柄が一躍かっていることはまちがいない。
山本おさむ:聖
「ビッグコミック」に連載され、小学館コミックスとなり全9巻で完結した。 涙もろい私は、読む度に泣いてしまう。
羽生善治:決断力
ベストセラーは買わない、と見得を切ったにもかかわらず、 この本を買った。尊敬する方が勧めたからである。
読んでみて、やはり一流の人は違うとひしひしと感じた。 とても私にはマネをすることはできない。否、マネをしてはいけない。
この本のおいしい所については、諸氏の批評や感想があるだろう。 私は別の所を話題にする。
有吉先生のこと
この本は一般向の本である。だから、あまり将棋の細々したことや、 ファン以外知らないことはなるべく出さないようにするはずである。 しかし羽生氏は、有吉道夫先生のことを2回引合に出している。 有吉道夫九段は残念なことにプロ将棋界でしか知られていないが、 年齢を重ねても(生年1935年)現役でなおかつ元気に活躍されている方である。 あえて一般向の本で有吉先生の名前を出したのは、 ずっと将棋に関する情熱を持ちつづけていたい、 と羽生氏が思った結果であったのだろう。
ちなみに有吉先生は、羽生氏が七冠独占を達成した対局で、 立会人を勤めていた。このときは羽生氏がひどい風邪をひいていて、 対局に悪影響が出るのではと外野は心配していた。 このとき有吉先生は 「なに、対局に集中すれば風邪なんて関係ありませんよ」 と答えたという。
島研のこと
本に書かれていたこととして有吉先生の例を挙げた。 逆に、書かれていなかったこともある。 島研のことだ。島研とは、プロ棋士である島朗八段が、 羽生氏のほか佐藤康光氏と森内俊之氏を集め、 4人で将棋の研究をした会のことである。 この本の156頁で、三人寄れば文殊の知恵、という見出しがあり、 共同研究の功罪について触れられている。 結論として羽生氏は、「自分の力で一から考え、自分で結論を出す」 と言い切っている。この本の流れからはそうなるだろう。 しかし、将棋の作りがこの10年変わってきた理由の一つは、 共同研究により将棋の深さの解明が速くなったからと私は考えている。 そのような共同研究の場を作り、 かつ超一流(名人/竜王経験者)の3人を見いだし育てた島朗八段の眼力と環境作りを、 私は尊敬している。(2005-01-09)
注:島朗氏は、2008年4月17日付で九段になった。
先崎学:先崎学の浮いたり沈んだり
先崎さんの書いた本は何でも面白い。 もちろん、この本も面白い。いくつか紹介しよう。
詰将棋
p.210 に「詰将棋の天才たち」というコラムがある。 詰将棋の作家を天才として論じていることが、印象に残った。 それも、特定の人物を名指しして、である。
私の好きな詰め将棋はたくさんあるが、その中で印象に強く残っているのが、 新ヶ江幸弘さんの四銀詰である。 (作品はhttp://monsieur.ddo.jp/tsume/shingae.htmlの上のほう参照) 看寿賞に輝くこの作品を、先崎さんも激賞している。私もうれしくなった。
さて、私が驚いたことがある。先崎さんの著書(か監修書)の将棋入門の本で、 詰め将棋の例として、この四銀詰を取り上げているのである。 合駒の読みが難しいこの詰め将棋を取り上げるとは、 よほど思い入れがあるのだなあ。(2008-09-14)
メディア
p.120に「TVに出ずんば棋士にあらず!?」というコラムがある。 先崎氏の知人の話である。ある年、先崎氏がNHK杯の予選に負けてしまい、 テレビに出られなかった。先崎氏がテレビに出ていないことを知った知人は、 「先生……先生将棋、をやめちまったのかい」と尋ねた、という話である。
この話に続けて、先崎氏が紹介している話がある。
(囲碁の)小林光一九段は、囲碁界最高のタイトルである棋聖を長く保持していたが、 その最中、北海道に住む父親から 「お前も棋聖ばっかり取ってないでNHKを優勝してくれ」といわれ閉口したそうである。
これを聞いて、私はこんな話を思い出した。 作家の清水義範が、朝日新聞で連載をしていた。これを知った名古屋のファンが、 「次は中日新聞で書けるようにがんばって」と応援した話である。
こういった人たちを笑うのは失礼である(こっそり笑ってしまうが)。 私だって、同じような過ちを他にしているかもしれないから。 と同時に、こういった素直さが私は好きだ。(2009-08-22)
谷川浩司:ちょっと早いけど僕の自叙伝です。<改訂版>
谷川氏にしては文体が少しおどけている気がするが、読んでいて清々しい文章だ。 久しぶりに手をとって眺めていると、次の文章が目に入った。 将棋ファンの女性が増えてくれることを願う段落の一部である(p.173)。
例えば、王様がミッキーマウスで、歩が白雪姫の小人たちであったり、 あるいは飛車が BMW で、金がかわいい金太郎だったりしたら……。 金太郎がミッキーマウスを追い詰めるところなんか、 なかなか愛らしくていいのではないだろうか。
これは、≪どうぶつしょうぎ≫の予告ではないだろうか。 (2010-04-04)