「まえがき」から引用する。
長らく角換わりはアマチュアの皆さんには敬遠され続けてきた。その理由は、(中略)角の打ち込みに気を使わねばならず、その負担感が大きいことが最大のマイナス要因だった。
だが、一つの新型が状況を大きく変えた。
(中略)この形の一つの長所として、角の打ち込みのキズが少ないことが挙げられる。
そのことが、これまで角換わりを敬遠していたアマチュアの方々の心理的距離を大きく縮めた言っていいだろう。
本書はそんな、これから角換わりに取り組んでみたいという「角換わりビギナー」の方に是非覚えていただきたい手筋をまとめた内容になっている。 どのページからでも読めるので、気楽に読んでほしい。
確かに最近は、アマチュアでも角換わりを採用する率が上がったように思える。一つの理由は本書のまえがきにあった理由だろう。そしてもう一つは、今まで相居飛車の主流だった矢倉がすたれたことだろう。 先手番で矢倉を目指そうとすると後手から急戦を仕掛けられ、その対応に苦慮することが多くなった(少なくともわたしはそうだ)。そのため、先手番の利があるとみられる角換わりを選ぶことが多くなったのではと思われる。 なお、相居飛車では相掛かりもあるが、これは角換わりより難度が高いと思われる。というのは、相掛かりは飛車先の歩や互いの角を交換するタイミングも含めて考慮の対象になるので、 読むべき(あるいは覚えるべき)範囲が広がり、 手におえなくなるからだと思う。
私は角換わりビギナーだから、本書と同時に借りた池永天志:現代角換わりのすべてや、 長岡裕也:神速!角換わり ☗2五歩型より先に、本書を読むべきなのだと思う。
書名 | 角換わりの手筋 |
著者 | 真田圭一 |
発行日 | 2019 年 10 月 31 日 初版第1刷 |
発行元 | マイナビ出版 |
定価 | 1840 円(本体) |
サイズ | |
NDC | 796 |
ISBN | 978-4-8399-7103-8 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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