「まえがき」から引用する。
最大の魅力は、角換わりや横歩取り、相掛かりの相居飛車は相手に合意がなければできないのに対し、 雁木はほぼ確実に組むことができることである。他の相居飛車の定跡を覚える時間がない方には救世主となるだろう。
わたしは居飛車で戦うことが多いが、確かに居飛車は定跡が多すぎる。 わたしは定跡を覚える時間こそあるものの、記憶力が悪いから覚えられない。 そこで雁木を覚えて勝ちたいと思っている。なかなかいい本だと思う。実際、 すぐに使える ! B級戦法コレクションの「旧型雁木」の項では、本書が紹介されている。
本書は表題のとおり新型雁木についての本であるが、 旧型雁木についても解説されているのがありがたい。 なお、本書で「新型」の意味は明確には記されていないが、雁木の右銀が先手では4七に、後手では6三に配置されているのが「新型」 である。これに対し、右銀が先手では5七に、後手では5三に配置されているのが「旧型」の雁木である。旧型の雁木は、 小暮克洋「雁木でガンガン」で詳しく解説されている。
書名 | 新型雁木のすべて |
著者 | 稲葉陽 |
発行日 | 2018 年 8 月 31 日 初版第1刷 |
発行元 | マイナビ出版 |
定価 | 1540 円(本体) |
サイズ | |
NDC | 796 |
ISBN | 978-4-8399-6710-9 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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