森 信雄:詰めろ将棋

作成日 : 2023-09-16
最終更新日 :

概要

詰めろ将棋の二つのジャンルを載せる。1. 次に詰めろをかける問題。 2. 現在の詰めろを逃れる問題。

その後、本書の続編となる「終盤力がアップする詰めろ将棋273題」と「詰めろ将棋入門」 が同じ著者によって出版されている。

感想

問題を考えてみたが、よくわからないものがある。どちらも次に詰めろをかける問題である。


問題040

問題 040 は次の手順が正解となっている。 <☗3一馬が正解で、☖3三銀☗3二金で次の☗2一馬が受からない。> しかし、☗3二金のあと☖2四歩と突いて、☗2一馬に対して☖2三玉を用意する手がある。 したがって☖2四歩に対しては☗3三金と銀をとり、☖同桂に対して☗3二銀と縛る手が考えられる。次は☗2一馬までの詰みを見ているが、 ☖1四歩が延命の一手で☗同歩に☖同角となり、先手は☗1三歩が打ち歩詰めとなって打てない。詰めろを続けるには☗2三歩しかないが、☖同角と取られ、 以下☗同銀成☖同玉☗3二角☖3四玉となり、次の☗5四角成が詰めろになっていない。以上で本題は不備があると考えられる。


問題 107

問題 107 は p.126 によれば次の手順が正解となっている。 <☗3二銀が正解で、☖2二歩に☗3四桂☖1四歩☗2二桂成☖同角☗2三金まで詰み。☖2三歩なら☗3四金で受けなし。> しかし、☖2二歩に☗3四桂に☖2三歩と突いて、後の☗2三金を打たせないようにする手がある。これに対して、詰めろをかける手が難しい。 たとえば☗3一金には☖1四歩として玉の逃げ道を作られると、これ以上詰めろをかける手がない。先手の持ち駒が金銀桂歩とあれば、 ☗3二銀☖2二歩☗3四桂☖2三歩☗2四歩として受けがなくなる。ただこうすると、初手☗3二銀以外に別手段があるかもしれない。


書誌情報

書 名 詰めろ将棋
著 者 森 信雄
発行日 2016 年 6 月 3 日 初版第 1 刷
発行元 実業之日本社
定 価 1100 円(本体)
サイズ 文庫本サイズ
NDC 796
ISBN 978-4-408-11186-5
その他 越谷市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi