コンピュータの将棋ソフトは強くなった。プロの棋士たちはどのように将棋ソフトを見ているか。意見をインタビューでつづる。
ソフト使用の最右翼千田翔太、そしてソフトを否定する山崎隆之、両者の中間に立つ糸谷哲郎、この3人が出ているのが面白い。 3人とも師匠は森信雄である。それぞれのソフトに関する考え方がはっきりしている。 千田は 2019 年度、B級1組まで昇級してきた。山崎と千田は 2019 年度このB級1組で戦う。どんな結果が出るのだろう。
村山慈明が p.202 でこんなことばを言っている。丸山忠久さんに研究会で教わっていて、僕が「ソフトはこういう評価をしています」
という話をしたら、「ソフトに頼っていたら、読みの筋肉が落ちちゃうよ」とおっしゃったんですね。「読みの筋肉が落ちる」
というのが、いい表現だなあと思いました。
将棋界のウォッチャーなら、丸山が筋肉トレーニングをしていることを知っているので、ニヤリとするに違いない。 丸山がB級2組にいることが私には(同姓のよしみであることを除いても)信じられない。ただ、2018年度のNHK杯戦の戦いぶりは、 復調しているのかなとも思った。丸山はかつては「激辛流」とか「友達をなくす受けつぶし」で知られていたのだが、 このNHK杯の戦いは私がみた対局だけかもしれないが非常に「強暴」な攻めだったように思う。
書 名 | 不屈の棋士 |
著 者 | 大川 慎太郎 |
発行日 | 2016 年 7 月 20 日 第 1 刷 |
発行元 | 講談社 |
定 価 | xxx 円(本体) |
サイズ | |
NDC | 796、ただし同書の奥付によれば916 |
ISBN | 978-4-06-288378-8 |
その他 | 講談社現代新書 |
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