カバーから引用する :
将棋の地力をつけたいあなたに
本書のカバーでは、「プロの実戦を題材にした 205 問」となっている。気になるのは、これが著者である長沼が指した実戦なのだろうか、 ということだ。本書の「まえがき」ではこうなっている。
中級者の方へ。
手筋を使った問題が多く、玉の早逃げや、十字飛車などがよくでてきます。(中略)半分解ければ、初段くらいあるのではないでしょうか。上級者の方へ。
創作問題はなく、全て実戦の手、または実戦の変化に現れた手になっています。 すらすら解ける問題が多いと思いますが、私が指せなかった手、驚かされた手も多く出題しています。
よく見ると、実戦の手、あるいは実戦の変化に現れた手とあり、自分の実戦とは書かれていない。ただ、後続の文で、私が指せなかった手、驚かされた手、とあることから、
まず長沼自身の実戦とみてまちがいないだろう。発行元のマイナビの紹介ページには、実利を重んじる棋風の長沼七段が自らの実戦を題材に将棋の中・終盤で「いかに得をするか」にこだわった問題集になっています。
とはっきり書かれている。
「まえがき」では手筋を使った問題が多い
、とあるが私にはそうは思えない。確かに手筋を使った問題もあるが問題は少なく、さらにいえば手筋を使った問題もひとひねり加わっていることが多い。
一通り解いてみたが、 私には難度が高かった。私は初段の免状を持っているが、四分の一も解けなかった。初段の力がないということなのだろうか。
とはいえ、なかなかいい問題だと思う。
書名 | 「駒取り坊主」長沼の中・終盤で差をつける 力戦次の一手 205 |
著者 | 長沼洋 |
発行日 | 2018 年 9 月 30 日 初版第 1 刷 |
発行元 | マイナビ出版 |
定価 | 1240 円(本体) |
サイズ | 文庫サイズ |
NDC | 796 |
ISBN | 978-4-8399-6755-0 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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