「はしがき」から引用する。
本書は矢倉全般にわたる「常識」を見につけていただけるように,章を多くし, 各章のなかでは反対に「狭く深く」と心がけました。
私は中学生のころ、この本(ただし復刻前の版)を買って矢倉を勉強した。 その後本書を紛失してしまい、また以降矢倉の本は一度も買っていないので、 私の矢倉に関する知識はこの本で止まっている。それはさておき、 この本を借りたのは、本書に書いてあったはずの名言を探したかったからだ。本文を読んでみると、 それは p.139 にあった。以下引用する。
初心の方は何といっても「王より飛車を型」が多いので, ☖3四桂などがこわい手としてうつるでしょうが,金矢倉で「なぜ,敵飛の正面なのに☗8八玉と囲うのか」と考えてみてください。 理由は「自から飛角を捨てて攻めるため」です。
この☖3四桂の局面を下記に記した。この☖3四桂に対して本文の解説では飛車を逃げずに☗4四歩と銀をとっている。この銀を取った図が、 本書のp.139 の I 図として掲載されている。うーん、わたしは初心者ではないつもりだが、飛車を逃げずに☗4四歩と取れるか、 自信がない。私の手元にある水匠 5 で、☖3四桂に対する候補手5手を1分の考慮時間で挙げさせたら、最有力手は☗1六飛だった。 まあ、いいか。
☖後手 歩三 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | ||
香 | 香 | 一 | ☗先手 角桂 | ||||||||
飛 | 金 | 玉 | 二 | ||||||||
桂 | 銀 | 金 | 歩 | 歩 | 三 | ||||||
歩 | 歩 | 歩 | 銀 | 桂 | 四 | ||||||
歩 | 歩 | 歩 | 歩 | 歩 | 五 | ||||||
歩 | 歩 | 歩 | 銀 | 飛 | 六 | ||||||
歩 | 歩 | 銀 | 金 | 馬 | 七 | ||||||
玉 | 金 | 八 | |||||||||
香 | 桂 | 香 | 九 |
書名 | 復刻版 よくわかる矢倉戦法 |
著者 | 関根茂 |
発行日 | 平成 14 年(2002) 年 11 月 10 日 初版 |
発行 | 東京書店 |
販売 | |
定価 | 1500 円(本体) |
サイズ | |
NDC | 796 |
ISBN | 4-88574-432-6 |
その他 | 草加市立図書館で借りて読む |
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