及川拓馬 : すぐ勝てる!急戦矢倉

作成日 : 2024-01-29
最終更新日 :

概要

「まえがき」から引用する。

急戦矢倉は長い歴史の中でさまざまな戦法が生まれていますが、 本書では「米長流急戦矢倉」や「☖5三銀右急戦」など有力な作戦をふんだんに盛り込みました。

感想

本書は、米長流急戦矢倉(先手番、後手番)、☖5三銀右急戦、田丸流☖5三銀左急戦、矢倉中飛車を取り上げている。 後者3戦法はすべて後手番での戦法である。

最近、矢倉が現れる将棋が少ない。というのも、先手番で矢倉を目指した場合、後手番での急戦に手を焼いているからである。ただ、 現在手を焼いている後手の急戦策は本書で扱われていない。現在は、たとえば池永天志の「現代矢倉のすべて」で扱っているような急戦策を後手が採用している。

では本書で扱われる後手番での戦法は現在使えるだろうか。現在では矢倉中飛車を除きやりにくいだろう。というのは、本書の先手番ではすべて5手め☗6六歩を前提としているのに対し、 現代の矢倉は5手め☗7七銀だからだ。矢倉中飛車だけが、5手め☗7七銀に対応できる。正確には、矢倉中飛車は5手め☗6六歩には適さない。

それはともかく、矢倉の急戦策をいろいろ知っておくのは勉強になると思う。

書誌情報

書名 すぐ勝てる!急戦矢倉
著者 及川拓馬
発行日 2013 年 2 月 28 日 初版第一刷
発行 マイナビ
販売
定価 1500 円(本体)
サイズ
NDC 796
ISBN 978-4-8399-4607-4
その他 川口市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi