将棋世界（編） : すぐに使える!B級戦法コレクション

概要

「まえがき」から引用する。

「楽しんで指し、楽をして勝つ」。これが B 級戦法の、そして本書のコンセプトです。

構成担当と著者

「まえがき」を書いているのは、本書の構成担当である美馬和夫氏である。この本の実質的な著者といっていいだろう。 しかしどういうわけか、本書には著者として美馬氏の名前は挙げられていない。どうしてだろう。まさか、 本書の最後、p.243 で究極の舐めプB級戦法「穴角」を紹介してしまったからだろうか。

六枚落ちのハメ手

pp.233-234 にあるのは六枚落ちのハメ手である。これを見て、斎藤明日斗四段の話を思い出した。
http://tamarunoboru.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-10f1.html
から引用する:

斎藤四段は「私がアマ三段の頃、師匠(宮田利男八段)と六枚落ちの手合いで指すことになったとき、 負けるわけがないと思って《負けたら１億円あげます》と言ったら、 師匠の目の色が変わってボコボコに負かされました(場内爆笑)」と語りました。

宮田八段が使った奥の手は、本書で紹介されていたこのハメ手なのではないか。

筋違い角

美馬氏は、武市三郎七段との共著で「奇襲の王様 筋違い角のすべて」という本を出版している。 このこともあるのかもしれないが、本書のかなりの章が筋違い角と何らかの関連がある。 まず、第１章「筋違い角四間飛車穴熊」と第７章「相中飛車筋違い角戦法」は表題そのものに筋違い角がある。 また第６章は「カリスマウィルス（対三間飛車相筋違い角戦法）とカッコ書きに筋違い角の名前がある。 ほかにも第8章や第9章などでも筋違い角が活躍する

書誌情報

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