内藤氏の詰将棋作品集。
この図式は、どのような順序で百番が並べられているか、よくわからない。p.234 にある索引を見てみるが、 手数、玉位置、持ち駒、発表誌名のどれでもない。また、発表の古い順でも、新しい順でもないと思われる。気にすることはないか。
実戦形が多いのはやはりプロ棋士だからか。谷川浩司も作品集で、実戦形を作るのは自分が棋士だからだ、ということを述べていた気がする。
p.115 第 41 番の解説で双玉もたまには面白いと思う。
とあるのは、内藤の弟子である神吉宏充を意識したのだろうか。神吉は双玉詰将棋の作り手として有名だ。
p.208 で解説されている、第 98 番 玉方実戦初型では、9二にある攻方の金が目ざわりである。これについては、風みどり氏のブログ 【新刊】『景観百番』信太弘詰将棋作品集で紹介されている、 信太弘氏の詰将棋と比べてみるといいだろう。なお、本書の第 98 番とブログで紹介されている記事で新聞刑された図は微妙に違う。 本書では攻方9二金がブログ記事では攻方9二とである。なお、ブログの画像ファイルでは攻方2九香が抜けているので注意。動く将棋盤では2九香がある。
書名 | 図式百番 |
著者 | 内藤國雄 |
発行日 | 2005 年 1 月 27 日(第1刷) |
発行元 | 毎日コミュニケーションズ |
定価 | zzzz円(本体) |
サイズ | xxx ページ |
ISBN | 4-8399-0128-7 |
備考 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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