「凡例」より引用する:
本書は、さきに刊行された東洋文庫 282 『詰むや詰まざるや』 (三代伊藤宗看『将棋無双』と伊藤看寿『将棋図巧』を収録)の続篇であって、江戸時代から昭和にかけての古典詰将棋から名作二百局を選び、 解説を付け加えたものである。
古来有名な、作者不明の「死刑の宣告」や堀半七の作品(俗に「飛車のエレベータ」などと呼ばれる)の作品が掲載されている。
本書で読み応えのあるのは、久留島喜内(義太)の作品を紹介した章だろう。久留島の作品は『将棋妙案』と『橘仙貼璧』の二書のみという。 大部分が失われているのは惜しいことだ。それにしても『橘仙貼璧』は、何と読むのだろう。「きっせんてんぺき」と読むのだろうか。
本書の第190番は橘二叟「荒鷲の図」、第191番は渡辺進の「ハーゲン・クロイツ」である。どちらも昭和 13 年(1938 年)の朝日新聞に発表された作品で、 題名に時代を感じる。
書名 | 詰むか詰まざるや |
編者 | 門脇芳雄 |
発行日 | 昭和 53 年(1978 年) 7 月 20 日 初版第1刷 |
発行元 | 平凡社 |
定価 | 円(本体) |
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備考 | 東洋文庫 335、草加市立図書館にて借りて読む |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録> 門脇芳雄(編):続 詰むか詰まざるや