門脇芳雄(編):続 詰むか詰まざるや

作成日 : 2022-11-15
最終更新日 :

概要

「凡例」より引用する:

本書は、さきに刊行された東洋文庫 282 『詰むや詰まざるや』 (三代伊藤宗看『将棋無双』と伊藤看寿『将棋図巧』を収録)の続篇であって、江戸時代から昭和にかけての古典詰将棋から名作二百局を選び、 解説を付け加えたものである。

感想

古来有名な、作者不明の「死刑の宣告」や堀半七の作品(俗に「飛車のエレベータ」などと呼ばれる)の作品が掲載されている。

本書で読み応えのあるのは、久留島喜内(義太)の作品を紹介した章だろう。久留島の作品は『将棋妙案』と『橘仙貼璧』の二書のみという。 大部分が失われているのは惜しいことだ。それにしても『橘仙貼璧』は、何と読むのだろう。「きっせんてんぺき」と読むのだろうか。

本書の第190番は橘二叟「荒鷲の図」、第191番は渡辺進の「ハーゲン・クロイツ」である。どちらも昭和 13 年(1938 年)の朝日新聞に発表された作品で、 題名に時代を感じる。

書誌情報

書名詰むか詰まざるや
編者門脇芳雄
発行日昭和 53 年(1978 年) 7 月 20 日 初版第1刷
発行元平凡社
定価 円(本体)
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備考東洋文庫 335、草加市立図書館にて借りて読む

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