「まえがき」から引用する。
本書では様々な後手の急戦策を紹介した上で、先手の対抗策を示した。
本書で対応している急戦はすべて後手番のもので、右四間飛車、原始棒銀、米長流急戦矢倉、矢倉中飛車、5筋交換型である。 なお、ここでいう「5筋交換型」とは、及川拓馬の「すぐ勝てる!急戦矢倉戦法」で紹介されている「☖5三銀右急戦」と一部重なる。
最近、矢倉が現れる将棋が少ない。というのも、先手番で矢倉を目指した場合、後手番での急戦に手を焼いているからである。ただ、 後手が扱うのは本書で扱う急戦ではなく、たとえば池永天志の「現代矢倉のすべて」で扱っているような急戦策である。
とはいえ、原始棒銀の突破力はものすごい。その例は、たとえば、 「井上慶太の居飛車は棒銀で戦え」などを見ればわかると思う。
現代ではここに出てくるような急戦はお目にかかることは少ないと思うが、矢倉の急戦策をいろいろ知っておくのは勉強になると思う。
書名 | 対急戦矢倉必勝ガイド |
著者 | 金井恒太 |
発行日 | 2010 年 8 月 31 日 初版第一刷 |
発行 | 毎日コミュニケーションズ |
販売 | |
定価 | 1400 円(本体) |
サイズ | |
NDC | 796 |
ISBN | 978-4-8399-3463-7 |
その他 | 川口市立図書館で借りて読む |
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