詰将棋と似ているが、「玉方に持駒制限あり」、「詰上がり攻方駒余り可」という条件をつけた問題をそろえた。
詰上がりに駒余りを許す詰め筋を集めた本には、 同じ著者の「妙手に俗手、駒余りもあり! 実戦詰め筋事典」 (マイナビ将棋文庫) があり、 さらに玉方持ち駒制限ありという制約を加えたものでは、森信雄の「詰ます将棋」がある。 (他にも別のプロ棋士の本で同様の考えで作られた詰将棋集があったが忘れた)。 どちらが先かという詮索をしても仕方がない。ただ、縛りのきつい(伝統ルールの)詰将棋と比べると、自由な分だけ面白い筋が潜んでいるように思う。
なお、宣伝として書かれてはいないが、本書の特色といえるのは、従来の詰将棋では不可とされる手順前後の不定性を許容する立場をとっていることだ (例 居飛車系 第 55 問)。これもまた実戦を意識していると思う。
書名 | 妙手に俗手、駒余り、持ち駒制限もあり!実戦詰め筋事典 レベルアップ編 |
著者 | 本間博 |
発行日 | 2020 年 1 月 31 日 初版第 1 刷 |
発行元 | マイナビ出版 |
定価 | 1240 円(本体) |
サイズ | 文庫本サイズ |
NDC | 796 |
ISBN | 978-4-8399-7125-0 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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