あらきっぺ: 現代振り飛車の絶望、そして希望

作成日 : 2025-03-15
最終更新日 :

概要

「まえがき」から引用する。

(前略)おそらく、将棋は居飛車有利なのだ。しかし、筆者は振り飛車は大いに有力な戦法だと考えている。(中略)本書は、そうした振り飛車の苦悩や可能性について、大いに考察を深めた内容である。 読者の皆様にとって、本書が将棋の知見をより深めるものになれば、著者としては喜ばしい限りだ。

感想

本書の題名から期待する限り、絶望と希望が同等程度あるように思える。しかし実際に本文を読んでみると、 絶望が9割以上あるように思える。本書によれば、振り飛車で一時代を築いた大山康晴が、「(振り飛車は)むしろ、いくらか悪い手」と言っている。 それでも大山が勝利を積み重ねられたのは、独特の勝負術によるものだろう。私はその勝負術をいつか極めたいと思っている。

誤植

p.40 下段右から5行目囲いが未完性なのでは、正しくは《囲いが未完成なので》だろう。

書誌情報

書名 現代振り飛車の絶望、そして希望
著者 あらきっぺ
発行日 2023 年 12 月 31 日 初版第1刷
発行 マイナビ出版
定価 1200 円(本体)
サイズ
NDC 796
ISBN 978-4-8399-8522-6
その他 川口市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi