北浜 健介:脳トレ9手詰

作成日:2010-08-12
最終更新日:

概要

詰将棋の創作と解答の名手である北浜七段が作った、 実戦に役立つ9手詰の詰将棋がちょうど100局掲載されている。 難易度の低いものから高いものへと順番に並べられている。

感想

私が解いたのは第1問から第91問までなので全部は解いていないが、 脳トレの名前にふさわしい難易度だと思う。 なお、私の棋力は初段である。

最初の第1問から第10問までは非常に易しい。いわゆる、詰将棋特有の捨て駒はほとんど登場しない。 しかし、手順や成/不成が正しいことを確認する、という意味での読みは要求される。 「詰む将棋」と「詰将棋」の間あたりである。

第11問以降はだんだん難しくなってくる。このあたりから、解答にたどりつくまでに10分を要する問題が出てくる。 他の芸術的詰将棋と異なるところは、かなり駒取りを意識しているところだろう。 これは、実戦型を標榜する以上、当然のことともいえる。 後半は、10問に1問ぐらい、30分考えてもお手上げの作品も出てくる。 作意が読めても、変化が読めないこともある。 そういうわけで、脳のトレーニングには適切だろう。

ちなみに私がこの本を買ったきっかけは「脳トレ」の3文字だった。 私もミーハーだ。(2010-08-13)

書名脳トレ9手詰
著者北浜 健介
発行日2010年 7月31日
発行元日本将棋連盟
定価1200 円(本体)
サイズ
ISBN978-4-8399-3655-6

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MARUYAMA Satosi