森 信雄:玉探し将棋

作成日 : 2023-08-26
最終更新日 :

概要

まえがきより引用する。

「玉探し将棋は」①詰ます玉を探す②詰手順を考える問題です。

なお、問題として③詰手数を指定することも必須としている。同じ盤面でも、詰め手数が異なればそれぞれ異なる正解がありうる。

感想

[初級・中級]篇では駒落ちの下手側も(時には上手側も)取り上げられるのが面白い。

検討を要する問題

検討を要する問題がいくつかある。詰将棋でいう余詰である。p.073 の問題 058 を引用する。ただし、表示の都合で、成銀、成桂、成香はそれぞれ艮、圭、禾で表示する。

問題 058

p.228 では解答として次の図が掲げられている。

問題 058
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
☗持駒 なし
     
 
       

p.074 では、正解【☖4五玉】とあり、解説は次のとおりである。

☗4三竜まで一手詰。(後略)

実は【☖4五玉】以外にも玉が一手で詰む場所がある。それは☖1一玉である。あまりにもわかりやすい。 詰めるには☗2一竜でも☗2一角成でもいい。

図面

将棋盤の図は CSS を用いて作っている。

書誌情報

書 名 玉探し将棋
著 者 森 信雄
発行日 2023 年 2 月 13 日 初版第 1 刷
発行元 実業之日本社
定 価 1300 円(本体)
サイズ 文庫本サイズ
NDC 796
ISBN 978-4-408-64092-1
その他 越谷市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi