まえがきより引用する。
「玉探し将棋は」①詰ます玉を探す②詰手順を考える問題です。
なお、問題として③詰手数を指定することも必須としている。同じ盤面でも、詰め手数が異なればそれぞれ異なる正解がありうる。
[初級・中級]篇では駒落ちの下手側も(時には上手側も)取り上げられるのが面白い。
検討を要する問題がいくつかある。詰将棋でいう余詰である。p.073 の問題 058 を引用する。ただし、表示の都合で、成銀、成桂、成香はそれぞれ艮、圭、禾で表示する。
p.228 では解答として次の図が掲げられている。
9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | |||
一 | ☗持駒 なし | ||||||||||
角 | 二 | ||||||||||
竜 | 三 | ||||||||||
銀 | 四 | ||||||||||
五 | |||||||||||
馬 | 六 | ||||||||||
歩 | 七 | ||||||||||
八 | |||||||||||
九 |
p.074 では、正解【☖4五玉】とあり、解説は次のとおりである。
☗4三竜まで一手詰。(後略)
実は【☖4五玉】以外にも玉が一手で詰む場所がある。それは☖1一玉である。あまりにもわかりやすい。 詰めるには☗2一竜でも☗2一角成でもいい。
将棋盤の図は CSS を用いて作っている。
書 名 | 玉探し将棋 |
著 者 | 森 信雄 |
発行日 | 2023 年 2 月 13 日 初版第 1 刷 |
発行元 | 実業之日本社 |
定 価 | 1300 円(本体) |
サイズ | 文庫本サイズ |
NDC | 796 |
ISBN | 978-4-408-64092-1 |
その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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