コメント かきおろし編

「果つる地の話」
「タニアの話」
「風の街」 「石蕾の酒」

コメント 再録 およばれ分 編

「灰色の瞳」
「般若」

「雪ふりつむ」 「風の街―月の子―」
「紅彩」 「雨の始まる日」
「皆成」
「木蓮」 「櫻宵闇」 「蒼天」
「皆空」
「窓」
「方舟」

コメント 再録・DBP&懸軍 編

「桜宴」 「ゆらしの」
「天使のいない空」 「鬼なく夜の」 「約束の日
「すべて緑になる日まで」 「風の音がとおくきこえる」 「晴れた日には羽をひろげて」 「鍵をつるした木の噺」
「帰虚来」 「桜の森」 「昼逢魔」 「その如月の…」
「環り谷の噺」 「FIRE AFTER FIRE」
「サイクロン」 「風齢」 「HELDEN」 「えんじゅ」 「神々の庭」
「飛翔」 「ジンバブエ」 「人外魔境」 「若木」 「終着の浜辺」 「白跡」 「鳥葬」 「廃都」 「山猫亭」
 「時 ひらく 中庭」 「“聖夜”」 「(無題…踊る娘)」 「風 におう 荒野」
「踊る姉弟」
「細晶の森」
「方陣」
「青い空・壁」 「風の景色」 
 「『ヴァール』」
「降り立つ者」
「(序詩)」

コメント かきおろし編

「果つる地の話」 /01.4 □作品へ□
 一応、主人公はルークさんながら、闇を吐く男(笑)は鈴木さんであります。
 『聖飢魔 II 』ものとは言いつつ… は〜い、『人間椅子』そのままでしたね、すみません。

 『人間椅子』のアルバム『怪人二十面相』が、聴きこむほどすごくなっていって、その中でも、「芋虫」「屋根裏のねぷた祭り」が、困ったことに耳から離れなくなっちゃった時期がありまして。
 …その、イメージで描いていた話なんですが。その時はもう、書き上げられるまでこのまま頭の中に曲が流れ続けるのか…と思ったほどです。
 それぐらいの曲なんですよぉ〜 ぜひ聴いてみて下さい!

 いえ、別に、本物の鈴木さんが「嫌な」にやにや笑いばかりするわけではないですよ。でもちょっとは、そういうところが…。 
「タニアの話」 /98-99頃 □作品へ□
 ふと、女の子の闘うシーンの映像を思いついてしまい、それを文章で組み立てられてしまった。
 これをきちんと完成させてやるには…と、奥義『聖飢魔II』がらみに持ちんだら、もう止まらずの長編になった。
 完成に至ったものの発表の場がなく、電脳界に光明を求めて、パソコン買って貰ったのであった。

 タニアのこの先は実はまだまだ破天荒ながら、もう書き手がついて行けないだろうね。
「石蕾の酒」 /96-97頃 □作品へ□
 これは、「地獄の皇太子は二度死ぬ」のイメージがそのまま…。曲がルークさんの世界だから、こっちのメインも努めて貰ってちょうどよかったかな。
 石の中の花というのは、多分どこかからネタを持ってきてると思う。錬金術での薔薇だけでもないんだろうなぁ。 
「風の街」 /96-97頃 □作品へ□
 アルバム(大教典)「メフィストフェレスの肖像」が思い切りメタルで、色々と思うところはあるけれどもやはり好きで。
 結婚しての何のの状況大変化の中、どうするアテもなく書いた2作。

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コメント 再録 およばれ分 編

「灰色の瞳」 /Dr.MMC「スーパーMMC20」'92. 8 □作品へ□
 長谷川きよしさん&加藤登紀子さんの曲から、タイトルだけ借りました。
 世代、というか時代も(不死と永遠のはずの彼らにしてもただ長命なだけなのだと)、交代していくものなのです。
「般若」 /あおき しのん「終結宣言-悪魔教に入りませんか・番外編」
                  '90.12
□作品へ□
 「童話」第3弾。叶え主は、「白い奇跡」デーモンさんのイメージそのままで。
 さんざん首までどっぷり浸かっておいて、ある日突然に窒息しそうになってヒステリーおこすのがワタシの習性です。
「風の街―月の子―」 /Dr.MMC「聖しこの夜 II」'90.12 □作品へ□
 月の子は、キング・クリムゾンの曲から借景。夜に踊る雰囲気がいい。こういう、小さな街の、あまりにもな日常の中にいるのもわりと好きです。
 同じタイトルの作があって、慌てて副題をつけました。
「雪ふりつむ」 /Dr.MMC「聖しこの夜 II」'90.12 □作品へ□
 母の育った家の、庭と離れ座敷をモデルに、例によって信者ものの話を。
 ワタシにとってのデーモンさんは、あくまでも寛容なのである。馴れて我慢強くなったのかもしれない。
「雨の始まる日」 /悪魔友の会「裸踊りの道化師」'90. 8 □作品へ□
 これが「風の景色」のモチーフの最終形態。この話が書けただけでもやってて良かったなぁ、と思う作の一つ。
「紅彩」 /悪魔友の会「裸踊りの道化師」'90. 8 □作品へ□
 かなり「X」です。戦場ものは、ほとんどそうだけど。タイトルどおり、「紅」とかのイメージが強い。 
「皆成」 /悪魔友の会「悪魔教に入りませんか FINAL」'90.8 □作品へ□
「童話」第2弾と言えるか・・・  堅苦しい話ですが。このシリーズの題は、仏教用語です。
「蒼天」 /VAW PRODUCTION 90「SIVA」'90. 4 □作品へ□
 VAWさんは、『聖飢魔II』系のところではまるでなく、この本だけの企画。進行なぞ担当し、「テーマはSFで」と依頼。
 主催者様に、サイエンスでもファンタジーでも、略だからセイキマツ・フリークでもいいと言ってウケをとりました。
 
 地球という存在にも、何か妙に未練がある。 
「櫻宵闇」 /VAW PRODUCTION 90「SIVA」'90. 4 □作品へ□
 桜の、闇っぽい雰囲気で書いていた。こういうのに言葉重ね尽くすのは、かなり好き。
「木蓮」 /VAW PRODUCTION 90「SIVA」'90. 4 □作品へ□
 通りすがりの庭の、木蓮の白の花盛りを「壮絶」とつい思ってしまうワタクシであります。
「皆空」 /悪魔友の会「悪魔教に入りませんか vol.7」'89.12 □作品へ□
 これは「童話」でいいのかなぁ。それまでのトーク投稿と、内容的にはあまり変わらないんだけどね。
「窓」 /Dr.MMC「聖しこの夜」'89.12 □作品へ□
 「方舟」と同時期ながら、2作目でライデンさんを絡めると、わりと肩の力が抜けてますね。
「方舟」 /悪魔友の会「胎内回帰の記憶」'89.11 □作品へ□
 小説でのおよばれだし、せっかくだからと初めて本悪魔様の御名を使って書こうとした時の、自分の中でのプレッシャーはもの凄く(笑)、本当に必死で考えて書いた。設定ではなく、展開とかセリフまわしだとかを・・  

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コメント 再録・DBP&懸軍 編

「ゆらしの」 /DBP「あらずもにたり」'92.6 □作品へ□
  「桜宴」の続編として、書いた作です。
 これも、かなり「美唄のイベント」をモデルにしてます。美唄でのミサは、日本舞踊との合体という、他とは別格のもので、憧れまくったんですけど… 遠かった。
 ホテルの便せんのモデルは存在しません。はい。感触としては、書籍用紙に近いでしょうか… て、そんなのまで、気にしませんか…
「桜宴」 /DBP「あらずもにたり」'92.6 □作品へ□
  花、とくに桜の、満開とか花吹雪のイメージがとても好きで、かなりモチーフに使っています。季節になると、どうしても何か作品に仕立てたくなるという…この本は、かなりそれだけの突発本でした。
 花見のイメージは、宮城は船岡の桜並木「一目千本桜」と、同じく仙台の西公園。そして仙台・一番町の街並み、その中の某書店のパーラー…がモデルです。見えないんですけどね、通りの向かいのビルしか(笑)。

 ライデンさんの、笑顔は最高にいいんだけど、何か少し哀しい表情がある気がする時があって。それで、私の書くものでは、よく仲間はずれ役に当たるのでした。
「約束の日」 /DBP「双球半位」'91.12 □作品へ□
 インカの伝承の、生け贄の少女が発見されたのが、この頃だったのかも知れません。
 また、かの地には、「海を渡って白い神が訪れる」という伝説があって。実際に現れた「白い」人は侵略者で、インカは滅びるわけですが。
 ところが男の骨が見つからないから、一部の貴族は逃れて、隠れ住んでいると言われていまして。これは後に否定されましたが。 (実は、インカ人は予想外に小柄で、女性や子供とされていたのがそれだとか何とか)
 …その辺の話を、引っ張ってきています。

 これも、信者物のお説教ですね。失礼しました。で、デーモンさんの場合は、待つ事なく出会うわけです。野営とか何かしてると、向こうから来る。(笑)
「鬼なく夜の」 /DBP「双球半位」'91.12 □作品へ□
 上記「天使のいない空」の続きです。
 鬼っていうのは、異形とか、恐怖の対象の形容で。昔話でいえば、鬼の姿って、異国人ぽいですよね。近世では、表現が許されない、権力への抵抗だとか。

 この話では、「異質な」程度の存在ですが、それに気付いて出かけていくのは、エースさんをおいて他にはない、と思う。(ただ、会って声をかけてやれる、くらいの意味ですよ。ホントに。「会う」「出会う」というのは、直接に限らず、大切な事です。)
  
 昔の貴族の嫡男の勉強というのは、装丁して並べられた、歴代当主の日記を読む事だったらしいです。かび臭い書庫に籠もって。今とあまり変わらない…
「天使のいない空」 /DBP「双球半位」'91.12 □作品へ□
 話はもちろん聖飢魔Uです。
 でも、タイトルと全体のイメージは人間椅子の「遺言状放送」の一節から。で、流れる声に至っては、筋肉少女帯の「僕の宗教へようこそ」でのアリア、それも、ライブでの内田さん(無論、男性)の裏声バージョンだという、鬼畜な借景であります。
 聖Uだけが総てではないという(いえ、あっちこちからパクってすいません)の、顕著な例です。
「鍵をつるした木の噺」 /DBP「適応放散」'91.8 □作品へ□
 まあ… 例によって、説教臭い噺(笑)ですね。鍵というのが何なのか、という…
 これで言えば、同じ鍵がまた自分に使えた時が、成長なのかもしれない。
「晴れた日には羽をひろげて」 /DBP「適応放散」'91.8 □作品へ□
 ブラッドベリの、緑の翼の魔物は、風のない日に洗濯物を付けたロープを持って低空飛行することで、奥さんを喜ばせたんですよね。あの、生活感がけっこう好きで。
 魔物とか妖精とか(萩尾望都さんの昔の作品がまたいい。あれは精霊だけど)、まるきり別世界ではなくて、身近な、人間とも並ぶ種族の一つみたいな感覚でいます。
 この、笑いっぱなしの若い男は、自分でもけっこう気に入っているキャラです。名前すら無いんですけど(笑)
(話が続いていれば、他の某話の主人公の義父にも使い回されたはずの彼…)
「風の音がとおく聞こえる」 /DBP「適応放散」'91.8 □作品へ□
 ラストに一部引用しましたが、プログレバンド「PINK FLOYD」の「ECHOS」の詞から、かなりイメージを拝借しています。空の青、高く浮かぶ鳥の、白い色。地からそれを見る姿…
 アホウドリは、素手で捕まえられるほどに不器用な鳥だから、そういう名が在るのだそうです。羽が長くて、風にのって飛ぶ姿は美しいけれど、飛び立つのと着地が大変らしい。
 別名なら、信天翁、アルバトロス…とサマになるのに(笑)。信天翁は、「RX」の曲でありますね。

 家畜を移動するのはかなり大変なので、川を渡るというのは、この場合は住み慣れた地を捨てるのと同じ意味です。人間にとっても、川は境界線なのだし。
「すべて緑になる日まで」 /DBP「適応放散」'91.8 □作品へ□
 この本の三話は、別れた「彼等」が集合地に向かう途上での出来事、という形です。

 直接の「出会い」だけが、「出会い」ではない。会えないのも待つのも、去るのも別れるのも、それぞれに「出会い」。確かに出会えた人に、会えればそれも「出会い」…真摯でしたねぇ(笑)。
 加えて、静かな終焉を書くのを、目指してもいました。

 NHK辺りで紹介していた頃の、大自然と生命の神秘に満ちたナビブ砂漠を設定に使ってます。けして、千石先生が嬉々としてトカゲを追いかけ掘り起こす、今のナビブではなく(笑)             □ページのトップに戻る□
「その如月の…」 /DBP「そうえん」'91.3 □作品へ□
 東京中の建物を均してしまうと、せいぜい二階ほどにしかならない、という話がありまして。それは戦後間もなくの復興の結果なのだとか、だから総三階建てにすれば人口に対応できるとか、前後が続くのですが。
 そんな方程式みたいな都市造りを語られるのを聞き流した先での、ただのイメージでしょうか。発展というのが荒廃の一つの姿だとして、自然を重ねようとするのは、抵抗なのか感傷なのか…。

 花ふぶきを歩き、回想する。そして、また繰り返す。淡々とした永劫の中の景色。 …このテーマは、もう何度も書いてますね。こだわるのは、きっとしつこい性格の現れでしょう。
「昼逢魔」 /DBP「そうえん」'91.3 □作品へ□
 「有害」/聖飢魔Uの、「ROSA」は、少しばかり重たい感じの曲。魔女にこがれる男の詞がまた、重苦しくていいわけです。
 話の方は、その、魔女の雰囲気だけしか借りてませんが… ちょっと妖しげに。
 「ヨシノブ」君は、デーモンさんの、「世を忍ぶ」仮の姿の仮の名です。「磁場」ってのは、時空の歪みとか次元の狭間とかも言えそうな、混在できる空間のつもりで書いています。
 それの、あっちで悪魔、こっちはヒトだと考えれば、これも説教臭い話です。…あの異形な姿は、活動とプライバシー、つまりは公と私の表現だと思うもので。

 ちなみに、かなりフツーじゃない少年君とカノジョ嬢は、昔の自前キャラ。(笑)
「桜の森」 /DBP「そうえん」'91.3 □作品へ□
 同じく、「好色萬声男」/小暮伝衛門氏(デーモン小暮氏のソロアルバム)から。失礼な事に、同じアルバムの別の曲のタイトルを拝借するという…  (本物の曲の方は、闇っぽい、怪しい感じの詞曲であります。)
 で、これは、漢詩にファンキーな曲をつけた「HALF MOON〜月下独酌〜」の方。

 私には、これの明るいイメージはとても作れないので、設定に詞だけ頂戴して、またも「信者」ものにしてしまいました。…そのまんま、自分の話ですね。やれやれ…
「帰虚来」 /DBP「そうえん」'91.3 □作品へ□
 以後、コピーの個人誌に。「印刷」に伴うあれやこれやを放り出したからこそ、書き続けられたと思う。

 この話は「好色萬声男」/小暮伝衛門氏(デーモン小暮氏のソロアルバム)の、「AQUARIUS〜帰墟〜」のイメージから。
 洋楽に、水に関連するものをと、謡曲「浦島」の詞をつけて歌われてます。女性のコーラスが付いているのだけど、いっちばん高い声が、デーモン氏の裏声だったりするのが、凄い。

 詞曲の雰囲気とか、水の重い感覚を表現するのに、苦労しました。
 筋立ては、かなり甘かった… と反省してます。この頃は、かなりひたすらに、「信者」という存在について考えたり語ろうとしたりしてます。
 …『聖飢魔U』信奉者には、かなり重要な事のはずだったので。「そうえん」はそういうののピークの本でしたね。そして、確か最後の。                                          □ページのトップに戻る□ 
「FIRE AFTER FIRE」 /DBP「RASEN」'90.12 □作品へ□
 これも終末もの。それにしても、いつも同じところに行き着いて「怒って」いるワタクシ… 
 この話での相手は… やはり今ならデーモンさんにイメージが近いかな?
「環り谷の噺」 /DBP「RASEN」'90.12 □作品へ□
 この本は、DBP&懸軍万里での最後の編集本でした。印刷本のラストでもあります。

 ツジツマが合いそうであわなそうな(笑)。人間は個の命が短すぎるために文明の盛衰の単位で繰り返すけれども、この長命すぎる子供の場合は時間系を逆行しているのだろう…くらいに感じて下さい。 
「神々の庭」 /DBP「対自核」'89.11 □作品へ□
 「白い奇蹟」の絵巻は、イメージを限定しないから好きです。ミサのラストに立つライデンさんも好きだな。「楽園」の設定とかは、中国の伝説の「桃源郷」から持ってきてる。〈発行時コメント〉

 「楽園」も、こだわりのあるものの一つです。そして、そこで… こう、望みたい。
「えんじゅ」 /DBP「対自核」'89.11 □作品へ□
 生ギターコーナーで「がんばって」って声援にデーモンさんは「吾輩はいつでもがんばってるぞ」って、即答した、笑ってたけど。デーモンさんだなって、それを言ってしまえるのは。「木」に「鬼」を並べてこう読むんだって、こないだ何かの小説に出てた。〈発行時コメント〉

 「信者の集い」という、一般の「ファンの集い」的なものがありました。その最終の年の仙台での一コマ。
 この話も、かなり春のうららかさの表現にこだわってますが、花が舞うのは「美しい」以上のものがあります。 
「HELDEN」 /DBP「対自核」'89.11 □作品へ□
 デモンマスの日に「何したらいいんだ?」って、貸し出し用CD買って帰ったら、夕刊にデカい見出しで"「ベルリンの壁」消滅"!! 泣いたよ。「何かしなきゃ、何かしなきゃ!」って、それでこの本が唐突に出るのですけども。
 昔、「クリスチアーネ・F」って映画があって、デビッド・ボウイがやってたサントラから、「HEROES」独語版のを拝借しました。ベルリンを考えてた"時"だった。〈発行時コメント〉

 説明。デモンマスは、デーモンさんのお誕生日、意識的にはかなり重要な日でした。また、お仲魔さん達とのせっかくの縁、「色々聴く」機会をつくろうと、懐かしめの定番CDを貸し出す企画を少しばかりやったのでした。
 モチーフに使いまくっている映画は「ベルリン 天使の歌」、ベルリンにも映画そのものにも興味を持っていたからこそ、耐えられた初回の前半(笑)、でもこれがハマる。
 「クリスチアーネ・F」は、西ベルリンの少女の実話で、本も映画もかなり重暗い…もんで、ハマりまくり。まあ、たまたま見つけたサントラに、大好きな曲が使われてた(のに腹を立てた)のが、きっかけではありますが。 
「風齢」 /DBP「対自核」'89.11 □作品へ□
 前の本出してすぐ作った、続きの話です。冒険なんて、ホント健全だわねー あはは〈発行時コメント〉

 その、続きの話の方は割合といい出来だと思っています。この子供は、まだまだ先がありそうだし(笑)
 ワタクシの場合、構成員系キャラに女性が絡む話って、ほとんど有りません。まず、子供。
「サイクロン」 /DBP「対自核」'89.11 □作品へ□
 エースさんにけがさしてごめんね。でも"あれ"を受け取れるのはデーモンさんではないと思っているのね。
じゃあ何なんだってのは、他誌で読みませふ。
 タイトルは「四季」のロックアレンジのアルバムから借景。〈発行時コメント〉

 個人誌4号目のタイトルは、ユーライア・ヒープ「LOOK AT YOURSELF」のすごい邦題を借景。
 「DBP」ではこの本から、突然に構成員氏の名前になってます。小説の雰囲気も変わってきてますね…
「山猫亭」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 宮沢賢治も好きなんですが、その作品のイメージで作りました。
 ラストが自分らしいな、と。やはりこの本が「曲がり角の石」たる所以というか(笑) 頑張るぞ…
「廃都」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 拝啓 デーモン小暮さま
 まだ、わたしはこう思っててもいいですか? きっと"お前次第だ"と返されるのだと、勝手に信じてて構いませんか? そう言ってしまっていいですか? 敬具 〈発行時コメント〉

 この本は、古代遺跡や古い文化をあれこれ使ってます。その昔、NHKで放映された「未来への遺産」シリーズの、ムック本を参考にしました。                                      □ページのトップに戻る□
「鳥葬」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 一つくらい、明るい戦場をかきたかった。何かスカッとしてて… 「北斗の拳」に似てる。〈発行時コメント〉

 明るい、という表現は違うかもしれないけど。終焉の後の、再生とか創造みたいなものを感じるという事です。
「白跡」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 「白い奇跡」は、あのデーモンさんがこういう詞をかくようになったのかと、感慨深い。彼は優しい、厳しいくらいに。でもまだ何分の一も理解してないんだろう。自分の言葉を自分で歌う、それでプロをやっていこうというんだから、案外これは一番ストレートな彼の言葉かもしれないーと、思うようになって来た。〈発行時コメント〉
                                           …恐れ多い事を(笑)

 それは置いといて、この話は、かなりいい出来だと思うし、個人として好きです。
「終着の浜辺」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 「PULSER」というバンドの曲。同じタイトルのSFも有ったかもしれない。〈発行時コメント〉

 小説の方のが、巨人が浜に流れ着く話で、イメージとしてはこちらが近いでしょうか。
 バンドはフランスながら、妙に東洋っぽい…と思ったら全員ベトナムの人だったのでありました。
「若木」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 これが完結できたのは、"もう一つの目"が、今までなかったからだと、わかった。〈発行時コメント〉

 若木を植えるのは、アフリカの習わしで、そういうのを集めた本が面白くて憶えていたと。タマラという名前は、何かを意味する言葉を使ったはずながら…忘れました。
 名前といえは、これのダリアングラウドだとか、他でのデュー・ザ・メイルだとかは、音感だけで作っているんですが、やはり今でもいいなぁ…と思いつつ打つのでした。
「人外魔境」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 魔夜峰夫さんに、こういう話が有った気がする。これも一つの「LOVE FLIGHT」。〈発行時コメント〉
 
 これもルークさんとデーモンさん、ぽい。わかつきめぐみさんも描いてたような気がします。
「ジンバブエ」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 には、こういう遺跡が有る。別の言葉で、語ってみたかったのよー。〈発行時コメント〉

 どれが誰の言葉なのか判らないので教えて下さいと、これのページのコピーを送ってくれた方がいました。きっと一生懸命に悩んでくれたんでしょう。ちなみに(笑)、上に居るのが登場順に、ルークさんとデーモンさん(後に下に降りる)、座り込むライデンさんにゼノンさんは立ち尽くし、であります。
「飛翔」 /DBP「LOVE FLIGHT」'89.8 □作品へ□
 「LOVE FLIGHT」の後で「怪奇植物」を聴くと、自分の立場が昇格した気がする。〈発行時コメント〉

 デーモンさんの個悪魔本になるのかはともかく、個人誌の第3弾なので、3曲目の作詞作曲の曲名を拝借してます。副題に「CONER STONE」と付けた辺りにも、変化が出ていそうです。

 この詩は、ちょっと雰囲気とリズムがあって、気に入ってます。
 …多分、「LOVE FLIGHT」の、ドラムだけのイメージで書いてたんじゃなかったかと思います…
「風 匂う 荒野」 /DBP「SCHWARZ KASTELL」'89.2 □作品へ□
 まだこの頃は、借景ながらも小説らしい小説を書いていたようですねぇ。
 登場するモデルはデーモンさんとエースさんですが、子供とその父はオリジナルです。
 この話だけだと、自分で再録してても飽きてしまったんですが、続けていればけっこう面白くまとまったのかもしれません。書き続けていられれば、の話ですが(笑)…とか言って、続編が一つあります。
「(無題…踊る娘)」 /DBP「SCHWARZ KASTELL」'89.2 □作品へ□
 この話の雰囲気は、もうかなり「LOVE FLIGHT」してますね。
「“聖夜”」 /DBP「SCHWARZ KASTELL」'89.2 □作品へ□
 いま読んでも、切ない。この時すでに、こんな感情でいたのだろうかと思う。
 「好きでいる」というのは、「応えよう」とするとさらに難しい事なのだという話でした。
「時 ひらく 中庭」 /DBP「SCHWARZ KASTELL」'89.2 □作品へ□
 デーモンさんの個悪魔本の第2弾には、2曲目の作詞作曲の曲名を拝借しました。

 デーモンさんは、やはり軍人がよく似合う。でもワタシの事だから、休暇中の場合がやたらと多かったりする。
 この話にも、その昔の創作時代のネタが入ってまして… ま〜 訪れる「癒しもの」が、実は分身なのだろうといった話でした。
 花を食べる、というのがけっこう気に入ってるのと、あと、官舎と中庭(とネタ)をどう組もうかと苦労したような。でも、この配置って、刑務所、それも独居房と同じような気もしますね。             □ページのトップに戻る□ 
「踊る姉弟」 /DBP「FIRE AFTER FIRE vol.VI」'89.1 □作品へ□
 まあ現実を言えば、双子でもなければ色と若さも逆なんですけどね。でも、こう思うのもいいのではないかと…
 自分では、引力が揺らぐというのが雰囲気があって、けっこう気に入ってます。
 これも、「戦いに行く顔をしていたよ。」で始まる続編が… 途中でぽしゃったまま終わりました。
「細晶の森」 /DBP「FIRE AFTER FIRE vol.V」'88.10 □作品へ□
 「STENLESS NIGHT」がラジオで発表された時、録ったテープを、しばらくはエンドレスにかけまくってました。
 映像が見えるほどの詞や曲というのは、そうそう出会えるものではない。その、聴きまくった曲から詞を剥がすのが、とにかく大変だった記憶があります。  
「方陣」 /DBP「地獄への階段」'88.8 □作品へ□
 「BIG TIME CHANGES」のプロモビデオ(絵巻教典)がとても気に入っていて、設定から何からあらかたパクってます。と言うか、筋までそのまんま… すみません。
 本物ではチェスをさしていますが、ここでは例によって、オリジナルの、似て架空なる多次元ゲームをやらせてしまいました。

 デーモン氏の個悪魔本の個人誌なので、彼の作詞作曲した曲の名をお借りしてました。
 「個悪魔本」とは、特定の悪魔さんを扱った本で、「個人誌」は一人で作った本です…難解(笑)
 この本では、「地獄への階段」全詞を掲載。前例がないらしい、同人誌での使用許可申請手続きにあたり、日本音楽著作権協会の担当のお兄さんは、とても親切に応対して下さいました。
 私は、デーモンさんに著作権使用料を払った事がある、珍しい信者です。確か 200円…
「風の景色」 /懸軍万里pro.「OFF THE BLUE WALL」'88.8 □作品へ□
 ミュージシャンのデビット・ボウイ氏は、徹底する人らしい。誰かに惚れ込めば彼の国に渡り、のめり込んだすえに否定する曲を歌ってみたり、壁を考えるのだと、越境は銃殺の「東西の壁」の、それも東側に住んでみたりする(普通は日帰りに限り、西側の観光客と老人のみ移動できた時代に)のだったそうな。彼のファンとして、その、追求の仕方に妙にのめり込んでしまって。
 あと、この「風の…」の情景にもかなり固執してますけどね。植物なら開花や綿毛、動物なら飛行する蜘蛛だとか巣立ちやら番いやら、たった一日の為に…もしくは、たった一日を待って…というのは少なくない。
 この話は、以前にも描いてたりするんですが、実はこの後にもやっぱり描いてます。固執してるから(笑)。
「青い空・壁」 /DBP「OFF THE BLUE WALL」'88.8 □作品へ□
 まだまだルークさんの印象が「NEVER ENDING DARKNESS」だったの頃の作です。人物のモデルはルークさん、エースさん、ゼノンさんですが… イメージ合うかなぁ?
 「壁」というのは、ワタクシにはかなり長い間、重大なテーマでありました。遮るものだったり、憧れに届くために登るものだったり、たどっても尚そびえ立つものだったり…
 この話の場合は「ピンク・フロイド」版、「僕も壁の中のもう一つのレンガなんだよね〜♪」。うん、やっぱりこれはルークさん向けの話でしたわね。
「『ヴァール』」 /DBP「FIRE AFTER FIRE vol.IV」'88.5 □作品へ□
 その昔TVで、思考型コンピューターが行き着く所まで行って、端末先で動ける分身作って、研究者の奥さんに自分のチップ受胎させて… っていう映画を見ました。
 その昔、思考型コンピューターがやっぱり…で、ロケットに載せて宇宙に放り出しちゃえって事になって、まだ子供のようなものだから騙すつもりが、やっぱり裏切れないわ… って漫画を見ました。
 でも、私の場合はこうなるのでした。思考と感情はまた別物ではあるけれど。

 『ビゼット』ゲームは、オリジナル。多次元オセロというか多面対応型の陣取りゲームというか。自分で気に入ってるので、あちこちで使ってるネタです。
 色彩パネルの表現は、TVアニメの「ボトムズ」(装甲騎兵…だったかな?)でちょこっと出てきていて、凄い気に入りまして。あと、初のOAV(アニメ)の「ダロス」でも似た感じのが少しあってこれも好きだった…のをぱくってます。

 この頃は、まだまだイメージ借りてのキャラクターですが、リオンはライデンさん、アトリューは確か(ははは…忘れた)ルークさんです。
「降り立つ者」 /DBP「FIRE AFTER FIRE vol.III」'88.2 □作品へ□
 その詩に描いていた視覚的なイメージのままに書き連ねた、『聖飢魔II』での初小説です。
 当時いただいた感想は「難しい・漢字が多い・分からないけど凄い」がほとんどでしたが、打ち直してても自分でそう思いました(漢字は少し減らした)。でも、映像が今でも鮮明に浮かぶのが、やはり力借りて為し得た事でしょうか。
 主人公は、やはり力貸してくれた曲の、ルークさんです。                   
「(序詩)」 /DBP「FIRE AFTER FIRE vol.II」'87.12 □作品へ□
 公募&依頼の初の同人誌の扉に使った、『聖飢魔 II 』での初の創作です。
 ルークさんの曲の、「NEVER ENDING DARKNESS」のあまりのプログレさに、一気に惚れ込んで創作に走った記念碑…
 ちなみに、某同人誌即売会に参加したくて制作した「FAF vol. I 」はミサレポの小冊子、それまでの活動が「デーモンさんを中心に聖飢魔 II の 便せんを作る プロジェクト」(これを略してDBP)だから、のめり込み度合いも測れようと言うもの(笑)  
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