「ふ、ふ……ふざけるなー! 普通に漫画描いてて……(白紙2ページ)こんなんなるかー! (最終回ラスト)こんなんなるかー!!」「なります」「ズコー!!」
……まあ、漫画史に残る最終回だとは思いました。いいことかどうかはさておき。
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これこれ、これですよ! 今年の夏コミでどうしても欲しくて、友人に買ってきてもらった、掟破りのセルフパロ本! ましてやその内容が、上月と会長との♀×♀モノッッ! 本当はちょっと前にはすでに手元にあったのですが、ようやく通販でも手に入れられるようになったようなので改めてご紹介。とにかく、おねほしという作品をプレイしており、さらに上月というキャラを好んでおられる人は、迷うことなく入手すべし。
どんな内容かというと、いわば、上月視点で綴られた、お願いお星さまサイドストーリー。上月と会長との中学時代の出会いエピソードや、いつもクールな上月が日ごろどういう視点で回りをみてるか、さらにはどのような欲求・欲望を内に秘めているのか……という具合に、上月マニアの心をこれでもかというほどにくすぐられる内容が盛りだくさんです。
そして、上月の視点からの桜庭生徒会長が実にステキ。この上月と会長とが、どんないきさつで絡むのかは実際に読んでのお楽しみですが、その流れはあくまで、お願いお星さまという作品で語られていた、「人が人を求める」的なテーマにきちんと沿った、おねほしサイドストーリーにふさわしいお話でした。上月うんぬんに関わらず、おねほし好きなら、きっと誰もが楽しめると思います。
ついでに、いわゆる「女の子同士」モノについて考えてみる
>商業ベースではレズ物は書きたくても書けない……
(↑上記紹介ページより引用)
俺は思うのですが、いわゆる、女の子同士の絡みのある行為全般を、「レズ」とか「百合」といった、ある種の先入観を人に抱かせてしまうジャンルに自動的に組み入れられてしまうというのが、どうもいかんのではないかと。商業でレズものを売り出すのが難しいのも、そういう先入観があるからですし。
「レズ」という表現だと、どうしてもAVのジャンルみたいないやらしい響きが出てきますし、「百合」だといくらか生臭さは消えますが、それでもどうしても、禁断の〜みたいなイメージがついて回り、女の子同士の愛情活動全般を示す言葉としては、やや意味の幅が狭いように思うのです。
なんというかこう……レズでも百合でも意味は通じるのですが、この二つの言葉だけで女の子同士モノ全般を示されると、母親にプレステもドリキャスも全部ファミコン呼ばわりされた時のような不快感が。
別に、レズや百合を否定するつもりは全くなく、むしろ俺はそのどちらもよく嗜むのですが、いわゆる「女の子同士」というジャンルには、もっと幅広い可能性があるはずなんですよ。あくまでレズはレズであり、百合は百合であって、それらは、女の子同士モノというジャンル全体の中の一つの流れでしかないはずなんです。例えるならば、サムライという言葉は、日本という国を表すにはもってこいの言葉ですが、しかし、サムライという言葉だけで、日本という国全てを語れるわけではありません。あくまでサムライはサムライ。日本そのものではないのです。しかし悲しいかな、日本人スポーツ選手が海外で活躍したりすると、大抵は「サムライ」と称されてしまう。北海道出身の人が活躍すると、「道産子パワー」などと言われてしまう。分かりやすいし、間違ってるわけではないのですが、なんというかこう、乱暴な言い方じゃないですか。言われる側からしてみれば。
だから、そういう女の子モノ全般を示す、何かいい言葉が出てこないかな、と俺は常々思ってたりするわけですよ。それには結局、たくさん数が出て、もっと一般的なモノになるしかないわけですけれど。例えば、主力選手のほとんどが北海道出身者で占められるウインタースポーツの選手にいちいち道産子と言ったりしないような感じになるしか。