おお、いいノリの曲です。まさにイメージそのまんま。そうそう、こういう雰囲気を求めているわけですよ。来週公開されるというOPムービーが楽しみ。
『とらかぷっ!』のとき、やたらと惹かれたのは、もともとOPムービーを勧められて、それがすごく楽しそうに見えたってのがきっかけだったんですよ。発売してからかなり後で見たんですけれど。ともかく、『とらかぷっ!』のOPムービーは、俺が見た中でもかなり上位にランクインしております。思い入れだけで言ったら1位かも。これで本編が気になってから、ややしばらくプレイできない状態が続きましたから。ともかく、今回にも激期待なのです。
そうなんですよ、俺がプリキュアに惹かれるのも、まさにこういう部分なのですよ。長いこと、そのあたりを色々と考えていたのですが、なかなか上手く言葉にできなかったもので、こちらの論を読ませてもらったときには、思わず「おお、これぞ」とさえ思ったり。
先日の反応を受けて、とらさんも仰ってますが、あの二人はお互いに、かなりの部分ですれ違っているんですよね。ほのかはむやみに胸襟広げすぎで、なぎさは逆にごく普通の少女らしく、突然でしかも無理矢理できてしまったほのかとの関係に戸惑いを隠せない。でも、そんな障害を乗り越えて、そこに友情というか絆のようなものが作られることこそが、プリキュアというシリーズに求める最も大きなところなわけです。
で、そのあたりを要素ごとに細かく検討・分析されているのがこちら。プリキュアに深くハマりつつある人には、こちらで言われていることは、是非とも押さえておくべき観点だと俺は思うのです。
(同論より引用)
このふたりは「私はどう思うか」と「相手がどう思うか」の優先順位がまったく逆で、このようなキャラクター表現のコンストラストは実に素晴らしいと思います。
そう、まさにこの部分こそ、プリキュアの魅力そのものだと思うのです。
そして、この二人のすれ違いを演出するための、ほのかの幼馴染みがなぎさの憧れの人……という設定が、また実に絶妙だと思います。二人とも基本的にすごくいい子なので、よほどのことでもない限り、ケンカのような対立は生じません。でも、そういう思春期の恋愛といった部分からなら、その対立を引き起こすことが可能なのです。それも、ふたりの内面の弱さをそれぞれに生かした形で。要するに、来週のお話そのものなわけですが、これは本当に上手いなあ、と。
上手いといえば、あの宇宙生物二匹のラブラブっぷりもまた、あの二人の距離感を調節するのに、大いに役立ってますね。特に、このあいだのピーサード昇天の回などは、それが実によく用いられていました。
とまあ、プリキュアという作品は、ぱっと見ではわりと普通の、悪と戦うだけのヒロイン作品のようにも見えますが、その実、非常におもしろいテーマがびっしりと詰まっているなあ、と俺は感じずにはいられません。なんだかんだ言って、毎回すごく楽しみです。一話一話の面白さでいえば、それほどでもないんですが、とにかくあの二人の絆がどうなっていくかという観点を持つだけで、その面白さが何倍にもなると思います。百合というよりは、もっと単純な、少女の成長という意味での。
(補足)ちょうど、『ダイヤモンド三菱』さんでも同じく触れられてますね。うんうん、まさにまさに。「雨降って地固まる」こそ来週に期待したいところですね。