近所の書店にてその表紙を発見。はやる気持ちを押さえきれず、手にとって数ページめくってみたところ、とんでもない挿絵(p.59)を目の当たりにして思わず悶絶。俺の妄想ほぼその通りのエロぶりを発揮しておられるではないですか! 危うく書店という公の場で、大上段の構えを取るところでした。局部が。今月のラブやんの如く。くそっ、心の底からエロ娘め。
何とか己を押さえつつ購入。帰宅し、色々なことをしつつ一通り読んだわけですが、その内容はというと、俺が昨年6月より主張し続けてきた事柄を、そっくりそのまま証明してくださっているかのような感じでした。ぶっちゃけた話、「ナズナはエロい」という事実を、小説一冊そのまま費やして描いたというか。
思っていたとおり、オレポケSAGAという言葉がしっくり来るとでも言いましょうか。二人がどんな状態なのかを端的に表した文章を引用します。
「ゴム、まだある?」
「……あと2枚」
こいつら、受験生なのに。 ……いや、受験生だからか? まあともかく、ナズナと結ばれた場合の後日談としては、良い内容だったと思います。俺の期待通り、肉欲に忠実な二人と成り果てておりましたし。でも、受験があるから、猿なばかりでも居られないわけで(上で引用した台詞とて、そのあたりをきちんと考慮しているのです)。といっても、そういう縛りがあると、ますます燃えるという憎い状況まで用意されておりまして。
あ、あと、上の引用文で誤解を招くといけないので、一応説明しておきますが、全部が全部律儀に避妊しているわけではないので。具体的に言うと、最初見て思わず悶絶した、p.59のシーン。あれは――なんというか、ND(専門用語の頭文字2語)スキーの俺からしても極めて理想的な描写というか、ぶっちゃけた話、俺の愛刀が問答無用で大上段の構えを取りました。自宅でですけれど。一応。そうだよなあ、このナズナってのは、ああいうことをいかにもしそうだよなあ、とも。これからしばらく、永久就職という言葉を目の当たりにするたび、大上段の構えを取ってしまうかも知れません。パブロフの犬のように。
まあ、ここに限らず、全般的に極めてエロい内容が盛りだくさんなわけです。エロ文章の比率的には恵留編とそう代わらないはずなのに、どうしてここまでエロいのかというと、理由はたった一つ。ナズナだから。とにかく、大満足でした。気になる方は、とりあえず書店でぱらぱらとページをめくってみるべし。俺の言わんとしていることが、一目で分かるはずなので。武田氏はもちろん、著者の神尾丈治氏もグッジョブ!(意訳:素敵なエロをありがとう)でした。
エロというだけではなく、
今回のナズナ編は、本編後のエピソードとしても、なかなかに良いお話でした。それは、オレポケ本編と同じく、特筆すべきストーリーというわけではないんですが、あの世界に、ひとかたならぬ思い入れがある身からすると、この巻のように、進学や、卒業といったキャラの未来がきちんと描かれるというのは、とても嬉しいことでもあるのです。
本当は、ファンディスクか何かの類にこそ、そういう内容を期待していたのですが、今回の巻で、そのあたりの欲求がわりと満たされてしまったなあという気さえします。ナズナエロ盛りだくさんというだけでなく、そういう観点からも、この巻の内容は嬉しかったなあ。
恵留編もそうでしたが、このオレポケノベルシリーズは、単にゲーム本編の内容をなぞったものではなく、むしろ本編のストーリーを補完するという形で徹底されていて、すごく好感が持てました。原作をプレイしている人間が読んで嬉しい内容というのが実に良い。エロゲのノベライズをそれほど多く読んでいるわけではないけれど、こういう形のノベルがもっと出てくれたらなあ、としみじみ思います。まあ、色々と難しいのだろうけど。
3巻は短編集になるのですな。例の投票であがっていたタイトルがいくつも……って、
・ユーキ編
「妊娠疑惑」
よりにもよってこれを選ぶか! 英雄決定。心酔いたします。他にもすず編とか(「茂造は見ていた!」って、何を見られるんだ何を)、3巻は微妙に幼女傾向かと思いきゃ、桐子&みのりんで巨乳分もしっかりカバーできるというわけです。そしてちんまい分も補給可能。ちょっとタイトルが多すぎて、話が薄くなるんじゃないかと心配ですが、それでも個々のタイトルはどれも興味を引かれるものばかり。興味だけでなく性欲も。みのりん、弟絡みかよ! 素敵な想像が行えます。
そして悲しいことに、メインヒロインである円&サッキーには出番なし。円はちょっぴりナズナ編でフォローされていたからまだいいとしても、サッキーは哀れ。眼鏡というだけでかくも迫害されるのか。そしてどういうわけか俺自身も、「?編」がサッキー話であるとはとても思えないのです。たぶん、ありか先輩かころねちゃん話ではないかと。フォロー不可。いとあはれ。