――「ムエタイ」。板垣漫画の洗礼を受けた俺たちにとっては、ある種呪われた運命を与えられた格闘技。
……しかし。この映画なら。この作品ならあるいは、その呪いのような印象を断ち切らせることができるのではなかろうか――?
少林サッカー系のいかにもステキ系なイメージを漂わすflash。しかし、主演俳優が微妙にサムワン海王に似ているっぽいのが気になるところ。しかし、この全体的な力強さは、そんな不安材料を軽く打ち消します。願わくばこの作品が、ムエタイに纏わりつく「噛ませ犬」のイメージを少しでも払拭してくれることを祈りつつ、期待。
チーム紹介ページはもちろんのこと、さらには先日公開されたデモムービーの1分ちょっとの部分の演出などから分かるとおり、この作品の翼ネタリスペクト具合は、なかなかにステキなことになっております(ましてやこれに、みさくら風味が加わるという混沌!)。
しかも、その萌え化する範囲が、ただ南葛やら東邦やらのメジャーどころにとどまらず、俺の愛してやまないテクモ版(FC、SFCでリリースされたゲーム版1〜5までを指す)のテイストを、ふんだんに取り入れてくれているのが嬉しい限り。
たとえば中国チーム。翼で中国というと、どうしてもあの陽一ワールドにおける最狂級のステキ必殺シュート、反動蹴速迅砲の人の方を連想してしまいますが、まじれすの中国チームはそれではなく、双子の姉妹とル(?)という、いかにもゲーム版のリ・ハンネ&リ・バンクンと、蹴り技だけで敵のシュートを防ぐ中国拳法キーパー(その名も「らいざんきゃく」)・ルーくんを思い出させる面々です。なんていうか、俺を喜死させる気ですか。
よく見ればアメリカチームにゲルティス(キーパーマシン。翼世界最強インパクトの必殺技の持ち主)がいたりしますが、しかしこのアメリカチーム、ミハエル(3から出てきた変態)っぽい奴だけならわりとすぐに考えつけそうなものではありますけれど、テクモ版4に登場したラフプレイMFキャプテン、ジャックくんをオマったキャラまで登場させるあたり、みりすスタッフの本物具合が窺い知れます。こんなマイナーキャラ、よく用いた。偉すぎです。ふらのの小田くんあたりで喜んでいる場合じゃありません。
……しかし、屋台チーム「TRAVEL CROW」の元ネタだけ、さっぱりわかりません。もしや、翼ネタではない? 分かる方もしおりましたら、情報求む。
ところで、まじれすのキャラで今のところ一番気に入ってるのは、修哲トリオこと「BLACK BREATH」の滝(ライン際のドリブル)。まさかあの出っ歯という、どうやっても萌え化しようもない特徴を、八重歯というステキ要素に萌えコンバートしてしまうとは。
<キャプテン翼関連リンク(テクモ寄り)>
・「キャプテン翼」選手名鑑(無題)
文字通り、キャプテン翼に登場するキャラを、テクモ版を中心に集めた素晴らしいリスト。昔ゲームをプレイしたけどほとんど忘れてるという人はこちらでチェックするのも吉。