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July 13, 2005. Wed.
ロンドン同時多発テロ雑感
忙しさにかまけて日記を書かなかった間に、すさまじいことが起きました(もっとも、私が何も書かなくても地球は回り続けるのですが(^^;)。
私は7日、仕事帰りに携帯電話の速報でこのロンドンのニュースを知り、帰宅してからしばらくBBCを見続けておりました。
日本のワイドショー化された報道と違い、ロンドン市警およびイギリスメディアの冷静な対処には、正直感心いたしました。
……まあ、それだけ世界がテロに慣れっこになったせいなのかもしれませんが。

それにしても、911以降、ヴィリリオの指摘するように今日は「第一次世界内戦」の状況なのでしょう。
グローバル化された資本による、世界の一元化(それは、経済だけではなく、文化、社会的なコンテクストも含みます)傾向と、それに対する「反作用」としてのテロリズムと……。
いや、こんな陳腐な表現は、この背景にある憎悪と、もちろん亡くなった方々のかけがえのない人生の重みにはふさわしくないのでしょうが……。

ちなみに、JMMに寄稿した冷泉彰彦氏のコラムによれば、911以降の主たるテロ事件は以下の通り。

2002年10月12日、バリ島の爆弾テロ事件(死者202名)。
2003年11月15,20日、イスタンブールの連続爆弾事件(死者計約60名)。
2004年3月11日マドリッドの通勤電車爆破事件(死者191名)。

異常だと思うのです。
何を今更と思われるかもしれませんが、敢えて異常だ、と言いたいのです。
もちろんこれらの背景には、経済、文化、社会、政治、そして宗教とさまざまな憎悪の連鎖が存していることを「理解」はできます。
これら「以前」にアフガンが、湾岸が、もっと前にはベトナムが、アルジェリアがあることも知ってはおります。
でも。
こんな風に、「日常」と「戦場」が地続きになり、そしてそのことに誰もが慣れていくこと、これは異常以外の何者でもありません。
そして。
95年の地下鉄サリン事件が、こうした無差別テロ開始の幕を引いたにもかかわらず(そしてその「当事者」であったにもかかわらず)、あれを特殊な団体が起こした特異な事件として「忘却」している日本の現状にも、うすら寒いものを感じます……。



July 5, 2005. Tue. くもり
エコロジストのみなさん、ブッディストのみなさん、ジャイナ教徒のみなさん、ごめんなさい。
相変わらず、むしむしした天候のつづく今日この頃ですね〜。
私は相変わらず、バイト→大学の図書館→研究書庫→雑誌書庫→帰りというループの中をぐるぐる回っております。
今日は、Z.Baumanの“Wasted Lives”と、F.Jamesonの“The Ideologies of Theory Essays”を読んでおりました。
ええ、おりました。
健やかで優雅な時を過ごしていたはずなんですが。
……ゴッキのブリブリがっ☆

☆◎△*■!?〇▼+○!!!!!!!!!!!!!

……瞬殺しました。
………なかったことにしたいというか、何もなかった、何もなかった、なにもなかったなにもなかったことにしたいというかなにもなか(以下繰り返す……)。



The world in this trivial DIARY:
nothing is new under the sun





                            
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