HOME

January 15, 2005. Sat. 晴れ
論争(?)
私の勤務先の一つである専門学校にて。
過日、同僚の講師(男性)の方が結婚しました。
かなり年下のお相手だったのですが、その話になって。
……同僚の間で、「結婚相手は年上がいいか年下がいいか」論争(?)になりました。

ちなみに。
その場にいたのは、私を除いて全員男性ばっかりなんですが……。
なぜか既婚者は全員、「奥様は年上女性」ばかりでした。
そこの専門学校は、私を含めて大学院の博士後期過程生ばかり、ほとんどの人が大学の非常勤講師をやりながらのバイトです。
で。
異口同音におっしゃるのです。
「年上のほうが絶対いい」
「しっかりしてるし、尊敬できるし。やっぱり人生を一緒に歩む相手は尊敬できるところがないと」
「というか、ずっと自分のためだけに待っていられても気が重いから、専業主婦志望は困る」
「やっぱり仕事を持っていて、自分の人生の目標をきちんと持っている女性がいい」
云々。
……いえ、かなり簡略化して書いていますが、世のフェミニズム運動家の方々が、泣いて喜びそうな若手男性研究者の発言ばかりでした。
でも。
「若い女の子というのは、自分で自分の将来を切り開こうという意志がなく、ひたすら男に寄りかかって生きていこうとするのが多くてけしからん」
というような見解が出てくるのも(気持ちは分かるのですが)、今日の経済社会状況を鑑みれば仕方ないような気もするのです……。

聞かれました。
「サハラさんだって、やっぱり仕事を認めてくれる相手がいいでしょ?」

はい。
その通りなんですが。
そして、その通りな(というかそれ以上に研究にキビシイような)相手と結婚してしまったのですが。
でも。
……私は、自分にとって良い相手が必ずしも他人に当てはまるとは思えないのです。
また。
私も(一応)女なんで、女性が相手を選ぶ観点も分かるものですから、少々うがった見方をしてしまうんですよね。
よくよくお話を聞くと、同僚の奥様方は新聞記者だったり大学教員だったりと、バリバリお仕事をしている方ばかり。
まあ、それくらいの女性でないと、将来が不安な大学院生となんて結婚しようとは思わないかもですね〜(^^;。
もちろん私が言うのもなんですが、同僚の講師の方々はみな優秀で(自分の好みかどうかの問題はさておき(^^;)それなりに素敵な方ばかりです。
彼らの良さを理解し、彼らの知識を理解し、彼らの置かれた現状を理解し、すべてを満たして「家族」になって一緒に生きていこうなんて、そりゃあ優秀で度量の深い女性にきまっています(^^;。

でも。
やっぱり今日の日本では、男性と女性の賃金格差は厳然としてあります。
建前上は平等でも、就職の入り口での差別もあり、また昇進等についての実質的な不平等も改善されてはいません。
このような雇用情勢下、女性は公務員や特殊専門職でないかぎり終身雇用が難しいのが現状です。
……努力に見合った雇用が難しい以上、結婚相手の収入や社会的身分を気にするのは当然とも言えるのでは(汗)?

利害と理想の差、これについて経済学はどのように説明をつけるのでしょうか。
最近、それに少々興味があります(^^;。

ちなみに。
同僚のS先生は、奥様が中国人の教員の方だったのですが。
「年上って頼りがいがありますよ〜! だって、子どものとき文化大革命も経験してるし、学生のときには天安門事件に遭ってますからね〜! 肝が座ってていいですよ!」
とおっしゃっていましたが。
それって。
……年上とかそういうカテゴリーの問題ではないような気がするのでは、と思ったのですが……(^^;。



January 10, 2005. Mon. 晴れ
オシゴト……。
年明け第一番目の仕事は、某女子大での講義でした。
時間的に厳しくて大雑把な説明しか出来ず、ああ、もっともっといろいろとそれぞれの哲学者についてのヨモヤマ話したい……(じだじだ)と思いつつ、引き上げてまいりました。

しみじみ思ったのですが。
……女子大って、何だかとても落ち着きますね〜(^^;。
私はず〜っと共学育ちで、学部も大学院も男の子が多数を占める環境にいたのですが。
しかし、それらに比して。
女子大は学生はもちろん、職員の方も女性が多くって居心地が良いです。
まあ、普段いる環境が男の人ばかり、というか、ぶっちゃけ「通常の」社会は男のために出来ているのよね〜、としみじみ思いますね〜、こういう環境との対比では(^^;。



January 7, 2005. Fri. 晴れ
遅まきながら、あけましておめでとうございます(^^;。
メールでお年賀下さったみなさま、返事が遅くて申し訳ありません。
夫の実家で正月を過ごして参りました。
え〜、冬行くのは初めてだったのですが。
生まれて始めて、雪に埋もれました(涙)。
雪かきを手伝っておりまして……、片足ずっぽりと……。

東京に戻ってきてから、
「普通にアスファルトの道を歩けるって、便利だな〜」
と、しみじみ思った次第です。

それでは、こちらにお運びの皆様には、本年のご多幸を心よりお祈り申し上げます(^^;。


The world in this trivial DIARY:
nothing is new under the sun





                     
過去の日記
2003 5月(前半) 5月(後半) 6月(前半) 6月(後半) 7月(前半) 7月(後半) 8月(前半) 8月(後半)
9月(前半) 9月(後半) 10月(前半) 10月(後半) 11月(前半) 11月(後半) 12月(前半) 12月(後半)
2004 1月(前半) 1月(後半) 2月(前半) 2月(後半) 3月(前半) 3月(後半) 4月(前半) 4月(後半)
5月(前半) 5月(後半) 6月(前半) 6月(後半) 7月(前半) 7月(後半) 8月(前半) 8月(後半)
9月(前半) 9月(後半) 10月(前半) 10月(後半) 11月(前半) 11月(後半) 12月(前半) 12月(後半)