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May 31, 2004. Mon. 晴れ
キキマチガイ…。
夫が何かの話で、ふいに「ツシマが…」というので、私は、
「あ〜、1875年にロシアとの条約で、樺太と交換でと日本領になった列島ね? 1945年に、旧ソ連がヤルタ会談の対日秘密協定に基づいて、サハリン州に編入しちゃった場所でしょ(←以前、予備校で世界史も教えておりました)?」
と言ったところ。
彼に、
「……それは千島(ちしま)だ! 俺が言っているのは長崎県の対馬(つしま)ッ!」
と、怒られました(音は似ていますが、南北逆ですね…)。

暑いせいでしょうか?
……我ながら、長々としたボケをかましてしまいました……(涙)。



May 30, 2004. Sun. 晴れ
お知らせです
え〜、昨日書くつもりが、忘れてました(汗)。
本日30日、午後3時くらいまで本サイトで借りているBBSが、点検で非表示になってます。
もし、閲覧したり書き込もうとしたりして、入れなかった方がいらっしゃったらゴメンナサイ。
それにしても。
東京はここのところ、連日暑いです……(ふぅ)。



May 29, 2004. Sat. 晴れ
……悩……。
何だか接続環境が不調です……(涙)。
今も、二回接続に失敗しまして、三回目にようやくつながりました(とほほ)。
一昨日くらいから、ネットをやっているとレスポンスが変なんですよ。
BBSに書き込みものなんかをすると、露骨におかしいです。
ストレスがたまりますね〜。サクサク動いてくれないと。
いや、とくに仕事で必要な資料のPDFをダウンロードするときなんて、環境悪化は命取りですし(涙)。
困ったなぁ……。
調べているんですが、とくに悪いところはみつかりません。

ハッ。
まさか。
……これが噂の、ソ○ータイマーなの、バービィ(←愛用のバイヲの名前です)!?
ついに、ついに私にはマキコ(←愛用の青白Macの名前です)しかいなくなってしまったのっ(涙)!
あああああ、某お方から布教されて、夫に隠れて「fate」やりたいな〜♪、という野望を抱いていたからいけないのかしら(汗)?

……バービィ、しっかりして、バービィっ(涙)!
バービィ「……不潔です、18禁ゲームなんて!」
ああ、違うのよ、バービィ。乙女のみなさんに大人気の、面白いノベルゲーらしいのよ(おろおろ)。
バービィ「何だか私、具合も悪いですし……、しばらく、学術研究以外のことに使わないでいただけますか?」
で、でもね、バービィ。ゲームは私の心の友なのよ……。
バービィ「でしたら……遊びはそちらの青い方でやっていただけますか(くす☆)?」
マキコ「……………いいわよ。ヴァーチャルPCでも積んで、ゲームだろうがなんだろうがやりゃあいいじゃないのよッ!」
バービィ「無駄な手間がかかる方は、大変ですよねぇ(くすくすくす☆)?」
マキコ「っか〜〜〜〜〜! ムカつくっ! ムカつくわっ! この紫女ッ!」

はぁ。
中途半端な二刀流は、大変ですね〜(^^;。



May 28, 2004. Fri. 晴れ
リンク先一件、追加いたしました♪
と言うわけで、よろしければリンク部屋をご確認ください。
素敵なイラストや漫画、SSも置かれているサイト様です。
色使いが丁寧で、王道ファンタジー風味なイラストが目に優しいのです♪

……や〜、絵の描ける方ってホント、羨ましいですね〜(しみじみ)。
素敵イラストサイト様を見るたびに、そう思いますわ〜。
本日は、一日がかりで講義用の資料を作っていたのですが。
「ここらで一つ、図表に花を添えるべく簡単なイラストを!」
と思い。
思いたったのはいいのですが。
格闘すること3時間。
……挫折しました(涙)。いえ、そんな暇があったら本文を書けよってな感じなんですが。
………え、絵心とかそういうものって、どこに落ちているんでしょうね(汗)?



May 27, 2004. Thu. 晴れ
あつはなついですね(←まだ春のはずなんですが)☆
ここ数日、暑くなった上雨模様でじとっとしているせいでしょうか。
夫の体調が悪そうです。まだ本格的に暑くはないので、それほどではないのですが……。
ちなみに彼は、梅雨と東京の夏が苦手な北国出身者です。
そういえば。
以前、陽炎揺らめくような猛暑の折。
……暑さのあまり机の上につっぷして、ぐったりしていた彼を見て。そのあまりのぐったりぶりに。
「そんなに暑いですか?」
と尋ねたところ。
彼は、顔だけこっちに向けて(エネルギー省力中なんでしょう…)、
「……君は、俺が北緯40度以北から来た人間だということを、ときどき忘れるようだな?」
と言ったきり、またぐったりしておりました。
その様子は。
……さながら夏場の上野動物園の白熊でした。

彼は暑さも苦手なんですが、ゴキブリも苦手です。
上京するまで、ほとんど見たことがなかったからだそうです。
少し前、我が家にゴキブリがでたときなどは、私をゴキブリが出没した台所に押し込め、自分はさっさと脱出してドアを閉めてしまい。
「……ヤツを殺るまで出てくるなッ! ここを開けるな〜〜〜〜ッ!」
と、怒鳴っておりました。
……ええ、倒しましたよ。
しかし、何がそんなに恐いんでしょうねぇ?
別段、噛まれたり刺されたりするわけじゃなし。
まあ、出たらちょっと不潔で嫌だな〜、とは思いますけど(コンバット仕掛けたら、二度と出てこなくなりました)。

で。
そんな彼なんですが、暑さに弱いくせに、どんなに暑くてもほぼ長袖シャツを標準着用です。滅多に半袖を着ません。
なぜかと尋ねたところ。
夏の陽射しに当たると、肌が黒くならずに、ただ赤くなって痛いだけでつらいからだそうです。
たしかに、彼は色が白いです。日本人離れした白さです。性格は人間離れしていますが。
これは、北国育ちという獲得形質によるものなのか、それとも親御さんがカラフト出身(←第二次大戦下、銃弾飛び交う中を北海道まで逃げて来られたとか…)と言う遺伝的特質によるものかは不明です。
ときどき、テレビにロシアの風景が映ると。
「……もしかしたら、俺もロシア人になってたのかもな〜」
と、しみじみ言っております。
国籍って、何でしょうね? ご先祖のお墓なんかもカラフトにあるらしいんですが……。

ちなみに服装の話に戻りますと、彼はかなり暑くなるまで黒ジャケット+黒パンツに白シャツのときが多いです。
何というか。
……変な似合い方をしています(腹黒いからでしょうか?)。
彼はお洒落で着ているのでしょうが。
しかし、先日。
翻訳の仕事で打ち合わせをするため、共訳者の先生を某駅前にてお待ちしていたところ。
改札付近で「葬儀場の案内」をしていた方につかつかと歩み寄られ、無言で会釈されて「葬儀場の地図」を手渡され、そして立ち去られ。
数秒後。
「……俺のは普段着だ……」
と、とても嫌そうにつぶやいていた姿が、印象的でした……。



May 25, 2004. Tue. 晴れ
ドリーム……。
予告どおり(?)昨日の日記は消しました。

昨日から体調を崩して寝込んでいたのですが、久しぶりに長時間寝たら、妙な夢をみました。
他人の夢話なんて面白くもなんともないでしょうが、寝てたので他に書くこともないので(^^;、ご容赦。

私は、巨大ビルのエレベーターに乗っかっているんですよ。
で。
目的地らしき階に降りたら、なぜか学部生のころにバイトしていたカフェテラスで。
当時と寸分違わぬ店長がいて。
「遅刻だ! はやく支度しろ!」
と、言うんですね。
時計を見ると、10時開店の店で、すでに10時10分。
ヤバイ。
と思うんですが、なぜかそこにスーツ姿の夫も現れ、
「すぐ上の階で○○先生の講演会だから、忘れずに聞きに来い」
と、言うんですね。

……あ、これ夢だ。

と思いました。
私は割りと、夢の中で「これは夢」って気がつくことが多いです。
書きかけの小説の続きなんかも、「読む」ことがあります。
プロット云々偉そうなことを書き散らしてはおりますが、実は夢に出てきたのをそのまま使うこともあったりします(汗)。
ここに出している話だと、リリー部屋の「庭園〜」と、「口紅〜」は、丸々夢で見たとおり書いてます(^^;。

で、話は元に戻って。
店は、店長以外はすべて私の知らない人で。
しかも、貸切パーティーなんですよね。
おかげで、テーブルの位置も番号もいつもと違ってぐちゃぐちゃになっていて。おまけに料理はガンガン出てきて、おおわらわ。
その合間を縫って講演会を聞きに行くんですが、どうもその後私は学会報告もある模様で。
カバンには、いつの間にやら報告原稿が詰まっています。
……どうやら、今書いている報告原稿みたいなんですが(^^;。

あ、夢とはいえ、完成原稿あるんだ〜! ラッキー! 読もう!
えへえへ☆
と思ったんですが、店長に「さっさと料理を運べ!」
と言われ、果たせず(涙)。
……目が覚めてしまいました(号泣)。

もうちょっと夢コントロールがうまかったらなぁ。
いや、そういう問題じゃないか(^^;。
しかし、どういう夢なんでしょうね〜。夢判断はよく知らないんですが。
まあ。
忙しすぎて自分がパニックを起こしていることだけは、何となく分かりました(涙)。



May 21, 2004. Fri. 晴れ
これもポストモダン(^^;?
夫が最近、アルヴォ・ペルトにはまっているため、部屋中にずっと「アルボス<樹>」だの、「タブラ・ラサ」だのがかかり続けています。
いわゆる「現代音楽」なんですが(ときどき、こういう小難しいのにはまりますね〜ヤツは……。あ、ちなみに元吹奏楽部です)。
クラシックと大きな違いは、旋律、和声、リズムといった従来曲を形作っていた構成要素から「自由」だという点でしょうか。
とりわけ「アルボス」と言う曲は、同じ構成要素が延々と繰り返されていきます。
それがひたすら水滴が落とされ続けていくような印象で、聞いていて不思議な浮遊感と無常観を覚えます。
アルヴォ・ペルト自身はこの曲について、
「このスコアは一本の樹、ないしは系統樹のイメージを再現しようとつとめたものである。声部が低い場合は、それだけ一層ゆっくりと進行する。――声部が高い場合はその逆。その結果、3層の運動、対比のカノンが生まれ、この3つの層は主題をそれぞれ異なったテンポで奏する」
と述べています。……イメージ、分かるでしょうか?
たしかに、凄い曲です。かけたときのほうが、無音のときよりも「静寂」になるような感覚を覚えます。
タルコフスキーに捧げた曲なのですが……寸分違わずに、ぴったり(^^;。
タルコフスキーとアルヴォ・ペルトが一緒に仕事をしたら、普通に神様が降臨してきそう……。
まあ、CDには1曲の長さが24分近くあるような曲も収められていまして。
……大変ではあります。

しかし。
聞いているうちに、ふと。
「……この音楽、『メガテン』のBGMにしたらいいんじゃないかしら!」
と、思い至り。
やってみたんですよ、「NOCTURNE」(^^;。
……いや〜、変に合います! とくに、カグツチが輝いているシーンなんか、はまりすぎて鳥肌立っちゃいました(笑)!

そうか〜、このゲームは神と悪魔の位相を変転させるコンセプトを内包しているから、これぐらい重々しい曲でも合うのね〜!

と思って悦に入っていたら。
夫に見つかり。
「……おまえは……、俺の買ってきた芸術作品を何だと思ってるんだ……?」
と、怒られました……。



May 20, 2004. Thu.
ヲヤジ対決
学部時代からの友人が、専任の口が決まったということで。
おめでと〜!
ってな話をしていたんですが(ああ、いつも思いますけど、私の友人は類は友を呼ばず(^^;、本当に優秀で人間的にも素晴らしい美人ぞろいです。彼女も色白+睫毛バサバサのエキゾチックな顔立ちの美人さんです☆)。
でも。
……彼女はその美貌に似合わず、中身はゲーマーで、ヲヤジです(気のせいでしょうか? 親友はみんな美人+優秀+負け犬+ゲーマーばっかり……)。

「今、論文でへろへろ〜」
と私が言うと、彼女は。
「ユンケルはどのタイミングで飲む?」
と、言うので。
私が、
「……フッフッフ……、あんた、まだ『液モノ』飲んでるの? 甘いわねぇ……い〜い、ドリンク剤の成分表示をよく比較検討するのよ! 同じ成分を水で溶いただけなのに、錠剤に比べて液モノは費用対効果(コストパフォーマンス)が高い! ……連徹にはね〜、『錠剤湯冷まし(←あ、「人肌冷まし」がいいんですよね〜♪ )飲み』よッ!」
と、語ったところ、
「……あんたには負けたわ……」
と。
私より遥かにヲヤジな彼女に、呆れられました。
いえ。
……彼女の方が、ヲヤジだと思いますよ(どきどき)? ユンケル主義者だし?
でも。
徹夜当たり前の私にとって。
費用対効果を考えた場合、一番いいのは「キューピーコーワゴールド」です!
これを「ハイチオールシー」と二時間おき間隔で飲む!
……王道ですよねぇ?
………ドリンク剤なんて、甘いですよねぇ?
…………ヲヤジですか、私……(汗)?



May 19, 2004. Wed.
キターーーーーー!
絵文字を入れたら、板語のようなタイトルで申し訳ありません(^^;。
さきほど大学図書館からメールが来まして、他大学の図書館に申し込んだ資料のコピーが来たそうです。
やった! 論文に間に合った(涙)! 
ありがとう、図書館員さん! ああ、大好きよ(^^;、お仕事の速い図書館員さんって!
思ったより早かったわ。さすが○○大学!
しかも必要な箇所だけで300円で済みました! ラッキー(^^;。
原書を二冊丸ごと買ったら、この20倍は払わなくちゃいけなかったです。
ビバ図書館!

と思って、調子よく論文を書いていたんですけども。
何やら。
……謎の不整脈が(どがごごご〜ん、と)。数分、真剣に意識が飛びかけ(汗)。
地震かと思いましたが、揺れているのは自分の脳内でした(涙)。いや、倒れている時間はないんですが。
最近、疲れていると、これが起きるんですよね〜。困ったなぁ。
昔は連徹平気だったんですけどね〜、歳かなあ(^^;。



May 18, 2004. Tue.
書評の真似事
先日、今更ながら酒井順子著『負け犬の遠吠え』を読みました。 
……夫と本屋で待ち合わせをしていたところ、ヤツが1時間も遅刻してきたので、その間に、立ち読みで(^^;。 
というわけで、流行の本を読んだことですし(笑)、せっかくなので、以下雑感です。立ち読みでうろ覚えなので印象批判しか出来ておりませんし、あちこち細かいところが間違っているかもしれませんがご容赦ください。 
 
まず、読んでみて逆に不思議に思ったのは、この本の読後感想と称する「声」の多くが、「たしかに私はこの本の分類では『負け犬』かもしれないけれど、ちっとも負けているとは思わない。大きなお世話!」とか、「そうよね、やっぱりまずいわよね、何が何でも結婚して『勝ち犬』にならなくっちゃ!」といった、読者個々人の決意と実感のこもった回答(しかも、反発組か反省(笑)組かどちらか二分法式の)であったことです。 
こうした声が多い原因は、三点挙げられると思うのです。 
 
第一は、この本の著者独特のユーモア感覚溢れる文章の「直接的メッセージ」のみを受け取ってしまい、背後にある「メタメッセージ」を読み解けていない。 
第二は、第一と関連して、ある意味「女性の生き方指南」的「ハウツー本」式な読み方がされてしまっている(あらゆる本が、平坦で一面的な読まれ方をしている現状を反映か?)。 
第三は、そもそもこの本を手にする読者層は、圧倒的に「負け犬」に相当する30代以上の独身女性であり、この「感想」を述べる人々の母体が有意抽出的である(年代、性別をランダムサンプリングして調査したならば、もっと別の「感想」が出てくる可能性がないとは言い切れない(^^;)。 
 
第一、第二の原因は共に、この本が「直接的メッセージ」と「メタメッセージ」が上手く配合されてユーモアたっぷりに書かれているため派生したものでしょう(鮮やかなので、だまされる人が多いのでしょうね(^^;)。 
作者もある程度意図的にやっているとは思うのですが、この本は「負け犬は負けを認めよう!」と煽っておきながらその実、ちっとも負けていないことをメタメッセージとして示しています。それでいながら、何を持って人生の負け組と定義するのかは難しい今日的状況下、「未婚、子ナシ、30代以上は負け犬」とあっさりすっきり定義してしまっている点がまず、天晴れです(笑)。 
この声はどこに源泉があるのかというと、「世間」「常識」といった古くさいものです。翻って、民主教育、男女同権、男女雇用機会均等法、男女共同参画基本法、ジェンダーフリー(←って、最近旗色が悪いですが)といったものが席巻している世の中にあって、このことを敢えて口にするのは、実は大変なことです。 
 
たとえばこれを30代独身女性という「当事者」ではなく、他の属性の方が言ったらどうなるでしょうか? 具体例を挙げてみますと、50代の保守派政治家のオジサンがバーコードの頭を脂でてからせながら、「30歳以上で結婚もせず、子どもも産んでいないような女は負け犬だ!」と言ったり、ハタチになったばかりの、向かうところ敵なしの絶世の美人が、お金持ちでハンサムで非の打ち所のない様な有名人と結婚した暁に、ダイヤの結婚指輪をてからせながら、「30歳過ぎて〜、結婚もしてなくって〜、子どもも産んでなくって〜、そういう人って、『負け犬』ってゆうかぁ?」などと言ったら、みなさん、どうお思いになられるでしょうか(極端な例ばっかり出して申し訳ないのですが)? おそらく、総スカンを食うのではないでしょうか? 
そうです。 
この本は自己諧謔本、ないしは「当事者本」なのです。ある意味、ポップになった『だからあなたも生き抜いて』(←すいません、読んでないんですが、この本)とも申せましょう。 
30歳以上、子ナシ、独身という「プチ地獄」。 
え〜! 「地獄」じゃないわよ、幸せだし(ぶつくさ)、というお姉さま方も大勢いらっしゃることでしょう。私も個人的には賛成です、その意見。 
しかし、「世間」はそうは見てくれない。今日「世間」というものが果たして機能しているかどうかは別ですが(^^;。しかし、どんなに自由と自立を謳歌しても、それらは男性も女性も含めた相互共同性として、好むと好まざるとをかかわらず、べったりと張り付いてくるものなのです。 
う〜ん、「地獄とは他者のことである」(^^;。 
だから、負け犬の皆さんは、共に生き抜きましょう! という本なのです、きっと。 
何をもって? ユーモアという名の白旗をもって!  
これが、この本を包摂する、最大のメタメッセージではないでしょうか(笑)? 
 
また、「負け犬」と称しながら、ここに描かれる女性たちは誰も「負けていない」。これも重要なメタメッセージです。ここに出てくる「負け犬」さんたちは、仕事はできるし美人だし、「愛」だの「人生」だのについて真剣に語れるだけの余裕も教養もあるのです。 
30歳を過ぎて、「愛」だの「恋」だの「人生」だのと言っているような教養も余裕もなく、とくに夢も希望もスキルもなく、結婚をできるあてもなく、日々をただ日銭を稼ぐためだけに費やしている女性は、ここでは問題にはなりません(私見では、私のように一応結婚したけれども、これといって売れるスキルもなく、ひーこら言いながら学費を払ってバイトに追われ、就職も厳しい分野の研究なんかやっている人間こそ、こんな本にサンプルとして出てくるお姉さま方よりよっぽど負け犬のように思うのですが(^^;)。 
その意味でこの本は、社会的にも世間的にも真に「敗者」ないしは「弱者」となってしまっている女性については敢えて触れていないのです。 
まあ、それがこの本が売れた一因でもあり、限界でもあるとは思うのですが(笑)。 
また、そもそも、自己諧謔、ないしは自己戯画化とは自分の立場にべったり埋もれてしまっているのではなく、そこから一歩抜け出して面白がって眺められる知性と高等テクニックとが必要です。 
少々話は逸れますが、酒井順子も含め、近年女性の書き手には本格的なユーモア感覚が備わった人が増えてきたように思います。ナンシー関が亡くなってしまったのが本当に残念ですが、ある意味「無頼」とも言えるほど自己戯画化が上手い書き手が増えてきたように思うのです。 
一昔前のような「生理感覚」だの「情念」だのいったオドロオドロしいものを全面に出すような形ではなく、自己美化によって「一人うっとりナルシス文芸作品」を見せびらかすのでもなく、自分の負の側面を知的に笑い飛ばせる書き手の総数が増えてきたんですよ。これは、面白い傾向だと思うのです。 
なぜなら。 
ユーモア感覚というのは、社会に流布する本音と建て前、理念と現実のずれや差違、歪みといったものを受け止めて、なおかつ笑い飛ばせるような、知的そして精神的基礎体力が必要な作業を経て発揮できるものだからです。 
その意味で、こういった本を「書ける」人たちと、単純に「自分の個人的なこと」とだけ受け止めて反発したり反省したりする人たちの間には、暗くて深い溝があるのでしょう(^^;。 
どうも、日本の国語教育がいけないのか(小説の「読書感想文」なんかも、個人的な実感や経験にひきつけて、情緒豊かに感想を述べると良い点数がもらえますからねぇ……)。それとも女性はまだまだ、真面目な人が多いからなのか。 
とりわけ女性には、この「差異やずれを笑い飛ばす」センスあるいや余裕が乏しい人が多いように思えてなりません。 
私も妹と話していて冗談を言うと「もう、お姉ちゃんはふざけすぎ!」と真面目にに受け止められて眉毛を吊り上げられることが多く、また、講義でも冗談を言うと女子学生さんたちから「もっと真面目に授業をしてください!」と怒られたりしております(涙)。 
いえ。 
……冗談って言ったって、この日記に書いてある程度のことしか言っていないんですけどねぇ。いや、言葉を字面どおり、額面どおりに受け取って「不真面目です!」と怒る人って、圧倒的に女性が多いんですよ。この日記をお読みの皆様の中にも、そんなご感想をお持ちの方もいらっしゃったら申し訳ないのですが(汗)。 

閑話休題。
30歳以上、子ナシ、独身女性を「負け犬」にしている元凶はなにか?
それは、近代社会成立時から通底する文法なのです。
フーコーによれば、近代以降健全で正常な「市民」として承認されるためには、個々人は二つの条件を満たす必要に迫られました。
第一は、当該社会において適合的な労働に参与し(つまり、お天道様に恥ずかしくないお仕事をして)、適正な貨幣を稼ぐことができるかどうか、ということ(つまり、自力で食っていけるか、ということ)。
第二は、当該社会において適合的な形の家庭を営み、子どもを産み育てていくことができるかどうか、ということ。
前者、すなわち賃労働に参与できるか否かは主として男性に課される課題となり、後者、すなわち結婚して子どもを産み育てることができるかどうかは女性に課される課題となりました。
ここから、近代社会成立以降の「ジェンダートラック」(男女の性差による人生コースの差異)が生じてきたのです(近代社会成立以前の伝統社会での家父長制下における女性抑圧の話は、ちょっとまた違うのですが)。
言い換えれば、男性は「どんなにハンサムで女性にモテても、自分で自分の食い扶持が稼げない男はクズ」と言われるようになり、女性は「どんなに仕事ができて美人でも結婚して子どもを産まなきゃ負け犬」と言われるようになる根本要因は、ここにあると申せましょう。

で。
ここまでが近代社会成立期のお話、基礎工事です。
今日の後期資本主義社会で、事態はもっとやっかいなことになっていたり、するんですね〜。
話はちょっとそれますが、日本は現在、ものすごい少子高齢化を迎えています。
「高齢化」を計る指標には二つあり、老齢人口比率(総人口に占める65歳以上人口の比率)と老年人口指数(15〜64歳の生産年齢人口に対する65歳以上人口の指数)とがあるのですが、一般的には前者の老齢人口比率が用いられます。
国連では、老齢人口比率が7%をこえる社会を「高齢化社会」とよび、14%をこえると「高齢社会」と区別して呼び分けています。
したがってこれによれば、日本では1970年に7%を超えて高齢化社会の仲間入りをし、94年に14%をこえ高齢社会に移行したことになります。
すさまじいスピードなんですよ、これ。
たとえば高齢化社会から高齢社会にいたるまでの時間を他の国と比較して見ますと、フランスでは115年、スウェーデンでは85年、アメリカでは75年、旧西ドイツやイギリスでは45年かかっているのに対して、日本ではたった24年しかかかっていません。
この高齢化のスピードに対して、日本の合計特殊出生率(1人の女性が生涯平均何人の子どもを産むかの推計)を見てみますと、2001年は1.33と過去最低でした。日本の場合、静止人口(増減のない人口)を保障する置換水準は2.07で、圧倒的に下回っています。
合計特殊出生率は何を「合計」したかと言いますと、それは「夫婦間出生率」と「婚外子出生率」(要するにシングルマザーから生まれる子どもですね)です。
で。
日本の出生率の特徴は、圧倒的に婚外子出生率が少ない(90年代後半で、たしか1.1前後)ことが挙げられます。
「夫婦間出生率」って、実は1982年以降、そんなに減ってはいないんですよ。最近少なくなったと騒がれてはいますが(^^;。
うんと大まかに言うと、日本人は結婚すると子どもを2人程度産む傾向があり、それはあんまり変わっていませんしシングルマザーもそんなに増えてはいません。
じゃあ、何が少子化の根本原因なのか?
それは、「晩婚化」「非婚化」です。
……ようするに結婚する人たち自体が、減っているんです。
女性には、まだまだ「結婚→出産→子育て」というフルコースがワンセットでのしかかっているという現実もあります。
たとえば、女性の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口の比率。労働力人口は就業意思のある人たちなので、労働力率は労働可能人口のうち働く意思のある人たちの比率ということになります)は、出産・子育てに忙殺される30代前半を「底」とする「M字型カーブ」を描いています。
つまり、女性のみなさんは、近年結婚では退職しませんが、出産・子育ての段階では離職する人が多いんですね。
もちろん、ライフスタイルの選択は個人の裁量に任されるべき問題であり、誰でも彼でも「子どもを産んでも働け」とは言いたくありません(私は、誰でも彼でも「現行の男性並」に滅私奉公して働かなければ成り立たない社会を望みません。個人の生活条件や能力、身体的条件に応じて、能力ベースと必要ベースの双方から見て可能な限り「平等」に財が分配される社会が理想です)。
が。
問題は、「仕事を続けたいのに、周囲の環境や理解が足りなくて辞めざるを得ない」という人たちではないでしょうか?
だから。
仕事を続けたいと思う女性は、「結婚」という段階になった瞬間に「出産→育児→(下手をすると)子どもの進学」辺りまでシュミレートしてしまう傾向はあると思うんですよ。
多分、男性はせいぜい数年スパンでくらいしか考えないことを、女性のほうは最低十年スパンで考えていて。
このギャップは、なかなか埋まらないでしょうね〜(^^;。
このミスマッチが続く限り、少子化に歯止めは効かないんじゃないでしょうか?

さらに。
実は。現在の後期資本主義社会においては、供給が需要を要請すると言う事態が当たり前になっていて。
広告や雑誌は次から次へと様々な商品を宣伝し、需要はマーケティングやCMに喚起されると言う状態にあります。
たとえば、物理的に「着られなくなった」訳でもない去年のお洋服は、「今年の流行に合わない」から「着られない」というファッションの趨勢を見ても明らかなように。
この社会にあっては、浪費が美徳なのです。
いえ、表立って美徳とは言わなくても、「素敵」なこととして日々書き立てられていきます。
今あるものを捨てて、新しくって最新のものを入手するように仕向けること。これを「急速な陳腐化」と言います。
ガルブレイスが「依存効果」と言ったように、私たちは広告や雑誌の喚起する「素敵な香り」につられてふらふらと散財してしまう哀れな消費屋だったりするのです(でも、お買い物って楽しいですよねぇ(^^;)。
同じことは、ライフスタイルについても言い得ます。
「負け犬〜」では、女性誌が煽る「恋愛体質」について批判していましたが、私もこの箇所、概ね賛成です。
「恋愛体質」だと、「結婚(そしてワンセットで生活がついてきます!)」が遠のくんですよ、みなさん!
なぜ、雑誌は「恋愛」を煽るのか?
ゾンバルトが「恋愛と贅沢と資本主義」で喝破したように(?)、恋愛は消費文化のつよ〜い味方だからです(^^;。
そうです。
誰もが手堅く結婚してしまい、家庭外の性活動が厳禁になってしまったら、おそらく日本のGDPは急降下することでしょう(?)。
風俗や売春はおろか婚前交渉も法律で禁止、姦通罪を復活させ、雑誌の恋愛特集も禁止、言外に不倫を奨励するようなオヤジ雑誌(笑)もすべて廃刊!
エンコーも死刑! ナンパも死刑! となったならば、どうなるでしょうか(^^;?
……まあ、予想ではヴィクトリア朝期のイギリスみたいに、闇の売春業界が大盛況になるでしょうね〜。そんでもって、税収にならないブラックマーケットが大にぎわいになる、と。
  ちょっとふざけすぎて、申し訳ありません(ああ、授業でこういう無駄なたとえ話ばっかりするから、真面目な学生さんに怒られるんですねぇ)。
「命短し恋せよ乙女」とは、若さは稀少財であり、最高値で売るべしという標語なのではないか、と疑ってみたくなる今日このごろです(^^;。

「恋愛」は「消費」や「浪費」と仲良しですが、他方「結婚」はどうなのか?
「結婚」は「生活」や「節約」と仲良しですよね(^^;。
  「生活」の厳しさを排除しきった、ハーレクインロマンスのキャラみたいな(←って、実は読んだことないんですが(^^;)男が花束と札束しょってプロポーズしに来るなんてことは、ゼロとは言いませんがまあ滅多にはいないと言って過言ではありません(笑)!
そもそも愛情という紐帯を重視し、親密性とプライバシーを重んじる「友愛家族」が成立したのは近代以降ですし。
そんなことを言ったら、恋愛結婚なんてものも日本の場合は戦後に構築されたイデオロギーでしょう(笑)。
……それなのに素敵に思えますよねぇ、乙女の皆さん。「恋愛」も、そして「ショッピング」も。
でも、短期恋愛の繰り返しは、個人的には人生の肥やしにはなりますが、「負け犬」への王道ですし(^^;。
お買い物のしすぎも、軽い財布を前に涙ぐむことにもなりますよね。
「素敵なものには裏がある」
これが、人類史普遍の命題かもしれませんね(^^;。

最後に。
蛇足ながら、人様の個人的実感について散々書いてしまったので、自分について言うと。
私は自分が結婚する種類の人間とは思っていなかったので、未だに信じられません(^^;。実感が湧きません。
本来ならば、負け犬街道まっしぐらであっただろうと思います。
まあ、人生、不慮の事故みたいなこともありますね(^^;。
もっとも。
他人に食わせてもらえるような人生が訪れると思ったことも一回もありませんし、実際食わせてもらってません(家事も家計も平等負担です。まあ、ケース・バイ・ケースでやってますが……彼の方が料理なんかも上手いです……)。
夫は「社会的・経済的・精神的・学問的に自立していない人間を俺は認めない」という人なので、まあ、私のような特殊専門職を目指す人間には楽と言えば楽ですが、厳しいと言えば厳しいかもですね(^^;。
ただ、しみじみ感慨深く思うのは。
結婚してから「誰でも彼でもから一定量以上好かれなければならない」という、あの女の子にだけ課せられた独特の強迫観念のようなものから自由になっちゃったな〜、ということでしょうか?
ある意味、誰から見られているか分からない「結婚市場のショーケース」に並んでいるという一定の緊張感とでも申しましょうか(笑)。いえ、自分にも「これ」があったとは、びっくりなんですが。
まあ、「これ」を完全に手放したときから、人はオバサンと呼ばれるのでしょうけれども。
しかし、私のような全く結婚する気がなかった人間ですらそうなのですから、他の人たちはもっとキツイのかもしれないですね〜(^^;。



May 17, 2004. Mon. くもり
あ〜(意味不明なサケビ)!
ようやくまとまったか、こいつで行けるか!
と思った論文が、基礎工事部分から瓦解。
くそぅ、やりなおしです(^^;。ガンバリマス。
……どーも最近、常に論文を書く端から夫に横槍を入れられ、欠点を指摘されるためでしょうか?
そして。
私は決定的なまでに、書きながらものを作り上げるタイプの人間だからでしょうか?
口頭で説明するのが下手なんですよね〜(しみじみ)。おかげで書いている段階から怒られてばっかりで、好きなように突っ走れず、不調(涙)。
というわけで、へろへろな日記ですいません(^^;。



May 16, 2004. Sun. くもり
真・女神転生3 NOCTURNE マニアクス プレイ日記
と、いうわけで。
締め切りも何のその(?)。
ついに、墓標の間バトルもオールハイスコアでもって、アマラ深界EDクリアいたしました〜!
以下、感想です。
例によって、ネタバレご注意ください(^^;。

まず、墓標の間バトルなんですが。
プレスターンアイコンに制限がかかっていて、さながらレースゲーのようですね〜。
あるいは、格ゲーのストーリーモードみたいでなかなか楽しかったです。
しかし。
……ある意味、クリティカルが出るか出ないかの運だめしのようなところがありましたね(^^;。
も〜、ひたすらダンテさんに「挑発」させて、主人公のなみへいに「至高の魔弾」撃たせて、メタトロンに「タルカジャ」かけさせて、「煌天の会心」もたせたシヴァに「よたりながらクリティカルヒット」させるという、原始的な手を使っていたような気がいたします。
しかし、ここにきてダンテさん「挑発」ばっかり(楽そう。しかもMP回復してるし)→主人公がHP搾り出して魔弾。

……何でしょうか。どっちが主人公ですか? 僕、ダンテさんの下僕ですか……?

というような感じでした(^^;。
やはり墓標の間の中では、アイコン制限数の極度に少ない、バアル・アバターが鬼でしたね……。
クリティカルが連続で出て倒せないと、2ターン終わった瞬間にハレルを2体呼び出してディアラハンかけられてしまうので、マジできつかったです。
さらに。
実は私、千晶ちゃんに「ワカメ」って名前つけていましたので。
バアル・アバターに変身された後も、「ちくしょうワカメの野郎ふざけやがって! そういや髪型も見事におカッパにしやがって!」と、意味不明な悪態をつきながらの戦いとなっておりました。
しかも。
ようやくバアル・アバターを倒した後。
続く「カツオ」(あ、勇のことです)戦にて。
……魔弾撃ってHPが少なくなっていた主人公に、カツオの「ウソブキ」がヒットして見事に撃沈。

………ノォウゥウウウウウウウウウ〜〜〜〜〜〜〜ッ(涙)!

や〜。
日曜日の朝の4時にこんな脳内絶叫を飛ばしているのは、半径10km圏内に私くらいのような気がします。
大変に気落ちしましたが、何とかリトライして勝ちました。

そんでもって、いよいよラスボス戦なんですが。
カグツチは、以前も戦ったことがあったのであんまり感慨はありませんでしたが。
や〜、ルシファー、久々にラスボスの王道っぽいキャラで良かったです(^^;。
そうなのよ、最近のゲームは、ラスボスは無機質な巨大物体が出てくることが多くって、こういう角だの羽根だのが出た悪魔悪魔したヤツって、意外といないかもね〜(しみじみ)。
と思っていたら。
あの、「初めに闇ありき」での白く反転しているルシファーさんに、思わず吹き出しました(←失礼☆)。
……気合の入ったラスボスよね〜。素敵……。
と思いつつ、ようやく撃沈。

で、ED後の感想なんですが。
あんまりメガテンに詳しくない私の、独断と偏見が混入しておりますので、ご注意(間違っていたら教えてくださりませ(^^;)。
佑子先生(私はサザエと名づけておりましたが……)が「転生」したらしき喪服の淑女にかしずかれた「老人」と、老婆につきそわれた「少年」は、闇の王ルシファーの、異なる二つの側面を象徴したものなのでしょうか?
「少年」は創世を、「老人」は世界の終焉を司る者で、アマラ深界EDは、「神殺し」に行くところで終わった、と解釈したのですが、どうでしょう(^^;。
ラストもなかなかカッコ良かったんですが。
でも、一点。
……ダンテさんはどこに行ってしまわれたのでしょう〜〜〜〜〜(涙)!
私が見落としていただけでしょうか……?
せっかく出てきたんですから、EDにもちょっとは登場していただきたかったですねぇ(^^;。
ノーマルEDだと、出てこられたのでしょうか?
う〜ん。
というわけで、とりあえず、1週目クリアの感想です。
現在、さっそく2週目に入っております(^^;。



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