July 15, 2003. Tue. くもり
相変わらず、
「エターナルアルカディア レジェンド」漬けです。
一昨日は、グラシアの古代都市イベントにたどり着き。
……涙しました。
いや〜、DC版でも泣きましたけど、このイベント。やっぱり、何度見ても……(涙)。
そんな訳で。
現在、私のPCの壁紙は、ギルダー船長です♪
改めてプレイしなおして、しみじみ思うわけですけど。
ギルダー船長って。
……そこはかとなく、ヴェルナーに似てるような(正確には、ヴェルナーを極端にしたような…(^^;)。
何というんでしょうね〜。
伊達者なところとか。
珍しいもの好きなところとか。
器用なところとか。
飄々としているところとか。
まあ、しかしタラシ(ファンのみなさん、ごめんなさいっ!)で、女性のあしらいが上手いところとかは、ちょっと系統が違うかな〜(でも、究極的には、‘どんないい女より、珍しいお宝の方が胸のバクバク感が違う’そうなんですが…)?
ヴェルナーって……、そういうタラシ系キャラとも温度差があるような……(さんざんSSを書いておいてなんですが、微妙なバランスのキャラですよね…。いまだに難しいな〜、と思うキャラなんで、逆に書くのが面白いんですが(^^;)?
ギルダー船長は、やはり空賊の頭だけあって(笑)、ヴェルナーより特技がはっきりしているんで、戦闘では大変に頼りになりますけどね。銃撃の名手ですし、特技を覚えさせれば、防御も完璧ですし♪
まあ、そんなことはさておきまして(笑)。
グラシアを攻略して、一旦休憩しまして。
テレビを見たら、ちょうど、昔のNHK特集をやっていたんですよ。
そうしたら。
……ものすご〜く、ヘビーな番組をやっておりまして……。
今から、12年前の番組なんですけどね。
……奥様が痴呆になられてしまった、とある老夫婦の話を中心に、痴呆症の配偶者を介護するご夫婦のルポをやっていたんですよ。
そのご夫婦は、息子さんがいらっしゃって、母親の介護に疲れた父親を気遣って、息子さんは自分の家に両親を引き取るんです。
息子さんはインタビューにも答えてらっしゃいましたが、とてもしっかりした感じの、優しそうな方です。共働きの奥様も、きちんとした感じの方です。ここまでは、よくある話だと思います。
でも。
とくに、家族間の確執があったとか、そういうのではなかったそうなのですが(このあたりは大変に複雑な問題なので、本当の事情はよく分からないのですが)、それでも、老夫婦の旦那様のほうは、「最後まで妻と二人だけで暮らしたい」と言って、二人で入居できる老人ホームなどの施設を、息子さん夫婦に内緒で探したのだそうです。
……日本のそういった施設のある種の貧困さで、要介護老人というのは、「配偶者と一緒の入居」って、難しいのだそうですね。現在、どのくらい改善されているのかということに関しては、詳細を知らないので申し訳ないのですが。少なくとも当時は、「配偶者も入居する場合は、配偶者自身も重度の疾患を抱えている場合に限る」、というのが普通だったそうです。
これって、何だか普通の「病気」に対する入院の規定みたいですよね。たしかに、病院に入院できるのって、通常は「患者本人」だけですし。
で。
そのご夫婦は、「同居できる施設がない」と言われ、年金を預金から引き下ろして、二人っきりで旅に出るんです。25日間、自分たちが育った故郷の周囲の温泉を転々として、最後には二人で海に身投げして(正確に言うと、奥様のほうは重度の痴呆なので、無理心中なのでしょうか?)しまったんです。
何と言うか。
……老人版、「ベティ・ブルー」みたいな……。
この番組を見ながら、私はしばらくぼたぼた泣いており、翌日バイトだというのに目が腫れて、しばらく氷で冷やさなければならず大変でした(^^;。
いえ。
気の毒だからとか、かわいそうだからとか(まあ、それもありますが…)いうよりは、むしろ、ものすごく腹が立ったんです。
だって、これって、「夫婦単位で入居できる介護施設」が標準的に完備されていたら、それで防げた事態じゃないですか。ずっと一緒に苦労してきたご夫婦が、一番最後の瞬間に、一緒に暮らしたいというごくごくナチュラルな希望が通らないなんて、この国って本当に先進国なのでしょうか?
私は凡庸な合理主義者ですので(^^;。
ミソもクソも一緒に、すべてをお涙ちょうだいなお話に収斂することが、あまり好きではありません。
たとえば、戦争の被害者を丹念に撮ったドキュメンタリーなんかを見ていても、ですね。
この国の番組は、どうも、被害者の方々を悲劇の主人公として扱って、戦争は何てひどいものなんだ! という結論を導き出す場合が多いのですが。
そして、それはそれで間違ったことではなく、戦争の悲惨さや非人道性を強調するのに有効である、とも思うのですが。それでも。
そういうものを見ると、いつも私は、ちょっと待てよ、と思ってしまうんです。
だって、原因は戦争なんです。台風や地震じゃなく、人間が起こしたことなんです。たとえ、個々の被害者である末端の人々は、まるで天災に巻き込まれたように翻弄されたにしても。
人間が起こしたことである以上は、なぜ起こったのか、そして、それを起こさないためには、いかにして政治・経済・軍事的な技術問題を再検討すべきかを、きちんと討議すべきだと思うんですよ。それをしなければ(端に気の毒だとか、ひどい時代だったとか、そういう結論だけでは)、前例に学ぶことって、できないと思うんです。
え〜。
……重々な話ですいませんが(^^;。
経済的な貧乏は問題ですが、しかし、それに勝るとも劣らず、無駄にお金が余っていたバブルの頃に、たとえば福祉施設の拡充や奨学金の充実といったものへ、予算を回しておく発想が貧困であったこの国の感覚の貧乏さを、現在、嘆いております…。
July 11, 2003. Fri. 雨
現在、
あと二十時間以内に仕上げねばならない、論文の直しがあるのですが……出来上がっておりません(涙)。
今週は、師匠に学部ゼミの講義を押し付けられた任されたため、そっちの準備やら、授業の後も質問やら何やらで忙しく、時間的にも精神的にも余裕がなかったんです。
でも。
主たる時間切迫の原因は。
先日購入してしまった。
「エターナルアルカディア レジェンド」
……ですね。
やっぱり。
このゲーム、以前(2000年だったかな?)DCで出ていたゲームだったのですが、今回、GC版で、いろいろと追加イベントつきでリニューアルされたヤツなんですよ。
も〜。
この梅雨空を吹っ飛ばす、爽快感がたまらないRPGです。
世界観は、「空の大航海時代」。その名の通り、ゲームが始まれば、海の代わりに辺り一面、青い空、空、空!
その中を、主人公の海賊ならぬ空賊ヴァイスになって、船で冒険するゲームなんですけどね〜。
とにかく。
カラッとしたゲームです。
いえ、通常、こういうカラッとした冒険ものって、何かと古典的少年ジャンプ風味の冒険と友情の物語になりがちなんですけどね〜。
このゲームに関して言えば。
微妙〜なバランス(笑)で、古典的でありながら、クサくならないというか、逆に新鮮というか、そんな感じなんですよ、全体的に(^^;。
何がいいって、まず主人公のヴァイスがいいです。何があっても凹まない、くさらない、常に前向きなんですが、決して暑苦しくはない(←これは、私にとってポイントです)のが、爽快です♪
事件に巻き込まれて一人で無人島に漂着したときなんかも、淡々とその辺の動物を捕まえて焼いて食べたりして、「結構美味かったな!」とか言っていたりして…(笑)。
淡々と、前向きなんですよ。
……ああ、こういうゲームの主人公って、これでいいんだ〜、と最初にプレイしたときには、しみじみ感心した思い出があります。
何というか。
……結構、私がそのころやっていたRPGの主人公って、中盤〜後半の転換期に、必ずアイデンティティをクライシスって、頭を抱えながら「俺はどうすればいいんだ〜!」ってな手合いが多かった(いや、今でもそうかな…。別にそれが悪いっていうのではないのですが(^^;)ので、この主人公にはびっくりしました。
いえ。
私は個人的に、生命力が強そうな人って好きなんですよね〜、これは男性でも女性でも当てはまるのですが(^^;。
でも、これって、定義が難しいですね、考えたら。
別段、ものすごく腕っ節が強い、とか、頭がきれるとか、そういう「能力」とは、また別ですしね。「身体が丈夫」っていう項目とも、必要十分条件関係にはありませんし(^^;
敢えて言うならば、「全ての物事に、基本的に希望をもって当たっている人」とも言い得るのでしょうか。
こういうキャラって、作るのが難しいですよね〜。下手に作ると、単なる空バカになっちゃいますし(^^;。
ちょっと話は逸れますが。私は、経験不足から来る無垢さって、あんまり価値があるとは思えないんですよ。どうもこの国は、天真爛漫というか、まっさらに無垢なものを尊ぶ傾向があるような気がしてならないのですが。私は、生まれたままの無垢さよりも、様々な経験に耐えてなお輝く人間性を書きたいんです、小説では(^^;。
人間、真価が問われるのは、危機的な状況に置かれたときだと思うから、なんですけどね。
で。
「希望」は「無知」から来るのではなく、その人が持っている「生命力」、すなわち、「生きていることそれ自体や、自分がいる世界への信頼感」から来るんだ、ということをですね〜、このゲームをやっていると、ひしひしと感じたりするんですね、これが(^^;。
まあ、と、いうわけで(どういうわけなんだ、というツッコミは置いておいていただくとして(^^;)。
……面白いです、「エターナルアルカディア レジェンド」
しかし、問題は。
主人公のヴァイスなんですが、CVが関智一なんですよね。
この声優さんって。
……ノルディス君もやっていらっしゃいますよね(何だか、「打たれ弱いキャラ」と、「極端に打たれ強いキャラ」なんで、両極端な感じがまた、面白いんですが(^^;)。
実は、キリリクでノルエリを書くにあたり、アニス時代とのご指定だったので、アニアトをプレイしているうちに、「エリアト時代のノルディスを再確認したい〜!」と思うに至り。エリアトを再プレイしつつ、なものですから。
「やあ、エリー」
……ってのと。
「これで終わりか?」(←ヴァイスが、ザコ敵に勝ったときにポーズをキメて言う台詞です。ワイルドに不敵にキメています)
とか、
「カトラスダーンスッ!」(←ヴァイスの、必殺技です。ワイルドに叫んでいます)
が、現在、同じ声で脳内をぐるぐる回っており……。
私の頭の中は。
……そりゃーもう、大忙しです……(涙)。
July 9, 2003. Wed. くもり
世界名作劇場 〜ヴェル頭巾ちゃん その2〜
洞窟を出たヴェル頭巾ちゃんの後を、ヘルミーナ@オオカミと、イングリド@オオカミは、必死に追いかけました。
「ヴェル頭巾さん! 待ってください〜! もう少しゆっくり歩いてくださいよ〜!?」
イングリド@オオカミは、必死に叫びました。ヘルミーナ@オオカミは言いました。
「バカね、イングリド! あのひねくれたヴェル頭巾さんが、ゆっくり歩いてくださいって言われて、素直に言うことを聞いてくれると思うの?」
イングリド@オオカミは、うなずきました。
「あ、そ、そうよね! でも……、どうしたら、立ち止まってくれるのかしら?」
ヘルミーナ@オオカミは、にやりと不敵に笑いました。
「いい考えがあるわ……。あ! ヴェル頭巾さん! あそこに、とっても珍しい……」
ヴェル頭巾ちゃんは、ん? と言って振り返りました。
「何だ? ……何かあるのか?」
ヘルミーナ@オオカミは言いました。
「……とっても珍しい……キノコ、が……?」
ヴェル頭巾ちゃんは、小さくため息をつくと、無言で踵を返し、すたすたと歩いて行きました。慌てて、イングリド@オオカミも言いました。
「待ってください、ヴェル頭巾さん! 向こうにも、とっても珍しいものが!」
ヴェル頭巾ちゃんは、歩く速度を落とさず言いました。
「……そうか。良かったな。今度は何だ?」
イングリド@オオカミは言いました。
「その……、とっても、珍しい、建物が……?」
ヴェル頭巾ちゃんは、ふん、と言いました。
「何だ、今度は、山小屋かなんかか…?」
ヘルミーナ@オオカミは、イングリド@オオカミの腕を引っ張りました。
「ちょっとイングリド! 当てずっぽうにもほどがあるわよ!」
イングリドは、首を横に振りました。
「でも、ヘルミーナ! あれ、……何?」
「何って何よ、イングリドって……ヴェル頭巾さん、ヴェル頭巾さん! 横、横を見てください!」
ヴェル頭巾は、面倒くさそうに横を見ました。
「いったい何だ……、って、何だあれは!?」
イングリド@オオカミは言いました。
「すご〜い! お菓子の家がありますよ、ヴェル頭巾さん!」
ヴェル頭巾ちゃんは、つぶやきました。
「……話が、ごちゃ混ぜになってるんじゃねぇのか……?」
*
イングリド@オオカミは、にこにこしながら家の軒先に吊り下がっていたビスケットをとりました。
「すご〜い! ヘルミーナ、これ、食べられるのかな……?」
ヘルミーナは慌てて言いました。
「バカね、イングリド! これは何かの罠よ! って、ああ! もう食べてる〜!」
お菓子をパクつきながら、イングリド@オオカミは言いました。
「おいしい〜! これ、すご〜くおいしいわよ、ヘルミーナ!」
ヘルミーナ@オオカミは、思わず言いました。
「え……?そんなに、おいしいの?」
イングリド@オオカミは、お菓子を頬張りながら言いました。
「うん、おいひいわ!」
「……じゃあ、ちょっとだけ……食べてみようかな……?」
二人の少女が、お菓子をしゃくしゃくと食べる音だけがしばらくの間、森の中を響き渡りました。お菓子の家を観察していたヴェル頭巾ちゃんは、ふむ、と言って二人の少女を見ました。
「……たしかに全部食べられる素材で出来ている建物ってのは、珍しいが……って、おい、おまえたち、いつまで食ってるんだ? ……俺はもう行くからな?」
そのとき。
「きゃあああ〜っ! お客さんね! 久しぶり〜! いらっしゃぁ〜い!」
と、満面の笑顔でドアを開けて出てきた人がいました。イングリドは目を丸くしました。
「イルマさん! イルマさんが、魔女のおばあさんなんですね!」
イルマ@魔女は、頬を膨らませました。
「違うわ! おばあさんじゃなくって、魔女のお姉さんよ!」
ヘルミーナは、言いました。
「魔女のおばあさん、ごめんなさい! おいしそうだったんで、つい……、お家をつまみ食いしてしまって……?」
イルマは言いました。
「お・ね・え・さ・ん!」
ヘルミーナは、慌てて言い直しました。
「……ご、ごめんなさい、魔女のお姉さん!」
イルマは首を横に振りました。
「いいのよ〜! それよりも、あたし、すっごく退屈してたの〜! ねぇねぇ、中に入って! お茶も淹れるし、お菓子だったら、好きなだけ食べていいわよ!」
ヴェル頭巾ちゃんは言いました。
「おい、魔女のばあさん……。そんなことを言って、俺たちをつかまえる気じゃねぇだろうな?」
イルマ@魔女は言いました。
「ひっど〜い! 私はただ、話し相手が欲しかっただけなのよ〜!」
そのとき背後から、りんとした声が響いてきました。
「出たな、妖怪め! 成敗してくれる!」
ヴェル頭巾ちゃんたちが、驚いて振り返ると、そこには……。
「シスカさん! どうしたんですか、その格好!?」
イングリド@オオカミが言うと、‘桃’と書かれた鉢巻を締めたその人は、きりりとした笑顔を見せました。
「さあ、私が来たからには大丈夫ですよ! そこのオオカミさんたち! そんなお菓子なんか食べずに、この、ザールブルグ印の特製‘きびだんご'を差し上げますから、私の供になりなさい!」
そう言って、赤い甲冑の腰に下げた袋から、きびだんごを取り出しました。
ヴェル頭巾ちゃんは、深いため息をつきました。
「……話が、本当に、混ざり過ぎだな……?」
〜to be continued?〜
すいません。遊び過ぎですね……(汗)。でも、ふと、「鉢巻をしめた桃太郎姿のシスカさん」が書きたくなっちゃったものですから……(^^;。
当初の予定以上に、話がメチャクチャな方向に広がって来てしまいましたが、嗚呼、ヴェル頭巾ちゃんの運命の行方や如何(笑)!?
July 8, 2003. Tue. くもり
魔都……。
寝違えた首〜肩〜肩甲骨の辺りにかけての痛みが、一向に引きません。相当ひどい寝方をした模様です……。
おかげで、締め切り去って、また今週末に締め切り状態なのですが、長時間パソコンに向かっているのが苦痛で大変です(涙)。
……寝違えたときって、冷やしたほうがいいんでしょうかね? それとも暖めたほうが……?
そう思って、いろいろ検索をかけてみたのですが、対処法は百家争鳴……(かえって分かりません)。
しかも大半は「寝違えの予防には、不自然な寝方を避けて、普段から首の筋肉を鍛えておきましょう」って。
……今、痛いんですぅ〜〜〜(涙)!
まあ、そんな不健康話はさておいて。
先日、久々に秋葉原に行ってきました。
マキコ(私の愛機の青白Macです。G5のご時世ですが、G3です……。ついでに、OSXのご時世ですが、OS9.2.2です。……でも、愛しています。愛しているんですっ! 最近主に使っているのはバイヲのバービィですけど、でも、愛だけはあるんですっ(涙)!)の部品を探しに、と。
電子辞書を探しに、です。
二つとも、実用性を考えた購買予定物です。
とくに、電子辞書は、前々から必要だと思っておりました。パソコンにもいくつか辞書ソフトを入れてはいるのですが、やはり電子辞書は、手軽に持ち歩ける上、立ち上がりのストレスもないですし、翻訳の仕事をするときにも必携ではないか、と考えたからです。
ええ。
……実用性を考えた秋葉原めぐりだったんです。
でも。
なぜ。
数時間後。
……気がつくと、私のカバンにはゲームソフトが3本も入っているのでしょうか(ついでに攻略本も買ってしまいました…)?
「私のバカぁ〜〜〜〜っ!!!!!!」
……いつものごとき、天使サマのご叱責ですね……(どきどき)? でもでもっ! ……安かったんですよ? 全部1本1980円ですよ……? しかもみんな、購入を狙ってたソフトばっかりだし……(汗)?
「○%#÷!? ▲※◇◎×$*:〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
……あ。あまりのことに、天使サマ、暴走ですね……(汗)?
それにしても。
悪魔サンは、大人しいですね?
「……暑くて、雨で、鬱陶しい。……しゃべる気がしねぇ」
……さようでございますか……。
それにしても。
おそるべし、趣味の魔都、秋葉原……(コスプレでチラシを配ってるお姉さんも、あっちゃこっちゃにいるし……)。
July 3, 2003. Thu. くもり
ようやく、
雑多な仕事を片づけて、泥のように眠っていたところ。
起きたら。
……寝違えていました(←疲労して寝ると、よくやります)。
痛いです(涙)。
っていうか。
一定角度以上前傾できないため、現在、「半ばそっくり返り気味」になって、パソコンに向かっております〜(涙)。
でも。まあ、ふと思い立ったので。
プチっと、ギャグ小説書きますね、作品部屋にアップするほどのものじゃないんで、ここに(^^;。
世界名作劇場〜ヴェル頭巾ちゃん〜
朝。
爽やかな朝。爽やかな光の中、爽やかに白い糊の効いたエプロンで手をふきつつ、籐籠を片手に、その人は家の戸口で呼びかけました。
「ヴェル頭巾、ヴェル頭巾!」
すると、赤い頭巾を被ったヴェル頭巾ちゃんは、面倒くさそうに家の中から出てきました。
「……何か用か? ……って、何で副隊長さんが、母親役なんだ?」
ウルリッヒ@母は、見事な金色の髪の毛を揺らして首を傾げました。
「理由は定かではない。ともかく、君にお使いを頼みたいのだ」
「……やなこった」
ヴェル頭巾ちゃんは、あっさりそう言うと、家の中に帰ろうとしました。ウルリッヒ@母は、慌てて言いました。
「待て! 用事と言うのは、他でもない。今、森のリリーが体調を崩しているとのこと、見舞いに行ってこのパンとぶどう酒を届けてほしいのだ」
ヴェル頭巾ちゃんは、一瞬ぴくりと眉を跳ね上げると、閉めようとしたドアを再び開け、言いました。
「……おい、何で俺に頼むんだ?」
ウルリッヒ@母は言いました。
「あいにく、私はパン種を発酵中だ。洗濯物類もたまっており、しかも今日中に小麦粉1キログラムと、ベルグラドいも2キログラムと、塩200グラムと、アザミ茶葉300グラムを買出しに行かねばならぬ。手が離せない」
ヴェル頭巾ちゃんは、あきれたように言いました。
「……なんだ。全部、雑用じゃねぇか?」
ウルリッヒ@母は、きっとヴェル頭巾ちゃんをにらみつけました。
「どのようなことでも、使命はまっとうすべきだ。もういい。君が行かないなら、ゲルハルトにでも頼もう。ちょっと、行ってくる」
「待てよ」
ヴェル頭巾ちゃんは、慌てて言いました。
「……行かねぇとは言ってないぜ?」
ウルリッヒ@母は、目を輝かせました。
「行ってくれるのか?」
ヴェル頭巾ちゃんは、籐籠を受け取ると、小さくため息をつきました。
「面倒くせぇな」
*
ヴェル頭巾ちゃんは、森の中を歩いていました。しかし、そのヴェル頭巾ちゃんの後を、ずっと追いかけている小柄な影があったのです。ヴェル頭巾ちゃんは、おもむろに立ち止まると言いました。
「……おい、さっきから、なんで俺の後をついて来るんだ? こっちに来て顔を見せろ!」
そう言って、ヴェル頭巾ちゃんは影の気配を感じる方角をにらみつけました。
すると……。
「もう、あんたがどんくさいから、ヴェル頭巾さんに見つかっちゃったじゃない、イングリド!」
「あたしじゃないわよ、あんたの足音がうるさかったんでしょう、ヘルミーナ!」
と、喧嘩をしつつ、オオカミの着ぐるみを着た二人の少女が、木陰から現れました。ヴェル頭巾ちゃんは言いました。
「……何だおまえたち、どうして俺の尾行なんかしやがるんだ?」
イングリド@オオカミは、おずおずと言いました。
「だって……、ヘルミーナが、ヴェル頭巾さんがリリー先生のお見舞いに来たら、リリー先生が危な……痛っ! 何でぶつのよ、ヘルミーナ!」
ヘルミーナ@オオカミは、しぃ〜っ! と言って、人差し指を口の前に立てました。
「馬鹿ね、イングリド! そんなこと、本人にべらべらしゃべるものじゃ、ないわ!」
イングリド@オオカミは、顔を引きつらせてうなずきました。
「あ、そ、そうよね! ヴェ、ヴェル頭巾さん、何でもないんです! 何でも!」
ヴェル頭巾ちゃんは、その二人のやりとりを見て、深いため息をつくと、無言でその場を立ち去ろうとしました。ヘルミーナ@オオカミは叫びました。
「ヴェル頭巾さん! そ、そこにキレイなお花がたくさん咲いているお花畑があるんですよ! リリー先生のお土産に摘んで行きませんか!?」
しかし、ヴェル頭巾ちゃんはこともなげに言いました。
「……急いでいるんでな。そんな時間はない」
イングリド@オオカミも、慌てて言いました。
「あ、あ、あの、ヴェル頭巾さん! あっちのほうに、ベルグラドいもがたくさん生えている原っぱがありますよ! おいもを採り放題ですよ! 良かったら、持って帰りません?」
ヴェル頭巾ちゃんは、しかし、そんなイングリド@オオカミの言葉も聞かず、
「じゃあな」
と言って去ろうとしました。ヘルミーナは言いました。
「ヴェル頭巾さん! そっちの洞窟に、世にも珍しい‘おじさんの像’が!」
ヴェル頭巾ちゃんの眉が、ぴくんと跳ね上がりました。
「……何!?」
*
「こっちです、ヴェル頭巾さん!」
いそいそと、洞窟の中を案内するイングリド@オオカミの後を追い、ヴェル頭巾ちゃんは言いました。
「……ずいぶんと、奥まで来たな?」
「もう少しですよ!」
ヘルミーナ@オオカミは、にっこりと微笑みました。
イングリド@オオカミは、前方を指差して、朗らかに言いました。
「ほら、あそこ! あれですよ、ヴェル頭巾さん!」
ヴェル頭巾ちゃんが、どれ? と言って近づき、手にしたランプをかざすと、そこには……。
ドルニエ@おじさんの像が。
ヴェル頭巾ちゃんは、ふむ、と言って、ドルニエ@おじさんの像を鑑定しました。
「たしかに……珍しいことは珍しいが……ちょっと大きいな。持ち帰るのが、大変そうだ」
イングリド@オオカミは言いました。
「台車! 台車を使えばいいんですよ、ヴェル頭巾さん!」
ヴェル頭巾ちゃんはうなずきました。
「そうだな。これを運び出すには、‘生きている台車’を使ったほうがいいな。よし、ちょうどいい。リリーに依頼して、作ってもらおう」
そう言って、ヴェル頭巾ちゃんは踵を返すと、すたすたと洞窟の入り口に向かって早足で歩き出しました。
「ヘルミーナ@オオカミは口を尖らせました。
「馬鹿ねぇ、イングリド! 作戦失敗じゃないよ、あんたのせいよ!」
「あたしのせいじゃないわよ! あ、ま、待ってください、ヴェル頭巾さん!」
イングリド@オオカミは、慌ててヴェル頭巾ちゃんの後を追いました。ヘルミーナ@オオカミも、小走りに去って行きました。
三人が去った後、洞窟の暗闇の中には、ドルニエ@おじさんの像だけが、ぽつん、と残されました。
……今回の私の出番は、これだけなのだね……?
ドルニエ@おじさんの像の目から、一筋、涙がつたって落ちて来ましたが、それを見るものは誰一人としていませんでした。
〜to be continued?〜
すいません、キャスティングが、ムチャクチャですね(^^;。
寝違え首が痛むため、これ以上パソコンに向かっているのがつらくなってきました。この辺で止めておきます。気が向いたら、後編を書きます(^^;。
July 2, 2003. Wed. くもり
フローチャート式日記2
論文を書く→資料を漁る→見つからず、本棚を隈なく探す→二層に本を詰めた本棚の裏から小説が大量に発掘される→コンラッドは鬼才よね→ハーラン・エリスンってば天才よね→ガルシア・マルケスは描写の魔術師よね→→カフカ……→ハッ!→いかんいかん→再び資料を漁る→ボルテクス界を歩く→やった!前回やり残していた、「ネコマタを○○○に変化させる」のに成功したわ!→○○○ってば、スピード速いわね〜☆ さ・す・が……。
と、いうわけで。
……原稿、進んでいません(涙)。
July 1, 2003. Tue. 雨
7月になりましたね♪
しかし。
気分が全然フレッシュではありません。
……ここ正味一週間で、数本の締め切りものをこなし(バイトと〜、研究と〜)。
トータルで200枚近く(400字詰め換算です…)、書きましたです〜。ついでに、今時期はバイト先の予備校の研修もあるんで、原稿こなしつつ、寝ないで行くわけですが。……先ほど洗顔してスッピン状態で鏡を見たら、目の下真っ黒でした。
……うふ☆
指がマイルドに痙攣しているような気がするのですが、それはきっとこの、金属質の余韻を伴って鳴り響く雨を切り裂いて飛んでいく、ジェット戦闘機のエンジン音のせいなのですね。
世界は水分を蓄え、水平線は、繁茂する水生植物のように呼吸しつつ延び広がり、地上とビルディングとを接合する一握の真実は、驟雨の中に水没していく中。
私は、先カンブリア期の海岸を四本の鰭で歩行しつつある魚類のように、この水上世界を浮遊する一個のシニフィアンと化し。
終焉の夕暮れに、七音のサイレンの純正音を確かめつつ、エデンの開園を待つのですね。
……すいません、意味不明です。
錯乱のあまり、シュールレアリスム詩の真似をしてまいました(思うに、シュールレアリスムだの、サンボリズムだのってのは、締め切り間際の精神状態をナチュラルに表しているような(^^;)。
……っていうか。
………明日までに、後何枚書かねばならないのでしょう(涙)。
と思っていたら、先ほどメールにて。
……また、別件。
「大急ぎで、参考書一冊分原稿を書いてくれ」
との依頼が。
……仕事がないよりはいいんですけどね……。
………重なるって、恐いですよね。
…………ほんっとに、恐いですよね。
……………ほんっとに、ほんっとに、恐いですよね。
嗚呼。
……人間の生活がしたいです……。
The world in this trivial DIARY: nothing is new under the sun
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